あるスーパーのATMで、現金を引き下ろした起業家に渡されたハートマーク入りの1ドル紙幣。その紙幣は起業家から酒店へ。そこへカネに困った男トムが強盗に入ったものの、慣れぬ言動を店主に見透かされ、1ドル紙幣とともに退散するよう諭される。トムには余命1ヵ月を宣告された病気の妻がいた。職を失い、医療費の支払いに苦悩していた末の強盗だったが、その後、警察に捕まってしまう。トムが手にしていた1ドル紙幣は担当刑事の手に渡り、彼は家に持ち帰ってしまう。その刑事の家には、ティーンの娘の友達が数名遊びに来ていた。そのうちの1人、手癖の悪いアンジーが帰り際に、その1ドル紙幣をくすねてしまう。さらにその1ドル紙幣は様々な人のもとを通り過ぎ、思いも寄らぬ人のもとへと渡る。
5年前にイラク戦争から戻った元海兵隊のブレイク。穏やかな日々を送っていたある日、イラクでも共に過ごした昔の恋人ヴィクから、行方不明の弟ライアンを捜す手助けをしてほしいと連絡が入った。ヴィクとは距離を置くと決めたはずなのに、ブレイクはその依頼に抗うことができず、早速現地で聞き込みを開始する。するとライアンは、メキシコの麻薬カルテルが関与する事件に巻き込まれた可能性が…。入り江で発見された死体はライアンに違いないとすぐさまヴィクに伝えるも、彼女は弟が誰に殺されたかを知っているような素振りを見せ…。