とある商店街の一角、シャッターが閉まった店の軒先に一人の男が座り込んだ。追い払われても、話しかけられても、何も語らず、ただ座り続けるだけの男―その写真がネットに投稿されると、“断食芸人”だと噂が広がり、見物に訪れる人々も現れ始めた。メディアが報道したことで、ブームは加熱。主張か、抵抗か、単なるパフォーマンスか。周囲の思惑をよそに、男は何一つ口にせず、黙して語らぬまま幾日も座り続け…。
特攻服と改造単車で暴れまわるレディースグループ「パープルエンペラー」。その初代総長である零子が引退を決意した。最後の集会で惜しまれながら去って行った零子には、東京で一旗上げてやろうという野望があった。だが高校中退の族上がりの零子に対し、世間は厳しい。面接を受けても相手にされない零子だったが、商社に勤める龍二と知り合いになる。零子の正義感の強さに惚れた龍二の助けで、零子は次第に洗練された女性に成長していく。昔の仲間が尋ねて来ても、違和感を感じてしまう零子だったが、彼氏だった隼人の危機と仲間の説得で、元総長としての自分を思い出す。龍二を捨て、今の自分を捨てて、パープル・エンペラー初代総長・零子が覚醒する!!
公衆トイレで放たれた一発の弾丸。人間の血を吸ったその銃は暗殺者の手から離れ、闇の中へと消えて行った・・・。豪と浩は毎夜、ホームレス狩りをして歪んだ快楽を発散させていた。その夜も二人はホームレスを襲撃した。いつもどおり暴行を楽しむはずだったが、そのホームレスの手中には一丁の拳銃が凄んでいた。ホームレスの反撃に遭いそうになるが、豪が鉄パイプを振りかざし、その銃を奪う事に成功する。本物の銃を手に入れた豪は、その黒い魔物に魅入られていく。豪の彼女である優子は、そんな豪の異変に気付き始めた。そして豪が眠っている隙にその銃を手に入れることに成功する。優子が向かった先は、自分と母親を食い物にする憎き男・金田の元だった。優子は人気の無い場所に誘い込み、その銃口を金田に向けるのだった。この銃を手にしたものの運命は!?そしてこの銃はどこへ向かおうとしているのか・・・。