アクト・オブ・キリング

アクト・オブ・キリング
「あなたが行った虐殺を、もう一度演じてみませんか?」私たちが見ているものは、悪の正体―――。前代未聞の手法を用いて人間のモラルを揺さぶる、衝撃のドキュメンタリー。
122分 / 2012 / イギリス・デンマーク・ノルウェー / インドネシア語
あらすじ
これが“悪の正体”なのだろうか―――。60年代のインドネシアで密かに行われた100万人規模の大虐殺。その実行者は軍ではなく、“プレマン”と呼ばれる民間のやくざ・民兵たちであり、驚くべきことに、いまも“国民的英雄”として楽しげに暮らしている。映画作家ジョシュア・オッペンハイマーは人権団体の依頼で虐殺の被害者を取材していたが、当局から被害者への接触を禁止され、対象を加害者に変更。彼らが嬉々として過去の行為を再現して見せたのをきっかけに、「では、あなたたち自身で、カメラの前で演じてみませんか」と持ちかけてみた。まるで映画スター気取りで、身振り手振りで殺人の様子を詳細に演じてみせる男たち。しかし、その再演は、彼らにある変化をもたらしていく…。
© Final Cut for Real Aps, Piraya Film AS and Novaya Zemlya LTD, 2012
解説
実際の大量虐殺者にカメラの前で自らの殺人を演じさせるという前代未聞のアイディアと勇気を持ったこの映画は、長く恐怖に支配されてきたインドネシアの歴史に大きなインパクトを与えたのはもちろん、単なる告発ドキュメンタリーを超越し、「“悪の正体”とは、“悪”とは何なのか」、「人間の本当の恐ろしさとは」、という全人類にとって普遍の問題を、我々の眼前に突きつけた。そして瞬く間に批評家たちの熱烈な支持を集め、2013年にはベルリン国際映画祭で2部門を制覇。以降、15以上の映画批評家協会賞を総なめにしたほか、すでに50以上の映画賞を席巻。数々の著名メディアの年間ベスト1にも輝いている。快進撃は今なお続き、2014年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門最有力候補の呼び声も高い。また、完成前のラフカットを観て心を奪われたエロール・モリス、ヴェルナー・ヘルツォークという2人の巨匠監督が製作総指揮として参加し、映画の完成に向け多くのアドバイスを与えたほか、劇場公開を全面的にバックアップしていることでも話題を呼んでいる。2014年ガーディアン・フィルム・アワード最優秀作品賞受賞他。
スタッフ
監督:ジョシュア・オッペンハイマー
プロデューサー:シーネ・ビュレ・ソーレンセン
キャスト
アンワル・コンゴ
ヘルマン・コト
アディ・ズルカトリ
配信期間
2014/12/17 ~ 2030/03/31
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レビュー

スタッフコメント

まるで映画スター気取りで、身振り手振りを交えながら殺人の様子を詳細に演じてみせる男たち。
でも、いたって、どこにでもいる、孫思いのとっても良いお爺ちゃんです。
そんなおじいちゃんが、過去に大量に人を殺し、その虐殺手口を淡々と語る姿は、異様な光景です。
今、私の目の前に映し出されている光景は、一体何なのですか???悪夢???頭、大混乱・・・。脳ミソが、溶けかけました・・・。
でも、ふと気づいてしまうのです・・・。
目の前の光景は、悪夢ではなく現実で、それは私たち人間の恐ろしさだと・・・。
地球上の全人類にとって、普遍的な問題に直面することになるのでした。
※補足※
『アクト・オブ・キリング』には、【劇場公開版】と、【劇場公開版では描ききれなかった内容が追加された《オリジナル全長版》】があります。(なべ子映画女子)

視聴について

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