アメリカ東海岸のワシントンD.C.は、ロックの歴史にも刻まれてしかるべきパンクの新しい流れが始まった都市である。音楽的にはバッド・ブレインズが道を切り開いて80年代初頭にマイナー・スレットがリードしたハードコア・パンクと、一部エモともリンクしながら80年代後半に広がったフガジに代表されるポスト・ハードコアだ。さらにD.C.は精神面でもパンクを進化させた。70年代のパンクのDIYスピリットを徹底して自主的なレーベルやライヴの活動を展開し、文句を言うだけでなく自らポジティヴなライフ・スタイルも実践。ダーティなイメージが強かったパンクの価値観も塗り替え、ハードコアにまつわるマッチョなアティテュードとは別のアプローチで攻め、パンクとオルタナティヴ・ロックの橋渡しもした。そういったD.C.の80年代の流れを、当時のライヴ映像を絡めながら多数の当事者たちがほぼ総出演して綴っていく映画である。
極右政党からの政界進出を控えるアントワープ警察 伝説の刑事ヤン。退職前最後の任務として彼を慕う移民出身の若手刑事ドリスと共に、匿名のタレコミがあった麻薬製造所へ突入するが、そこで容疑者として捕らえられたのは実の息子アクセルだった。輝かしい未来のため、そして愛する家族のために事件を隠蔽しようとするヤンと、彼への忠誠心と自らの正義の間で揺れ動くドリス。仲間だったはずの警察の捜査が徐々にヤンに及び、さらにアクセルの隠された計画が明らかになった時、男たちに衝撃的な運命が襲い掛かる―。
米国ロサンゼルス。ハリウッドとビバリーヒルズを結ぶサンセット大通りの一角に佇む「サンセット・ストリップ」と呼ばれるエリア。『ロック・オブ・エイジズ』の舞台となったこの地区は、今日に至るまで、音楽を中心とする様々なカルチャームーブメントを世界に発信し続けている。禁酒法が制定された20年代に開拓され、売春宿「マダムフランシス」が名を馳せたのちに40年代には世界的ナイトクラブシーンへ発展。マフィア抗争で揺れ、若者らが暴動に走り、グルーピーとドラッグに溢れ、セックスアンドロックンロールが蔓延。80年代ファッションが注目され、90年代にはヒップホップとグランジが君臨。光と影に覆われた激動の時代を経て今なお、夢と希望、栄光と挫折が共存するこの偉大なストリートのヒストリーを、この地に親しんだミュージシャンやハリウッドセレブなど、数々の著名人たちの言葉とともに振り返る。
ファンク・ロック・バンド“スライ&ザ・ファミリー・ストーン”率いるミュージシャン、スライ・ストーン。バンドは60年代後半に登場するや瞬く間に音楽界最大級のビッグネームに君臨するも、75年に突如解散。その後スライは長年消息不明状態であった。そんな彼を20年間以上追いかけ、執念の取材を続けたオランダ人ドキュメンタリスト、ウィレム・アルケマ。生い立ちから、華々しい成功と挫折、友情と裏切り、爭い、そして2015年の勝訴に至るまで。これまでベールに包まれていたスライの波乱の半生が今、ここに明かされるー。
カナダの田舎町で、原因不明の水質汚染が発生。被害は瞬く間に拡散し、住人たちは嘔吐と下痢に襲われ次々に倒れていく。汚染の原因を突き止めて欲しいと頼まれた配管工のジャックは、妊娠中の妻の反対を押し切り、下水道の調査に出向く。だが不幸なことに、ジャックは誤って悪臭漂う下水溝に転落。閉じ込められた下水溝で、彼が見てしまった驚愕の光景と水質汚染の原因とは。そして、彼の行く末はー。
外科医のジュニョンは娘との待ち合わせに向かう途中、交通事故に巻き込まれて亡くなった娘ウンジョンを発見する。衝撃も束の間、次の瞬間、彼は娘の事故2時間前に戻っていた。どうにかして事故を防ごうとするが結果は変わらず、娘が死ぬ地獄のような時間を何度も繰り返していた。一方で、ジュニョンの前に同じく事故で妻を失い、時間を繰り返している男ミンチョルが現れる。時間が止まった二人は一日の終わりを変えようとするが…
静かな田舎へキャンプにやってきたサムとイアンのカップル。結婚の約束も交わし順風満帆、幸せな休暇になるはずだった。しかしふと気づくと隣のテントの様子がおかしい。荷物はそのままに人影は見当たらず、夜が明けても誰も戻ってくる気配すらないのだ。不審に思った二人が森を散策すると、赤ん坊が倒れているのを発見する。衰弱しているもののまだ息はある。「助けを呼ばなければ」そう思った二人の前に地元のハンターが現れる。
14歳のマイクはクラスのはみ出し者。同級生からは変人扱いされ、しかも母親はアル中、父親は浮気中。そんなある日、チックというちょっと風変わりな転校生がやって来る。夏休み、2人は無断で借用したオンボロ車”ラーダ・ニーヴァ”に乗って南へと走り出す。窮屈な毎日を飛び出して、全く違う景色を目にしていく2人。やがて無鉄砲で考えなしの旅は、マイクとチックにとって一生忘れることのできないものになっていく。
