雑誌編集者の名美(川上麻衣子)は取材中にフラッシュバックに襲われる。それは9年前の土砂降りの日、高校生だった名美が見知らぬ大男にレイプされた忌まわしい記憶だった。ある夜、バーで泥酔した名美は、気が付くとラブホテルのベッドに全裸で横たわっていた。男の死体とビデオカメラを見つけた名美は、とっさにビデオカメラを掴んで部屋を飛び出した。私があの男を殺したの…?
池島組に潜入捜査中、汚職の嫌疑をかけられ殺された麻薬Gメン土屋満(永島敏行)の妻・名美(夏川結衣)は、葬儀の日、押しかけて来た組員たちにレイプされてしまう。絶望のあまり自殺を図るが一命を取りとめた名美は、池島組会長・池島政信(寺田農)を地下駐車場で刺そうとして男に制止される。男は池島組幹部の村木哲郎(根津甚八)だった。名美はクラブのホステスとして池島に近づき、復讐を果たそうとするが…
大正時代末期、広島の石内尋常高等小学校では、5年生の担任、市川先生(柄本明)が全力で生徒たちと向き合っていた。30年後、東京で売れない脚本家となっていた良人(豊川悦司)は、市川先生の定年祝いに出席。戦争をはさんで集まった同窓生それぞれの人生を目の当たりにした良人は、自身のふがいなさにがく然とする・・・。