被害者の腕に残る傷が、ある華やかな女優へと夏漠を導く。彼女の背後にそびえるのは、触れてはならぬ巨大な後ろ盾だった。隠し通路の先で掴んだ核心は、連続殺人すら序章に過ぎぬ、権力と金を巡る途方もない陰謀――。同じ頃、高英は自らの出生に隠された真実と向き合い、ある決断を下す。事件は一つの謎では済まぬ、闇の全貌へと雪崩れ込む――。
巨大な金融の罠が、ついに上海の街を呑み込み始める。職を追われ後ろ盾を断たれてなお、唐震雲と夏漠は真相に食らいつく。やがて手にした一冊の裏帳簿は、盤石だった権力者の喉元を狙う刃となる――犬に主人を噛ませる、危険な一手。密かに囚われた娘たちも運命を取り戻そうと牙を研ぐ。揺るがぬ闇に、ついに亀裂が走る――。
権力者に見限られ転落していく高家。その渦中で、高英はかけがえのない肉親を、あまりにむごい形で奪われる。すべては正義のために放った一手が招いた、誰も望まぬ連鎖の果てだった。深い悲しみと怒りを胸に、高英はついに唐震雲と夏漠の側へ――「駒にも刃はある」。一方、街では巨大な投機熱が膨れ上がり、人々は我先に身代を投げ打つ。膨らむ罠が、はじける時へ近づいていく――。
連続殺人の奥に隠されていたのは、一都市を、いや国家までも食い物にする途方もない収奪の計画だった。明朝、その全貌が世に公表される――それまでに止めねば、無数の民が破滅する。唐震雲・夏漠・高英は、黒幕の密談を録るという決死の賭けに出る。一方、口を封じられようとする娘たちのもとへ、迫る凶刃と、ひとすじの救いの手。すべてを懸けた反撃の夜が、いま始まろうとしていた――。
すべてを世に問う、最後の舞台。要人が居並ぶ檜舞台で、隠され続けた残虐な映像が暴かれ、生き延びた娘たちと高英が、巨悪の罪を白日の下に引きずり出す。逃げる者、討たれる者、そして最後まで牙を剥く者――。長き戦いの果てに、夏漠もまた、囚われ続けた己の過去と向き合う時を迎える。冤を晴らし、奪われたものを取り戻すための最後の賭けに、彼らは残るすべてを懸ける――。
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