2011年2月、末期がんによる余命宣告を受けた俳優、入川保則。延命治療を拒否し、自分自身をモデルとして主演映画の撮影に挑む。2011年12月、本作の完成・公開を目前に死去。これは名脇役と呼ばれた男の、魂のラスト・メッセージである。福島県白河市。警視庁捜査一課の刑事だった森川は、今は喫茶店「ビターコーヒーライフ」のマスターとして働いている。仕事ばかりで過程を顧みなかった森川は、一人娘の七海とも疎遠なままに過ごしていた。彼は20年前に逮捕した殺人犯の娘・明日香を引き取り、養女として育ててきた。大人になった明日香は、森川と七海の関係を修復しようと苦心している。一方、自分が末期ガンに侵され余命わずかであることを知った森川は、行方が知れないままの明日香の父親を探すため奔走するが…。
二代目藤堂組若若頭・服部(清水絋治)が狭心症で、薬剤疑惑の多い城北医大に担ぎ込まれた。万一の為に、服部は正木(中条きよし)に若頭代行を依頼する。だが、その処置に不満を持つ江島(石原良純)らはマフィアと手を組み、正木の失脚を狙って動き出した。