16歳の少女リカは、自分が現在係わっている新興宗教から脱会するか否か悩んでいた。そんなリカの前に1人の老婆が現れた。リカは老婆の導きによって「地獄」へと引き込まれていった。地獄でリカが見たものは、現世で悪辣非道な事件を犯した者どもが閻魔大王の裁きを受け、鬼たちに地獄の責めを受ける阿鼻叫喚の修羅場だった・・・。
売れない貸本漫画家のツベ(浅野忠信)は、なんとなく暮らし始めた国子(藤谷美紀)との生活も二年になるが、どん底の生活が続いていた。とうとう家賃が払えなくなり、二人はアパートを追い出される事になる。国子は会社のまかない婦として住み込みを始めるが、一文無しのツベは、かつて住んでいた太平荘の木本(金山一彦)のところに転がり込む。ある日、木本の留守中に国子がやってくる。隙をみて国子の鞄から金を抜こうとしたツベは避妊具を見つけ、想像を巡らせる・・・。そして、国子の浮気を想像をしながら様々な事を回想し、やるせなくなったツベは、釣りをするために、あてもなく山道を歩いていると少女・チヨジ(つぐみ)に出会う。ツベは彼女の方言に惹かれついて行くと、そこは居酒屋・もっきり屋だった。そこで、彼は幻想的な体験をする・・・。