南アフリカ・ケープタウンで暮らすシズウェのもとにある日、「刑務所にすぐ来てくれ」と一本の電話がかかる。その刑務所には長年、政治犯として収容されている父の姿が…。病床に伏した父から、100年に渡り受け継がれるブラック・ダイヤモンドの隠し場所を聞いたシズウェは、かつて武術の修行で留学していたLAでそのダイヤモンドを換金し、父の保釈金にあてようと渡米した。友人ニコラスの紹介で、裏社会に顔がきく日系米国人タナカとの商談を成立させ、55万ドルを手に入れたシズウェだったが、暴漢に襲われすべてを奪われてしまう。ギャングの手中にハマったことに気づいたシズウェは、現金を取り戻すべく立ち上がるのだが…。
デトロイト市では、日ごと若い女性が誘拐され死亡する事件が発生。治安の悪化に頭を悩ませるアルダマン市長だったが、実は誘拐事件の黒幕であるロシアマフィアのボス・ミハイルと繋がっていた。暴走するミハイルたちに業を煮やした市長は、遂にロシアマフィアと手を切り、新たに南米マフィアと手を組むことを決める。一方、誘拐事件の裏に麻薬の密売が絡んでいることを突き止めた刑事のサンドラが動き出した頃、ミハイルは市長への脅しとして、彼の一人娘マリーの誘拐を目論む。そんな矢先、偶然にも根城にしているクラブに、マリーが友人と現れる。その後、客同士のトラブルに便乗し、マリーを誘拐するのだが…。