自由に生きてきたホ・セクが選んだ道は、朝鮮初の男妓生(キーセン)!美しく整った容姿、優れた技芸、女を酔わす話術を兼ね備えた青年ホ・セク(イ・ジュノ)は、生まれ育った妓房が経営の危機に瀕していることを知り、女性客を相手にした〝朝鮮初の男性妓生〟になることを決意する。破天荒だが頼りになる相棒ユッカブ(チェ・グィファ)とタッグを組んで大胆な宣伝活動に乗り出すと、ウワサを聞きつけた朝鮮の女たちが店に押しかけ、たちまちセクに魅了されていく。順調に客数を伸ばしていたある日、セクは町で美しい女性へウォン(チョン・ソミン)と出逢う。これまでどんな美女にも心トキメくことはなかった彼が、自分の魅力に全くなびかないへウォンに急速に惹かれてしまい、猛アタックを開始するのだが……。
2022年、フィリピン マニラ。現地で逮捕された犯罪者たちを乗せた貨物船“フロンティア・タイタン号”が釜山港に向けて出航した。長年、凶悪犯罪を担当してきたベテラン刑事の約20人が護送官として乗船。釜山では、海上交通管制センターで海洋監視システムを設置。万全な体制により、韓比共同護送計画(プロジェクト名:オオカミ狩り)が進められた。監獄化した貨物船には、13名に対する殺人および殺人教唆、強姦罪に問われ第一級殺人犯として国際手配されたジョンドゥ(ソ・イングク)、特殊暴行17件で赤手配者のドイル(チャン・ドンユン)など極悪非道な犯罪者たちが収容されていた。その夜、密かに脱走を企てていたジョンドゥと刑事として紛れ込んでいたジョンドゥの一味により暴動が勃発。船上は武器を手にした犯罪者たちで溢れかえる。仲間以外は誰であろうと容赦なく殺める犯罪者たちと彼らに立ち向かう警察。そこに、眠っていた“怪人”が目を覚まし、熾烈な戦いが幕を開ける。地獄の航海から生き残るのは誰か……。
幼少期の記憶を失っているヘジュンは悪夢に悩まされている。記憶を辿るために、当時家族と暮らした別荘「ワンダーランド」を訪れたヘジュンだったが、そこでは自分のことを知っているという神秘的な少年ファンが待ち構えていた。夢と現実が混じり合った「ワンダーランド」では不思議な現象が起こり始め、さらに24年間封印されてきた残酷な秘密が明らかになるのだった。