19世紀、オーストラリア。貧しいアイルランド移民の家庭に育ったネッド・ケリー。頼りにならない父の代わりに、幼い頃から、母と6人の姉弟妹を支えてきたが、父の死後、生活のため母はネッドを山賊のハリー・パワーに売りとばす。ネッドはハリーの共犯として10代にして逮捕・投獄されてしまう。出所したネッドは、娼館で暮らすメアリーと恋に落ち、家族の元に帰るが幸せも長くは続かない。横暴なオニール巡査部長、警官のフィッツパトリックらは、難癖をつけてはネッドや家族を投獄しようする。権力者の貧しい者への横暴、家族や仲間への理不尽な扱い。自らの正義、家族と仲間への愛から、ネッドは弟らや仲間たちと共に“ケリー・ギャング”として立ち上がり、国中にその名を轟かすおたずね者となっていく…。
主人公の向坂伸行(玉森裕太)は、高校時代に大好きだった「フェアリーゲーム」という本について何気なくネットを検索していたところ、“レインツリーの国”というブログを見つける。そこに書いてある感想に共鳴した伸行は、管理人のひとみ(西内まりや)にメールを送る。数日後、奇跡的にひとみから返信が届き、パソコンを通じて2人は繋がる。伸行は、ひとみに「直接会いたい」というが、彼女はどうしても会えないと言う。頑なに会うのを拒む彼女には、伸行に言い出せない秘密があった…。
武則天の誕生祝いの宴で、五爪の金龍と三眼神将が現れ、十日のうちに退位しなければ災いが起こると告げられる。事件解決のために、越州城にこもっていた狄仁傑が洛陽に呼び戻された。周侍郎の遺体を調べると、龍涎香の匂いがすることに気がついた。ほどなくして、武尚書も毒殺され、公主の屋敷からは金の甲冑と龍袍が見つかり、狄仁傑の元には上官婉児と瓜二つの刺客がやってくる。果たして武則天の命を狙う者は誰なのか…。
7世紀中国、唐の時代。宮廷では女帝・則天武后の面前で天下の太平を祈念する祈祷式が行われていた。その時、吉兆の徴の天をかける龍を蹴散らし、空を覆うばかりの巨大な鬼の顔をした人頭が出現、宮中の兵士に襲い掛かり、甚大な被害を与えて消えたのだった。「天地の意向に逆らえば妖魔が現れ則天武后に天罰が下る」という国師の予言を耳にした都の人々は、5日後に控えた大典で凶事が起こるのではと噂する。鬼人頭を退治し事件を解決して、人民の不安を鎮めるため、則天武后は大理寺の判事・狄仁傑(ディー・レンチエ)を召喚する。
たった一人の家族だった祖母が亡くなり、メイクアップアーティストになる夢にも破れ、東京から富山へと帰ってきた音更結子。祖母の遺影がピンボケだったことに悔しい思いをした結子は、町役場で働く幼なじみの星野一郎から頼まれた、お年寄りの遺影写真を撮る仕事を引き受ける。初めは皆「縁起でもない」と嫌がったが、思い出の場所で写真を撮るという企画に変えると、たちまち人気を呼ぶ。ところが、あるひとの思い出が嘘だったとわかり、その後も謎に包まれた夫婦や、過去の秘密を抱えた男性からの依頼が舞い込む。怒って笑って時に涙しながら成長してゆく結子の毎日は、想像もしなかったドラマを奏でてゆく──。
19歳のギタリストのユーロニモスは、デッドたちとともに「真のブラック・メタル」を追求するバンド「メイヘム」の活動に熱中していた。しかしある日、デッドはショットガンで頭をブチ抜き、自殺…。発見者のユーロニモスは、親友の脳漿が飛び散る遺体の写真を撮り、喧伝することでカリスマ化。“誰が一番邪悪か”を競うサークルを作り、王として君臨。しかし、メンバーのヴァーグが起こした事件を契機に、主導権争いは熾烈化。歯止めが効かなくなった果て、狂乱が待ち受けていた。
米軍の補給経路を維持するための重要拠点とされていたキーティング前哨基地だが、基地として致命的な欠陥が存在していた。四方を険しい山に囲まれた谷底に位置しており、敵に包囲されれば格好の的となる。いつタリバン兵の銃弾が撃ち込まれてもおかしくはない。そして、ついに恐れていたタリバン兵の総攻撃が開始された。それは後に「カムデシュの戦い」と呼ばれる、アフガニスタン紛争で最も過酷な激戦の幕開けだった。
