彩乃(小早川怜子)は若くして”房総のカサノヴァ”と呼ばれる大富豪に見初められ結婚、息子には大学生の康太がいる。その息子の友達、祐介は地方出身でアパート暮らしをする貧乏学生。ある日祐介は家賃の滞納で大家にアパートを追い出され、一時的に親友の康太の家に居候することに。そこにはお姉さんと間違えた美しい康太の母”彩乃”が優しく迎えてくれた。祐介は最近出来た初めての彼女、亜里沙のことも忘れてしまうくらい”友達のお母さん”に大人の女性の魅力を感じてしまう・・・。
沙織(戸田真琴)は教師になるために教育実習を行っていたが、現場の先生と男女関係の問題を起こして実習中止、実家に帰省中だった。ある日高校時代の恩師、小林先生に地元で偶然再会した。実はふたりは過去、秘密に付き合っていた時期があった。久しぶりに会う先生は沙織の事情を察し、息子の家庭教師をやらないかと彼女を誘った。浪人中の直己は彼女の愛美が家にいりびたっていて、勉強がはかどらないらしい。沙織は再起の為、家庭教師を引き受けることに決めたーそして奇妙なトライアングル関係が始まる…。
新宿歌舞伎町のホストクラブ「ハーツ」。ナンバー1の淳也、ナンバー2のカズマが指名客を獲得するため日々熾烈な争いを繰り広げている。実はこの2人は兄弟で、父親は20年前に歌舞伎町で伝説のホストとして名を馳せ、現在はキャバクラやホストクラブを経営する黒崎という男だった。兄の淳也は自分と母親を捨てた黒崎を恨み、一方の弟は黒崎のようなカリスマホストになることを目標としていた。カズマはつい先日六本木のホストクラブで入店後たったの1カ月でナンバー1になり、その途端に店を辞めたという伝説を作っていたが、ここ歌舞伎町では兄の陰にくすぶっていた。焦るカズマは強引な手法で女たちを自分のものにしていく。しかしそれはいつしか女同士の争いに発展していき、大きな悲劇へと向かうのであった。
新宿歌舞伎町のホストクラブで働く新人ホストの淳也は、ナンバー1ホストのリョウのヘルプとして、一気飲みで客のボトルを空け、酔いつぶれては路上で寝てしまうという生活を繰り返していた。そんなある朝、通りがかりの若い女性に声をかけられ水を飲ませてもらった淳也は、沙里奈というその女性に名刺を渡す。彼女は微笑みながら去っていった。数日後、沙里奈が来店し、淳也は初めて指名を入れてもらう。2人はすぐに打ち解け、ナンバー1になりたいという淳也の夢を2人で叶えようと語り合う。海の見える公園で、沙里奈の手作り弁当を食べながら、淳也は沙里奈の助けがあるから自分は頑張れると思うようになる。その後、淳也は順調に指名を伸ばしていき、沙里奈の助けもあって売上も伸ばしていった。しかし、沙里奈の携帯には、闇金からの無数の着信がきていたのだった。