400万人のリスナーを持つ、大人気ポッドキャスト番組「殺人鬼と出会うには」のホストを務めるマック。義母が亡くなったのを機に、彼女は夫ヘンリーの実家に越してきた。早速、この地に馴染もうとするマックだったが、家の向かいに住む夫の高校時代の同級生オリバー以外の住民からは、遠巻きにされてしまう。それは、ヘンリーにまつわる過去の事件が関係していた。15年前のプロムの夜、ヘンリーの当時の恋人リリーが、プールで死亡していた事件である。最終的には事故として片づけられたが、現在の今に至るまで、ヘンリーが殺したのではとの疑惑が渦巻いていた。時を同じくマックは番組のため、地元に伝わる“青いリボン殺人鬼”について調べ始めるのだが、この事件に関してもヘンリーが関与しているのではないかと疑念を抱き始める。
ホリデームード溢れるクリスマスシーズン。ニューヨーク・マンハッタンにある高級ホテルには、多くのゲストが訪れる。ボブとアイリーンは結婚50周年を迎えた老夫婦。ディエゴとガブリエラはパーティーに出席するためにやって来た若いカップル。ジャスミンとキャサリンは同性同士のパートナー。スーザンは家に娘と不仲な夫を残し、恋仲のベンと別部屋で宿泊中。スイートルームでかつての恋人を待つ女性コートニーや、幼い息子を残し、ライブにやってきたミュージシャンのジャックなど、クリスマスを大切な人と楽しむために集まった様々な男女が、それぞれ悩みやトラブルを抱えながらも幸せな時間を過ごそうとしていた。
海の世界に住む人魚姫のセレイアは15歳、海の国王マリス家の四姉妹の末娘。ある日、仲良しのウミガメ、シェルドンと航海中の船に近付き、人間の王子ルーカスを見つける。しかし、突然嵐に襲われルーカスは海に投げ出されてしまった。セレイアはルーカスを海から海岸まで引き揚げたがルーカスが目覚める前に身を隠してしまう。セレイアはますます地上への憧れとルーカスへの恋心を募らせる。セレイアは祖母、皇太后ナリッサから黒魔術を操る魔女レヴィーナの話を聞き、地上へ行けるように尾ひれと人間の足の交換をお願いしてしまう。交換条件は「1年以内にルーカス王子の愛を勝ち取らなければならず、できなければ深海にある暗闇の溝へ一生閉じ込められてしまうこと」。尾ひれと交換に声を失ったセレイアは人間の足を手に入れ、憧れ続けた陸の世界へ。人間の世界に辿り着いたセレイアはルーカスの宮殿に招かれるが、声を失い自分がルーカスを救ったことを伝えられない。そして、突如として決まったルーカスと王女ダーラとの結婚式が刻々と迫ってくる。果たしてセレイアの愛の行方は…。
宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負ったリスベットは、病院に収容され、厳重監視の病室で外部との接触さえ困難な状態におかれる。そんな中、亡命スパイのザラを利用して犯罪に手を染めてきた秘密組織が、関係者の口封じに動いていた。ミカエルにも危険が迫るが、弁護士や警備会社社長らリスベットの数少ない理解者たちを総動員して“狂卓の騎士”を結成し、巨悪に立ち向かっていく。そしてついに法廷での全面対決の時を迎える。
明晰な頭脳と映像記憶能力を持つ天才ハッカー・リスベットは、宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負う。ミカエルが現場に駆けつけ、二人は一命を取り留めたが、リスベットを拉致した金髪の巨人を取り逃がしてしまう。病院に収容されたリスベットは、厳重監視の病室で外部との接触さえ困難な状態におかれる。そんな中、ザラを利用して犯罪に手を染めてきた秘密組織が、国家的スキャンダルを闇に葬り去ろうと関係者の抹殺を企てる。
雑誌『ミレニアム』で、少女売春組織の実態に迫る特集記事の準備を進めていたジャーナリストが殺害される事件が発生。現場にリスベットの指紋が付いた銃が残されていたことから、彼女は殺人犯として指名手配された。過去のトラウマから誰も信じられないリスベットは、独りで犯人と対決することに。一方、リスベットの無実を信じるミカエルは、独自に調査を開始する。やがて事件の背後に“ザラ”というキーワードが浮かび上がり…。
