タイガー戦。リングに立ったジョーに、国友会長は彼の弱点を見破ったと語る。事実、タイガーはジョーがまともに顔面を打てないと気づいていた。老獪にボディーを守りながら、勝機を待つタイガー。タイガーとジョー、互いの拳が顔面を狙う中、段平はついに試合放棄のタオルを放った。
試合後、段平から真実を聞かされ、衝撃を受けるジョー。だが、戦う相手が内なる「力石の亡霊」だと知った彼は、闘志を固める。次の相手は日本第1位の原島龍。しかし、原島もまたジョーの弱点を知っていた。ジョーは必死に敵の顔面を打つが、その身体を激しいストレスが襲った。
ジョーの不調にドヤ街は静まり返る。それでもサンドバッグのテンプル位置を連打し、必死に自己と闘い続けるジョー。やがて、日本第2位の南郷との試合が決定。これが再起をかけた最後のチャンスかもしれなかった。一方、葉子は世界ランキング6位の若者カーロス・リベラを空港に迎えていた。
ジョー対南郷戦のリングで、カーロスは両者の健闘を祈る。そして試合開始。ジョーは自身の不調に加え、レフェリーまでも兵頭一派の息がかかっているため苦戦。結果、南郷の頭部への一打をまたも躊躇したジョーは、無残な三連敗を喫した。葉子はカーロスに、いよいよ出番だと告げる。
惨めな対南郷戦の結果に、段平は丹下ジムの解散を決意。林屋の主人にジョーと西の今後を頼むが、ジョーは一人でもボクシングを続けようとする。そんな彼の前に、日本地方工業の社主と名乗る男・河野三郎が現れた。河野は、ジョーをドサ回り拳闘ショーの一団にスカウトしに来たのだ。
朝早くに泪橋を出発したジョーは、上野駅への道すがら、一人の少年と出会った。遠方への旅に憧れる少年の話に共感を覚えるジョー。やがて、彼の前に河野一座の仲間となる稲葉が現れる。発車のベルが鳴り、涙ぐむ紀子やサチたちに別れを告げたジョーは列車へ。新たな旅が始まった。
ジョーの近況を知らせるハガキが届いた。彼が大洗にいると知った子供たちは上野駅から目的地に向かうが、不正乗車が発覚しかけて途中下車。残りの夜道を徒歩で進む。途中、親切な鉄道員のトロッコに救われた子供たちは、翌朝ようやくジョーに再会した。
ジョーの興行生活が始まった。河野はジョーをスターとして盛り立てるため、他の連中に八百長負けの段取りを指示する。ジョーは反発を覚え、構わず本気で闘うが、怪我する仲間たちの肩にも家族の生活がかかっていた。稲葉はそんなジョーの気迫を受け止め、一人だけ真剣勝負で応える。
休日、稲葉と山歩きを楽しんでいたジョーは、霧の中で崖下に転落、近くの桧山牧場の娘・ユリに救われた。怪我の治療を続けるジョー。そこにユリの母が帰宅した。温厚な彼女に、彼はおぼろげな母の面影を重ねる。その牧場に強盗が押し入るが、何とその主犯はユリの兄・保夫だった。
葉子はカーロス対南郷戦を企画、試合はジョーが興行中の仙台で行うようにした。ジョーに関心を覚えたカーロスとロバートは泪橋に赴き、彼が今も一同から慕われていることを知る。やがて、ジョーの前に現れたカーロスは、明日の試合で「秘密兵器」を見せる、と謎めいた言葉を放った。
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