愁いを帯びた瞳とあふれる好奇心を持つ灰色のロバ、EO。心優しきパフォーマー、カサンドラのパートナーとしてサーカス団で生活していたが、ある日、サーカス団から連れ出されてしまう。予期せぬ放浪の旅のさなか、善人にも悪人にも出会い、運を災いに、絶望を思わぬ幸福に変えてしまう運命の歯車に耐えている。しかし、一瞬たりとも無邪気さを失うことはない。
腕にドラゴンのタトゥーがあり、何かと喧嘩っ早い少女ヘヨン。母亡き後、ギャンブル中毒の父の代わりに幼い弟の面倒をみていた。ある日、父が盗んだ車で事故を起こし、意識不明の重体に。被害者から巨額の和解金をつきつけられ、さらには住まいも奪われてしまう。しかし、その事故の裏には信じがたい事実が隠されていた。格差、不正、虚偽・・・こんな世の中は許せない!怒り狂ったヘヨンはブルドーザーに乗り、理不尽な社会をなぎ倒す!
ロサンジェルスの街を車で流しながら視聴者からのコメントをもじった即興のラップを配信するミュージシャンのアニー。ロックダウンの息苦しさにうんざりし、かつてのバンド仲間でイギリスに住むストレッチをアポなし訪問する。今や配達員として生計を立てる彼を茶化し、気まぐれで車を拝借したアニーは、大金につられて奇妙なオーダーを受ける。それは想像を絶する恐怖の幕開けであった。
凄腕の殺し屋ゲイブ(マイケル・ルーカー)は、師と仰ぐマフィアのボス・アーノルド(ブルース・ウィリス)から数々の暗殺を請け負い、確かな仕事ぶりで裏社会にその名を轟かせていた。ところがある日、愛する妻が組織に殺されてしまい、引退を決めたゲイブ。そして、最後の任務として、組織の秘密を握った女刑事フリン(オルガ・キュリレンコ)の暗殺を命じられる。しかしゲイブは、標的であるフリンに妻の姿を重ねてしまい、引き金を引くことができない。フリンとゲイブは手を組み、組織を相手に戦いを挑む。その頃、アーノルドは世界中の殺し屋とチームを組み、ゲイブを粛清しようとしていた…。
香港マフィアのカイはあるトラブルからボスを殺害し、アフリカ某国へと逃亡する。それから十数年後、小さな中華料理店で働いていたカイは、豚肉の仕入れの為に訪れた村でエボラ出血熱に感染してしまう。しかし、特殊な免疫を持っていたカイは復活。不仲だった店主の妻、そして店主とその友人を殺害し、店主の金を奪い香港へと舞い戻る。そこで女遊びと豪遊の日々を送るカイだったが、やがて体内のエボラ菌を武器に恐るべき凶行に出る――。
殺人罪で服役中の模範囚ヘリムは、刑期を2年残して特別休暇を取得し、母の墓参りに行こうと江陵行きの列車に乗るが、そこで犯罪組織に巻き込まれて追われていた青年ミンギと出会う。ミンギの執拗なアプローチで刑務所生活中に凍りついた心が溶けたヘリムは、ミンギと愛を交わすが、遠くへ逃げようというミンギの誘いを振り切ってヘリムは刑務所に戻ってくる。ヘリムは2年前の今日、湖畔の公園で再会を約束して出所し、雪を浴びながらミンギを待つが、ミンギは警察に逮捕されて刑務所に閉じ込められており、待ちに疲れて傷ついたヘリムはどこかへ行ってしまう。
母親の再婚相手からの虐待に苦しむリリーは、ボーイフレンドのニールの助けを借りて実家から逃げだす。人里離れた森の中でニールとはぐれるも、偶然見つけた一軒家で助けを求める。その家で一人暮らす男エヴァンは、リリーを自分から逃げた娘キャサリンだと思い込み、家の中に連れ込み監禁する。彼女を待ちうけていたのは、エヴァンの不可解な言動と過酷なトレーニングだった。キャサリンの部屋で日記を見つけたリリーは、キャサリンが綴った父親との日々をヒントに、実の娘を演じながら逃亡を計る。
恋人が経営するチリソース店「陳三益」で働くソック。今の生活に特に不満もなく、恋人のジーコウを助けるため毎日一生懸命働いている。ある日ふたりの前にケイケイという女性が現れたことから、ソックとジーコウはすれ違い始める。そしてジーコウとケイケイの浮気現場に遭遇し、ソックはジーコウの元を離れる。失意の中、ソックは心機一転幼いころからの夢であったバス運転手になる。徐々に穏やかな日常を取り戻し始めるが、突然現れたケイケイの元カレというレイ・ザンマンから“復讐話”を持ち掛けられ……
