長谷川平蔵(松本幸四郎)、密偵・小房の粂八(和田聰宏)とも因縁浅からぬ稀代の大盗賊・蓑火の喜之助(橋爪功)が隠居暮らしを送っていた京都から江戸にやって来る。喜之助は、若かりし頃の想い人とそっくりな茶汲女・おとよ(北乃きい)と出会い、彼女のために江戸で最後の大仕事を企んでいたのだ。平蔵から喜之助の探索を命じられた粂八は、独断で喜之助を思い止まらせようとする。しかし、喜之助が集めた助働きの一味には粂八の正体を知る者がいて、ふたりとも絶体絶命の窮地に陥る。
霊能者・馬飼野俊平と祖父馬飼野霊山の「孫」と「祖父」がタッグを組み「緑の猿」の呪いに立ち向かうホラー&サスペンスがついにドラマ化!俊平に倒されたはずの緑の猿の「呪い」が、ある大臣の秘書に乗り移り世間を惑わす。そして、俊平と霊山に逆襲する。
1954年にポーリーヌ・レアージュが発表し、世界中にセンセーションを巻き起こした文芸エロス『O嬢の物語』を最も忠実に、最も官能的に映像化!!
偶然手に入れた小説を盗作して、一躍人気作家になってしまった僕。世間にバレる前に真の作者を探し出せ!鍵を握るのは、中学時代に恋したクラスメイトの女子たち!?そして蘇る、ほろ苦くも美しき、思い出の数々ー憧れのあの子とキスをするため、ベルマークを1,000枚かき集めたり…プロレスラーを目指すあの子のため、ジャイアントスイングの練習台になったり…フランスから転校してきたあの子に、日本のお菓子を食べさせようと奮闘したり…今注目の作家・爪切男が綴るエッセイを基に、“真の作者を巡る”オリジナル要素を加え、新たな物語としてドラマ化。人の欠点に惹かれて、すぐ恋に落ちてしまうダメ男が、超個性的なクラスメイトの女子たちに片思いを重ねながら成長していく、どこか切なくて愛おしい、回想ハートフルコメディ!
捕縛された盗賊・野槌の弥平一味の小房の粂八(和田聰宏)は、かつて自分のお頭だった盗賊・血頭の丹兵衛(古田新太)が残虐な盗みを働いたと知り、それは偽者だと主張する。粂八が知っている丹兵衛は、“殺さず、女を犯さず、貧しき者から盗まず”という三ケ条を掟とする本格派の盗賊だった。粂八は密偵となって丹兵衛一味が潜伏しているという島田宿に赴きたいと平蔵(松本幸四郎)に願い出る。島田宿での探索が続く中、江戸では新たに丹兵衛の仕業と思われる盗みが発生するが…。
火付盗賊改方の同心・小野十蔵(柄本時生)は、盗賊・助次郎(窪塚俊介)の探索中、その女房おふじ(藤野涼子)が、助次郎を殺した現場に遭遇する。身重のおふじに同情した十蔵は、助次郎の死体を隠しておふじをかくまう。そのころ助次郎も加わっていた盗賊の頭・野槌の弥平を追っていた火付盗賊改方は、弥平一味の小房の粂八(和田聰宏)を捕縛する。すると、ほどなく仲間の小川や梅吉(波岡一喜)が十蔵を呼び出して、おふじを攫ったと告げ、おふじを救いたければ粂八を牢から逃がせと脅しをかけて来る。
風土の違う9つの“川(せん)”からなる九川(きゅうせん)。ある日、九川を率いる新川(しんせん)に各地から娘たちが集まった。新川主の息子たちの夫人を決める選抜会に参加するためだ。自らの有能ぶりを隠している六少主・尹崢(いん・そう)は、霽川(せいせん)からやって来た李薇(り・び)を娶ることに。わざと落選して故郷でのんびり暮らしたいと企んでいた李薇にとっては不本意な嫁入りとなったが、新生活は味わい深いものとなる。問題が連発しながらも互いに支え合い、尹崢が職位を得て政に参加する頃には、2人は次第に心を通わせ意気投合。手を携え、日に三度の食事と四季を共にし、新川の大家族の温かい日常のなか、個性豊かな兄弟やその伴侶たちと一緒に成長していく。