明晰な頭脳と映像記憶能力、天才的なハッキング技術を持つリスベットが、社会派雑誌『ミレニアム』の発行人ミカエルとともに、ヴァンゲル家の少女失踪事件を解決してから1年。リスベットは姿を消したままだった。『ミレニアム』では少女売春組織の実態に迫る特集号を発行しようしていたが、担当のジャーナリストが殺害されてしまう。現場に残されていた銃からはリスベットの指紋が発見され、彼女は殺人犯として指名手配される。
少女失踪事件を調査するミカエルのパソコンをハッキングしていたリスベットは、ある電話番号に辿り着く。そこから衝撃の事実を導き出したリスベットは、謎を解くヒントをミカエルに伝えた。これを機にふたりはコンビで調査にあたることに。リスベットはこれまで、精神不安定という烙印を押され殻に閉じこもって生きてきた。後見人の性的虐待には想像を絶する復讐を果たしていた。そんな彼女もミカエルとは次第に心を通わせていく。
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、名誉毀損の裁判で敗訴し、職を離れることになった。そんな彼はある日、ヴァンゲルグループの元会長ヘンリックから、40年前に姿を消した姪ハリエットの事件の調査を依頼される。一方、ミカエルの身辺を調査する謎の女がいた。黒の革ジャンに鋲打ちのベルト、鼻ピアスというルックスで、名前はリスベット・サランデル。天才的なハッカー技術を駆使しあらゆる個人情報を収集していた。
1914年、16歳のロジェは、学校の寮生活を離れてフランスの田園地方にある広大な屋敷に住む家族の元に戻っていた。やがて第一次世界大戦が勃発し、父や村の男たちが出征したことで、彼は、大きな屋敷に残された唯一の男となる。若く、好奇心に溢れるロジェは、メイドのウルシュールを相手に初体験をすませると、彼女に導かれて家政婦やシェフ、叔母ら屋敷に残された年上の女たちと次々に関係を持ち、愛の手ほどきを受けていく。
可憐な処女ユージニアは富豪のレイモンドと結婚する。ところが、初夜の営みの直前に2人が異母兄妹であることが判明。シチリアでは離婚が許されないため、2人は仕方がないのでベッドはともにせず、表向きは夫婦として生活することにする。しかし、処女のまま悶々と日々を送るユージニアは欲望をもてあまし、そんな彼女を怪しげな紳士やお抱え運転手が誘惑して…。
20世紀最大のSEXスキャンダル“マダム・クロード事件”から5年。男と女の欲望はより過激に、よりスキャンダラスに進化していた!『男と女』『白い恋人たち』『ある愛の詩』など、数々の名曲を生み出し、惜しくも2018年に世を去ったフランシス・レイの音楽が、官能の世界に華を添える。
大統領、外交官、CIA……。世界各国の富と権力をもった男たちが求めるのは、最高の美女とのアブノーマルな世界。そんな男たちの欲望を叶える女、マダム・クロード。彼女には、モデル級の容姿と卓越したスキルで男たちを悦ばせる“娘“たちがいた。だが、その甘美な世界に危険な罠が。一人のカメラマンが、“娘”たちに巧みに近づき、世界的大スキャンダルをつかもうとしていた……。
8月の地中海。実業家夫人のラファエラは、召使いのジェナリーノをこき使っていた。ある日、彼女はジェナリーノにモーターボートで洞窟に向かうように命じる。しかし、途中でボートが故障、2人は無人島に辿りつく。何もない無人島でブルジョア育ちのラファエラは役に立たず、ジェナリーノは日頃の恨みを爆発させる。そうして主従関係が逆転する中、ラファエラは、ジェナリーノの野生的な姿に強く惹きつけられていくのだった。
トリッシュと弟のダリーは、帰省のために車でいつもの道を走っていた。とある田舎道で、不気味なトラックが接近してきて警笛を鳴らしながら二人の車を執拗に煽ってきた。だが、トラックは猛スピードで追い越していった。落ち着きを取り戻した二人は、20年以上も前、この道をドライブ中にカップルが行方不明になり、今日に至るまで死体すらも発見されていないという事件を思い出す。