旅行代理店で働くユーシューの許に「父が倒れた」という知らせが入る。病院に駆け付けた時には、既に亡くなっていて、話も出来なかった。久しぶりに父リョンの火鍋店「一家火鍋」へ行き、遺品の携帯を見ていると、自分とよく似た名前があるのに気づく。葬儀の日、黒い服を着たクールなルージーが台北から、オレンジの髪の元気なルーグオが重慶から出席し、これまでお互いの存在を知らなかった三姉妹が、初めて顔を合わせる。すぐに打ち解けた3人は、思い思いに父の思い出を話し出す。火鍋店はまだ賃貸契約が残っていて、従業員もいる。ユーシューは、火鍋店を継ごうと決心するのだが…。
カンフーマスターのサモ・ハンが修業時代の自伝的エピソードを紡ぎ上げた「稽古」。『女人、四十。』のアン・ホイが教師と教え子たちの絆を人情味豊かに描いた「校長先生」。『欲望の翼』などの編集マンとしても知られるパトリック・タムによる刹那的な青春ロマンス「別れの夜」。『マトリックス』の革新的なアクション表現に貢献したユエン・ウーピンは、「回帰」で老人と孫娘の交流を温かく紡ぎ上げた。さらに、ジョニー・トーが投資での成功を夢見る市民を風刺した「ぼろ儲け」。1990年代にジョン・ウーに続いてハリウッド進出を果たしたリンゴ・ラムの遺作「道に迷う」は、香港の街並みの変遷をひとりの中年男の心象風景に重ね合わせた感動編。“香港のスピルバーグ”ことツイ・ハークの最終話「深い会話」は、精神科医と患者の対話が予測不能にねじれていく不条理コメディである。
師匠から奥義を伝授された日に、両親がアメリカ人によって惨殺された華英雄。両親の仇を討つも殺人者として追われる身になってしまった彼は、恋人のジェイドを残し、単身アメリカに渡る。しかし、そこでは過酷な労働と差別が待ち受けていた。中国系移民と彼らに敵意を抱く白人至上主義の団体は対立し、さらに英雄の奥義を狙う忍者や侍集団が加勢。実は自分との子を身ごもっていたジェイドも戦いに巻き込まれて命を落としてしまう。落胆する英雄だったが、この戦いに終止符を打つべく立ち上がるのだった。
香港警察の特殊部隊「鷹」の隊長アンディは、ギリシャで友人からクリスタルを預かる。実はこのクリスタルは意思を持ち、不思議な力を持っていて、KGBとインターポールが追うほど重要なものだった。ある日、クリスタルと仲良くなったアンディの甥はKGBにさらわれてしまう。アンディは仲間、インターポールと協力しながら、KGBの隠れ家があるギリシャへと再び足を運ぶ。
何者かに怯えて道路に飛び出してきた男を車でひいてしまって以来、フランキーは不気味なマネキンが自分をつけまわしていることに怯えている。フランキーの友人が不可解な死をとげると、彼女は自分仲間たちが危険にさらされていることに気が付く。仲間たちは結束して、この殺人マネキンの暴走を止めることができるという人物にたどり着くがーー。
北極にあるサンタクロースのもとで働いている妖精のエルフェット。クリスマスまであと5日、彼女はサンタが配るプレゼントの包装紙デザイナーだったがヒマを持て余し、仲間たちの手伝いをしようとするもドジばかり。仕方なくエルフェットはひと足早く、仲間のスパークルとフロリダにバカンスに向かった。一方、クリスマスを前に鉛筆と携帯電話が合体した“Pフォン”が大人気となり、サンタにお願いする子どもたちのクリスマスプレゼントになったが、販売会社ジョイテックの株は急落。このままだと会社は倒産の危機に陥ることから、女社長に命令されたマフィアがサンタクロースを誘拐、拉致する。ひょんなことからエルフェットがサンタを救うために奔走することになるが…。
ソフィアは、教養と美貌を備えた高級エスコート嬢。テレビの取材でも、学費のためにオトコたちと寝るが、楽しみながら恩恵を得ている、と屈託なく話す。だが放送されたインタビューでは意図せず「哀れなスペイン経済危機の犠牲者」に仕立てられ憤るが、同じく放送された「経済危機の救世主・スペインIT界の寵児ハノ」に見覚えがあった。彼はソフィアに夢中な客のひとり・ウゴと名乗る男だった。ソフィアは、ハノを破滅に導く重大な秘密を握っていた…。