1995年、モントリオール。英仏二言語が公用語の国カナダにおいて、フランス語圏であるケベック州ーーモントリオールはその文化的首都であるーーでは、英語圏からの独立運動が盛り上がりを見せ、歴史上二度目となる独立投票が行われることとなった。賛成票が50%を超えれば、ケベック州は晴れてカナダから独立を果たすことになる。運動が盛り上がりを見せるなか、アル中の詩人ジョゼフは、何度も酒を絶とうとするがなかなかうまくいかない。妻であるエマにも愛想を尽かされ、離婚してしまった。創作活動も全く進まない。ジョゼフは辛い現実から逃れるがごとく、ガスペ半島にある海沿いの街「ヴィル・ヌーヴ」へと向かう。そして、友人に甘え、空いていた持ち家を借り、さらには金までも工面してもらった。実はその家は、かつてジョゼフがエマと蜜月の日々を過ごした思い出の場所なのだ。ジョゼフと別れたエマは、物書きの仕事で細々と生計を立てていた。彼女はジョゼフとは違い、未来をポジティブに捉えていた。自分自身の作品と胸を張れる詩のような短編小説を出版したばかりの彼女のもとに、ある日ジョゼフから電話がかかってくる。思い出の地ヴィル・ヌーヴに暮らしに来ないかと言うのだーーすでに禁酒にも取り組んでいるという。息子ユリスに引き止めれたエマだったが、ヴィル・ヌーヴへと車を走らせる。再会する2人。ジョゼフに必要とされていることを感じ取ったエマは次第に、また新たな関係を築き直すことができるのかもしれないと思いはじめる。しかし、独立を占う住民投票の日、ジョゼフは家を出ていくように頼まれる。それに対し、怒り狂うジョゼフ。エマはこれを機に新たな場所で二人の人生を始めようと提案するが、ジョゼフは耳を貸さない。ジョゼフを見捨てたエマは、モントリオールへと戻る。その車内で、住民投票の結果を知るーーわずか1%の差で、独立賛成派が勝ったというのだ。ジョゼフもまた何かを思い立ったかのようにモントリオールへと向かう。ジョゼフ、エマ、ユリス。それぞれの思いを抱え、三者はモントリオールに集う。彼らは果たして、どのような決断をするのだろうか?
神秘の地・チベットの大草原で暮らす三世代の家族。祖父は変わりゆく時代を憂いながらお経を唱え、若夫婦は3人の息子たちを養うため牧畜をして生計を立てている。いたずら盛りの子どもたちは、のびのびと大草原を駆け抜けている。昔から続く、慎ましくも穏やかな日々。しかし、受け継がれてきた伝統や価値観は近代化によって変わり始め、中国の一人っ子政策の波が押し寄せていた。そんなある日、母・ドルカルの妊娠が発覚する。喜ぶ周囲をよそに、望まぬ妊娠に母の心は揺れ動く。伝統的な信仰と変わりゆく社会の狭間に立たされ、次第にすれ違う家族―葛藤の末、彼女が選んだ道とは…
失踪した恋人が残した多額の借金を抱えて金融業者からの取り立てに追われるテヨン、暗い過去を精算して新たな人生を歩もうとするヨンヒ、事業に失敗してアルバイトで必死に生計を立てているジュンマン、借金のために家庭が崩壊したミラン。ある日、ジュンマンが勤め先のロッカーの中に忘れ物のバッグを発見する。その中には10億ウォンもの大金が入っていた。地獄から抜け出すために藁にもすがりたい、欲望に駆られた獣たちの運命は――。
1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)部長キム・ギュピョンが大統領を射殺した。大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜ?さかのぼること40日前、KCIA元部長パク・ヨンガクが亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で韓国大統領の腐敗を告発する証言を行った。激怒した大統領に事態の収拾を命じられたキム部長は…。
周の都、長安。町で人気の舞姫(踊り子)が、観客の前で天女の舞をしている最中、不自然な落下によって死亡するという奇怪な事件が起きた。町では忠烈祠(英霊を祀る祠)の飛天壁画が殺人に関係しているのではないかと言う者や、天から”何者か”が降りてきて、殺人事件を起こしていると噂する者もいた。過去にいくつもの難事件を解決してきた判事ディーと軍都尉のシエ・ヤオフアンは、この怪奇事件の解決を命じられ捜査に乗り出す。しかし、奇怪な事件はさらに続いていく。そして、ふたりを襲う謎の人物の影。果たして、ふたりはこの難事件を解決することができるのか!?