1945年、第二次世界大戦末期のイギリス。戦地にいた夫の帰りを待つ妻のグレースは、孤島に建つ広大な屋敷に娘アンと息子ニコラスと3人だけで暮らしていた。日光にあたると死んでしまう病に冒された子どもたちを守るため屋敷は昼間でも分厚いカーテンを閉め切り薄暗い。そこへある日、使用人になりたいという3人の訪問者が現れる。だが、それ以来屋敷では奇妙な現象が次々と起こりグレースを悩ませ始める…。
引退を考え始めていた伝説の傭兵ジョン。そんな彼のもとに、CIAの作戦担当官ヴァンからある男の暗殺の依頼が舞い込む。ウクライナへ飛んだジョンは男を始末し、依頼を完了したかに思えた。だが、街で襲われていた女性を助けたことから、彼は闇組織と対立する。やがて組織のボスがヴァンを通じて女性を引き渡すよう求めるが、死ぬ前に何かいいことをしたいと願っていたジョンは彼女を守り抜くことを決意する。
自分を“K-PAX星”からやって来た異星人だと称する男プロートが病院に送られてくる。彼の治療に当たるのは精神科のパウエル医師。初めは戯言と思っていたパウエルだったが、驚いたことにプロートは、専門家より宇宙に詳しく、また神秘的な力を備えていた。
世界が「東」と「西」に分断されていた1980年代前半。共産主義政権下のチェコスロバキアで母親のイレナと二人暮らしを送るアンナは、将来を期待された陸上選手だ。ライバルのマルティナと共に、彼女は国が支援するエリートスポーツセンターでコーチのボフダンから厳しい指導を受ける日々を送っていた。高地合宿のさなか、ロサンゼルスオリンピック出場のため、有能なアスリート向けの新薬のプログラムに参加させられるアンナ。だがそれは、筋肉の成長を助ける、ドーピング薬だった…
ホラー映画史に残る有名殺人鬼たちも震え上がる、かつてなく凶悪で残虐なホラー・ヒーロー“クロムスカル”。それは、銀色の髑髏をつけ、右肩にビデオを装着、両手にサバイバル・ナイフを持って被害者を惨殺して、その模様を撮影し、ビデオを警察に送りつける映画史上最凶最悪のサイコキラー…。
ロースクールに通うダニーは、祖母とトレーラーハウス暮らし。生活は貧しいのに、祖母が衛星チャンネルの訪問販売員に押し切られてしまい、学費用のお金をすべて使ってしまう。おかげで「2週間以内に学費を支払わないと退学だ」と、学部長に宣告される。そんな彼に、バイト先の先輩ジェリーから、学校内の階段でわざと滑って転び、ケガをしたと訴えれば、治療費が取れると言われ、仕方なく手を染めることに。だが、ジェリーに連れて行かれたのは怪しい医師にうさん臭い弁護士。根が正直なダニーは止めようと考えるが、欲深な学部長にジェリー、さらにはお金のことにしか興味のないロシア人の恋人ヘンリカに迫られた挙句、和解どころかついに裁判沙汰になってしまう。
30年ほど前より、外界から孤立し廃墟と化している町レイブンロック。郷土史家によると、炭鉱事故で多くの若者たちが亡くなって以来、この地域では行方不明者が異常に多いのだという。最近では昨年10月に、町の近郊に住むベン・ウェーバー氏の愛娘エバが行方不明になって久しい。かくしてジャーナリスト・グループのミレニアム学会は、ウェーバー氏から資金援助を受けて町の真実を解明し報道すべく、パイパーをリーダーとする探索&撮影チームを町へ送り込むのだった。幼い頃、町に住んでいたガイドのマイアは危険を察知して、今まで口を閉ざしてきた町のおぞましき過去をようやっとグループの面々にに語り出すのだが、間もなくして仲間が次々と行方不明になっていく。
20世紀末のヨーロッパ。フィッシャーはかつての恩師オズボーンを訪ねる。彼の著作「犯罪の原理 (エレメント・オブ・クライム)」は、捜査官が犯罪者の視点に立って事件を追体験しながら解決へと導く方法論で、フィッシャーは自身の捜査哲学の中核を為すほどに影響を受けていた。しかしオズボーンは、かつて掲げた自らの理論を危険なでっち上げだと激しく否定する...。ある日、港で殺人事件が持ち上がり、フィッシャーはこの捜査を受け持つことになるが....。
ますますセックスに溺れるようになったジョーは、かつて愛したジェロームと再会し、久々に身体を重ねる。しかし、不感症となったジョーはまったく歓びを感じることができなかった...。ジェロームとの子を身ごもったジョーは、心の平穏を求めて彼との共同生活をスタートさせるが、性感を失い続けている不安ゆえに、過剰に激しいセックスを求め、彼女をもてあましたジェロームは、他の男との浮気を容認する。ジョーは更なるアンダーグラウンドの世界に足を踏み入れるが、やがて大きな代償を支払うハメになる…。