1953年パリ。ある日、モンマルトルのヴァンティミーユ広場で、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の刺殺体が発見される。血で真っ赤に染まったドレスには5か所もの執拗な刺し傷。この事件の捜査を依頼されたメグレ警視は、死体をひと目見ただけで複雑な事件になる予感がするのだった……。死体に所持品は残されておらず、事件の目撃者も、彼女が誰なのか、どんな女性だったのかを知る者もいない。そんな状況で、身につけていた靴や下着などとは明らかに不釣り合いな高級ドレスが彼女を特定する唯一の手がかりに。メグレ警視は、身元不明の彼女がどうして殺されなければいけなかったのか、彼女はどんな人生を送ってきたのかを明らかにするべく、捜査を進めていく。この事件に異常にのめり込んでいくメグレ。何が彼をこれほどまでに駆り立てるのか……。
カナダでのスパイ任務に失敗し警察に逮捕された初老のビル。運よく組織の手回しで釈放されるも、ビルを引き取りに来た元パートナーのマーガレットから年齢と失敗続きを理由に組織からの引退を勧告される。スパイ生活の幕引きを突きつけられ意気消沈するビル。その夜、ビルがスーパーマーケットで買い物をしていると、強盗に遭遇。その強盗を撃退しようと動き出したビルの目の前で、若者アーロンが果敢に強盗を取り押さえ、瞬く間に退治した。アーロンの能力の高さを気に入ったビルは、彼を新しいパートナーに据えるべく厳しく指導を開始。アーロンの修行が一段落する頃、ビルはカナダの資産家リチャード・ナイトが黒幕だと思われる麻薬組織に目をつけていた。
星歴4044年。銀河は激しい戦闘の混乱に陥っていた。地球人のカリ王女によって結成された宇宙反乱同盟軍と、爬虫類人の秘密結社・アルコン軍との戦いである。両軍とも多くの死者を出したこの戦いは、同盟軍がアルコン軍のリーダー・ラスチャイルドを葬ったことで終戦。両軍は争いを避け、互いに離れて暮らしていていくことで平和を取り戻していた。しかしそこに突然、メガドロンが出現した。西暦1945年、ナチスの機密実験により人類とサメのDNAを融合し誕生した生物であり、凶暴な戦闘マシンであるメガドロンは、次々と同盟軍の宇宙船に攻撃を始める。事態を重く見たカリ王女は、同盟軍のエースパイロット・ビッグフットにメガドロン討伐の命令を下す。
パーティープランナーとして才能あふれるホリーのもとに舞い込んだ、ある建設会社のクリスマスパーティーの企画。ただし、その企画には建設会社の若き2代目の息子テオを参加させるのが条件だった。というのも、新しく建設するシティーセンターの入札を得るため、テオがパーティーで市長に認められる必要があったからだった。成功すれば、昇進が約束されていると言われて引き受けたホリー。一方、当のテオは社長である父親から「入札のためのプレゼンの準備よりも、パーティーの企画に力を入れろ」と言われ、渋々の参加だった。だが、クリスマスの思い出を語り合い、パーティーの準備を進めていくなかで、似た価値観を持つ2人は互いに惹かれていく。
ニューヨークの出版社で多忙な日々を送るグラフィックデザイナーのエンバーは、遠く離れたコロラド州にある亡き祖母のクリスマスツリー農園を相続。休暇を利用し、ようやく故郷に戻ってきた。農園に着くなり、祖母の依頼で管理を任されていたブランドンと最悪の出会いを果たしたエンバーは、彼に農園を売却するつもりであることを告げる。そんななか、毎年クリスマス・イブに開催されていた農園の恒例行事を楽しみにしていた住民らの説得により、最後となる農園祭の開催を決めたエンバー。しかしかつて祖母と一緒に作っていた未完成の絵本を見ているうちに、祖母や住民らの農園に対する思いを知り、売却に対して心が揺れ動く。
家族と離れて暮らしていたロペス家の長女ジャスミンが、実家に戻ることになった日、弟カルロスの恋人グレースも、顔合わせとして家に招かれていた。家族が揃い、和やかにレストランで会食が進む中、カルロスは1週間後に結婚式を挙げたいと報告。しかし過保護のジャスミンは、たった4ヵ月の交際ということから意を唱えるものの、その意見は流されてしまう。納得のいかないジャスミンがトイレに向かうと、見知らぬ女性とグレースの会話が聞こえてきた。知人のように話しかける女性を冷たくあしらうグレースの行動に違和感を覚えたジャスミンは、彼女の過去を調べ始める。