スウェーデン人のドキュメンタリー映像作家、イデルフォンソ。この物語は、彼が撮影し、彼と友人スクールが実際に体験した活動記録である。リサーチャーのスクールは数年前に、ヒトラーの周囲に居た人々のインタビュー番組を目にした時に、彼らが真実を語っていない、という確信を得た。そこから『第二次世界大戦終戦時に包囲されたベルリン市の総統地下壕内で自殺』という一般的概念は実は嘘で、ヒトラーがひそかにアメリカへ逃亡し生き延びていた、という仮説から逃れられなくなる。友人の映像作家・イデルフォンソに声をかけ、二人は真実を突き詰めるべく、ニューヨークへと向かう。アメリカでアドルフの足跡を追い、当時の関係者や専門家をたどってインタビューを重ねるごとにその仮説は真実味を帯びてくる。実はアドルフは、アメリカの文化と社会に大きな影響を与えていた人物「アドルフ・ミュンヘンハウザー」と同一人物だったのではないか?!エンタテインメント界、宇宙開発、大手ファーストフードチェーンの設立。ひいては、アメリカの国家的モニュメントとも言える歴代の大統領を掘ったラシュモア山の改装まで…。誰も知らなかった真実が次々に解き明かされていくなか、二人はアメリカの国家情報機関から追われる身となるのだった。そのとき、二人がとった行動とは?!そしてスクールを襲った悲劇とは…?!
サンフランシスコの小さな南町では保安官ポールが霧の中家に車を走らせている。その時彼は事故で一人の日本人男性の歩行者にぶつかってしまう。同時に日本人のミステリー小説家、アカホリ アヤ(藤谷文子)は彼女の新作、お金儲けのために書いた世界的に有名な「たかべ検査官」シリーズのプレスツアーから逃れるためにサンフランシスコに旅行に来ていた。孤独で精神的に弱っていた彼女はミステリアスなリノから日本人旅行者(北村一輝)と情事を始める。彼女の新しい彼氏はカリスマ性があり、魅力的で、、、しかし不意にスーツケースと謎を残しホテルから消えてしまう。
広東の武術一家に育った少女イーイーは、父親の無残な死のショックから立ち直れず失意の日々を送っていた。幼馴染のチョンに勧められ、共に香港に移った彼女は富豪ハーのボディガードとして働くことになる。だが勤務の初日、武術に長けた集団に襲われ、ハー夫婦が誘拐されてしまう。ハーに忠誠を誓ったイーイーは夫婦の救出に乗り出し、次から次へと現れる強敵を倒していく。しかし、その先に待ち受けていたのは凶悪裏組織の陰謀と思いがけない裏切りだった。
プロバスケチームのお荷物フォンは自意識過剰の自惚れ屋。初めて途中起用され、放ったシュートがチームの勝利を決めたことで更に図に乗った。それがコーチの逆鱗に触れて移籍話が成立。しかし、フォンが売り飛ばされた先は、北二高校の女子チームのコーチだった。それには裏事情が。南一高校に負け続けている北二高校が次も敗戦すると、美人教師ユンは南一高校理事の息子と結婚させられるのだ。彼女にひと目惚れしたフォンは…。
ローサはマニラのスラム街の片隅で小さな雑貨店を家族で営んでいる。家計のため、少量の麻薬も扱っていたが、ある夜、密告からローサたち夫婦は逮捕される。麻薬売人の密告要求、高額な保釈金。警察の要求は恐喝まがいだ。この国では法は誰も守ってくれない。ローサたち家族は、彼ら自身のやり方でしたたかに、汚職にまみれた警察に立ち向かうのだった。
スペイン、マドリード。市内のアパートで、一人暮らしの老女が殺害される。現場に向かったのは、高い捜査能力を持ちながらコミュニケーション能力に難のあるベラルデと、直情的な性格から度々トラブルを起こす暴力刑事のアルファロ。始めは単純な強盗殺人事件かと思われたが、ベラルデは被害者がレイプされていたことに気付く。老女強姦殺人事件という前代未聞の特殊な事件に捜査は難航し、ほどなくして新たな被害者が出る。
愛する妻と3人の子供たち。マックの幸せな人生は、最愛の末娘ミッシーがキャンプ中に誘拐されたことで終りを告げる。捜索から数時間後、廃れた山小屋で彼女のドレスが発見される。そこに残された証拠から、警察が追い続ける連続殺人犯の凶行であることは間違いなかったが、ミッシーの遺体が見つかることはなかった。年月がすぎても、マックは深い悲しみから抜け出せず、妻や子供たちとも距離ができ、家庭は崩壊寸前だったが…
イギリスでゾンビ感染が蔓延。警察は厳重な警戒体制を敷くも、人々は対策マニュアルを手に暮らす日常に慣れつつあった。そんななか、ティーンエイジャーのアレックスは親友のアズ、ジムを連れ、姉のリズとその友人ザラが潜む魅惑の楽園イビザ島へ旅立つ。尻軽女たちをナンパしまくる計画だったが、何故か元カノ・エリーも同行することに。初日の夜、早速街に繰り出した三人は魅力的な店員に惹かれあるバーに入店するが、そこで目にしたのは鎖につながれたゾンビたちの姿だった。オーナーのカールは店員や踊り子たちをゾンビ化させ、見世物にしていたのだ。他の客たち同様ゾンビ・ショーを楽しもうとする三人だったが、ジムがゾンビに酒を飲ませたことでゾンビが暴れだし、あっという間に島は阿鼻叫喚の世界へと姿を変える。三人はエリー、リズ、ザラとともに島からの脱出を試みるのだが、果たして!?