延国の宰相の娘・阿棄(あき)は、第三皇子の赫連塵(かくれんじん)に貶められ命を落としてしまう。阿棄は湖中に捨てられるが、奇妙なことに彼女が再度目を開けると、自分の姿が延国の将軍・冷紹(れいしょう)の娘、冷離(れいり)に成り変わっていた。冷離は延国第五皇子である赫連軒(かくれんけん)と結婚することになっていて、結婚式の日、湖から引き上げられた冷離になった阿棄が目覚めるところから物語が始まる。少し抜けているところがあるが優しい赫連軒に、冷離は徐々に惹かれていくが、二人に次々と災難が沸き起こりる。惹かれ合う二人だったが、冷離が赫連軒の秘密に触れたことから一度別れることに。赫連塵は赫連軒を相続争いから出し抜こうとするが、赫連軒は戻ってきた冷離と共に延国の王位を守るために奮闘する。
長谷川平蔵は本所界隈を見廻り中に、若かりし頃の道場仲間で親友の岸井左馬之助、本所の無頼者・相模の彦十と再会する。左馬之助から、かつて二人が憧れた娘・おふさが嫁ぎ先を離縁され、悪御家人の御新造になっていると知らされる。彦十がその御家人の身辺を探ると、平蔵、左馬之助の青春時代の恩師に繋がる因縁と悪事が明らかになる。
製作費12億円の超大作。英国SF小説の金字塔H・G・ウェルズ原作の世界観を最新映像で再現。火星人の侵略に翻弄される人々の苦悩を描き出す。
与野都(よの・みやこ)、30歳独身、契約社員。憧れだった東京を離れ、地元・茨城に戻ってきて1年の月日が経った。一生懸命頑張っても報われず、将来に不安を抱えて過ごす日々。そんな時に出会ったのは、優しいけれど経済的に不安定なアルバイト店員の羽島貫一(はしま・かんいち)。20代の頃のキラキラした恋愛とは違い、たくさんの「リアル」が突きつけられる中で、2人の関係は深まって、時に離れてを繰り返していく。波長が合うというだけで結婚しても良いのかーー。出産して子育てする未来はあるのかーー。さらには、一人っ子の都の肩にのしかかる親の介護問題の行く末はーー。「彼との出会いは、私をどこへ連れて行くんでしょうか…?」恋に、仕事に、親の介護に自分自身でぐるぐると思い悩んで、そんな自身の環境もぐるぐると移り変わっていく。まるで地球が自転しながら、公転するかのようにーー。決断力がなく、諦めと希望の間を行ったり来たりの都は、迷いながら、ひたむきに「幸せ」を追い求めていく。悩むこと、立ち止まることは悪いことじゃない。その先には明るい未来が待っている。悩める30代女性が、「幸せな生き方」とは何かを考える、等身大のヒューマンラブストーリー。
容姿端麗、仕事も充実。でも恋愛だけがうまくいかず、愛を求める彼女。ハイスぺ医師と結婚し、高級住宅街在住。でも使用人のように暮らし、自由を求める彼女。理想に燃え、念願の刑事課に配置。でも使命感ゆえに思い悩み、正義を求める彼女。愛人、主婦、刑事。彼女たちは、敵か、味方か、それともーー次々と明らかになる、彼女たちの秘密と裏の顔。ほころび始める完璧な犯罪と、明らかになる事件の真相。それぞれに思い描く゛普通の幸せ”への渇望が、彼女たちを狂わせるスリリングサスペンス
雲の世界で生活していた女の子・米小七は、怪しい老人・酒仙からもらった小物袋を開けてしまったことで、謎の大陸にある北月国に来てしまい、そして一匹の大きな太った猫になってしまった。偶然にも北月国の王・北宮炎の血に触れ、本来の人間の姿に戻ったが、再び現れた酒仙から「必ず自分と縁があって、自分を愛してくれる人を見つけ出し、共に愛の困難を乗り越えて四つの霊玉を集めたら、元の世界に戻ることができる」と告げられる。元の雲の世界に戻りたい米小七、そして王の北宮炎と北月城主の南風辰との運命は……?
