小学校で働くレイ・ジーロック(李志樂)は統合失調症を患いながらも、何とか日常を送っていた。ある日、偶然出会った女性ヤンヤン(欣欣)に一目惚れし、仲を深めていくが病気について打ち明けられずに苦しむ。その間に症状は悪化し、やがて幻覚を見る事が多くなっていく。一方で、治療の為に受けていたセラピーの場でヤンヤンによく似た心理学を専攻する大学院生イップ・ラム(葉嵐)と出会う。ラムは統合失調症の症状の一つ「恋愛妄想」を研究しており、ロックに論文執筆に協力して欲しいと頼むのだが――
牙をむき出しにした権力に、“自由”は傷だらけになって立ち向かう。衝撃の158分――自由とアイデンティティーをめぐる、絶望と希望の物語!2019年、香港で民主化を求める大規模なデモが起きた。飛び交う催涙弾、ゴム弾、火炎瓶……。この最前線に立った若者たちの姿を中心に、約180日間に及ぶ壮絶な“闘い”を多面的に描いたのが『時代革命』である。カンヌ国際映画祭でのサプライズ上映で国際社会にインパクトを与えた衝撃作は、2022年8月から日本公開され、大きな話題を呼んだ。デモの発端は、犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案が立法会に提出されたことだった。映画は、デモ活動が活発化してゆく19年6月頃から、撮影が開始された。間もなく、デモの参加者は香港の人口の約3割となる200万人に膨れ上がり(※主宰側発表)、警察との衝突も徐々に激しさを増す。カメラは、中核となるリーダー不在で始まったデモが、SNSを媒介として統制され、次第に大きなうねりとなっていく様や、青年が警官に銃撃される姿をとらえたショッキングなシーンを記録していく。そして、映画の終盤では香港理工大学でのデモ隊の敗北が、重苦しく描かれる。本作は、香港の自由と民主主義を守るため、抗争の最前線に立った若者たちの180日間の闘いを記録した、傑作ドキュメンタリーである。