ダニエル、彼は孤独な少年ルークにしか見えない“空想上の親友”だった。ある事件をきっかけにその存在を封印していたルークだったが、時が経ち孤独と不安に押し潰されそうになったことで、長年の封印からダニエルを呼び起こす。唯一無二の“親友”との再会から、友情を取り戻すのに時間はかからなかった。カリスマ性溢れる美青年の姿で現れたダニエルの助言によって、ルークの生活は一変。何もかもが順調に進み、やがてダニエルが必要なくなっていく。しかしダニエルはそれを許さず、次第にルークの精神を支配しようと動き出す─。薄れ行く意識の中で見えたのは、“親友”の不敵な笑み。ダニエル、君は何かがおかしい。
これは私の日記。誰が読むわけでも、自分で読み返すわけでもない、ただの日記…ベテラン派遣社員として働く40代独身OLの川嶋佳子は、毎日日記をつけていた。撤去された自転車との再会を喜んだり、変化を追い求めて逆方向の電車に乗ったり、踏切の向こう側に思いを馳せたり、亡き母の面影を追い求めたり…。そんな佳子の一番の幸せは会社の同僚である若林ちゃんと過ごす時間。そんな佳子に、ある変化が訪れる。それは、ふた回り年下の岡本くんとの恋の始まりだった…
イタリア、ナポリの労働者地区で生まれ育った貧しい船乗りのマーティンは、ブルジョワの娘エレナに恋したことから文学の世界に目覚め、独学で作家を志すようになる。幾多の障壁と挫折を乗り越えてついに名声と富を手にするが…。果たして彼を待ち受けるのは希望か、絶望か――。
ドアがあるなら、開けてもいい。でもどこまで開けるのかは、少し考えた方がいい。昨日、私は拳銃を拾った。こんなに奇麗で、不機嫌そうなものを、私は他に知らない。深夜、東子(日南響子)は自分の後をつけてくる不穏なストーカー・富田(加藤雅也)から逃れるため、薄暗い雑居ビルに入る。流れ続ける水の音が気になり、トイレに入ると辺りは血に染まり、洗面台の水の中に拳銃が落ちていた。拳銃を拾った東子は、電気が止められ、ゴミに溢れた部屋に一人戻る。拳銃を確認すると、中には弾丸が四つ入っていた。自分を毛嫌いし、死んだ弟を溺愛し続ける母・瑞穂(友近)を精神科に見舞った後、東子はこの銃が誰のものだったのかが気になり、再び雑居ビルに行く。そこで見かけた不審な男・和成(佐藤浩市)の後をつけるが、逆に東子は和成に捕まってしまう。事件が不意に起きる。隣の住人の親子がある男を殺害する。「早く撃ちたいよね。……これでいい?」東子は埋めるのを手伝った後、その死体に向かって拳銃を撃つ。だが拳銃の行方を探す刑事(吹越満)に、東子は追い詰められることになる。「また来る」刑事は去っていくが、何かがおかしい。銃そのものに魅了された東子はさらに事件の真相に巻き込まれ、自らもその渦の中に入っていこうとする。東子の「過去」が暴発する。そして――。
ニューヨークに支店を構えるオーガニック飲料の大企業で働くエマに、昇進のチャンスが訪れる。ところが、出張先でクライアントとの会議に大失敗、さらに帰路の飛行機で乱気流に巻き込まれる。“退屈な仕事にパッとしない恋人。私の人生、これで終わるなんて!”と、パニックと悔しさから自分を見失ったエマは、隣の席の見知らぬ男に誰にも言えない秘密をすべてぶちまけてしまう。気が付いたら飛行機は無事に着陸。何事もなかったかのように出社すると、オフィスはカリスマオーナー、ジャックの登場に沸いていた。ところが、そのオーナーこそが“隣の席の男”だった──!
とある戦争の英雄と、一匹の犬の真実の物語1919年、夏の盛り―――。終戦後の平和が訪れたばかりのフランスの片田舎。第一次世界大戦の英雄で武勲をあげたはずのジャック・モルラックがひとけのない留置所に収監され、頑なに黙秘を続けている。この男を軍法会議にかけるか否かを決めるため、パリからやって来た軍判事のランティエ少佐は、留置所の外で吠え続ける一匹の犬に関心を寄せる。そして、モルラックを調べるうちに、農婦にしてはあまりにも学識豊かな恋人ヴァランティーヌの存在が浮かびあがり…。名もない犬が留置所から決して離れようとしないのは、忠誠心からなのか?判事の登場は真実を解き明かし、傷ついた人々の心を溶かすのか?