タイの山奥にある文明未開のジャングル“ケナ”に暮らす虎族。先祖代々からの酋長の血を継いだ若きアーセンはその座を降り、山を下ってジャングルのガイドとなる。彼の夢は部族の皆を原始的な生活から解放し、文明の世界に導くことだった。ある日、彼の最初の友人となった金持ちの息子デニスが5人の美女を連れてくる。彼女たちは世界中を旅する美女グループとして有名なバックパッカー・グループで、ケナに行きたいという彼女たちと、テレビ取材したいというデニスにアーセンはガイドをかってでる。道中、虎族から敵と間違われて襲われるも、無事にケナにたどり着き部族と交流を深める彼らだったが、その直後にヘリからの砲撃と武装した集団に攻撃され、部族は殺されケナは焼き尽くされてしまう。実はデニスの目的は、この地にあるという伝説の宝石を奪うことだった…。
父と子の世代差のカナダ人浮世絵職人とアメリカ人デザイナーが日本のビデオゲームキャラクターからインスパイアした、新しい浮世絵の作品を作って世界で大人気。『浮世絵ヒーローズ』は、彼等の1つの作品ができるまでに密着したドキュメンタリー!
女子大生のニーナは自らが通う大学の講師と結婚した美しき若妻。しかし、夫の稼ぎにも彼の雑なセックスにも満足できない日々を過ごしていた。そんな中、夫の代わりに出向いた通訳のアルバイトで銀行の重役セルゲイと出会う。ニーナの美貌に目を奪われ自分の電話番号を渡すセルゲイ。ニーナは突然の出来事に戸惑うが、衝動的に身体を重ねてしまう。ダブル不倫という許されざる関係を持ち始めた二人だったが・・・
フィンヌルは外科医として成功し、その分野の第一人者として病院内外からの信頼も厚い。そして美しい妻とまだ幼い娘と仲睦まじく、何不自由なく暮らしていた。そんな彼の唯一の気がかりは、前妻との間の娘アンナのこと。大学を中退してしまったうえ、働くでもなく恋人の家に入り浸る日々。アンナの恋人オッターがドラッグ絡みで金を稼ぎ生活していることを知ったフィンヌルは・・・
1950年、南へと侵攻した北朝鮮はソウルを陥落させ、およそ1ヶ月で朝鮮半島の大部分を支配下に収めた。事態を重く見た国連軍最高司令官のマッカーサーは、戦局を打開するため周囲から「不可能だ」と猛反対を受けながらも仁川(インチョン)への上陸作戦を計画する。唯一の希望であり、作戦成功のカギを握るのは、北朝鮮軍に潜入した諜報部隊のチャン・ハクス大尉。大尉と部隊の精鋭たちは命懸けの作戦行動を開始する。
プエルトルコのパロミノス島。青い海と輝く太陽に恵まれたこの島は、絶えず観光客で溢れていた。平和な日々が続く中、突如地元警察に人間が鮫に襲われたという通報が入る。スターリング警部が現場に駆け付けると、誰も乗っていないクルーザーには、血痕とカメラだけが残されていた。そして、カメラに残された写真を見ると、そこには頭が4つある鮫が写っていた。スターリングは海洋学者のヨーに協力を仰ぎ、研究意欲を掻き立てられたヨーは元同僚のレッドと鮫を捕まえるために海へと向かう。しかし、その恐ろしさは彼女たちの想像を遥かに超えていた―。
アメリカン・フットボールの最高峰、NFL。ニューオーリンズ・セインツのスティーヴ・グリーソンは特別なヒーローだった。ハリケーン“カトリーナ”に襲われたニューオーリンズの災害後初の、市民が待ちに待ったホームゲームでチームを劇的な勝利に導いたからだ。それから5年後。選手生活を終えていたグリーソンは、病院で信じられない宣告を受ける。「あなたはALS(筋萎縮性側索硬化症)です」。そして、同じ頃、妻ミシェルの妊娠がわかった。初めて授かった子供。だが自分は、生きている間に、我が子に会うことができるのだろうか。生まれ来る子のために、自分は何が残せるのだろうか。グリーソンは決めた。まだ見ぬ子どもに贈るために、毎日、ビデオダイアリーを撮り続けると。
