張寒意(ちょうかんい)と宛月(えんげつ)は香舗の全財産を投じてなんとか1万ダオを用意するが、40万ダオには程遠く、絶望的状況。顧嫣然(こえんぜん)はやむなく首飾りを質に入れ現金を用意して張寒意を救う。だが張千里(ちょうせんり)の陰謀により毒入り香水が出回り、ロラン家に危機が訪れる。張寒意は真の香水を完成させ、注文を取り戻すと同時に張千里に制裁を下す。一方で張千里は張寒意に恨みを抱き、張寒意と宛月が督軍家との関係を頼みにしていることを知り、離間工作を企てる。
祝勝宴で酔った顧嫣然(こえんぜん)は、張寒意(ちょうかんい)への叶わぬ想いを顧連城(これんじょう)に打ち明け、顧連城は張寒意への怒りを増す。張寒意と宛月(えんげつ)は香水の資金で独立を目指すが、宛月は顧連城の部下に捕らえられ、張千里(ちょうせんり)に資金を奪われる。顧連城は宛月との結婚を決意するが、宛月は兄の想いの秘密を明かし、事態は予想外の展開に。病院では顧連城が刺客に襲われる。
病院で刺客に襲われ重傷を負った顧連城(これんじょう)は、顧嫣然(こえんぜん)と宛月(えんげつ)の助けで張家香舗へ逃げ込み、宛月の応急処置により命を取り留める。張寒意(ちょうかんい)は副官の香りから日本人の影を察知して宛月に警告させ未然に毒茶の陰謀を防ぐ。恩義を感じた顧連城は張寒意と義兄弟の契りを結び、百貨会社設立資金を援助。宛月は自由の身となり、養母の処方で張寒意に視力回復の希望を与える。翌日、二人の百貨店「宛香百貨」が開業するが、張文才の帰還が新たな火種となる。
張寒意(ちょうかんい)と宛月(えんげつ)は張府をでて新居に移り、ピアノを通じて絆を深める中、宛月は張寒意の盲目の過去を知る。幼い張寒意は母を失い、父・張文才(ちょうぶんさい)に会いに江城へ来たが、溺死させられかけるも雷雨の奇跡で生還して目を失った。宛月は彼の視力回復を誓う。一方、張文才は老練に策を練り、江城商会の五大家族に宛香百貨への供給禁止を命じ、開業したばかりの百貨店に撤貨の危機が迫る。
宛香百貨は陰謀の標的となり、暴漢の襲撃に晒された張寒意(ちょうかんい)と宛月(えんげつ)は顧嫣然(こえんぜん)と共に警察へ連行される。妹を救おうと駆けつけた顧連城(これんじょう)の前に現れたのは、南京から赴任した冷徹な冯処長(ひょうしょちょう)だった。彼は副官を銃殺し、日本勢力の影を覆い隠すと同時に、顧連城に屈服を迫る。背後で糸を引くのは、日本軍佐藤(さとう)と張文才(ちょうぶんさい)。顧連城は妹を守るため孤独な決断を下す。一方、小虎(ことら)は家族を人質に取られ、宛香百貨の倉庫を焼き討ちするという非情な選択を強いられる。
小虎(ことら)の死に続き、婚約者・小桃(こもも)も絶望の淵に追い込まれる。張寒意(ちょうかんい)と宛月(えんげつ)は彼女を救い出し、復讐の手を貸すことで二狗(にこう)に報いを与えた。しかし宛香百貨を取り巻く状況はさらに悪化する。冯処長(ひょうしょちょう)と日本軍佐藤(さとう)の圧力に縛られた顧連城(これんじょう)は、命を賭しても妹を守ろうとしつつ、最後の力で四大家族との会合を取り付けた。宛月は林家の後裔である真実を明かし、失われた秘方を示して支援を勝ち得たかに見えたが、偽の約束に過ぎなかった。
張文才(ちょうぶんさい)の刺客が放った銃弾は空を切った。張寒意(ちょうかんい)と宛月(えんげつ)は先読みして巧みに身をかわしていたのだ。二人は四大家族の孤高の女当主・小阿俏(しょうあしょう)と手を組み、張文才の仕掛けを逆手にとる。焼き払われたはずの商品はただの偽物、本物は既に市場を席巻していた。利の前に四大家族は背を翻して宛月を江城商会の新会長に推戴。張家は瞬く間に瓦解していく。その夜、宛月の治療によって短い間ながら光を取り戻した張寒意は、初めて宛月の顔を目に焼き付ける。
華やかな宴席に突如現れたのは、第二夫人を連れた張文才(ちょうぶんさい)だった。彼は人質を盾に、宛月(えんげつ)へ蚊除け花露の秘伝を要求する。愛する者を守るため、宛月は涙をのんで配方を差し出し、さらに休書を手に入れる。これで自由を得られるはずだった第二夫人は、なぜか張文才のもとへ戻ってしまう。裏切りか、それとも秘められた覚悟か。やがて響く銃声。血に倒れた第二夫人は、最期の力を振り絞り張文才に刃を向けていた。果たせぬ刺殺、無情の銃弾。それでも彼女は宛月に約束した歌を歌いきり、短い命を燃やし尽くす。
勝利を確信していた張文才(ちょうぶんさい)。しかし宛月(えんげつ)は、蚊除け花露の秘伝を世に解き放ち、彼の支配を打ち砕く。商会を追放された張文才は怒りを息子にぶつけ、「盲目の張寒意(ちょうかんい)以下」と罵られた張千里(ちょうせんり)は阿片に逃げ、やがて日本人居留民を殺めてしまう。炎上する宛香百貨、火に囚われた宛月を救い出したのは張寒意だった。死線を越えた二人は、ついに愛を言葉にする。だが運命は安息を許さない。日本軍の佐藤(さとう)はこの事件を利用し、江城占領の大義名分を得る。
江城に日軍が迫るなか、張千里(ちょうせんり)の逮捕を口実に佐藤(さとう)の軍勢が進駐。顧連城(これんじょう)の抵抗は「大局」の名の下に押し潰され、町には侵略の影が根を下ろす。父・張文才(ちょうぶんさい)は息子を救うため、ついに屋敷を売り払い黄金を用意する。しかし宛月(えんげつ)にとって特別な意味を持つ張府は、思わぬ形で彼女の手に戻るのだった。そして運命の夜、佐藤邸にて黄金を差し出す張千里。しかし背後に立つ父の銃口が、彼の未来を撃ち抜く。自らの延命と権力のために、父は息子を犠牲にした。冷酷な忠誠に歓喜する佐藤、重用される張文才。
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