六太たち受験者は、ついに目的地へと到着した。そこは殺風景で広大な屋内、しかも外の様子がなにも見えない不気味な空間。出発から何時間たったのかまったくわからない受験者たちは不安を募らせる。JAXA職員に先導され、さらに移動する六太たち。その先で待っていたのは、受験者に選択を迫る『最後の部屋』で――?
A・B・C班、それぞれの閉鎖ボックス内で出された最初の課題は、『いま何時でしょう?』というクイズ。だがA班のメンバーは早々に意見が分かれてしまう。4人がAM6時頃と答える中、六太だけはAM3時と答えたのだ。六太は、なにか勝算がある様子で発言する。「実は俺、みんなの知らない数字を知っているんだよね。」
閉鎖ボックス内では『計算ランニング』や『打ちこみテスト』など次々と課題が出されていた。さらなる課題は、『多額の予算がかかる宇宙開発事業を非難する辛口キャスターに対し、説得できるような文章をつくれ』というもの。この難題に、六太は子どもの頃、野口宇宙飛行士に聞いた『3次元アリ』の話を思い出していた――。
閉鎖ボックス内の合宿が5日目ともなると、各班にも性格が現れてきた。六太がいるA班はいつもにぎやか、C班は平和で穏やか、しかしケンジのいるB班だけは微妙に険悪なムードが漂っていた。頭脳明晰なメンバーが集まっているB班は、互いのプライドが邪魔をしてしまい、心に壁ができてしまっていたのだ。だが、楽しげに過ごす六太たちA班にも問題が起きる。最年長である福田の眼鏡が、アクシデントで壊れてしまったのだ――!
閉鎖ボックス内の合宿も後半をむかえる。六太たちのいるA班では福田の眼鏡が壊れるというアクシデントが起きていたが、事態は穏やかな方へと進んでいた。一方、ケンジのいるB班では、真夜中にも関わらずアラーム音が鳴るという事件が起きていた。B班だけではない、A班にも思わぬ事件が勃発する。
三次試験も後半。真っ白なパズルを組み立てながら、六太の心はモヤモヤしていた。A班では閉鎖ボックス内唯一の時計が、何者かの手によって壊される事件が起きていた。そしてその犯人が、みんなから慕われるリーダー・福田だということを、六太は目撃してしまったのだ。意を決し、その理由を問い詰めるが―?
ヒューストンに行くのは、8人だと発表された。その中に滑り込んだ六太だが、JAXAからは連絡がなく、ケンジのことも気になっていた。そして、ほかにも気になることがあった。六太だけケーキの角度が薄いのだ。「ケーキの角度は日頃の働きに比例する。男なら、親父より稼げ」バイトをしようと決意する六太だったが――?
JAXAはわざと『トラブルを起こせ』という指令をみんなに与えてきた。それは、飛行士たちがストレスやトラブルにどう対応するかを調べるための『グリーンカード』というテスト。六太は運良く、それに気づくことができたのだが――。ケンジのいるB班では、明らかにメンバーの関係性にヒビが入っていた。
閉鎖ボックスでの生活も残り2日。ケンジのいるB班では、ケンジが立ち上がったことにより、望むべき雰囲気に変わろうとしていた。そしてA班では、六太がなにか重大なことを発表しようとしていた。「良いニュースと、悪いニュースと、あと、微妙なニュースがあります――どれから聞きたい?」
閉鎖ボックス内での生活は、ついに最終日をむかえた。六太は、『宇宙飛行士にふさわしい2人』の選出方法について、5人の関係を壊さず、みんなが納得する方法で決めたいと思っていた。迷い悩む中、六太はシャロンの言葉を思い出す。『迷った時はね――どっちが楽しいかで決めなさい』六太が提案した、最高の方法とは――?
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