国共内戦後に帰郷した人民志願軍・第9兵団第7中隊長の伍千里(ウー・ジン)は、兄の百里が戦死したことを両親に報告する。間もなく中国が朝鮮戦争に参戦し、千里の休暇は取り消され、再び従軍することに。弟の万里(イー・ヤンチェンシー)も一緒に行きたいと願うが、千里はそれを許さなかった。おりしも1950年9月、朝鮮戦争に介入した米軍を中心とする国連軍が仁川に上陸。第7中隊に戻った千里は、そこで自分を追って入隊した万里の姿を見つけ愕然とするが、その揺るがぬ意志を目の当たりにし、彼に銃を渡す。前線へ無線機を届けるよう命じられた第7中隊は、米軍の容赦ない爆撃にさらされながら過酷な行軍を続けるが……。
人命救助を最優先にする海難救助隊の隊長ガオ・チエンは、冷静に判断を下す救命ヘリコプターの女性パイロット、ファン・ユーリンとチームを組むが、出会った瞬間から衝突する。死と隣り合わせの任務のなか、大切な仲間を目の前で失い、失意と後悔の念に苛まれてもなお、彼らは大災害に立ち向かっていく―!
かつてボクシング王者に2度輝いたファイだったが、八百長事件に関与し落ちぶれて借金取りに追われる香港を後にし、マカオのジムで下働きをする日々を送っている。クワンとシウタン母子の部屋を間借りして住むが、母親のクワンは息子を溺死させたという悲しい過去があった。一方、元大富豪の息子のスーチーは、今は工事現場で働きながら破産した父親の面倒を見ている。人生をやり直すため総合格闘技で賞金を稼ごうとジムに来たスーチーは、そこで雑用係をしているファイが元王者だと知り、指導を仰ぐ。やがてふたりはタッグを組み、賞金と自らの尊厳を賭けて過酷なバトルに挑んでいく。マッチを目指してスーチーの特訓を始めたファイは、クワンとシウタン母子とも徐々に打ち解けはじめたのだが――。