セリグマンは、重症を負いながら、救急車も警察も呼ばないでほしいと懇願する女性ジョーを自宅で介抱する。セリグマンに事情を訊かれたジョーは、幼い頃から抱いている性への強い関心と、数えきれない男たちと交わってきた数奇な物語を語り始める。冷淡な母、大好きだった優しい父、15歳で迎えた“J”との初めての性体験、幼なじみの“B”との高校時代などを語る。卒業後、印刷会社のアシスタントに応募したジョーは、偶然にもその会社の社長代理である“J”=ジェロームと再会する...。
自ら知的障がい者のふりをして、人々の偽善を暴こうとする活動グループ、“イディオッツ”。彼らは、人々の偽善的な反応を、挑発的なやり方で暴こうとしていた。ある日、彼らに遭遇したカレンは、最初は怒りを抱くも、次第に彼らに惹かれ、引き寄せられるようにグループと行動を共にするようになっていく。彼らは一軒家で共同生活をおくりながら、“白痴”のふりをすることで闘いを挑み、また、それを楽しんでさえいた。カレンもまた、“白痴”の演技をし始めるのだったが…。
ある夫婦が愛を交わしているさなか、幼い息子ニックがマンションの窓から転落してしまう。愛する息子を失くし悲しみに暮れる夫婦。特に妻は神経が弱ったままで一向に回復の兆しが見えない。セラピストである夫は自宅療養を試みるが、妻は悲しみを夫とのセックスで埋めようとする。夫は更なるセラピーを妻に施すため、妻の恐れている場所を聞き出し、彼らが“エデン”と呼ぶ森の中の山小屋へと二人で向かう。夫は心理療法によって恐怖を取り除こうと努力するが、妻の精神状態は更に悪化していき...。
グレースが父親と共にドッグヴィルを去った後、ギャング団は南部アラバマ州の大農園“マンダレイ”を訪れるが、そこには70年も前に廃止されたはずの奴隷制度が残っていた。グレースは、“ママ”と呼ばれる大農園の女主人と対峙し、黒人たちを開放する。マンダレイを去ろうとするも、「自由な」生き方を知らない黒人たちのために、この地に残る決心をするグレース。4人の部下と弁護士のジョゼフとともに、黒人主権の新しい共同体を作り、監督役として、その最初の収穫まではこの地に留まることにするが...。
究極のホラー映画制作のために集められたルースら6人の男女。彼女たちが呼び出されたのは、過去にホラー映画の撮影にも使われたという古い倉庫ビルだった。内部に漂う空気と雰囲気に重苦しさを感じる一同だったが、斬新なシナリオを作った最優秀者には賞金200万ポンドが贈られると聞いた6人は企画を出し合い始める。進行役を務めるワイズ教授のもと会議が進む中、ルースは“切り裂きジャック”を題材にしたシナリオを提案。他の5人がホラーの定番だとして難色を示すと、ルースは、切り裂きジャックが使ったというナイフが収められた箱を取り出す。”恐怖の遺物”が提出されたことでシナリオの方向性が決まった夜、ルースは悪夢にうなされる。
ルート106号線惨殺事件の生存者レックスは、警察で刑事の事情徴収を受けていた。田舎道で車が故障し、助けを待っていた彼はそこで記憶が途切れ、気がつくと見知らぬ廃墟で足を鎖で繋がれていた。そこでガスマスクをつけた人物と遭遇。その場から離れないことを要求するガスマスクに逆らったレックスは、意識をなくすまで幾度も殴られ続けた。もう1人の生存者アリスは、帰宅途中で車が故障したところをガスマスクに襲われ、狩りの獲物のような扱いを受けていた。ガスマスクはデスゲームを楽しむかのように、監禁した者たちをいたぶっていく。しかし刑事は、2人の証言に違和感を抱いていた。