結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨンは、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。「疲れているだけ、大丈夫」と夫のデヒョンにも自分にも言い聞かせる彼女だったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになる。その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず…少女時代から社会人になり現在に至るまでの彼女の人生を通して、見えてくるものとはー
東欧のどこか。ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である一人暮らしの老婆が病死した上に火事で家が消失したことで、身寄りをなくし一人で旅に出ることになってしまう。行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、彼はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける―。
かつては演劇界の寵児だった演出家・彩乃。ここ数年は観客動員が伸び悩み、とことん追い込む演出が俳優から敬遠されている。舞台「完全なる飼育」の公演を2日後に控え、主演俳優が降板。代役も決まらず、彩乃が公演を諦め劇場を後にしようとした時、一人の青年・蒼が駆け込んでくる。オーディションを受けさせてほしいと懇願する蒼に、彩乃は“飼育”するように過酷な稽古を始めるが、やがて、その立場は逆転していく。
1983年カンヌ国際パルム・ドール受賞作品「楢山節考」から28年、姥捨山伝説が再び甦る。棄てられたことで生まれて初めて自由を手に入れた、総勢50名の老女たちの青春映画に日本を代表する名女優が集結!雪深い山あいの小さな村。貧しいこの村では、70歳になった者は掟に従って口減らしのため山奥に捨てられる運命にあった。息子に背負われた斎藤カユもお参り場という場所に置き去りにされてしまう。死を覚悟し、やがて意識を失うカユだったが、彼女は老婆たちによって助けられ、一命を取り留める。そこは、かつてカユと同じように捨てられた老婆たちが生きるために力を合わせてつくりあげた“デンデラ”と呼ばれる共同体だった。しかし、デンデラの創設者にしてリーダーの三ツ屋メイの目的は、自分たちを捨てた村人への復讐。そして、カユを加えてちょうど50人となった時、メイはついに復讐計画の実行を決断するのだが…。
少女は、純粋で残酷な怪物になるー19世紀後半の英国。裕福な商家に嫁いだ17歳のキャサリン。気難しい40歳の夫は彼女に興味がなく、体の関係を持たない。意地悪な舅からは外出を禁じられ、人里離れた屋敷で退屈な生活を送っていた。ある日、夫の留守中に若い使用人に誘惑され不倫関係となったキャサリン。抑え込まれていたものが解き放たれ、少女は欲望を満たすため、邪魔者を許さない純粋で残酷な怪物へと変貌していく。
新米弁護士ライネンは、ある殺人事件の国選弁護人に任命される。だが被害者は少年時代からの恩人だった。動機について一切口を閉ざす被告人だったが、事件を調べるうちに戦後の歴史、ドイツ史上最大の司法スキャンダルへと発展ーー。国民誰もが知りたくなかった真実に向き合うことになる。
【特典映像付き:本編終了後にメイキングをご覧頂けます。】 【ササノとカノン】大きな物音で目覚めるカノン。別れたササノが部屋を整理しに帰ってきていた。同棲を始めた時、「私たちは変わらない」そう思っていたのに些細なことで少しずつ“ズレ”を感じ、別れを選んだ二人。大学はオンライン授業になり、就職活動を控える中、将来を真剣に考えるカノンと楽観的なササノ。どうしてこうなったの?悪いのは彼なのか、私なのか。たぶん…。【川野と江口】サッカー部の川野とマネージャーの江口はビデオ通話をしていた。今頃、最後の大会を迎えているはずだったが、今年は自粛により中止に。努力が報われないまま、憂鬱な受験の話をしていた。通話を切ると川野のLINEにチームメイトから江口が東京へ引っ越すと知らされる。3年間チームと自分を支えてくれていた江口のことを思い、気づくと川野は自転車で走り出していたー。【クロとナリ】インテリアデザイナーのナリは彼氏のクロとなかなか連絡が取れず、直接家を訪ねる。インターホンを押すとクロが出迎えるも、玄関にはヒールの靴が。アリサと名乗る女性は編集の仕事をするクロの元同僚。オススメのDVDを届けにきたという。クロのことが大好きなナリは動揺を隠せずその場で言い合いになってしまう。こんなにも好きなのに......。
知的中流階級で理想主義的なシュレーゲル家と、実業家で現実的なウィルコックス家。正反対な両家は旅行中に親しくなり、シュレーゲル家の次女ヘレンは、田舎にあるウィルコックス家の別荘、“ハワーズ・エンド”に招かれる。美しい田園風景と人々の歓待に囲まれ、ヘレンは次男・ポールに一目惚れ、ふたりは恋におちる。ヘレンは姉に宛てて「婚約しました」と綴る。この手紙の行き違いによる大騒ぎで物語は幕を開ける。運悪く、ロンドンのシュレーゲル家の向かいにウィルコックス家が越してきた。失恋の痛みは癒えたもののヘレンは彼らに会おうともしない。しかし、穏やかな姉、マーガレットは、老夫人ルースと親しくなった。現実を合理的に割り切るウィルコックス家の中で、ただひとり魂や自然の声に耳を傾けるルースとマーガレットは、血のつながりを越えて深くわかりあった。死を前にして「ハワーズ・エンドはマーガレットに」という遺言を残して逝ったルース夫人。しかし遺言はもみ消された。その後、マーガレットは残された夫、ヘンリーと結婚しウィルコックス家へ、ヘレンは、ヘンリーの失策から失業したパスト氏と、同情のあまり一夜をともにしてしまい、シュレーゲル家は崩壊してしまう。階級や立場を超えて、人は愛しあうことができるのだろうか。
人生どん底の映画プロデューサー、チャーリー。かつては第一線で活躍していたが、それも今となっては過去の栄光。起死回生に、甥が書いた大作の映画化を決意するも、物事はそんなにうまく運ばない。そこに乗り込んできたのは、ヤリ手の女プロデューサー、ディドラ。全く意見が一致しない二人だったが、衝突しながらもお互いを認め合い、次第に惹かれ合っていく。しかし二人の周りには、演技もロクにできないアクションスターやセリフをすぐに忘れてしまう往年の老俳優たち。さらには、ロケ地で主演スターが、テロ組織に誘拐されてしまうハプニングまで、巻き起こってしまう。果たして、作品は完成するのか?そして、二人の関係はハッピーエンドにたどり着くのか?