400万人のリスナーを持つ、大人気ポッドキャスト番組「殺人鬼と出会うには」のホストを務めるマック。義母が亡くなったのを機に、彼女は夫ヘンリーの実家に越してきた。早速、この地に馴染もうとするマックだったが、家の向かいに住む夫の高校時代の同級生オリバー以外の住民からは、遠巻きにされてしまう。それは、ヘンリーにまつわる過去の事件が関係していた。15年前のプロムの夜、ヘンリーの当時の恋人リリーが、プールで死亡していた事件である。最終的には事故として片づけられたが、現在の今に至るまで、ヘンリーが殺したのではとの疑惑が渦巻いていた。時を同じくマックは番組のため、地元に伝わる“青いリボン殺人鬼”について調べ始めるのだが、この事件に関してもヘンリーが関与しているのではないかと疑念を抱き始める。
ホリデームード溢れるクリスマスシーズン。ニューヨーク・マンハッタンにある高級ホテルには、多くのゲストが訪れる。ボブとアイリーンは結婚50周年を迎えた老夫婦。ディエゴとガブリエラはパーティーに出席するためにやって来た若いカップル。ジャスミンとキャサリンは同性同士のパートナー。スーザンは家に娘と不仲な夫を残し、恋仲のベンと別部屋で宿泊中。スイートルームでかつての恋人を待つ女性コートニーや、幼い息子を残し、ライブにやってきたミュージシャンのジャックなど、クリスマスを大切な人と楽しむために集まった様々な男女が、それぞれ悩みやトラブルを抱えながらも幸せな時間を過ごそうとしていた。
海の世界に住む人魚姫のセレイアは15歳、海の国王マリス家の四姉妹の末娘。ある日、仲良しのウミガメ、シェルドンと航海中の船に近付き、人間の王子ルーカスを見つける。しかし、突然嵐に襲われルーカスは海に投げ出されてしまった。セレイアはルーカスを海から海岸まで引き揚げたがルーカスが目覚める前に身を隠してしまう。セレイアはますます地上への憧れとルーカスへの恋心を募らせる。セレイアは祖母、皇太后ナリッサから黒魔術を操る魔女レヴィーナの話を聞き、地上へ行けるように尾ひれと人間の足の交換をお願いしてしまう。交換条件は「1年以内にルーカス王子の愛を勝ち取らなければならず、できなければ深海にある暗闇の溝へ一生閉じ込められてしまうこと」。尾ひれと交換に声を失ったセレイアは人間の足を手に入れ、憧れ続けた陸の世界へ。人間の世界に辿り着いたセレイアはルーカスの宮殿に招かれるが、声を失い自分がルーカスを救ったことを伝えられない。そして、突如として決まったルーカスと王女ダーラとの結婚式が刻々と迫ってくる。果たしてセレイアの愛の行方は…。
宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負ったリスベットは、病院に収容され、厳重監視の病室で外部との接触さえ困難な状態におかれる。そんな中、亡命スパイのザラを利用して犯罪に手を染めてきた秘密組織が、関係者の口封じに動いていた。ミカエルにも危険が迫るが、弁護士や警備会社社長らリスベットの数少ない理解者たちを総動員して“狂卓の騎士”を結成し、巨悪に立ち向かっていく。そしてついに法廷での全面対決の時を迎える。
明晰な頭脳と映像記憶能力を持つ天才ハッカー・リスベットは、宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負う。ミカエルが現場に駆けつけ、二人は一命を取り留めたが、リスベットを拉致した金髪の巨人を取り逃がしてしまう。病院に収容されたリスベットは、厳重監視の病室で外部との接触さえ困難な状態におかれる。そんな中、ザラを利用して犯罪に手を染めてきた秘密組織が、国家的スキャンダルを闇に葬り去ろうと関係者の抹殺を企てる。
雑誌『ミレニアム』で、少女売春組織の実態に迫る特集記事の準備を進めていたジャーナリストが殺害される事件が発生。現場にリスベットの指紋が付いた銃が残されていたことから、彼女は殺人犯として指名手配された。過去のトラウマから誰も信じられないリスベットは、独りで犯人と対決することに。一方、リスベットの無実を信じるミカエルは、独自に調査を開始する。やがて事件の背後に“ザラ”というキーワードが浮かび上がり…。
明晰な頭脳と映像記憶能力、天才的なハッキング技術を持つリスベットが、社会派雑誌『ミレニアム』の発行人ミカエルとともに、ヴァンゲル家の少女失踪事件を解決してから1年。リスベットは姿を消したままだった。『ミレニアム』では少女売春組織の実態に迫る特集号を発行しようしていたが、担当のジャーナリストが殺害されてしまう。現場に残されていた銃からはリスベットの指紋が発見され、彼女は殺人犯として指名手配される。
