松川の自白により、徐々にミンジソンの背景が明らかになっていく。背後にいるのはアメリカの保険会社『レブンワース』。レブンワースの目的は、アジアを対象とした地震保険市場だ。しかし、予想されているような大地震が起これば、保険も何もあったもんじゃない。レブンワースが地震制御の計画に敵対する理由が見えない……。そんな折、アメリカでレブンワースのビルに爆弾が仕掛けられ大事故が起こる。社長以下主要役員全員が死亡したという――。突然のニュースに、混乱するファンたち。チャングウの通信記録のデータ検証により、チャングウでポテイトの開発に関わった技術者の名簿が盗まれていたことが発覚。盗んだのはミンジソンが送り込んでいた社内のスパイだった。それは、敵が海湾自治区の中にいることの何よりの証拠でもあった。恵理の持っていたデータと、パクデヒョンのナノチップが奪われたことも含め、海湾のセキュリティシステムの再構築が必要とされた。海湾自治区設立の調印式は2日後に迫っている。賢治は早急に作業にとりかかる。しかしここのところ、賢治は体調がすぐれない。シェンハンタオの屋敷での一件で、克服したはずの閉所恐怖症が再発したらしい。各国の精鋭部隊が、調印式の警備のために集められ、ファンや皆藤らも入念な準備に余念がない。そして調印式のために、続々と各国要人が海湾にやって来る。その中に、韓国企業の劉光輝という男。慈善事業にも精力的に協力し、海湾の発展を強く望んでいる人物――しかし、劉光輝は、ミンジソンと何やらつながりが。何かを企むミンジソン、そして劉光輝。翌日は調印式。生中継で何かが起こる――。
調印式当日――。賢治は不眠不休でセキュリティシステムの再構築を完了させた。体調は悪くなる一方だ。偽のIDでは絶対に入れない厳重なセキュリティの中、集まった各国要人。式は厳かに始まり、壇上では代表者が堅い握手を交わし、調印式は世界中に生中継されていく。その時――突然、一人の男が呻き出し、倒れこんだ。騒然となる会場。そして喧騒の中、殺人未遂事件が起こる!皆藤たちに拘束されたのは、日本のIT企業の社長、館山という男だった。館山は前日の夜、謎の男からターゲットを殺せと、やらなければ館山の会社を爆破すると脅されていた。また、犯行を手引きしたのは、今まで信頼していた秘書のソフィアだと主張した。一方、ソフィアや、周りにいた人間たちは、館山が男を突然殺害しようとしたと証言し、前日の夜のアリバイも完璧だ。どちらの証言にも信憑性があり――これは、劉光輝が恋人のソフィアと共に、館山を嵌めた罠だったのだが――、皆藤たちは誰が嘘をついているのか判断できない。しかし調べを進めるうちに、皆藤は気がつく。敵の目的は、ターゲットの殺害でも、調印式の妨害でもない。騒ぎを起こせば、皆藤たちは、関係者の身元を洗い、取り調べを行う。こうして警備の注意をそらし、この隙にも、敵は何かを企てている。早急に本当の目的を突き止めなければならない。少し体調を取り戻した賢治は、セキュリティシステムの誤作動のチェックのため、外出する。そこで偶然、ミンジソンの仲間、ハンギルドンと鉢合う。ハンギルドンは絶好の機会とばかりに、そのまま賢治を拉致してしまう――。
ミンジソンたちは大きな獲物を捉えたつもりでいたが、劉光輝にとっては予想外のできごとだった。ここは海湾の区域内。しかも賢治にはナノチップが入っている。今まで緻密な計画を立てて冷静に動いてきたのに、これでは犯行がすぐに露呈してしまう――。ファンや皆藤たちは、監視カメラの映像から、賢治を誘拐した車を割り出していた、追跡を開始し、賢治の監禁場所の肥料工場を突き止める。すぐに侵入し、賢治を探す皆藤たち。しかしナノチップの反応はあるが、敵がいない。その無防備さを不審に思う皆藤。その時、突然の爆発が起こる!間一髪で逃げる皆藤たちは、賢治を助けることができなかった……。ミンジソンが手に入れたポテイト開発の技術者名簿。狙われたのはリュジョンウォンという技術者。リュジョンウォンの元を訪れたソフィアは、要求を突きつける。ビッグオニオンの回路からメイン基盤を外して機能停止させること――。拒否するリュジョンウォンにソフィアは美しく微笑む。数億人のアジア人の命と、家族の命、どちらを取りますか?パクセジンが、仲間には内緒で、パクデヒョンに接触してくる。パクセジンはがんに侵されており、自らの命がもう長くないことを悟っていた。パクセジンは、デヒョンに、自らの信念を聞いておいて欲しかった。手段は違えど目的は一緒――祖国のために働いているのだ。しかし、父には父の信念があるように、息子にも息子の信念がある。パクデヒョンはパクセジンを拘束しようと、銃を向ける。捕まるわけにはいかないセジンも銃を構える。そんなデヒョンを背後から狙う銃――セジンの単独行動を裏切り行為とみなした仲間、イーチョルス。パクセジンが引き金を引く!それは、デヒョンに向けてではなく、イーチョルスの腕に当たる。イーチョルスはすかさずセジンを撃ち、逃走!血に塗れる父を抱くパクデヒョン。セジンは、死の間際、賢治は生きている、と打ち明ける。「許してくれ……」父は、息子の腕の中で息を引き取る。賢治はミンジソンのアジトに監禁されていた。ミンジソンは賢治を使って、海湾のメインセキュリティを破るコードを作ろうとしていた。皆藤たちは、賢治の救出へ向かう!
