ローサはマニラのスラム街の片隅で小さな雑貨店を家族で営んでいる。家計のため、少量の麻薬も扱っていたが、ある夜、密告からローサたち夫婦は逮捕される。麻薬売人の密告要求、高額な保釈金。警察の要求は恐喝まがいだ。この国では法は誰も守ってくれない。ローサたち家族は、彼ら自身のやり方でしたたかに、汚職にまみれた警察に立ち向かうのだった。
幼い頃に事故で両親を亡くしたカリスマ。父親の親友ビセンシオに養女として引き取られて以来、彼女は足の悪いビセンシオの介護をしながら田舎町で暮らしていた。ある雨の日、カリスマが屋外で入浴していたところを、近所に住む若くワイルドなエドマールに覗き見される。カリスマはエドマールに強く惹かれ、そのまま彼と肉体関係に。それ以来、ビセンシオの目を盗んで激しい逢瀬を重ねる二人。ミステリアスで美しいカリスマの魅力に、エドマールはますますのめり込んでいくのだが、カリスマには誰にも言えない過去の秘密を抱えていた―。