大都市の喧騒を逃れ、閑静な田舎に移り住んだガードナー家。ネイサン(ニコラス・ケイジ)と妻テレサ(ジョエリー・リチャードソン)が夢に見た子どもたちとの理想の生活は、前庭への隕石の激突で終わりを告げる。奇妙な“色”と共にやってきた巨大な隕石は翌日には忽然と姿を消すが、庭の花や作物、ペットの犬や飼育しているアルパカの挙動にまで影響を及ぼしていく。もはや人間にも、その影響を避ける術はない―。水文学者ワード(エリオット・ナイト)、奇妙な隣人エズラ(トミー・チョン)らの力を借りながら、一家は霞のような存在に戦いを挑む!
硲(はざま)冬樹(加藤雅也)は、横浜でいくつかの酒場を経営する画家。毎晩のように自転車で店を巡回し、したたかに飲む。一方、画家としての才能は内外に名を知られる存在でもあった。そんな冬樹の平凡な日常が狂い始める。ある日、冬樹を兄貴と慕う岩井信治(カトウシンスケ)が傷を負って冬樹のもとに転がり込んできた。信治は、冬樹の店を辞めた後NPOの慈善団体、“碧(みどり)の会”の一員となって、横浜の街の闇に飲み込まれた女の子たちを救い出す活動をしていた。一人の未成年の女子を救うために窮地に追い込まれていた信治に冬樹は手を貸してしまう。そんな冬樹を守ろうとする店のバーテンダー辻村(松本利夫)。男たちの抗争に巻き込まれようとする中、冬樹は純愛を貫く人妻・永井響子(中村ゆり)の余命を知らされ、響子への愛を絵に描き写したいという思いが込み上げる。仲間を守るため、愛を貫くため、冬樹が下した決断とは――。冬樹の周辺の人間模様が複雑に交差するなか、果たして冬樹の人生はどんな終着点を迎えるのか・・・。
愛すべきサッカークラブ、ビックカイト相模原でホペイロを務める「僕」こと坂上栄作には、チームに関する奇妙な出来事が次々と起こる。その度にクラブのみんなは本来の仕事に追われる僕に、その解決を押し付けてくる。スポンサーの援助金が半分に!広報用のポスターが何者かに盗まれる!J2昇格をかけた決戦の前に振り回される坂上は無事チームを試合に勝たせることができるのか?
魔法の町に引っ越してきた吸血鬼の末裔ブラッドは、名門の魔法学園に入学する事に。そこで、飛ぶことが怖い妖精フェイと、毛皮アレルギーのオオカミ男ウルフと出会い意気投合する。ブラッドは吸血鬼なのに、血が苦手を見ることができない吸血鬼であることが学園中に知られてしまい…。そして3人は学園を出ようとするのだった。
プロヴァンスのある村でいちばんの自転車修理工、タビュラン。愛する妻と子供たちにも恵まれ順風満帆に見えるが、実は誰にも言えない子どもの頃からの秘密があった。-本当は自転車に乗れないのだ!-自転車を愛し、生業にする彼にとって、それは致命的なこと。時が経つほど誰にも打ち明ける勇気が出ない。ある日、村人を撮っている写真家が、タビュランが自転車に乗って坂道を下る決定的な瞬間を撮影しようと依頼してきた。さぁ大変、なんとか阻止しようと試みるが…
8歳のサヤカ(新津ちせ)は、両親(坂井真紀、滝藤賢一)、愛犬のルーと一緒に赤い電車が走る海辺の街で暮らしていた。彼女は臨海学校で留守にした数日の間にルーがいなくなったことが信じられず、ルーとの思い出の場所を訪ねては捜し続けていた。ある日、サヤカは以前ルーが連れていってくれた野原で一匹の犬と出会う。
都会で働くOLの桜木紫野(松村沙友理)は会社の上司の誘いでワイン会に参加する。どう見てもブルジョアな会合に馴染めない紫野だが、その参加者の男性・織田一志(小野塚勇人)と意気投合する。ワインを良く知り、成功者の気品が鼻につかない織田に紫野は惹かれていく。しかし後日、織田は粉飾決算で逮捕される。若き実業家の逮捕はニュースにもなり困惑する紫野。だが紳士的な振る舞いとその織田が奨めるワインには嘘がないと信じて紫野はワイン会へと参加を続けていく。そして更なるワイン会メンバーとの出会いが紫野をワインの魅力に引き込んでいく事に…。
「謎を解いて次のステージに進み、最終ラウンドで優勝すると1億円の報酬があなたに!」リアル脱出ゲーム“パラノイア”の最終ラウンドに勝ち残った天才青年ルーカスと恋人のクロエ。次々に与えられる謎、そしてミッションを勝ち進んでいく2人だったが、やがてライバルたちが次々に危険なミッションで命を落としていることを知り…
福島県いわき市の女子高生・小山佐智(桜田ひより)は、2011年3月11日に起きた東日本大震災で心に傷を持ち、それ以来、友達や家族とどこか距離をおきながら、人にも恋にも無関心に生きていた。幼いころからヴァイオリンを続け、高校で音楽部に所属しながら文化祭で四重奏を披露するため、日々練習に追われている。同じ頃、震災で実家が帰還困難区域となりいわきに避難してきた男子高校生・祐介(加藤清史郎)と出会い、やがて二人の淡い想いは「恋」へと発展し・・・。
退屈な会社に何となく辞表を出したタカシは、何やら訳ありでクズいレンチに誘われ、引きこもりのキノブーを拉致して車で北海道へ!途中で合流した謎の家出少女・月子に主導権を握られ、彼女の言うがままに北海道じゅうを右往左往。やがて少しずつそれぞれの事情や想いが明らかになっていくころ、4人がたどり着いた道東の農業地帯に、レンチの追手が迫り・・・!