「カット!その場で待て」「現像してくれ」とノーマン・ジュイソン監督の指示が飛ぶ。映画『屋根の上のバイオリン弾き』の1971年当時の撮影シーンだ。「ユダヤ人しか見に来ない」と言われた映画「屋根の上のバイオリン弾き」。だが、米「ニューヨーカー」誌の名物評論家・故ポーリン・ケイル氏が“最も力強いミュージカル映画”と絶賛したように世界的ヒットを収めた。なぜユダヤ人一家を描いた物語は世界的名作となったのか?撮影から50年後、ジュイソン監督は「なぜ特に思い入れが?」との問いに「冒険だったから」と語る。年頃の5人の娘を持つ主人公テヴィエの物語には普遍的なテーマがあると振り返る。そんなジュイソン監督はトロント生まれ。「物心ついた時からユダヤ人になりたかった」という。故郷を追われたユダヤ人の歴史を映画に取り込み、舞台には不可能な形で描こうとしたのだ。本作は、音楽を担ったジョン・ウィリアムズや主人公テヴィエを演じたトポル、3人の娘役たちへのインタビューやロケ地を巡る困難、舞台セットや撮影に凝らした数々の工夫などを丹念に追い、名作の舞台裏を解き明かし、あらゆる人の心を掴み続ける『屋根の上のバイオリン弾き』の知られざる魅力を明らかにする。
愛猫を失い、テッドは精神を病んでしまう。その精神状態の中、九人の人間の魂を捧げる事により愛猫を生き返らせられると信じ込んでいく。愛猫を生き返らせる為、テッドは猫のマスクと爪を身に着け「キャットマン」に変身し、魂を求め動き出す…。
2011年、中国西北地方の農村。貧しい農民ヨウティエ(有鉄)は、マー(馬)家の四男。両親とふたりの兄は他界し、今は三男・ヨウトン(有銅)の家に暮らしているが、息子の結婚を心配するヨウトン夫婦にとって、ヨウティエは家族の厄介者。一方、内気で体に障がいがあるクイイン(貴英)もまた厄介者だった。互いに家族から厄介払いされるかのように、ふたりは見合い結婚、夫婦になった。ぎこちなく、それでも互いを思いやり、作物を育て、日々を重ねていくふたり。ヨウティエのことをいつも気にかけるクイイン。そんな彼女の気持ちに愛おしさを覚えるヨウティエ。ある日、家を建てるためにヨウティエが作ったたくさんの日干しレンガが突然の大雨に襲われる。そんな不運さえもふたりには大切な日々となる。クイインは初めて会ったその日からヨウティエの優しさに気付いていたと話す。ロバと、ヨウティエと、クイインと。力を合わせ、毎日懸命に働き、ついに自分の家をもった。だが、その幸福は長くは続かなかった―。
カメラマンのフランシスは、市長の依頼で世界最大の花、ラフレシアの撮影をすることに。地元民のロジャーがガイド役として同行し、二人はラフレシアが生息するとされる森林に入るのだが、捜索の途中、違法な森林伐採の現場を目撃してしまう。見て見ぬフリをするロジャーに不信感を抱くフランシスだったが、森を知る彼の後について歩くことしかできない。そんな時、売春宿から逃げ出してきたアンジェラに遭遇する。彼女はロジャーに騙され、違法伐採者の為の売春宿で働かされていたのだった。アンジェラと共に売春宿に軟禁されてしまったフランシスだが、彼女を助けるために売春宿からの逃走を試みる、、。2009年カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した映画界の鬼才・ブリランテ・メンドーサが、フィリピンが抱える社会問題と、人間の激しい欲望を描いた官能サスペンス。
コペンハーゲンの巨大病院(キングダム)。夢遊病者のカレンは、助けを呼ぶ謎の声に導かれキングダムへと辿り着く。数々の不可解な事件を解決するため、カレンは病院の用務係のブルザー、心臓外科医のユディットと手を組むが、悪魔の力に反撃されてしまう。一方、キングダムに赴任してきて間もないスウェーデン人医師のヘルマー・ジュニアは、亡くなった父スティーグ・ヘルマーの秘密を探り始めるが・・・。
退院したドルッセ夫人は直後に事故に遭い再びキングダムに舞い戻る。ユディットから生まれた赤ん坊のリトルブラザーは、新生児とは思えぬ異常な体格を持ち、生まれてすぐに喋りはじめる高い知能を持っていた。一方、ハイチから帰国したヘルマーは、自らが犯した少女モナに対する医療ミスの証拠を掴んだクロウスホイを黙らせるため、ハイチで手に入れた秘薬で毒殺を試みる。そしてついに、リトルブラザーの父親であるクルーガーが現れ、リトルブラザーの秘密を明かす…。
