「国会議員殺害事件」の容疑者として2人の若者が指名手配された。東京の街を縦横に走り続け、その足跡で起こる不可思議な爆発事件。事件に疑惑を抱いた刑事・中塚祥司は、森沢警視、科警研の桑田とともに独自調査を始める。そんな中、ダンサー志望の青年・楠野孝雄のもとに、ピエロと名乗る男から電話がかかってくる。それは、ブレスレットをつけて走らなければ、孝雄の“大切な人”5人が殺されていくという恐怖のゲームの開始連絡だった。大切な人が次々に死んでいく中、孝雄は恋人と母親のどちらかを見殺しにするよう迫られる─。平和だと信じられていた都会の闇に巣食う本当の敵は誰なのか。中塚が辿りついた先で見たのは驚愕の真実だった。
念願のフラワーショップを開業した友美(田中美保)。そこに駆け込んでくるなぜか泥だらけの少年。少年と入れ違いで出て行く男は娘の結婚式を前にした父親、正行(大杉漣)だった・・・花屋に訪れる人々が織り成すそれぞれの人生のストーリー。愛、友情、感謝、出会い、そして別れ。。。4つの話、登場人物が少しづつ絡み合い、美しく切ないストーリーを紡ぎあげていく。涙あふれる感動の一瞬の物語。