「ニューヨーク・マガジン」で活躍する人気コラムニストのジャネットの父親は、いつか家族のために「ガラスの城」を建てるという夢を持つエンジニア、母親はアーティスト。彼らは定職につかず理想や夢ばかりを追い求め、自由気ままに暮らしていた。物理学や天文学などを教えてくれる父・レックスは、幼い頃のジャネットたち兄弟にとってカリスマ的な存在で、聡明なジャネットのことを父は「チビヤギ」と呼び、愛情を注いでいた。しかし、仕事が上手くいかないレックスは次第に酒の量が増え、家で暴れるようになっていく。やがて、高校生になったジャネットは大学進学をきっかけに、ニューヨークへと旅立ち、両親との関係を断とうとするが・・・。
2001年、アフリカの最貧国マラウイを大干ばつが襲う。14歳のウィリアムは飢饉による貧困で学費を払えず通学を断念するが、図書館で一冊の本と出会い、独学で風力発電のできる風車を作り、乾いた畑に水を引くことを思いつく。いまだに祈りで雨を降らせようとする村で、最愛の父でさえウィリアムの言葉に耳を貸さない。それでも家族を助けたいという彼のまっすぐな想いが、徐々に周りを動かし始める。
父、昇平(山﨑努)の70歳の誕生日会。久しぶりに集まった娘たちに母:曜子(松原智恵子)から告げられたのは、中学校校長も務めた厳格な父が認知症になったという事実だった。夢も恋愛もうまくいかず、思い悩んでいる次女:芙美(蒼井優)と、夫の転勤で息子とアメリカに移り住み、慣れない生活に戸惑っている長女:麻里(竹内結子)は、父が巻き起こす思いもよらない出来事の連続に驚きながらも、変わらない愛情に触れ、少しずつ前に進んでいく。ゆっくり記憶を失っていく父との7年間の末に、家族が選んだ新しい未来とは―。
70年代オーストラリアの小さな街。少年パイクレットと友人ルーニーは、ミステリアスな男性サンドーからサーフィンを教えてもらい、のめり込む。少年達はサンドーを人生の師と仰ぐようになるが、ある日、彼らの関係を変える出来事に遭遇する。彼らは次々に大きな波に挑戦していくが、友人だったパイクレットとルーニーは、成長するとともに強いライバル心を燃やすようになっていく。そんな折、パイクレットはある出来事によって、サンド―と対峙し自分の生き方を見つめるようになる…。
主人公は自分の幼い娘をアイスピックで刺したいという衝動に駆られる男。彼はその衝動を抑えるため、SM嬢をホテルに呼び出して殺害する計画を立てる。しかし計画は滑稽なほど思い通りにはいかない。ホテルにやってきた女は、いきなり自分自身を傷つけて倒れこんでしまう。これはリアルな悪夢なのか、シュールな現実なのか? 刃を外に向ける者と内に向ける者は、磁石のプラスとマイナスのように交わり、やがて共鳴していくのだろうか…。
ウサギを追いかけて机の引き出しの中に飛び込んだアリス。彼女が迷い込んだのは奇想天外で摩訶不思議な世界だった……。
俺は拳銃を拾った――。大学生、西川トオル(村上虹郎)は、雨の夜の河原で、ひとりの男の死体と共に放置されていた拳銃を手にし、それを自宅アパートに持ち帰った。まもなく、その銃は彼にとって、かけがえのない宝物のような存在になった。見つめれば見つめるほどに、触れたならば触れるほどに、愛しさがこみあげてくる。誰かを脅すことも、守ることも、殺すことも、また自ら死ぬことも可能にする銃という<道具=武器>は、大学生活の心的様相もあざやかに変えていく。
誰もが認める「絶世のブス」であるため、自らの結婚を諦め、ウェディングプランナーとして働く香澄(ガンバレルーヤよしこ)は、イケメン上司・久世(速水もこみち)から突然プロポーズされる。しかし久世は、自称“意識の高いB専”で香澄のことを「ドブス」と好意を持って言い放つ。断じて事態を受け入れられない香澄は、久世を無視し仕事に没頭するが、トラブル勃発。おまけに一緒に結婚式を彩るフラワーコーディネーター・武内(大野拓朗)にも好意をよせられてしまう…。「絶世のブス」である自分を心から「かわいい」と言ってくれる運命の相手はどちらなのか?三角関係が織り成す、ブスに素敵なウェディングプランナーの恋の物語。
