事業に失敗し妻にも捨てられ、死に場所を求めて迷い込んだ場末の町。矢代光敏は、そこで出会ったソープ嬢のヒナに拾われる。危ういほどに純真で無防備なヒナの明るさと、その肉体に溺れるうち、矢代はいつしか生きる希望を見出してゆく。事業を再開し、なんとか今の生活から抜け出そうと決意する矢代だったが、その先には思いもよらない落とし穴が待ち受けていた…どうしようもない男と女が七転八倒の末にたどり着く愛の結末とは。
詩織は中年の雑誌編集者。周りからはお局的な扱いを受けているが、実は彼女は女性向けAV男優・駿介を神格化し自分が若い頃出来なかったロマンチックな恋愛をいまだに求めている。ある日、仕事の関係で駿介と知り合い、付き合うようになった詩織。だがデートを重ね、駿介にホテルに誘われるが最後の一歩を踏み出せない…。時を同じくして詩織の家に居候している姪の冴子が親子ほど歳の離れた中年男・宗方と付き合っていてると言って家に連れ込んだりする。宗方を毛嫌いする詩織だったが…。