近未来。気候変動、伝染病、戦争などに汚染された地球は居住不可となり、人類はケプラー209惑星に逃げ延びた。しかし、ケプラーでの生活は人間の生殖機能に悪影響を及ぼし、生存のため彼らは再び地球に帰還を試みるユリシーズ計画を立ち上げる。ユリシーズ2号機の乗組員であるブレイクは、唯一地球への着陸に成功する。地平線まで海が広がり、変わり果てた故郷で探査を続けるブレイクだったが、何者かに襲われたことで地球に生存者がいることを知る。ケプラーの人類と地球の生存者。生き残りをかけた戦いが始まり、ブレイクは彼らの運命を左右する決断を迫られることになる。
1942年冬、ナチス占領下のノルウェー。14歳のエスターが住む小さな町トロンデンハイムにもついにナチスの手が及び、愛する家族たちは次々と逮捕、殺害されてしまう。ナチスの目をかいくぐり、なんとか一人だけ生き残ったエスターは、真っ白な雪が積もる森の中にある農場にたどり着く。人手が足りないその農場で何とか居場所を見つけたエスターだったが、その家はナチスに協力する一家であった。エスターにとって、そこで働くことは自分の家族を殺したナチスに加担することを意味する。恐怖感に怯えながら、何とか脱出の機会をつかもうとするが…。