刑務所で働くジャネットは、囚人からの人望も厚く、1日十数件の面談に追われる日々。その手腕をかわれ刑務所長から、武装強盗で16年収監されているロバート・モスの聴聞会に対する意見がほしいと頼まれる。早速面談をすると、ロバートの受け答えは知性に溢れ、まるで完全な人間が座っているようだったとジャネットは強い関心を示す。さらに面談を重ねるうち、すっかりその人柄に魅せられたジャネットは、彼を救うのは自分だと仮釈放に尽力。それが恋心へと変わるのに時間はかからなかった。さらに、嫉妬した囚人たちのリンチに遭い、重傷をおったロバートを見舞いにきたジャネットは、彼が応じるまま熱いキスを交わし…。
犯罪小説家のフリーダは、娘のジェイドと2人暮らし。作家としての地位は確立していたものの、最近は小説の売り上げが振るわず、出版社から干され借金で困窮していた。しかし、奨学金を獲得し勉強とバレーに打ち込む娘に心配をかけたくない彼女は、そんな状況を伝えることはできなかった。家も娘も守りたいフリーダは、思春期を迎えたジェイドの要望に曖昧な回答と過保護とも言える態度を繰り返すことでなんとか乗り切ろうとしていた。だが、それは母娘の関係に見えない溝を生み始める結果に。そんな時、ジェイドの友人ティアンが殺される事件が発生。ウソをつき、夜な夜な外出するようになった娘を心配するフリーダは、バレーコーチのルイーズに悩みを打ち明けるのだが…。
パーティープランナーとして才能あふれるホリーのもとに舞い込んだ、ある建設会社のクリスマスパーティーの企画。ただし、その企画には建設会社の若き2代目の息子テオを参加させるのが条件だった。というのも、新しく建設するシティーセンターの入札を得るため、テオがパーティーで市長に認められる必要があったからだった。成功すれば、昇進が約束されていると言われて引き受けたホリー。一方、当のテオは社長である父親から「入札のためのプレゼンの準備よりも、パーティーの企画に力を入れろ」と言われ、渋々の参加だった。だが、クリスマスの思い出を語り合い、パーティーの準備を進めていくなかで、似た価値観を持つ2人は互いに惹かれていく。