麻薬を精製し売買する闇組織に入り込み、一員として捜査を続ける潜入捜査官ウー。ある夜、大物取引の現場に突如侵入してきた謎の二人組に邪魔をされ、買い手との抗争が勃発。組織のボスであるボブが撃たれてしまう。有能かつ娘の恋人でもあるウーを信頼していたボブはウーを跡継ぎに指名し絶命。ウーは組織のトップの座につくことになる。直後、ウーは買い手だった組織が所有する巨大輸送船に拉致され、組織を率いるハと対面。仲間にも冷徹非道なハはウーの組織が精製する麻薬の純度を称賛、ウーにコックを引き渡すよう脅迫するのだった。その後解放されたウーと仲間のタイガーの前に抗争のきっかけとなった二人組が現れる。実は元特殊部隊所属だったハと同僚だったという彼らは、ハが潜入捜査時に寝返り仲間を惨殺し今の麻薬王にのしあがったこと、復讐すべくハの組織に精通しているためウーの捜査の戦力になれることを伝える。ウーは自分の正体も把握しているその二人、マグナムとエバと手を組み組織の一網打尽を目論むのだが…。
スーパーヒーローに憧れるファディル。相棒マリクが投獄されたのをきっかけに組織から足を洗おうとするが、自由と引き換えに故郷ブラーニ村を支配して組織に渡すよう、ボスのシャークに脅される。村はかつて最強の武術三戦士カリム、アブー、イスマイルにより守られていたが、現在はギャング一味の支配下にあり、村民は怯えながら暮らしていた。母親もギャングから虐待を受けたことを知ったファディルは村を守ろうと決意。イスマイルの息子アダムと、年老いてなお戦いに長けたアブーに弟子入りし修行を始める。その頃、ギャング一味の裏に潜む巨大な陰謀が村に近づいてきていた。
マレーシアの資産家・シブヤン家の息子プリンス・アマラ。養子である彼は、才能と人望を併せ持ち、一家の誇りでもあった。実の息子である弟プトラはそれが面白くない。プリンスが大企業の跡継ぎに任命され世間の注目の的となったとき、プトラの妬みは頂点に。側近らとともにプリンスを罠にはめ、彼を殺人犯に仕立て上げる。プリンスは地位、名誉、すべてをはく奪され、国民の非難と罵声を浴びることとなり、国外逃亡を余儀なくされるのだった。フランスに渡った彼に、アメリカ人ギャング・ベンが近づき、ある取引を持ちかける。めっぽう頭の切れるこの男の申し出に応じたプリンスは、ベンと、彼のボディガードと名乗る正体不明の殺し屋イスカンダールとともに裏ルートから自国に潜入する。はたして、彼はすべてを奪還できるのか?!