狸族の阿九(アキュウ)と霊霄族の神女江稚玉(コウ・チギョク)は互いに想い合っていた。だが霊霄族と蒼雲族との婚姻関係はしきたりになっており、稚玉は蒼雲族の南宮宵(ナングウショウ)との結婚を強いられる。嫁がなければ霊霄族が殺されてしまう運命なのだ。それでも想いを断ち切ることができない阿九は禁術を習得し、100年に一度開催される蒼雲の闘技大会で見事優勝する。稚玉との再会を果たし、永遠の仙籍を享受した。一方、南宮宵は虎視眈々と三界の制覇を目論んでいた。
阿九は身の危険を冒して魔族の禁術を習得し、霊石を奪って稚玉と駆け落ちしようと試みる。寒氷によって霊力が飲み込みこまれ魂を奪われるという蒼雲の禁足地に逃げ込むのだが、霊石で守られた稚玉は耐えられても、阿九の体力は限界に達していた。それを見越した南宮宵は稚玉の妹、落桜(ラクイン)の仙力を使って2人を外におびき出す。捕らえられた阿九は南宮宵から情愛を断ち切る呪いをかけられ、寒氷の奥底に沈められてしまう。
寒氷の湖底には魔族に通じる密道があった。魔道に落ちる代わりに断たれた情愛を取り戻した阿九は、魔族の霊石の神力を習得し、南宮宵と稚玉の婚礼の儀に乗り込む。南宮宵に打ち勝ち稚玉を救い出した阿九だったが、稚玉もまた南宮宵から情愛を断ち切る呪いをかけられていた。阿九は記憶が封じられている蒼雲の禁足地に稚玉を連れて行き、稚玉は阿九を思い出す。ようやく愛し合う2人が一緒になれたものの、南宮宵は野心を捨てていなかった。
稚玉は、落桜(ラクオウ)の想い人である岩落(ガンラク)が落桜を利用しているだけではないかと怪しんでいた。岩落は落桜によく似た師父を生還させるため、三つの霊石を手にしようとしていたのだ。それを実現させるため南宮宵と手を組むことに。稚玉と阿九の婚礼の儀にやってきた南宮宵は、稚玉に呪いをかけ阿九から魔族の霊石を奪わせる。阻止しようとした阿九の弟、阿嗚(アオ)を殺した稚玉。そこで呪いが解かれた稚玉を今度は阿九が殺そうとして阻止した落桜が死ぬことに。
南宮宵の目録通り、敵対関係となった稚玉と阿九。阿九は魔族の尊主となり、稚玉の魂はさまようことに。魔族の復活の力で蘇った阿嗚は、輪廻転生で人間界にやってきた稚玉を葬り去る。だが何度でも南宮宵は稚玉の恨みを呼び起こし阿九を滅ぼそうとする。南宮宵の目的は魔族を手にすることだった。一方、密かに落桜を愛していた岩落だが、師父を救うため自らを犠牲にしてまで三つの霊石の入手を望んでいた。それもまた南宮宵の罠だった。
南宮宵によって怨偶の契りを結ばれた稚玉と阿九は、愛情を持ちながらも反目し合っていた。そんな中、岩落は100年分の霊力を使いようやく三つの霊石を手に入れたが南宮宵に奪われる。岩落の師父、戦神の清尾(セイオ)の復活と共に、古神傲狠(ゴウコン)として復活した南宮宵。岩落と清尾、稚玉と阿九の4名は協力し合い、三界の平和のために傲狠の打倒を誓う。三つの霊石の力を凌駕する第四の霊石が必要だと分かったが、それは阿九の体内にあった。
お互いの誤解が解け、再び愛し合うことのできた稚玉と阿九。改めて婚礼の儀を執り行い、阿九は稚玉を魔族の尊主に指名する。千年の眠りから覚め満を持して現れた傲狠は、三界を手に入れるため阿九たちに戦いを挑む。岩落は清尾の腕の中で死に、阿九は自らを犠牲にして第四の霊石を滅ぼし傲狠を抹殺するのだった。阿九の死を受け止められない稚玉は、何とかして阿九を復活させようと、危険を顧みず断縁の川を渡り切ろうとする。
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