1960年、ン・サイホウ(ドニー・イェン)は仲間と共に、中国本土・潮州から不法移民として香港に渡って来た。香港でも貧困に苦しむサイホウたちは高額な日銭が得られると聞きつけマフィア同士の暴動に加わる。暴動の鎮圧に来た警官に追いつめられたサイホウは現場の指揮官である英国人警司ハンター(ブライアン・アーキン)に暴行を加え拘束されてしまう。警察に連行後、怒りのおさまらないハンターは署内でサイホウに酷い暴行を加えていた。サイホウの身に危険を感じた香港警察のリー・ロック(アンディ・ラウ)は、彼を助け保釈した。サイホウはロックに恩義を感じる。その後、仲間のカジノでの不正行為の落とし前として黒社会に身をおくことになったサイホウ。数年後、長年に渡り対立していた警察幹部のトン・ガン(ケント・トン)とマフィアの陰謀により追いつめられたロックは、サイホウに助けられた。しかし、ロックを救う際にサイホウは、親分のチウ(ベン・ン)に足を砕かれてしまった。ロックの為に、裏切りの制裁として自らの足を犠牲にしてしまったサイホウ。ここで2人の間には友情と信頼が生まれた。当時の香港は、警察と黒社会が結託し汚職が横行していた時代であり、2人は手を組み、サイホウは麻薬王として、ロックは警察上層部へ出世し、互いに更なる権力を手に闇の世界へのし上がって行く。
2005年、香港。30歳を目前に控え、キャリアップも順調、長年付き合っている恋人もいて、すべてうまく行ってるはずだったクリスティだが、実のところ仕事のプレッシャーはキツいし、彼ともすれ違いばかり。実家の父親の認知症も気がかりだ。そんなある日、突然住み慣れたアパートから退去を言い渡され、とりあえず住人がパリ旅行で不在の間だけの仮住まい先へ。そこで見つけた日記には、同じ日に生まれたティンロのささやかな日常が書かれていた…。