「理解し合うことと、愛し合うことって同じじゃない」。34才の誕生日を目の前に命を絶った由希宏が残した言葉を、玲加は理解できずにいた。彼の死から1ヶ月、玲加は由希宏が使っていたパソコンの中に「アディクトの優劣感」と題されたテキストを発見する。そこには、玲加の知らないもうひとりの由希宏がいた。彼が経営するバー“リミッターカット”は、無軌道な若者たちが集い、ドラッグが蔓延するアディクトたちの溜り場だった。由希宏もまた、セックスとドラッグにはまり、退廃的な生き方に身を委ねていた。そんななか、DJ兼プッシャーのテンパリが、ドラッグ所持によって逮捕されてしまう。このことをきっかけに、テンパリと同棲していたヒノコと由希宏の距離は縮まり始める。ドラッグに耽溺するように、一回りも年下のヒノコに魅せられていく由希宏。彼の心は、ヒノコと彼女のもつ世界に触れることで、次第に変容し…。
台北でミュージシャンとして成功するという夢に破れ、台湾最南端に位置する故郷・恒春に戻った青年・阿嘉(アガ)。無為に日々を過ごすうち、郵便配達の仕事があてがわれた彼は、宛先不明で未配達の郵便物の中に、今では存在しない住所“海角7号”宛ての小包を見つける。その中には、60年前、敗戦によって台湾から引き揚げる日本人教師が、愛しながらも別れなければならなかった台湾人女性を想って船上で綴った7通のラブレターが。しかし日本統治時代の住所を知る者は、今や誰もいなかった。そんななか、阿嘉は日本人歌手・中孝介を招いて催される町興しライブの前座バンドに無理矢理駆り出される。成り行きで監督役を任された売れない日本人モデルの友子とは衝突ばかり。小学生の女の子や80歳の老人という寄せ集めのメンバーでは練習もままならず、余計にやる気を失っていく阿嘉をよそに、刻々とライブの日は近付いていた・・・。
誰もが知りたい“夢の職業”=AV男優の真実に迫る、注目のドキュメンタリー!!ほんとに“夢の職業”か?アダルトビデオ誕生から30年―いま明らかになる男優たちの素顔。2012年、生誕30周年をむかえたアダルトビデオ=AV。ピンク映画から派生し、低予算のビデオ撮りという形でひっそりと生まれたAVは、桜樹ルイ、飯島愛、及川奈央、森下くるみなどのスター女優を生みながら、現在ではメーカー数100社以上、月間販売タイトル推定4,500本、業界年間売上約550億円の巨大市場へと成長を遂げた。近年、原紗央莉、蒼井そらといった有名女優が世界各国で爆発的な人気を誇り、中国・香港などで映画デビューを果たしている。いまや日本のAVは、全世界の男性をトリコにしていると言っても過言ではないのだ。そんなAVを影で支えてきたのが“AV男優”である。現在、推定10,000人とも言われる現役AV女優に対し、男優は約70人。彼らが仕事で“からんだ”女優の数は、1人あたり数千人にも達するという。本作は、これまでほとんど語られることのなかったAV男優たちの女性観、SEX観、仕事観に迫ったドキュメンタリー映画である。
カルラと名乗る時間犯罪者に襲われた光四郎と玲菜。カルラを追い詰めた玲菜の目の前で、時空特捜サリーがカルラを逮捕し・・・。サリーの正体は玲菜の親友さりあだった。しかし、さりあは玲菜を知らないと言い、光四郎に襲い掛かる・・・。
22世紀からやって来た時空刑事・オリオンとレナリーが事務所を構える探偵事務所に、ある日、兄を探してほしいとひとりの女がやって来る。2人は早速捜査を開始するが、突如カルラと名乗る謎の女に襲われる。その正体は22世紀のバイオテクノロジーで自らを改造した時間犯罪者だった・・・。
折尾光四郎は助手の冬木玲菜と共にヨコハマの片隅で事務所を構える、自称“名探偵”。彼らの正体は、22世紀から時を越えてやって来た時空刑事オリオンとレナリーだった。ある日、「兄を探して欲しい」という美女が折尾探偵事務所を訪れた。2人は早速捜査を開始するが、突如カルラと名乗る謎の女に襲われる。
猫好きのイラストレーター・ハルが出会う風変わりで愛おしい人々、そして、すれ違う猫たちとのゆるやかな毎日。猫好きに絶大な人気を誇るエッセイをベースに、ユーモラスでちょっぴり切ない傑作が誕生!人も猫も みんないつかはいなくなってしまうから---古本屋でアルバイトをしているハルは、イラストレーターの卵。バイトが終ればお寺の境内に駆けつけて、集まってくる猫たちを眺めるのが日課のハルは、時間の許すかぎり猫をそっと追いかける“猫ストーカー”なのです。恋愛話ばかり報告してくる同僚の真由子、寡黙なご主人とちょっと口うるさい奥さん、それから子供のいないご主人夫婦に飼われた猫のチビトムがバイト先のいつもの顔ぶれ。そののどかな毎日に、思わぬ波風が立ってしまいます。古本屋のご主人がかつての恋人に贈った詩集が、売り物としてお店に戻ってきて、奥さんが機嫌を損ねたのです。ご主人に話しかけられても、返事もせずにチビトムをかまい続ける奥さん・・・チビトムもちょっぴり迷惑そうです。そんなある日、チビトムは姿を消してしまいます。拠り所だったチビトムを失って取り乱した奥さんは、ご主人に食って掛かります。そして、奥さんもまた姿を消してしまったのです・・・。
