ロンドンのアパートに暮らすマットは、突然何者かの襲撃を受け意識を失った。気が付くと、部屋からは恋人のアナが消え、謎のパッケージが埋め込まれたベストを着せられている。鳴り響く携帯電話。知らない男の声。「ベストの荷物を、時間内に指定の場所へ運べ。さもなくばアナを殺す。」何が起きたのかわからないまま、男の指示に従うマット。しかし、任務を果たすために街へ出かけると、そこでは見知らぬ人物たちが次々と彼を追ってくる。さらに、数分ごとに、携帯からは次々と新たな司令が舞い込んでくる。一体、電話の向こうにいる人物は何者なのか。そして、自分はどんな事態に巻き込まれているのか。答えを見つけられないまま、マットはただひたすらに、恋人を救うため、過酷なミッションをこなしてゆくのだった…。
500年前、スコットランドには人間を食らう邪悪で血に飢えた一族がいた。その一族は近親相姦で形成され、父や娘、息子、孫までもが殺人を道楽としていた。彼らは暗い洞窟に住みつき1000人以上もの人を殺害。やがてただ一人を除いてその一族は処刑される。そして、現在。スコットランドではある女性の殺人事件が世間を恐怖に陥れていた。バラバラ遺体となって発見された女性シャーロットは、新聞記者ヘミッシュの恋人ウェンディの妹であり、彼の友人でもあった。しかし、シャーロットの遺体の様子を詳細に描いたヘミッシュの記事によってウェンディは傷つき、2人は破局してしまう。持前の正義感で事件の犯人を追うヘミッシュは捜査を担当するビル刑事に接触するが…。