コロナ禍。舞台や映画のようなエンターテインメントは「不要不急」という言葉によって表現の場を失われつつあった。突然の緊急事態宣言、そして公演中止。それは役者だけでなく、現場に関わるスタッフ、楽しみにしてくれている観客の方々、多くの人々の楽しみを一瞬にして奪ってしまう。ポストコロナと言われる中で、我々はどのようにして芸術と向き合っていくべきなのか、どのようにして<私たちの表現>を観客に伝えていくべきなのか?520名の命を奪った航空機事故をモデルにした舞台『幸せになるために』に向き合ったキャスト・スタッフの一夏の物語。
映画、TV、舞台で活躍中の女優・森田亜紀が手掛けた初の長編監督作。誰彼構わず借金しまくりなのに、なぜかモテモテのケンジ君は、公園で出会った女子大生にひと目惚れ。その頃、家には3人の元カノが大集合。さらに闇金トリオが取立てに現れ…。
スタッフ・キャストが集まるAV撮影現場。人気のAV女優たちがそろう中、大型新人のひととせ真理子が現れる。売れっ子アイドルからAV女優に転身した真理子は、撮影現場ではわがままばかり。メイク係の恭子は、そんな現場を収めるために手を尽くすが……
一年前に夫を亡くした淳子は夫の残したタイ料理屋を一人で切り盛りしていた。ある日淳子は店に置くハンドメイドのテーブルを通信販売で購入する。 送られてきたテーブルは素朴で素敵な作りをしていたが、オマケで送られてきた人形の首が取れていた。気遣いのつもりで淳子がメールすると家具職人の裕司から送りなおすと返事がくる。そもそも不必要なものが壊れて送られてきたことに納得のいかない淳子は「親切の押し売りはやめて、あなたは宮沢賢治の『ツェねずみ』のねずみにそっくりです」と再度返信。そこから二人の会話が始まった…。夫との死別から立ち直ろうとする淳子と生真面目すぎるバツイチ男・裕司の心の交流が観る者の心を温かくする。人生の半ばを過ぎた大人たちに訪れた優しいラブストーリー。
外食産業の商社に勤めるOLの嶋村美咲(瀬戸早妃)は恋も仕事も全力投球の頑張り屋。人から見れば諦めが悪いと思われても、彼女は引かない。先輩の江藤倫子から頼まれた結婚式準備の手伝いも、頑固なオーナーを口説き落とすことも、代打を頼まれたうどん屋のマネージャーだって。美咲の熱意が周りの人を動かしていく。そんな彼女に手を差し伸べてくれる男が現れて…。
ガールズバーで働く35歳の由紀恵の店に、ある日、婚活パーティーに敗れた農家の男たちが客としてやってきた。その中の一人・常太朗は華やかな由紀恵に一目惚れ。店に通い詰めてプロポーズをしてついに由紀恵は農家へ嫁ぐことを決意する。だが現実はシビアだった。夫の家族と暮らすのも農作業も初めての彼女に姑の嘉子は厳しい。そんな折り、常太朗が進めていた通販事業の取引相手が家に来る。その担当者・三島はかつての客で由紀恵を騙した男だった・・・。