恐怖映画の本場タイから届いた、震撼度1000%の実話に基づく衝撃のホラー!その家には、漆黒の闇が蠢いている。---女性レポーターのチャリニーは、ワサン医師による妻殺害事件のドキュメンタリー番組を制作することに。彼の周辺を探るべく病院を訪ねるが、関係者の口は固い。「ワサン先生の家は呪われている」という少女の言葉に背中を押されるように、廃屋となったワサン邸に向かったチャリニー。彼女はそこで、窓の奥にたたずむ人影のような何かの姿を目にする。邸内に忍び込み調査を始めたチャリニーだったが、これといった成果はない。諦めかけた彼女の背後で静かにドアが開いた。恐る恐る室内を覗き込んだチャリニーは息を飲む。ベッドの上に横たわった血まみれの女に覆いかぶさる男。ぎらついた刃物を握ったその手で、今まさに女の手首を切断しようとしているではないか!気配に気付いた男と視線が合った時、チャリニーは恐怖のあまり、意識を失ってしまったのだった。男の顔には見覚えがあった。かつて恋人を殺害した医学生・チャルームだ。しかし彼は逮捕され、収監されている。あれは幻だったのか?チャリニーは早速、彼を取材する。チャルームは言った。「自分が恋人を殺したのは、あの家に棲みつくもののせいだ」と・・・。
一生懸命、打たせて貰います!万年ハコ下、全くセンスがないくせに無類の麻雀好きの大学生、博。彼は今日も麻雀同好会の仲間と一局打とうと、張り切って部室に駆けつける。だが、そこには見知らぬ青年が仲間たちに睨みを利かせていた。「俺は遊びじゃ麻雀を打たねえ。189万円、今すぐ払え!」そう恫喝する青年、城島はプロの雀士。博は仲間たちの期待を一身に集め、借金をチャラにすべく勝負を挑んだ。しかし・・・完敗。賭けの代償として、彼女の亜子までも奪われた博は、失意の中で“麻雀王”と呼ばれた亡き父を思うのであった-。2010年製作。
童貞大学生三人組の隣の部屋に、とっても綺麗なお姉さんがやって来た!童貞大学生のタケル、ノブオ、コウタの三人はいつも大人になりたいと思っているが、チャンスはなかなか巡ってこない。そんなある日、タケルの引越し先でのミラクルが起きた!隣の部屋に住む綺麗なお姉さん=みゆきと仲良くなれたのだ。あまりの美しさ、そしてフェロモンにノックアウトされる三人。彼らはあらん限りの妄想で、さりげなくアタックを開始するー。2010年製作。
闇を生き抜く忍び者が、今宵、血塗られ果し合い!関ヶ原決戦、間近!天才軍師、黒田如水の暗躍を恐れた徳川家康により、如水抹殺を命じられた服部半蔵はすぐさま配下の“忍者”水知と“くノ一”如月、弥生を刺客に放った。だが、その襲来を予期していた如水は黒田忍軍を用いてこれを迎撃せんとす。かくして忍法、妖術入り交えた闇の戦いの火蓋が切って落とされたー。2010年製作。
心霊ビデオ監督の白石コージは新作を撮影中、笠井暁大そして山本剛史という二人組のチンピラに現場をメチャクチャにされてしまう。企画をつぶされ、うろたえる白石。そこへあの二人組が訪ねてきた!彼らは白石にギャラを要求、さらに自分達主演で画期的な心霊ビデオの制作を持ちかける。勿論、断る白石だったが、笠井と山本の暴力の前では屈する他にすべはなかった。こうして、いまだかつてない心霊ビデオの撮影が始まったのだが…。「ノロイ」「口裂け女」の白石晃士が盟友、笠井暁大と組み放つ、暴力娯楽巨編!観る者の価値観に挑む、狂気のエンタテインメント誕生!2010年製作。
「口裂け女」「ノロイ」で知られる映画監督、白石晃士は以前からある事件に並々ならぬ関心を抱いていた。2005年、とある観光地で起きた無差別殺人である。犯行直後に犯人が海に飛び降り、自殺。しかも、その死体が発見されていない為、未解決のままになっているこの事件を究明すべく、取材を開始した白石は事件の生存者であり、現在、ネットカフェ難民として生活している青年、江野祥平に出会い、奇妙な証言を聞きだす。「事件そのものが神様のお導きであった」と・・・。2009年製作。