コペンハーゲンの古い洗濯池の跡地に建つ巨大病院、キングダム。デンマーク人嫌いのスウェーデン人医師ヘルマーは、神経外科の主任医師としてキングダムに赴任してくる。医師長の息子モッゲは仕事そっちのけでセクシー看護婦にのぼせあがり、父の医師長メースゴーは“朝の空気運動”に力を入れ、患者のことなどそっちのけである。ドルッセ夫人は仮病を使って入院し降霊術の会を開くことを趣味としていたが、あるとき病院内のエレベーターで少女の泣き声を聞き、その世にも悲しげな声の正体を求め探しはじめる。
心まで満たしてくれる魔法の空間、ハナ食堂。一度も行ったことのない人はいても、一度しか行ったことがないという人はいないと言われる沖縄。ここで「ハナ」は自分の名前を冠した食堂を開く。いつの間にか食堂のアルバイトになった「セヒ」と一緒にそれぞれの事情で沖縄を訪れたお客さんたちに会うことになるが…。現地の人から観光客まで魅了したハナ食堂の魅力は果たして何だろうか。慌ただしい日常の中でちょっと一息つきたいあなたへ贈るヒーリングムービー。
女性は仕事と愛を同時に手に入れることはできるのか?デザイナーとして働くヨンジンは女性である事が理由で会社からほとんど評価されていない。しかし、コネを利用して簡単にヨンジンの上司の地位に抜擢される男性のジュンソル。ヨンジンはジュンソルを敵視するが、彼の空虚さに同情し、会社に馴染めるよう手助けをする。しかし、ジュンソルはヨンジンの許可なく彼女のデザインを盗み出してしまう。盗まれたデザインを取り戻したいヨンジンだが、ジュンソルと築いた関係もあきらめることが出来ず…
台湾の三連会に幹部として籍を置く香港洪興社のサンカイは、三連会と日本の暴力団山田組とが連盟を結ぶために、組長の娘との結婚を命じられる。台湾・日本の裏社会同盟が無事結ばれると、三連会の後継者を決める会合が開かれる。三連会のボスの息子であり組織を継承する立場にあったレイがその座をサンカイに譲ろうとするものの、古巣の幹部・勇伯が猛反対。その直後、レイが何者かに襲われ、勇伯が暗殺されるとサンカイの仕業ではないかと疑う組員たちはいきりたち、一触即発の不穏な空気が台湾裏社会に漂い始める。窮地に立たされたサンカイを救うため、ナンたち香港黒社会が立ち上がる!
時刻は17時39分。ポップスター、ソフィアのカウンセリングの途中にトイレに立った心理カウンセラーのルーク。部屋に戻った彼が見たものは、何者かに首を絞められ殺害されたソフィアの姿だった。犯人として逮捕されてしまうことを危惧したルークは、今日1日カウンセリングを施した患者たちとの言動を思い返し、自身の力で真犯人を見つけようと推理し始める。17時30分、予定より10分早く始まったソフィアのカウンセリング。スターになる夢を叶えた彼女は、忙しい日常を繰り返すことに辟易していた。彼女がパートナーのことを話さなかったことに気づいたルークは、ソフィアに恋愛関係の問題があったのではないかと考えるが…。
ニューヨークで働く上級資産鑑定士レイチェルは、顧客の一部資産を相続した孫から歴史ある図書館を鑑定してほしいという依頼を受け、カリフォルニアの山岳地帯の田舎町へ来ていた。だが、地元で愛される図書館を売却するのではと疑われたレイチェルは、地元民から嫌われてしまう。一方、ゴールドラッシュ時代の無法者ブラック・バートの取材・執筆のためにその町で暮らしていたノマド作家のジェイクは、義姉レイチェルからの依頼を受け、数週間、甥のノアと姪のヘイリーを預かることに。さらに取材のために通う図書館で、司書のアーチャーからレイチェルに図書館の重要性を教えるよう頼まれる。だが、仕事を早く終わらせたいレイチェルに冷たくあしらわれてしまう。
新婦ジャスティンと新郎マイケルは結婚パーティーへ向かっていたが、ふたりの乗るリムジンがくねった道で立ち往生し、予定の時刻を大幅に過ぎてしまう。皆から祝福されながらもどこかでむなしさを感じていたジャスティンは、無断で式場を離れたり、ケーキ入刀の時間になっても姿を現さないなど勝手な言動を繰り返し、情緒不安定なジャスティンに当惑を隠せないマイケルも、ついには彼女の元を離れていく...。7週間後、巨大惑星メランコリアが地球に異常接近し、世界滅亡の時が近づいていた…。
