幼い頃、竜巻の被害で両親を亡くしたエイプリルは以来、竜巻の研究に没頭。気象学者として“竜巻女”と揶揄されながらも活躍していた。しかし仕事を優先しすぎた結果、一人娘ダナとの間にできた深い溝に頭を悩ませていた。そんなある日、現在は保安官となった弟ショーンと数十年ぶりに再会を果たしたエイプリルとダナ。しかしシアトルに到着するや、激しい雷雨と暴風が街を襲い、各地で竜巻が発生。回転する積乱雲“スーパーセル”の巨大化により、甚大な被害の想定に警告を発するべく、エイプリルとショーンは調査に繰り出すのだが、その時、ダナが行方不明になったとの連絡が入る。
大手会計事務所で働くジョンは、理不尽で厳しい女上司クレッグにしごかれながらも期待されているエリート税理士。堅物のジョンは、クレッグには1ミリたりとも歯向かわず、同居する婚約者にすら何も言えない日々を送っていた。そのため抗うつ剤は欠かせない。そんな彼の住むマンションの同階に越してきたリックとある朝、エレベーターで一緒になる。偶然にも、彼はジョンと同じ会社に転職してきた税理士だった…。
亡き父のボートでミシガン湖へクルーズに出たミッチ。湖を航行していると、突然、墜落したセスナ機の残骸に衝突。パイロットと思われる男を救助した。すぐさまケガの応急処置を施すも、なぜか男はナイフを片手にミッチに対して警戒するのだった。やがて、衝突の衝撃でモーターが故障していたことが判明し、湖の真ん中で西へ行けと命令する男に従い、ミッチはボートを漕ぎ始める。この男は一体何者なのか、そう怪しむミッチ自身も、広大な湖に出たというのにロクな食糧も持たずに船出していた。実は、共にある事情を抱えていたのだった…。