故郷を捨て裏社会で生きてきたロイ(ベン・フォスター)がその日、ボスの勧めで行った病院で見せられたのは、まるで雪が舞うように白くモヤがかかった自分の肺のレントゲン写真だった。命の終りが近いことを悟った彼は「どうせクソみたいな人生だ。死ぬならそれも仕方ない」そう自分に言い聞かせる。だが死への恐怖は彼を追い込み、苛立たせてゆく。その夜いつものようにボスに命じられるまま向かった“仕事先” で、ロイは突然何者かに襲われる。組織に切り捨てられたことを知った彼は、とっさに相手を撃ち殺し、その場に囚われていた若い女(エル・ファニング)を連れて逃亡する。彼女の名前はロッキー。家をとびだし、行くあてもなく身体を売って生活していたという。組織は確実に2人を追ってくるだろう。全てを失い孤独な平穏を願いながらも女を見捨てることのできないロイと、他に頼る者もなく孤独な未来を恐れるロッキー。傷だらけの2人の、果てなき逃避行が幕を開ける。
人畜無害・温厚な鶴丸杉夫は、冷酷非道・極道を絵にかいたようなもう1人の自分、松夫に引きづられて、暴力団事務所に出入りすることに。しかしそれぞれの人格が現れている時の記憶は共有することが出来ない。気の弱い杉夫は、ニ重人格という病気を知りながらも組においてくれる渡会のために、シノギをこなしていこうと努力する。ある日、杉夫の所属する丹義会が美人演歌歌手・高いずみのショーを仕切ることになった。敵対する岩動組が妨害を仕掛けてくる中、いずみの身辺警護にあたった杉夫は、やがていずみと恋に落ちる。だが、いづみを抱くのはいつも松夫――。果たして、いづみは杉夫と松夫、どちらの自分を愛してくれているのだろうか……。
人間のエゴと性がむき出しになり、異常ともいえる悪夢が始まるエロティックバイオレンス。匂いをかぐだけで病気や悩みがわかってしまう梨恵子。そして彼女を盗聴する男、手塚。潮風が吹くマンションで人体模型の悪夢が夜、きしみを見せだした。
「あなたは、それでも誰かを信じられますか?」僕たちの村にはある伝説があった。「100年に一度、村から子供が消える」高校二年の冬。東京から来た季節外れの転校生と、僕らは友達になった。くだらないことでふざけ合いながら過ごす青春の日々。するとある日、僕たちの友達が消えた。混乱する小さな村。伝説の存在が頭をよぎる。そして、また一人と消えていく友達。親友である転校生に向く疑いの目。それでも僕たちは信じたかった。自分たちの仲間を。あなたは、あの日あの時にしか存在しなかった友情、恋愛、恐怖、そして勇気を目の当たりにすることになる。不思議な転校生と村の伝説、隠された仲間の秘密、そして犯人は誰なのか!?芥川賞作家・又吉直樹が書き下ろした舞台が、10年の時を経て奇跡の映画化!!
雨の季節に戻るという信じがたい約束を残してこの世を去ったスア。それから1年後、梅雨が始まったある夏の日、生前と同じ姿のスアが現れる。しかしスアは夫であるウジンが誰なのかさえ覚えていなかった。自分のことを覚えていなくても、彼女がそばにいるという事実だけで幸せに包まれるウジンと、覚えてはいないが彼とのなれそめが気になるスア。ウジンが聞かせてくれた出会い、初恋、初デート、幸せな瞬間を共に分かち合った2人は、もう一度恋に落ちる。しかし、永遠に続くかのような幸せな時間は瞬く間に過ぎて、梅雨が終わると同時にスアとウジンには、これ以上引き延ばせない運命の時間がやってくるのだが…。
水島は、葬儀社のベテラン営業部長。彼の会社に茶髪でピアスの若者・高梨が面接にやって来た。水島は周囲の反対を押し切って採用を決める。一見、軽薄に見える高梨だが、実は、御遺族にしっかり向き合い、自然体で心に寄り添う豊かな感受性の持ち主であった。妻を自殺で亡くした水島は、数多くの人の「死」を悲しむ心を押し殺してきたが、高梨との出会いによって熱い心と妻への思いを取り戻していく。そんなある日、高梨がいじめを苦に自殺した故人に想いを寄せるあまり、参列者を罵倒するという騒ぎを起こしてしまう……。
バイト暮らしのジョンスは、偶然再会した幼なじみのヘミと肉体関係を持ち、彼女の旅行中に猫の世話を頼まれる。やがてヘミは、裕福な青年ベンを伴って帰国。ベンはジョンスに“趣味”を打ち明ける。それは古いビニールハウスを燃やすこと。そしてこの日を境に、ヘミの姿が消えた......。