1970年代初頭のスコットランド。キリスト教戒律の厳しいカルヴィン主義が支配する小さな村の教会で、信仰の厚い無垢な女性ベスは、よそ者であるヤンと結婚する。ベスは村から離れて石油採掘の仕事に就いているヤンが早く戻ることを神に願う。しかし、油田で発生した事故でヤンは重症を負い、一命は取り留めたものの全身麻痺となってしまう。ヤンはある日、「もうお前を抱くことはできない。別のセックスの相手を見つけ、その様子を話してくれ。」とベスに切り出す…。
わずか23人の住人しかいない、廃れた鉱山町ドッグヴィル。偉大な作家になることを夢見るトムは、ギャングに追われる美しい女性グレースを助ける。翌日、トムは村人たちに彼女をかくまうことを提案し、「2週間で彼女が村人全員に気に入られること」という条件つきの同意を得る。グレースは村人たちに認めてもらうため、肉体労働を始める。閉鎖的な村人たちは、熱心に足を運ぶ彼女に対して徐々に心を開いていく。しかし、住人の態度は次第に身勝手なエゴへと変貌してゆき…。
1960年代、アメリカの片田舎。セルマと息子のジーンは、温かい隣人たちに囲まれ、つつましくも幸せな日々を送っていた。そんなセルマには悲しい秘密があった。遺伝性の病のため、彼女は視力を失いつつあり、息子ジーンも手術を受けない限り同じ運命を辿ることになるのだった。ある時、セルマは、無理な労働による疲労と視力の悪化により仕事場でのミスが増え、遂に工場を解雇されてしまう。さらに家に帰ると、ジーンの手術代として貯めていたお金がなくなっており…。
1945年、第二次世界大戦後のドイツ。ドイツ系アメリカ人のレオ・ケスラーは、父の祖国であるドイツの戦後復興の一端の担い手になりたいと、単身でドイツにやって来た。叔父の助力でドイツの大鉄道会社ツェントローパに就職し、寝台列車の見習い車掌として汽車に乗り込むことになる。いつものように汽車に乗り込んだレオは、走る列車の中で、同乗していたフランクフルト市長夫妻の暗殺事件に遭遇する。犯人はレオが乗せたふたりの少年で、ナチス残党が組織する地下組織<人狼>の刺客だった…。
IT企業経営者のラウンは、面倒事を全て押し付けるために架空の社長“ボス・オブ・イット・オール”を仕立て上げ、自身はいち従業員のフリをしている。そんな中、取引先のアイスランド人社長が直接会って交渉したいと言い出したので、落ち目の役者クリストッフェルに演じさせることにする。しかし、従業員らと出くわしてしまい、社長として、従業員たちが抱えていた様々な不安や要望をぶつけられることになったクリストッフェルだったが、次第に従業員たちに情が湧き始めて...。
フォン・トリアーは敬愛するデンマークの大監督ヨルゲン・レスに、彼の短編映画『完全な人間(ルビ:パーフェクト・ヒューマン)』(1967)のセルフリメイクを5本撮ることを依頼。それぞれをどんな作品にするか全決定権はフォン・トリアーが持つ。「1カット12フレームで撮影すること」「世界で最も悲惨な場所に行って撮影すること」「自身で主演すること」「アニメーションで制作すること」次々と無理難題を課してくるトリアーに対し、レスはどのように“5つの挑戦”をクリアしてゆくのか?
映画監督ラースと脚本家のニルスは脚本のデータがワープロから消えてしまい、内容を思い出せない二人は、「実はあの脚本は気に入らなかったんだ。」と開き直り、残り5日間で新たな脚本を仕上げることにする。二人が新たに書き始めたのは『エピデミック(伝染病)』と題した、死の伝染病が蔓延した架空の国で、理想に燃える若い医師メスメルが、病に冒された人々を救うために謎のウィルスに挑む物語だった。そのころ、現実世界のヨーロッパにも死のウィルスの影が忍び寄っていた…。
ワニが多く生息しているティボドー市は6日後に50周年を迎えるゲーターフェスティバルで浮かれていた。そんな時トレーラーパークに暮らすフランクがトイレで何者かに食い殺される事件が発生する。すぐに保安官のミッチェルは駆けつけ、ワニが下水から襲ったものと断定した。その後、町中でワニが目撃され被害者も増していた。州立湿地調査員のローラが駆けつけ事態に対応するも、既にはワニが大量発生していたのだった。ワニ退治のチームを結集させるが策がない!発生元を叩くことはできるのか!?