少女失踪事件を調査するミカエルのパソコンをハッキングしていたリスベットは、ある電話番号に辿り着く。そこから衝撃の事実を導き出したリスベットは、謎を解くヒントをミカエルに伝えた。これを機にふたりはコンビで調査にあたることに。リスベットはこれまで、精神不安定という烙印を押され殻に閉じこもって生きてきた。後見人の性的虐待には想像を絶する復讐を果たしていた。そんな彼女もミカエルとは次第に心を通わせていく。
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、名誉毀損の裁判で敗訴し、職を離れることになった。そんな彼はある日、ヴァンゲルグループの元会長ヘンリックから、40年前に姿を消した姪ハリエットの事件の調査を依頼される。一方、ミカエルの身辺を調査する謎の女がいた。黒の革ジャンに鋲打ちのベルト、鼻ピアスというルックスで、名前はリスベット・サランデル。天才的なハッカー技術を駆使しあらゆる個人情報を収集していた。
1914年、16歳のロジェは、学校の寮生活を離れてフランスの田園地方にある広大な屋敷に住む家族の元に戻っていた。やがて第一次世界大戦が勃発し、父や村の男たちが出征したことで、彼は、大きな屋敷に残された唯一の男となる。若く、好奇心に溢れるロジェは、メイドのウルシュールを相手に初体験をすませると、彼女に導かれて家政婦やシェフ、叔母ら屋敷に残された年上の女たちと次々に関係を持ち、愛の手ほどきを受けていく。
可憐な処女ユージニアは富豪のレイモンドと結婚する。ところが、初夜の営みの直前に2人が異母兄妹であることが判明。シチリアでは離婚が許されないため、2人は仕方がないのでベッドはともにせず、表向きは夫婦として生活することにする。しかし、処女のまま悶々と日々を送るユージニアは欲望をもてあまし、そんな彼女を怪しげな紳士やお抱え運転手が誘惑して…。
20世紀最大のSEXスキャンダル“マダム・クロード事件”から5年。男と女の欲望はより過激に、よりスキャンダラスに進化していた!『男と女』『白い恋人たち』『ある愛の詩』など、数々の名曲を生み出し、惜しくも2018年に世を去ったフランシス・レイの音楽が、官能の世界に華を添える。
大統領、外交官、CIA……。世界各国の富と権力をもった男たちが求めるのは、最高の美女とのアブノーマルな世界。そんな男たちの欲望を叶える女、マダム・クロード。彼女には、モデル級の容姿と卓越したスキルで男たちを悦ばせる“娘“たちがいた。だが、その甘美な世界に危険な罠が。一人のカメラマンが、“娘”たちに巧みに近づき、世界的大スキャンダルをつかもうとしていた……。
8月の地中海。実業家夫人のラファエラは、召使いのジェナリーノをこき使っていた。ある日、彼女はジェナリーノにモーターボートで洞窟に向かうように命じる。しかし、途中でボートが故障、2人は無人島に辿りつく。何もない無人島でブルジョア育ちのラファエラは役に立たず、ジェナリーノは日頃の恨みを爆発させる。そうして主従関係が逆転する中、ラファエラは、ジェナリーノの野生的な姿に強く惹きつけられていくのだった。
トリッシュと弟のダリーは、帰省のために車でいつもの道を走っていた。とある田舎道で、不気味なトラックが接近してきて警笛を鳴らしながら二人の車を執拗に煽ってきた。だが、トラックは猛スピードで追い越していった。落ち着きを取り戻した二人は、20年以上も前、この道をドライブ中にカップルが行方不明になり、今日に至るまで死体すらも発見されていないという事件を思い出す。
1945年、第二次世界大戦末期のイギリス。戦地にいた夫の帰りを待つ妻のグレースは、孤島に建つ広大な屋敷に娘アンと息子ニコラスと3人だけで暮らしていた。日光にあたると死んでしまう病に冒された子どもたちを守るため屋敷は昼間でも分厚いカーテンを閉め切り薄暗い。そこへある日、使用人になりたいという3人の訪問者が現れる。だが、それ以来屋敷では奇妙な現象が次々と起こりグレースを悩ませ始める…。