家族を人質にとられた技術者、リュジョンウォンは、ソフィアの指示通り、通常の業務に紛れて、ビッグオニオンの回路からメイン基盤を盗み出した。監禁された賢治は、状態が更に悪化。意識を失い呼吸もままならない。それは、閉所恐怖症の症状などではなく、3万人に1人と言われる、ナノチップの拒否反応だった。もう賢治は使いものにならないと判断した劉光輝は、賢治を囮にして爆弾を仕掛けるよう、ミンジソンに指示。ファンたちが、アジトを突き止めた頃には、ミンジソンは消えていた。賢治は中にいる。しかしミンジソンが仕掛けた爆弾は、外からドアを開ければ爆発する作りになっている。中の賢治は瀕死の状態で、起爆装置の解除ができない。爆弾処理班は間に合わない。ファンは住民たちを避難させ、皆藤が排気口から乗り込んだ!ギリギリで爆破は阻止――!劉光輝は、実業家として、海湾側のトップと対面。自治区の発展のために握手を交わす。その一方、リュジョンウォンが盗みだしたメイン基盤を破壊する。「これで、やつらとの勝負は、オレの勝ちだ」パクセジンの体には内視鏡カプセルが埋め込まれていた。パクセジンは、最期にそれを息子に託した。解析した結果、カプセルには地震のメカニズムに関する研究書が入っていた。それは、地震を防ぐ研究でもあり、また、地震を起こすことも可能にする、つまり『地震兵器』が存在する証拠だった!キム博士が、ビッグオニオンのメイン基盤がなくなっていることに気がつく。この特殊な基盤は峰武にしか再生できない。峰武はもういない。ビッグオニオンはもう機能しない。地震が来たら――アジアは終わる。
リュジョンウォンを取り調べ、メイン基盤紛失の経緯を把握したファンたち。妻子が監禁されている北京のホテルに、ファンとパクデヒョンが乗り込む。捕まえれば今度こそ、本当の黒幕が分かるはずだ。ホテルの出入り口を全て塞ぎ、敵を絶対に逃すまいと、血眼に捜索。妻子を監視していた男は従業員に扮し脱出の機会を伺うが、このままでは捕まるのも時間の問題――と、その時、突然の揺れが北京の街を襲う!街中が停電し、パニックに。ファンたちは男を取り逃がしてしまう――。その頃、中国の国家機関宛てに一通のメールが届く。海湾自治区解体の声明を世界に向けて発信し、日本、韓国企業の撤退を開始しなければ、海湾自治区に壊滅的な地震が起こる――つまり敵は、要求に応じなければ、大地震を起こすと言っている。パクセジンは、パクデヒョンに遺言を残していた。「お前の信じる、正しいことをやれ」そして「最後は、お前自身の判断だ」と。パクデヒョンは、父の言う「正しいこと」とは何なのかを知るために、再びミンジソンと接触する。それがもし、仲間たちを裏切る結果につながろうとも、父がやっていたこと、信じていたことを知りたい――。壊されたメイン基盤を、世界にたった一人だけ、回復できる人物がいる。峰武と並ぶ、もう一人の天才科学者ウージュン。彼は3年前、地震兵器の開発を拒んだため、ミンジソンに殺された――はずだった。しかしウージュンは、顔も名前も素性も変えて、遠くの街でひっそりと生きていることが発覚する。敵がウージュンを殺す前に奪回する。それが海湾自治区を守る唯一の方法だ。最大のミッションのために、ファンと皆藤は立ち上がる――!
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