8年間模範囚として刑務所に服役した後、元エリート兵士エモンが釈放され、ついに別居していた妻と幼い娘と自由の身で再会する。しかし、世界は爆発的に拡大する“謎のウイルス”によって感染者は増加し続け、大混乱に陥っていた。国民の80%が凶暴化した世界で、エモンは特殊部隊のスキルを活かし、家族を救い出すために危険な都市を駆け抜ける。だが、感染の速度は加速する一方で、人類に残された時間はわずかだった―。
19歳のアナベルは住む家もなく、盗みばかりを繰り返すという生活を送っていた。ある日、ナチス収容所に収監された経験を持つジョセフという富豪の男性との出会う。ジョセフの実家は第二次大戦中に、所有する数々の有名画家の絵をナチスに没収された過去があり、その絵を奪還するため、アナベルを誘き寄せたのだった。ジョセフとの出会いから数十年、アナベルはナチスに没収され、ナチス思想を信奉する億万長者の手に渡った有名画家の絵を奪還するとてつもない計画を練り上げた。アナベルはかつての仕事仲間に話を持ちかけ、この計画の遂行に不可欠なスペシャリストをスカウトし、カリスマ犯罪チームを結成した。やがて、亡きジョセフとの約束を果たすために、犯罪のプロによる究極の強奪作戦が始まる。
色を失い、目に見えるものすべてが灰色となってしまった近未来の世界。そこで力を得ているのは、飲めば一瞬ではあるが、世界の色を見ることができる薬“イリス”を手にしている者だった。しかし、そんな状況下で生きながらも、少女アナは薬を手にすることもなく、世の中の色を見ることができた。そんなアナの力を守るため、ゼタとホタという男たちはいつも彼女のそばに寄り添い、東の遠くの果て、灯台がある島を目指していた。しかし、世界を制覇しようとする者たちによって、3人は追われるハメになる。
今は廃墟となった食肉処理工場の跡地に、世間から離れて住み暮らすミラー。彼は10年前に殺された女性ゲイルへの想いを秘め生きていた。そんな彼の前に、母親であるゲイルの死の真実を突き止めようと、ルースと名乗る若い娘が現れる。当初、ゲイルなんて女性は知らないと突っぱねたミラーだったが、ルースが訪ねてきたことで彼の中にあったゲイルとの思い出が蘇ってくる。もともと放浪者だったミラーは10年前、ゲイルの夫ユライアが営んでいた農場に現れ、農夫として雇われた。ある日、ミラーはユライアに暴力を振るわれているゲイルを見かけて同情。急速に2人の仲は親密になり、ゲイルはミラーとの逃走計画を立てる。一方、ルースはユライアの姉から事件の驚くべき顛末を聞くのだが…。
ホテルの一室で目覚めたクリス。しかし隣のベッドで寝ているはずの元カノ・ブルックの姿が見当たらない。深刻な事態が起きたことを察したクリスは彼女を捜しに、カンクンの街を駆けずり回る。そもそも元カノである彼女と旅することになったのは2ヵ月前に遡る。仕事帰りのクリスが家に戻ると、懐かしい顔が飛び込んできた。それはもう二度と会えないと思っていた高校時代の恋人ブルックだった。別れてから2年も会っていなかった元カノの突然の訪問に驚くクリスだったが、彼女はさらに驚きの提案をクリスに告げる。高級リゾート地カンクンへの家族旅行に一緒に来てほしいと言う。ブルックの強引な誘いに、未練のあったクリスは同意するのだが…。
反陰謀論者で無神論者のピッパは、都市伝説やフェイクニュースの裏を暴き、事実と作り話の区別を使命とした動画サイト“アラームクロック”を運営するビデオブロガー。ロズウェル事件は墜落した気球を宇宙船と勘違いしたものだといった動画を公開していた。ある日、彼女はアンダーソンと名乗る人物と会うため公園を訪れる。その老人は皆がマジェスティック12と称する組織“マジック”に所属していると告げ、アンタレス星のレプティリアンと、レチクル座ゼータ星のグレイといった、敵と味方の宇宙人の存在や、冷戦はエイリアンの代理戦争だといったことを語り出す。証拠らしき写真とスペースペンを置いて彼は消えるが、その日を境にピッパは不思議な出来事に遭遇し始める。
野心家のフィリップは悪名高い機関投資家・ジャックに取り入り、不正投資で成果を上げ気に入られる。ある日、ジャックに誘われて参加したパーティで、ジャックを取り巻く様々な美女との、めくるめく官能の世界に出会う。次第にフィッリップ自身も彼女たちに背徳を注ぎ込むようになるが…。
異性をモノにすることにかけては天才的なアンディとマルティナ。ある日、マルティナは恋人の一人が自分を捨てて若い処女と結婚しようとしていることに気づき、アンディに復讐するよう仕向ける。一方アンディは、著名なピアニストでありながら処女であるクリスティーヌに目を付け、なんとしても彼女を自分のものにしようと考える。