前世、婚約者・沈慕司(しんぼし)と親友・蘇雪芙(そせつふ)の裏切りによって、一族を皆殺しにされた女将軍・宋点心(そうてんしん)。無念の死から目覚めた彼女は、すべてが始まる一年前に戻っていた。再び同じ運命を繰り返さぬため、彼女は婚約を破棄し、商いの仮面の下で敵を探る「千味閣(せんみかく)」を設立。だが新たな人生の幕開けと同時に現れたのは、最も警戒すべき存在― 沈慕司だった。
千味閣の新店が開く日、宋点心(そうてんしん)は〈国師・沈慕司(しんぼし)直伝の千味茶〉を売り文句にして客を呼び込む。沈は「俺を売る気か」と怒るが、宋は「もうあなたを想ってはいない」と一蹴。茶宴では、宋が蘇雪芙(そせつふ)の髪飾りに毒を忍ばせ、中書令・魏雲亭(ぎうんてい)を始末しようとする。沈はそれに気づき、蘇雪芙をさりげなくかばい計画を阻止してしまう。さらにその夜、沈は宋の部屋で不意に口づけを奪い…
宋点心(そうてんしん)は蘇雪芙(そせつふ)を陥れるため、催情香を寝室に仕込み、魏雲亭(ぎうんてい)夫人とともに盗み聞きを仕掛ける。蘇は宋を犯人と糾弾するが、沈慕司(しんぼし)は逆に彼女に疑いを向ける。追い詰められた蘇は沈を刺そうと刃を向けるが、宋に返り討ちにあってしまう。命知らずの行動に怒った沈は宋に口づけをするが…
黎祁(れいき)が都入りし、可頌(かそう)公主との政略結婚が進められる中、宋点心(そうてんしん)は人目をはばからず彼を連れ去り、千味閣(せんみかく)に迎え入れる。和平の証として海銀国に滞在する南陸国の王子を保護するという危うい行動に、沈慕司(しんぼし)は警鐘を鳴らすが、宋はすべて承知の上だった。深夜、宋は自ら仕掛けた襲撃劇で黎祁の信頼を得る。過去の悲劇を変えるため、彼女の賭けが始まる。
宋点心(そうてんしん)の仕掛けを見破った沈慕司(しんぼし)は、彼女の危うさを案じるが、点心は南陸国の王子・黎祁(れいき)を守ると決意する。沈の嫉妬を知りつつ、黎祁はかんざしを贈って揺さぶりをかける。その夜、黎祁の部下・梁辰(りょうしん)が現れるが、点心に捕らえられ自害。沈は巡邏兵から点心を救い出し、ふたりは静かに心をすれ違わせる。そして明かされる、沈もまた前世の記憶を抱える者だった。
妹の宋雨前(そううぜん)が千味閣(せんみかく)へ逃げ込み、宋点心(そうてんしん)は怒りと悲しみの中で加害者を追う。過去の裏切り者・鄭懐安(ていかいあん)を突き止めるが、刺客に囲まれた点心を救ったのは沈慕司(しんぼし)だった。深夜、宋雨前は自ら命を絶ち、将軍府では宋父が点心との断絶を宣言する。傷心の中、彼女の背を沈が黙って追う。語られぬ誓いが、ふたたび始まろうとしていた。
宋点心(そうてんしん)は鄭懐安(ていかいあん)を追って忍び込んだ屋敷で、沈慕司(しんぼし)と林修遠(りんしゅうえん)の密会を目撃し疑念を抱く。さらに宋家は罪を着せられ、父は流罪、自身も宗籍を除かれる。直訴も拒まれた宋は沈と激しく対立し、黎祁(れいき)の拘束で怒りは頂点に達する。やがて沈が密かに宋家を告発していた事実を知った点心は、沈の両親を人質に取り剣を突きつける。運命は再び、血に染まりはじめる。
宋点心(そうてんしん)は沈慕司(しんぼし)を脅して冤罪の撤回を迫り、宋家と千味閣(せんみかく)の人々を救い出すが、ふたりの関係は完全に断たれる。裏切りと疑念の果て、点心は王放馳(おうほうち)と林修遠(りんしゅうえん)を罠にかけ、沈と共に逮捕へ導く。事件後、点心は書斎でふたりの名前と妹の遺書を火にくべる。それは復讐の一区切りであり、守れなかった家族と決別するための静かな儀式だった。
宋点心(そうてんしん)は鄭懐安(ていかいあん)を囮に黒幕を誘い出そうとするが、沈慕司(しんぼし)は危険を案じ共闘を提案。沈の真摯な誓いに心揺れる点心だったが、直後、禁衛軍に囲まれる。到着した可頌公主(かそうこうしゅ)は点心を救い、千味閣に滞在を宣言。宴が開かれ、公主は点心と親交を深めるが、その夜、鄭懐安が謎の死を遂げる。密やかに潜む影が、再び千味閣に忍び寄っていた。
宋点心(そうてんしん)は鄭懐安(ていかいあん)殺害の犯人を探る中、沈慕司(しんぼし)の持ち物である玉の腰飾りが現場で見つかり、疑いが集まる。沈はそれを「真犯人を油断させるためにわざと落とした」と弁明するが、真意は不明のまま。黎祁(れいき)の動きにも不審な点が浮かび上がり、点心は彼にも疑念を抱く。だが確かな証拠はなく、調べを進める点心は遺体の衣の裏に書かれた血の文字を見つける。
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