ある日、心理カウンセラー・神山圭治のもとに、テレビ局からリーディングの依頼が舞い込む。とある男子大学生が、超常現象としか言いようのない怪奇な出来事に遭遇したのだと言う。アシスタントの上野葵を連れ、スタジオ収録に訪れた圭治は、その謎を解明するためリーディングを始める。驚くべきことに、そこで圭治が視たビジョンは時空を超えた「血の呪い」だった──。一部始終を見ていたのは、アナウンサーの青山千聖。霊的世界に懐疑的な千聖だったが、圭治のリーディングでその存在を受け入れ始める。そんな中、圭治を待ち構えるのは、にわかに信じがたい怪奇現象の数々。その真相を圭治はリーディングで次々と明らかにしていく。暗い夜道に現れた「不気味な老婆」、悪夢から目覚めた女性の脚に残る「謎の手形」、誰もいないはずの天井から急激に迫り来る「飛び降り女性」。そして、ついに千聖の身にも「濡れた足跡」が突如現れては消えるという心霊現象が……。
昭和21年、横浜で幅を利かせていた愚連隊・林喜一郎の弟三郎、出口、吉水、清水らの元に、「中国で八路軍に撃たれて死んだ」はずの林が生きて帰ってきた……。ある日、半死半生の姿で、吉水の家の前に清水が置き去りにされた。それは、博徒の顔役の親分衆である笹田によるものだった。林と吉水は話をつけるため乗り込んでゆくが、東海道一の親分、鶴岡が間に入り事を治める。しかし、またしても愚連隊の若い衆がやられたのだった。林、吉水らの怒りは爆発し、横浜中の愚連隊を集めて果たし合いを申し出る。この一件以降、縁あって知り合った稲川総裁の人柄に惚れ込んだ愚連隊の出口と井上は稲川会へ入ることを決意。横浜四天王と呼ばれた大物愚連隊も林、吉水だけとなり、横浜の勢力バランスが崩れ始める。愚連隊のトップとして君臨する2人の間に亀裂が入り、争いが起こるのだった……。