冴えない日々を送る平凡な青年ブリッド。ある日彼の元に20年前に死んだ母親が差出人である郵便物が届く。中には見慣れぬ端末だけが入れられていた。その夜、憧れの同僚シャーロットと自宅に戻ったブリッドは荒らされた室内と上司の死体を発見。突如覆面姿の男たちに襲われ、友人トレントの家に逃げ込もうとするが彼もすでに殺されていた。殺人容疑をかけられ警察にも追われる身となった二人は、行く先々で覆面男たちの襲撃を受ける。男たちの目的は何か。逃げ惑う過程でブリッドは、自分の出生の秘密を知ることとなるー。
テヘランに住む若き夫婦の穏やかな日常が、突然降りかかった事件をきっかけに一変する。夫の留守中、妻が侵入者に襲われてしまったのだ。警察に通報して犯人に罪を償わせたい夫と、事件を表沙汰にしたくない妻の感情はことごとくすれ違い、深い溝が生じ始める。やがて苛立ちを募らせた夫は自力で犯人捜しに乗り出すが、その行く手には夫婦の人生をさらに揺るがす意外な真実が待ち受けていた……。
未曽有の大洪水により、地表の98%が海に覆われてしまった世界。僅かな生存者は、海面に村を形成し日々を生きながらえていた。しかし、暴君フィエン率いる一派が鮫を自在に操る装置を開発し、抗う者には獰猛な鮫を差し向け、その勢力を拡大していた。そんな中、ティモールとウィローが暮らす村にもフィエンの手先がやって来るが、貢ぐ資源も底を尽きており、代わりにウィローが捕らわれてしまう。ティモールはウィローを救うべく、共に戦う仲間を探しに旅に出る。一方、フィエンの要塞で捕虜となったウィローだったが、彼女には驚くべき力が宿されていた・・・。
会社経営者の夫ミケーレと豪邸で暮らすエルサは、1人娘のアリスが成人して手を離れ、長年の夢だったフレスコ画の学位取得を目標に研究に打ち込む日々を送っていた。ところがある日、夫が共同経営者に会社を乗っ取られてしまったことが判明。それをきっかけに、仲の良かった夫婦の関係に亀裂が生じはじめ……。
サスカインド家の次男オーウェンは、自閉症により2歳から言葉を失い、6歳まで誰ともコミュニケーションを取れなくなってしまった。失意に暮れながら過ごす父と母は、ある日、オーウェンが発する意味をなさないモゴモゴとした言葉が、彼が毎日擦り切れるほど観ていたディズニー・アニメーション『リトル・マーメイド』に登場するセリフであることに気づく。意を決した父が、オーウェンが大好きなディズニーキャラクターの“オウムのイアーゴ”になりきって語りかけると、まるで魔法のように、オーウェンが言葉を返した!数年ぶりの息子の言葉にこみ上げる涙をこらえながら、イアーゴとしての会話を続ける父。こうして、父と母、そして兄による、ディズニー・アニメーションを通じた「オーウェンを取り戻す」ための作戦が始まった!
遠き未来――。世界から水が消え、砂漠と化した地上は退廃し、世の終末を迎えようとしていた。人類唯一の希望は、ジャック・デッドマンが所属する少数軍隊。彼らのミッションは、地底深くに存在する世界“ラビリンシア”に侵入し、盗まれた水を取り戻すことだった。そこに居住する獰猛な集団に襲われた一隊は壊滅してしまう。10年後。地中に独り閉じ込められていたジャックは一人の少年との出会いで自己を取り戻し、地上への脱出を試みるのだが・・・。
事故ですべての記憶を失い、音が色になって見える色聴を患ったシヒョンは、病院で出会った親友ジウォンと同居しながら音楽が耳に入らないよう、常に大きなヘッドホンをつけることで自身を守っていた。ある日、ジウォンの弟ウヒョクはシヒョンが寝言で口ずさんだロディが、シヒョンの過去を思い出す鍵になるのではないかという考えと共に本人にメロディを託すのだった。