魔都 TOKYO。眼球を抉り取られた死体が発見された。淫靡で凄惨な、狩りの季節が始まる―。“生き別れた眼球”を探すため、カメラ片手に魔都TOKYOを彷徨う麻耶。浮遊するがごとく眼球を求め続ける麻耶の姿を記録する脳外科医と、麻耶の眼球を狙う黒ずくめの怪しい眼球コレクター。三人が一つの線として結ばれた時、血の惨劇が幕を開ける…。愛液と鮮血をまき散らしながら迷いもがく麻耶が、己の網膜に焼き付けたものとは一体何だったのか!?
デザイナー志望の26歳独身女性・茜(安藤聖)は突然のリストラに遭い、夢の実現を目の前にして無職に。失意のうちに帰宅すると、結婚するはずだった彼氏の浮気現場に遭遇、一夜にして家と恋人まで失ってしまう。貯金も尽きた茜の目に飛び込んできたのは就職情報誌の「デザイン・企画開発・即日勤務可能」の文字だった。意外なほどトントン拍子に採用となり、憧れのデザイナーになった喜びもつかの間、入社した「ラブクラフト社」が扱う主な商品が“ラブグッズ”と呼ばれる女性用セクシャルグッズであることを知り愕然とする。イケメンなのに冷徹な教育係の田村(中村倫也)や、経験豊富な女性上司、つかみどころのない社長など、一癖も二癖もある社員に囲まれ戸惑う茜。さらに理想のデザイナー像とあまりに程遠い仕事内容に気力も出ず、ミスを連発することに。しかし、社員たちのラブグッズにかける熱い思いや、商品に救われた顧客たちの声を聞くうち、茜は自分に足りなかったものに気づいていく。そんな中、茜と田村はこれまでにないラブグッズ生み出すべく、共同で企画に取り組むのだが・・・。