ソ連を軍事力の増強によって再生しようとするテロリスト集団が、プルトニウムを搭載した貨物列車を占拠。ドイツ・スイス国境を突破し、イラクへと向かった。国連の要請で元傭兵のマイクをはじめとする4人の腕利きが特殊部隊を組織し、列車への潜入に成功するが……。
引退を考え始めていた伝説の傭兵ジョン。そんな彼のもとに、CIAの作戦担当官ヴァンからある男の暗殺の依頼が舞い込む。ウクライナへ飛んだジョンは男を始末し、依頼を完了したかに思えた。だが、街で襲われていた女性を助けたことから、彼は闇組織と対立する。やがて組織のボスがヴァンを通じて女性を引き渡すよう求めるが、死ぬ前に何かいいことをしたいと願っていたジョンは彼女を守り抜くことを決意する。
自分を“K-PAX星”からやって来た異星人だと称する男プロートが病院に送られてくる。彼の治療に当たるのは精神科のパウエル医師。初めは戯言と思っていたパウエルだったが、驚いたことにプロートは、専門家より宇宙に詳しく、また神秘的な力を備えていた。
世界が「東」と「西」に分断されていた1980年代前半。共産主義政権下のチェコスロバキアで母親のイレナと二人暮らしを送るアンナは、将来を期待された陸上選手だ。ライバルのマルティナと共に、彼女は国が支援するエリートスポーツセンターでコーチのボフダンから厳しい指導を受ける日々を送っていた。高地合宿のさなか、ロサンゼルスオリンピック出場のため、有能なアスリート向けの新薬のプログラムに参加させられるアンナ。だがそれは、筋肉の成長を助ける、ドーピング薬だった…
ホラー映画史に残る有名殺人鬼たちも震え上がる、かつてなく凶悪で残虐なホラー・ヒーロー“クロムスカル”。それは、銀色の髑髏をつけ、右肩にビデオを装着、両手にサバイバル・ナイフを持って被害者を惨殺して、その模様を撮影し、ビデオを警察に送りつける映画史上最凶最悪のサイコキラー…。
ロースクールに通うダニーは、祖母とトレーラーハウス暮らし。生活は貧しいのに、祖母が衛星チャンネルの訪問販売員に押し切られてしまい、学費用のお金をすべて使ってしまう。おかげで「2週間以内に学費を支払わないと退学だ」と、学部長に宣告される。そんな彼に、バイト先の先輩ジェリーから、学校内の階段でわざと滑って転び、ケガをしたと訴えれば、治療費が取れると言われ、仕方なく手を染めることに。だが、ジェリーに連れて行かれたのは怪しい医師にうさん臭い弁護士。根が正直なダニーは止めようと考えるが、欲深な学部長にジェリー、さらにはお金のことにしか興味のないロシア人の恋人ヘンリカに迫られた挙句、和解どころかついに裁判沙汰になってしまう。
30年ほど前より、外界から孤立し廃墟と化している町レイブンロック。郷土史家によると、炭鉱事故で多くの若者たちが亡くなって以来、この地域では行方不明者が異常に多いのだという。最近では昨年10月に、町の近郊に住むベン・ウェーバー氏の愛娘エバが行方不明になって久しい。かくしてジャーナリスト・グループのミレニアム学会は、ウェーバー氏から資金援助を受けて町の真実を解明し報道すべく、パイパーをリーダーとする探索&撮影チームを町へ送り込むのだった。幼い頃、町に住んでいたガイドのマイアは危険を察知して、今まで口を閉ざしてきた町のおぞましき過去をようやっとグループの面々にに語り出すのだが、間もなくして仲間が次々と行方不明になっていく。
20世紀末のヨーロッパ。フィッシャーはかつての恩師オズボーンを訪ねる。彼の著作「犯罪の原理 (エレメント・オブ・クライム)」は、捜査官が犯罪者の視点に立って事件を追体験しながら解決へと導く方法論で、フィッシャーは自身の捜査哲学の中核を為すほどに影響を受けていた。しかしオズボーンは、かつて掲げた自らの理論を危険なでっち上げだと激しく否定する...。ある日、港で殺人事件が持ち上がり、フィッシャーはこの捜査を受け持つことになるが....。
ますますセックスに溺れるようになったジョーは、かつて愛したジェロームと再会し、久々に身体を重ねる。しかし、不感症となったジョーはまったく歓びを感じることができなかった...。ジェロームとの子を身ごもったジョーは、心の平穏を求めて彼との共同生活をスタートさせるが、性感を失い続けている不安ゆえに、過剰に激しいセックスを求め、彼女をもてあましたジェロームは、他の男との浮気を容認する。ジョーは更なるアンダーグラウンドの世界に足を踏み入れるが、やがて大きな代償を支払うハメになる…。
