中年作家の親友は、まさかのスーパーヒーロー。友のピンチを(ある意味)救う!?売れない作家のリチャードは“キャプテン・エクセレント”という空想の友達がおり、いつも“彼”に悩みを聞いてもらう、という秘密を抱えていた。ある時、スランプを克服するため妻クレアの勧めで冬の間ロングアイランドビーチにあるコテージへ一人で滞在することに。滞在中、地元に住む17歳の少女、アビーに出会う。何かの縁を感じたリチャードは毎週金曜日、彼女にスープを作ってもらう、という奇妙な関係を始める。最初はいぶかしげなアビーも、段々とリチャードに心をひらき、彼女の複雑な環境を話し出す。実は彼女も“クリストファー”という空想の友達がいたのだ。スランプの作家と傷を抱えた少女。ある種の友情で結ばれた2人は、この環境から一歩踏み出そうとしていた…。
将来有望な競泳選手だったマットは、ある日突然、自殺を図る。誰もがショックを受け、遺された家族は悲劇の中からなんとか立ち上がろうとしていた。母親のサンディは大麻に手を出し、精神的な苦痛を和らげながらも次男ティムとのコミュニケーションを図ろうと尽力していた。しかし、自慢の息子マットの喪失から抜け出せない夫ベンは、誰も座らないマットの席のテーブルにも食事を用意することを主張、それに異を唱える家族に声を荒げる。さらにはサンディに内緒で仕事を休職、マットのことを想い公園で1日を過ごす有様だった。時が経ち家族の傷が癒えたかに思えた頃、サンディは18年間隠し続けていた家族の秘密をティムに告げる。