延国の宰相の娘・阿棄(あき)は、第三皇子の赫連塵(かくれんじん)に貶められ命を落としてしまう。阿棄は湖中に捨てられるが、奇妙なことに彼女が再度目を開けると、自分の姿が延国の将軍・冷紹(れいしょう)の娘、冷離(れいり)に成り変わっていた。冷離は延国第五皇子である赫連軒(かくれんけん)と結婚することになっていて、結婚式の日、湖から引き上げられた冷離になった阿棄が目覚めるところから物語が始まる。少し抜けているところがあるが優しい赫連軒に、冷離は徐々に惹かれていくが、二人に次々と災難が沸き起こりる。惹かれ合う二人だったが、冷離が赫連軒の秘密に触れたことから一度別れることに。赫連塵は赫連軒を相続争いから出し抜こうとするが、赫連軒は戻ってきた冷離と共に延国の王位を守るために奮闘する。
飛ぶ鳥を落とす勢いの新進の高級服飾工房・雲衣坊。創業者のルオ・インランは自己中心のナルシストではあるが、こと仕立てについては天才的な腕前を発揮、王室や上流階級から絶大な人気を博している。一方、おしゃれとは全く無縁、貧乏な長楽村出身の娘ミー・ジウアル。日々盗みを働きながら貧しい村人たちを食べさせていた。今日も役人に追われて逃げまどっていたジウアル、とっさに入り込んだ雲衣坊でばったりルオ・インランに遭遇、しかしインランはジウアルと自分の右腕のルー・イーリン主任と取り違えてしまう。それほどまでに2人は瓜二つだったのだ。よく事情が呑み込めないまま、しかしルー・イーリンの不在を幸い、ジウアルは村人たちのためにしばらくルー主任になりすまし雲衣坊に住み込みで働くことにした。もちろん服飾のことなど何も分からないジウアル、いたるところで騒ぎを巻き起こす。それでもインランが彼女を追い出さなかったのはなぜか? 実は突如消えてしまったルー・イーリンは大きな秘密を握っていたのだ。インラン家に代々伝わる服飾制作の秘伝書、雲衣録・上下巻、しかし母親の代に下巻だけが最大手のライバル服飾工房・彩稜閣の手に渡ってしまったのだ。それを元々彩稜閣に仕えていたイーリンが入手、下巻を取り戻すことが悲願のインランに渡すことを約束していたのだ。なにかと騒ぎを起こすジウアルを、これはイーリンが自分を試しているのだと勘違いしたインランは、あの手この手でジウアルを手なずけようとするが……。一方の彩稜閣も、雲衣録の全揃いを手に入れて雲衣坊を叩き潰そうと必死になっていた。そんな折、有力商人の海城商会から、彩稜閣と雲衣坊のどちらかと独占契約を結びたいという話が舞い込んでくる。それには3度のデザインコンペを勝ち抜くことが条件。インランは全てを賭けてデザインに臨み、ジウアルも次第にそんなインランを見直してゆく。ところが海城商会のパーフェクトな御曹司ペイ・ジュアがジウアルに接近し事態は混戦模様。しかも彩稜閣の仕掛けた妨害工作により、雲衣坊は絶体絶命の窮地に……!