宋点心(そうてんしん)は血の手紙を囮に黒幕を誘う作戦を仕掛ける。だが沈慕司(しんぼし)の失踪、そして黎祁(れいき)の裏切りによって、計画は急展開を迎える。すべてを仕組んでいたのは南陸の密偵・梁公公(りょうこうこう)だった。暴かれた梁は可頌公主(かそうこうしゅ)を襲うが、点心が守り抜く。婚約は破棄され、裏切りと復讐はひとつの終わりを迎える。だが次なる動きはすでに始まっていた――。
宋点心(そうてんしん)は父の出征に間に合わず、自責の念と共に裏切り者の排除を誓う。沈慕司(しんぼし)との対立、黎祁(れいき)との淡く揺れる想い――信頼と不信が交錯する中、点心は匿名の誘いを受け後山へ向かうが、待っていたのは罠と襲撃だった。命の危機に現れた沈に救われたふたりは山小屋へと逃れ、心と体を寄せ合う。裏切り、忠義、そして恋が燃え上がる一夜の行方は――。
願いを交わし、想いを確かめ合った一夜。だが千味閣に戻った宋点心(そうてんしん)を待っていたのは、父・宋老将軍の死と南陸国との密通を示す証拠だった。悲嘆の中、彼女は禁衛軍に包囲された将軍府で剣を抜き、家族を守ろうとする。沈慕司(しんぼし)は朝堂で彼女のために嘆願し、自らの降格と引き換えに赦免を勝ち取る。だが点心は復讐を決意し、沈に別れを告げる。
手紙の差出人を追う宋点心(そうてんしん)は、落蘇(らくそ)から遊士の肖像を得て捜査を進める。沈慕司(しんぼし)の協力にも心を閉ざす点心だが、彼が落蘇の好物を覚えていたことに複雑な感情を抱く。やがて沈は木屋へと点心を呼び出すが、先に襲撃されており、彼女を庇い矢を受ける。すれ違う想い、募る真実、そして影から忍び寄る新たな敵意――その夜、また一つ謎が深まる。
沈慕司(しんぼし)と宋点心(そうてんしん)は落蘇(らくそ)の襲撃を受け、沈慕司は宋点心をかばって毒矢に倒れる。迷煙の中、宋点心は落蘇を撃退するが、沈慕司の言葉で前世の死別を思い出す。命の瀬戸際、沈慕司を看病する宋点心は「生きていてほしい」と涙ながらに願いを告げる。沈慕司は意識の奥でそれを感じ、やがて目覚める。静かに現れた宋点心の姿に、沈慕司は深い安堵を覚える。ふたりの視線が重なったとき、かつて断たれた絆が静かに結び直されるのだった。
宋点心(そうてんしん)は沈慕司(しんぼし)の言葉の真意を問いかけるが、沈は話を逸らす。ふたりの距離は近づきつつあった。点心は落蘇(らくそ)から沈が彼女を想っていたことを聞かされ、複雑な気持ちに。盼児(ばんじ)を守る中で、落蘇の過去も明かされ、点心は助力を誓う。やがて游士の手がかりを得た点心は、沈と黎祁(れいき)を捜査に向かわせるが、沈が殺人現場に立ち尽くしている姿を黎祁が目撃する。
宋点心(そうてんしん)は、死体に筆だこの痕がないことから沈慕司(しんぼし)の無実を確信し、ふたりは落蘇(らくそ)に疑いの目を向ける。落蘇は書斎で密室の機巧を作動させ、壁一面の赤紙を発見するが、直後に刺客に襲われて負傷。救出された後、家族を人質に脅されていたことを明かし、協力を誓うも、突如飛来した矢によって命を落とす。盼児(ばんじ)を預かった点心は、彼女が持っていた絵の中に父・宋国臨の筆跡を見出す。
宋点心(そうてんしん)は沈慕司(しんぼし)の傷を手当てしつつも、灯会の誘いは断り、遊士の捜索を優先する。街では二人の密会を描いた絵本が出回り、少女たちの間で大人気となっていた。絵を描いたのは元宵で、千味閣の経営難を補うための策だった。点心は激怒し絵本を回収させる一方、元宵の情報により、筆跡模写に長けた画師・画無心が浮上。点心は彼が復讐名簿の一人・陳瑞陽(ちんずいよう)ではないかと疑う。その夜、高官たちが一斉に千味閣に現れ、不穏な空気が漂い始める。
千味閣の宴に集まった高官たちは、すべて宋点心(そうてんしん)の復讐リストに名を連ねていた。画無心(がむしん)だけが例外で、彼は公主の伝言を告げた直後に吐血し、その場の者たちも次々と倒れる。毒殺の罪を着せられた宋点心は捕らえられ、沈慕司(しんぼし)の抗弁もむなしく投獄される。沈慕司は、点心を救うために自分が「前世の記憶を持つ者」だと告白するが、点心は裏切られた想いに動揺する。処刑が命じられたその瞬間、黎祁(れいき)が現れる。
黎祁(れいき)は、宋点心(そうてんしん)を南陸国の王妃と見なすと宣言し、処刑は戦争を招くと主張。点心はそれを受け入れ、沈慕司(しんぼし)は動揺しつつも沈黙を貫く。釈放後、点心は千味閣を閉じ、仲間たちを去らせる。沈慕司とも決別を告げ、傷心の彼と黎祁は激しく衝突。点心は可颂公主(かそうこうしゅ)の思惑を察し、戦を止めるため黎祁に帰国を促すが、彼は拒む。すべてを見守る沈慕司の胸中は複雑だった。
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