セリグマンは、重症を負いながら、救急車も警察も呼ばないでほしいと懇願する女性ジョーを自宅で介抱する。セリグマンに事情を訊かれたジョーは、幼い頃から抱いている性への強い関心と、数えきれない男たちと交わってきた数奇な物語を語り始める。冷淡な母、大好きだった優しい父、15歳で迎えた“J”との初めての性体験、幼なじみの“B”との高校時代などを語る。卒業後、印刷会社のアシスタントに応募したジョーは、偶然にもその会社の社長代理である“J”=ジェロームと再会する...。
自ら知的障がい者のふりをして、人々の偽善を暴こうとする活動グループ、“イディオッツ”。彼らは、人々の偽善的な反応を、挑発的なやり方で暴こうとしていた。ある日、彼らに遭遇したカレンは、最初は怒りを抱くも、次第に彼らに惹かれ、引き寄せられるようにグループと行動を共にするようになっていく。彼らは一軒家で共同生活をおくりながら、“白痴”のふりをすることで闘いを挑み、また、それを楽しんでさえいた。カレンもまた、“白痴”の演技をし始めるのだったが…。
ある夫婦が愛を交わしているさなか、幼い息子ニックがマンションの窓から転落してしまう。愛する息子を失くし悲しみに暮れる夫婦。特に妻は神経が弱ったままで一向に回復の兆しが見えない。セラピストである夫は自宅療養を試みるが、妻は悲しみを夫とのセックスで埋めようとする。夫は更なるセラピーを妻に施すため、妻の恐れている場所を聞き出し、彼らが“エデン”と呼ぶ森の中の山小屋へと二人で向かう。夫は心理療法によって恐怖を取り除こうと努力するが、妻の精神状態は更に悪化していき...。
グレースが父親と共にドッグヴィルを去った後、ギャング団は南部アラバマ州の大農園“マンダレイ”を訪れるが、そこには70年も前に廃止されたはずの奴隷制度が残っていた。グレースは、“ママ”と呼ばれる大農園の女主人と対峙し、黒人たちを開放する。マンダレイを去ろうとするも、「自由な」生き方を知らない黒人たちのために、この地に残る決心をするグレース。4人の部下と弁護士のジョゼフとともに、黒人主権の新しい共同体を作り、監督役として、その最初の収穫まではこの地に留まることにするが...。
究極のホラー映画制作のために集められたルースら6人の男女。彼女たちが呼び出されたのは、過去にホラー映画の撮影にも使われたという古い倉庫ビルだった。内部に漂う空気と雰囲気に重苦しさを感じる一同だったが、斬新なシナリオを作った最優秀者には賞金200万ポンドが贈られると聞いた6人は企画を出し合い始める。進行役を務めるワイズ教授のもと会議が進む中、ルースは“切り裂きジャック”を題材にしたシナリオを提案。他の5人がホラーの定番だとして難色を示すと、ルースは、切り裂きジャックが使ったというナイフが収められた箱を取り出す。”恐怖の遺物”が提出されたことでシナリオの方向性が決まった夜、ルースは悪夢にうなされる。
ルート106号線惨殺事件の生存者レックスは、警察で刑事の事情徴収を受けていた。田舎道で車が故障し、助けを待っていた彼はそこで記憶が途切れ、気がつくと見知らぬ廃墟で足を鎖で繋がれていた。そこでガスマスクをつけた人物と遭遇。その場から離れないことを要求するガスマスクに逆らったレックスは、意識をなくすまで幾度も殴られ続けた。もう1人の生存者アリスは、帰宅途中で車が故障したところをガスマスクに襲われ、狩りの獲物のような扱いを受けていた。ガスマスクはデスゲームを楽しむかのように、監禁した者たちをいたぶっていく。しかし刑事は、2人の証言に違和感を抱いていた。
「カット!その場で待て」「現像してくれ」とノーマン・ジュイソン監督の指示が飛ぶ。映画『屋根の上のバイオリン弾き』の1971年当時の撮影シーンだ。「ユダヤ人しか見に来ない」と言われた映画「屋根の上のバイオリン弾き」。だが、米「ニューヨーカー」誌の名物評論家・故ポーリン・ケイル氏が“最も力強いミュージカル映画”と絶賛したように世界的ヒットを収めた。なぜユダヤ人一家を描いた物語は世界的名作となったのか?撮影から50年後、ジュイソン監督は「なぜ特に思い入れが?」との問いに「冒険だったから」と語る。年頃の5人の娘を持つ主人公テヴィエの物語には普遍的なテーマがあると振り返る。そんなジュイソン監督はトロント生まれ。「物心ついた時からユダヤ人になりたかった」という。故郷を追われたユダヤ人の歴史を映画に取り込み、舞台には不可能な形で描こうとしたのだ。本作は、音楽を担ったジョン・ウィリアムズや主人公テヴィエを演じたトポル、3人の娘役たちへのインタビューやロケ地を巡る困難、舞台セットや撮影に凝らした数々の工夫などを丹念に追い、名作の舞台裏を解き明かし、あらゆる人の心を掴み続ける『屋根の上のバイオリン弾き』の知られざる魅力を明らかにする。
