沈清棠(しん・せいとう)は、幼い頃、裴家の嫡男である裴琮之(はい・そうし)に拾われ養女となった。沈清棠は妹として裴琮之に溺愛されているが、この数ヵ月、悪夢にうなされる毎日である。そんな時、次男の裴景明(はい・けいめい)が、側妻を娶る前に清棠を正妻にすると言って襲おうとするが、運よく裴琮之が任務から帰宅する。清棠は裴琮之に、景明との縁談を断りたいと相談するが、景明に嫁ぐことを阻む条件として琮之が提示したのは、「自分の女になれ」ということだった。
幼い時以来、宴で再会した沈清棠と燕城世子(えん・じょうせい)は、成長した相手に、お互い一目惚れし、打ち解ける。裴琮之は2人の様子を遠目に見て嫉妬に燃える。宴を抜け出し、中庭で話をする約束をした沈清棠と燕城世子だったが、裴琮之はそれを阻止するため、沈清棠を脅して帰らせる。沈清棠は帰る途中で昭和公主に会い、衡国の雲国との対戦を見に行かないかと誘われる。昭和公主(しょうわ)は裴琮之と婚約しており、沈清棠への嫉妬にかられ、陥れようと考えていた。
裴琮之は沈清棠と燕城世子の婚姻を阻もうと、まず、族譜への記名をさせない根回しをし、次に、清棠が夢だと思っていた琮之との一夜の真相を清棠に告げる。清棠は燕城の求婚を断るしかなかった。しかし、江婉(こう・えん)から贈られた簪に麝香が仕込まれていることに気づいた清棠は、ひらめく。それは、裴琮之が江婉と話していた、「裴子萋は江婉の不貞の果ての子だ」ということを脅しに使い、江婉に屋敷から逃げる手助けをさせるという考えだった。
拉致されて妓楼に送られた沈清棠は燕城世子に助けられる。燕城はあくまで清棠を娶ると言う。一方、裴琮之は清棠の母の死に関する報告を受け、平南王が清棠を調べていたわけを知る。婚儀の前夜、裴琮之は、体の関係はなかったと清棠に打ち明ける。ちまたでは清棠は妓女になったという噂が広がり、平安王府に着いた途端に、清棠は婚約破棄を言い渡される。そこへ裴琮之が現れ、「婚姻を破棄したのは裴府のほうだ」と民衆に宣言して清棠を連れ帰る。
裴府に戻った清棠に裴府の者は冷たい。行露は清棠を湯桶に沈める。死んだと思われた清棠だったが、裴琮之は仮死だと見抜き、目覚めさせる。そして、行露に罰を与え、祖母にも清棠を虐げないよう約束させる。清棠は琮之に、「自分の願いをかなえるならば、琮之の女になる」と告げ、わざと無理な要求を突き付ける。そんな折、新しく来た名妓が清棠に似ているという噂で、清棠の妓女疑惑が晴れる。燕城からは駆け落ちしようという文が届く。
琮之への憎しみを口にした清棠を、琮之は正気を失ったかのように求め続け、清棠は抵抗する術もなく情事に甘んじる。そんな時、琮之は子萋が会いたがっているからと清棠を宮中に連れて行く。子萋は清棠と琮之の仲に気づき、清棠に琮之を受け入れるよう勧める。その後、宮中を歩いていた清棠は昭和公主に出くわし、規範に背いたと私刑を加えられ、まさに顔に焼きごてを当てられようとした時、琮之が割って入り、背中に焼きごてが…。
昭和公主は清棠に、裴琮之を横取されたために雲国に嫁ぐはめになったと因縁をつける。公主に突き飛ばされた清棠は腹に激痛が走り、出血する。子ができぬ薬を飲んでいたはずが、琮之に薬をすり替えられて妊娠したと分かる。そして、流産した清棠と、だましていた琮之の溝はさらに深まる。婚姻を控えていた2人だったが、清棠は裴府から逃げる算段をして逃走に成功する。そして、平南王からの文に書かれていた場所で平南王と会うが…
清棠は陵川の家で目を覚ますが、過去の記憶がない。琮之は隣に住んで、薬を届けたりと影ながら清棠を助けるとともに、やり直す機会も伺っている。ところが機会を得られぬうちに燕城が現れる。琮之がやけ酒を飲んで通りに出ると、偶然、清棠が通り、顔見知りになる。数日後、琮之は「薬草を持ってきた」という口実で清棠の屋敷に入っていくが、そこには燕城がいた。再び恋敵となった琮之と燕城は、清棠の前で火花を散らす。
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