ヒトラー、ヒムラーに次ぐ、“ナチス第三の男”ラインハルト・ハイドリヒ。その冷徹極まりない手腕から、ナチス党内でもとりわけ忌まわしい人物として“金髪の野獣”と渾名され、ヒトラーさえもが恐れた男。ハイドリヒはナチス政権の高官として華々しい出世を遂げるが、第二次世界大戦に至るまでの年月とその戦時下において、ヨーロッパの人々に残忍で容赦ない恐怖をもたらした。貴族階級の妻リナによってナチスのイデオロギーを吹き込まれたハイドリヒは、<ユダヤ人大量虐殺>の首謀者として、誰も止めることのできない絶大な権力を手にしていく。だが、英国政府から訓練を受け、チェコスロバキア亡命政府によって送り込まれたチェコのレジスタンスグループが、この抑止不能な男を止めようとしていた。大胆にもパラシュートで潜入したヤン・クビシュとヨゼフ・ガブチーク率いる暗殺部隊が、綿密な計画の過程を経て、プラハの街を移動するハイドリヒの一行を襲撃し、致命傷を負わせる。これにより、ハイドリヒは第二次世界大戦中に殺害された唯一のナチス最高幹部となった。ナチス政権に揺さぶりをかけた歴史的瞬間は、それぞれの信念を貫いた、両極に位置する人々によって生み出された。史上唯一成功した、ナチス高官の暗殺計画の真実が今、明かされる――
突然!?1945年の《戦後》から【東京■リン■■■】が中止となった2020年の新たな《戦後》へ“奴”はやってきた。その男の眼に映るのは、彼の知る戦後とは別の意味で壊れ果てた、驚くべきニッポンの姿。人口減少、マイナンバーによる過剰な管理社会、AI導入がもたらした無感情政策、共謀罪による暴力的統制・・・国が掲げた輝かしい明日はなく、まるでジョークのように危険なディストピアだった。この禁断の未来に現れた“奴”の名は――――“坊や哲” (ボーヤテツ)!二十歳で童貞ながらフンドシを晒すイケメン男子。彼こそは、幾多の激戦を制してきた若き天才ギャンブラー。なぜ、彼は《戦後》からタイムスリップしてきたのか!?そして、この未来世界は、彼に一体何と闘わせようとしているのか!?
同時に発見された6人の首なし死体。事件を追う2人の刑事は、深く暗い泥沼に迷い込む。同時に発見された6人の女性の全裸死体。血は抜かれ、指紋は酸で焼かれ、そして頭部はすべて持ち去られていた。事件を担当するのは、はみ出し物のベテラン刑事フレディとそのボスで冷静沈着な相棒のフィンケ。やがて死体の身元が明らかになるが、その失踪時期や場所、彼女たちの職業や外見まで全く共通点は見いだせず捜査は難航する。そんな中、犯人の元から逃げ出したと思われる女性・リナが、記憶をなくした状態で発見される。フレディはフィンケら上層部の反対を押し切り、リナを突破口に独自の捜査へとのめり込んでゆくのだが・・・。
イタリア北部・ウーディネ。スターを夢見るロレンツォは、愛情深い里親に引き取られ、トリノからこの町へやって来るが、奇抜な服装で瞬く間に学校で浮いた存在に。クラスのはみ出し者だったブルーとアントニオと意気投合し、3人で友情を育んでいくが、ロレンツォのある行動がきっかけで少しずつ歯車が狂い始める――。
恋人が他界した悲しみを引きずる立花明海(金井浩人)は、一冊の古本を通じて大滝あかね(池脇千鶴)という女性と知り合う。いつも笑顔を絶やさず、前向きな姿勢の彼女に、時間も命と同じように限りがあるのだと教えられたのを機に、自分を見つめ直していく明海。やがて明海は、あかねに恋心を抱く。一方あかねの恋人の木場裕二(安藤政信)は余命宣告を受けていた。
「特捜部Q」――過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。「Q」が今回挑むのは、80年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件。調査によるとほぼ同時に5人もの行方不明者が出ているという。カール警部補は大事件の匂いを嗅ぎつけ捜査に着手。やがて、壮絶な過去を持つひとりの老女と新進政党の関係者が捜査線上に浮かび上がってくるのだが……。
アイドル歌手を強盗から救い、国民的ヒーローになった宅配ドライバーのゴヌ。ある日、友人ムヨルから突然連絡があり再会するが、二人の目の前で次期大統領候補が爆弾テロにより暗殺されてしまう。動揺するゴヌに向かってムヨルは「お前を暗殺犯に仕立てるのが“組織”の狙いだ。誰も信じるな、生きろ!」と警告。国家情報院はゴヌを暗殺犯と断定し、大規模な包囲網が敷かれる。身に覚えのない罪を着せられたゴヌは事件の裏に国家権力が潜んでいることを知る。無数の警察に追われる無実の男は、巨大な陰謀にどう立ち向かうのか…?
国家の危機を救った判事ディーは、皇帝から神剣を授かった。皇后の則天武后は神剣を奪うため、司法長官ユーチに命じてディーを狙い打つ。そんななか不可解な事件が発生。解決策を知る三蔵法師の弟子ユエンツォー大師や医官シャトーとともに、命をかけた正義の戦いに挑む!!