父親の看病のため先住民マオリ系トゥホエ族が暮らすルアトキに帰郷し、警官業務の傍らスクールバスの運転手を務めるタフィ。人里離れたこの地には活動家タメ・イティが主宰のブートキャンプ“ラマ”が存在した。ウレウェラの森で訓練に励むその目的は、サバイバル技術の習得と部族のアイデンティティ存続。しかし、彼らは首相暗殺を企てるテロ集団として疑われ、ニュージーランド警察により密かに監視されていたのである。ある晩、問題を抱えた一人の青年ラスティが父親と口論の末、ライフルを発砲。その監視映像が引き金となり、捜査当局はギャラガー率いる特殊戦術部隊《STG》を突入させ強制捜査に乗り出す。監視の事実を知ったタフィは集落の盾となりギャラガーと対峙するが、ある出来事をきっかけに緊張感は一気に高まり、思わぬ誤解が予期せぬ悲劇を生むこととなる。
チャンピオン・ゲーマーのマックスの元にある日、ゲーム業界で急成長を遂げるセンチネル社から新作ゲームソフトの“試作(ベータ)版”が送られてくる。センチネル社のトップのキンケイドは“銃規制とゲーム”に関する過激派の急先鋒だ。マックスは早速新たな趣向のロールプレイングゲームに挑むが、ゲームの中での銀行強盗のニュースがテレビニュースで報道された時、ゲームの“仮想世界”と“現実世界”がシンクロしている事に気づく。ゲームの主人公はセンチネル社の元幹部で、キンケイドと対立していたオルソン・クリードだ。実はオルソンの体にはキンケイドによってチップが埋め込まれ、マックスのコントローラーに連動して現実世界で意のままに動くようになっていたのだ…。