愛猫を失い、テッドは精神を病んでしまう。その精神状態の中、九人の人間の魂を捧げる事により愛猫を生き返らせられると信じ込んでいく。愛猫を生き返らせる為、テッドは猫のマスクと爪を身に着け「キャットマン」に変身し、魂を求め動き出す…。
2011年、中国西北地方の農村。貧しい農民ヨウティエ(有鉄)は、マー(馬)家の四男。両親とふたりの兄は他界し、今は三男・ヨウトン(有銅)の家に暮らしているが、息子の結婚を心配するヨウトン夫婦にとって、ヨウティエは家族の厄介者。一方、内気で体に障がいがあるクイイン(貴英)もまた厄介者だった。互いに家族から厄介払いされるかのように、ふたりは見合い結婚、夫婦になった。ぎこちなく、それでも互いを思いやり、作物を育て、日々を重ねていくふたり。ヨウティエのことをいつも気にかけるクイイン。そんな彼女の気持ちに愛おしさを覚えるヨウティエ。ある日、家を建てるためにヨウティエが作ったたくさんの日干しレンガが突然の大雨に襲われる。そんな不運さえもふたりには大切な日々となる。クイインは初めて会ったその日からヨウティエの優しさに気付いていたと話す。ロバと、ヨウティエと、クイインと。力を合わせ、毎日懸命に働き、ついに自分の家をもった。だが、その幸福は長くは続かなかった―。
カメラマンのフランシスは、市長の依頼で世界最大の花、ラフレシアの撮影をすることに。地元民のロジャーがガイド役として同行し、二人はラフレシアが生息するとされる森林に入るのだが、捜索の途中、違法な森林伐採の現場を目撃してしまう。見て見ぬフリをするロジャーに不信感を抱くフランシスだったが、森を知る彼の後について歩くことしかできない。そんな時、売春宿から逃げ出してきたアンジェラに遭遇する。彼女はロジャーに騙され、違法伐採者の為の売春宿で働かされていたのだった。アンジェラと共に売春宿に軟禁されてしまったフランシスだが、彼女を助けるために売春宿からの逃走を試みる、、。2009年カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した映画界の鬼才・ブリランテ・メンドーサが、フィリピンが抱える社会問題と、人間の激しい欲望を描いた官能サスペンス。
コペンハーゲンの巨大病院(キングダム)。夢遊病者のカレンは、助けを呼ぶ謎の声に導かれキングダムへと辿り着く。数々の不可解な事件を解決するため、カレンは病院の用務係のブルザー、心臓外科医のユディットと手を組むが、悪魔の力に反撃されてしまう。一方、キングダムに赴任してきて間もないスウェーデン人医師のヘルマー・ジュニアは、亡くなった父スティーグ・ヘルマーの秘密を探り始めるが・・・。
退院したドルッセ夫人は直後に事故に遭い再びキングダムに舞い戻る。ユディットから生まれた赤ん坊のリトルブラザーは、新生児とは思えぬ異常な体格を持ち、生まれてすぐに喋りはじめる高い知能を持っていた。一方、ハイチから帰国したヘルマーは、自らが犯した少女モナに対する医療ミスの証拠を掴んだクロウスホイを黙らせるため、ハイチで手に入れた秘薬で毒殺を試みる。そしてついに、リトルブラザーの父親であるクルーガーが現れ、リトルブラザーの秘密を明かす…。
コペンハーゲンの古い洗濯池の跡地に建つ巨大病院、キングダム。デンマーク人嫌いのスウェーデン人医師ヘルマーは、神経外科の主任医師としてキングダムに赴任してくる。医師長の息子モッゲは仕事そっちのけでセクシー看護婦にのぼせあがり、父の医師長メースゴーは“朝の空気運動”に力を入れ、患者のことなどそっちのけである。ドルッセ夫人は仮病を使って入院し降霊術の会を開くことを趣味としていたが、あるとき病院内のエレベーターで少女の泣き声を聞き、その世にも悲しげな声の正体を求め探しはじめる。