流行っているから低予算で作れば儲かる、という安易な発想と低い志で製作されることになった、とある “壁ドン”映画の撮影現場。ところが主演俳優が“壁ドン”について悩みはじめ、撮影がストップしてしまう。24時間稼働当たり前の過酷な現場で、事態の収拾を押しつけられたのはペーペーの助監督・黒沢明。名前だけは“巨匠”で“一流”だが、断れない性格が災いして便利使いに甘んじている、B級ホラーを愛するただの気弱な映画オタクだ。唯一の心の支えとしていた、いつか監督になる夢が無残に打ち砕かれた時、黒沢のうっ積した不満は悪霊を呼び寄せ、監督デビューのために書き温めていた渾身の脚本「ゴーストマスター」に憑依してしまう。撮影現場を阿鼻叫喚の地獄へと変えていく「ゴーストマスター」を、黒沢と撮影隊は止めることができるのか!?
魔都 TOKYO。眼球を抉り取られた死体が発見された。淫靡で凄惨な、狩りの季節が始まる―。“生き別れた眼球”を探すため、カメラ片手に魔都TOKYOを彷徨う麻耶。浮遊するがごとく眼球を求め続ける麻耶の姿を記録する脳外科医と、麻耶の眼球を狙う黒ずくめの怪しい眼球コレクター。三人が一つの線として結ばれた時、血の惨劇が幕を開ける…。愛液と鮮血をまき散らしながら迷いもがく麻耶が、己の網膜に焼き付けたものとは一体何だったのか!?
単線列車の走る長閑な田舎。50歳独身のタカシには、夢も仕事も家もない。認知症の叔父の介護を条件に、本家に居候させてもらっている身だ。叔父が亡くなり、その息子のミツアキが帰ってくる。幼馴染のショウも交え、再会を果たす旧友三人。叔父の釣り堀を営みながら、楽しく過ぎていくタカシたちの生活。そんな頃、東京からある一家が引っ越してくる。田舎でのナチュラルライフに憧れ、古民家カフェ開業を夢見る一家。彼らはタカシの住む美しい茅葺の本家に目を付ける。タカシたちの平穏な日常は、徐々に崩れ始めていく。
繋がりたい・・・たとえそれが、死を連れてくるとしても。母親が男を作って出て行ってしまい、幼い弟を養うため百合はデリヘル嬢として働いていた。だが、ある日病気と分っていながら弟を一人にし、死なせてしまう。後悔の念の苛まれる百合だったが、同僚のマユから死者と話ができるアプリの存在を知らされる。ただし、死者から「会いたい」と言われても決して承諾してはいけないという。その場合自分も死の世界に誘われるというのだ。半信半疑でそのアプリを使ってみると電話の向こうから死んだはずの弟の声が聞こえてきた…。
気をつけろ・・・「高速ばぁば」がそこまで来てる!テレビ番組のレポーターとして廃墟の老人ホームを訪れたアイドル三人組・ジャージガール。彼女たちがそこで目にしたのはすさまじい速さで移動する老婆の姿だった。この日から彼女たちの周りでは次々と異変が起こり始める。ビデオ画像に映った謎の人影、顔にできたちょっとした傷が治らずグループから脱退するアヤネ、さらにはマネージャー、ディレクターなど彼女たちの周りのスタッフにも被害が…。これは「高速ばぁば」の呪いなのか?
凶悪な怨霊VS最強の霊能力者!そのバトルの結末は!?人気タレントのあびる優、岩佐真悠子、入来茉里の三人は、ある母娘の除霊番組のレポーターを務めることになる。だがそこには想像を超える恐ろしい霊が巣食っていた。除霊に訪れた霊能者たちは次々と倒れるが、娘の美保に憑いた霊は取り除くことができない。遂に最強の霊能者NEOがこの除霊に臨む!一体この家を恨む真の呪詛者は誰なのか?霊との戦いでNEOは勝利することができるのか?