偉大な武術の達人になることを夢見る戦清泓(せん・せいおう)は、父親の許しを得て、10年に一度開かれる武林の盟主を決める大会へ参加するため、君安を訪れる。そこで、武林の前盟主・林啸天(りん・しょうてん)の息子で、江湖一の美男と称される林放を一目見ようと彼の屋敷に忍び込み、そうとは知らず彼と出会う。一方、林放は、ある理由から彼女に接近しようと考える。
史上最速!あの“早すぎる探偵”が再び大暴れ!誰も死なない!事件を起こさせない!ほんの些細な“違和感”を察知し、犯人を先回り!犯人が“まだ仕掛けていないトリック”を解き明かし、阻止してしまう!?犯罪防御率100%!史上最速!早すぎる探偵・千曲川光。そして再び巨額の遺産を継ぐことになる十川一華。一華を事故に見せかけ殺害し、巨額遺産を奪おうと画策する最凶の刺客たちが続々登場!千曲川は事件を未然に防ぎ、一華を無事守ることができるのか!?予測不可能な”春のトリック返し祭り”が、今開幕する!謎解きに!コメディに!まさかのラブ展開も!?一瞬たりとも目が離せない!痛快コメディ・ミステリー!!
大野拓朗演じる田島毛収はモテ男。愛人が複数いるが、それを清算する必要に駆られ、偶然再会した高校時代の先輩・別所(夏帆)を巻き込み、太宰治の小説「グッド・バイ」をもとに、次々と愛人に別れ話を切り出していく…。
「水滸伝」中もっとも人気の高い好漢の一人、林冲。優秀な武将として軍上層部からの覚えめでたく、愛妻にも恵まれ順風満帆の人生を送っていた彼が、いかにして謀反人として流刑の罪を背負い、後には梁山泊に身を寄せるまでになったのか。そんな林冲の怒涛の運命の流転に焦点を当てたのが本作である。 禁軍の教頭として、軍太尉の高俅から大きな信頼を得ていた林冲。ある日、愛する妻、貞娘と連れ立って縁日に出かけた彼は、柳の木を引き抜くほど怪力な和尚が武芸を披露しているという噂を聞き、貞娘をその場に残しそれを見に行ってしまう。そこに現れたのが高俅の一人息子、高衙内だった。貞娘を見初めた高衙内は力ずくで彼女を奪おうとする。一方、怪力和尚、魯智深とお互いに力を認め合い義兄弟の契りを交わした林冲は妻の危機を知り、魯智深とともに高衙内から貞娘を救い出す。怒りに燃える高衙内は父、高俅を巻き込み復讐を誓う。対し一歩も引かない林冲。だがその彼も、こうした一連の策動の背後にやはり高俅の配下である策士、陸謙の冷酷な計略があることを見抜けなかった。そして運命の夜が訪れる……!
徐薔薇(じょ・しょうび)は北京で働く見習い設計士。小薇(しょうび)が愛称の彼女は故宮(紫禁城)が大好きで、仕事をしながらも皇帝が暮らした時代に思いをはせていた。ある日、紫禁城内の資料室に行って道に迷い、灯りのともった部屋にいた謎の老婦人に古い灯籠を持たされて家路につく。雨が激しさを増したその晩、徹夜で作業する小薇の目の前に突然、弁髪姿の青年が現れた。疲労からくる幻覚だと自分に言い聞かせる小薇だが…
時は明朝、弘治帝の時代。都から遠く離れた地方都市、鶏鳴駅に類まれなる博学で知られる若者、楊凌がいた。しかし彼は将来を誓い合った許嫁の韓幼娘との結婚式の日に突然病に倒れてしまう。気づくと全ての記憶を失って棺桶の中に横たわっていた。外では幼娘が遺産を奪いにきた楊凌の親族から責め立てられている。とっさに飛び出た楊凌はその場を収めると、記憶は失いつつも、純真な幼娘を憐れみ、彼女を生涯守り抜こうと決心する。医者に診てもらった楊凌は自分が毒を盛られており残された時間は限られていることを知る。その後、街で起こったやっかいな裁判沙汰を見事に解決した彼は県長官の目に留まり参謀へと引き立てられる。その頃、明の征服を企てるタタール軍が5万の兵を率いてまずは辺境の鶏鳴駅へと侵攻する。その制圧は赤子の手をひねるより簡単と思われたが、軍の指揮を一任された楊凌は奇策を弄し籠城戦に持ち込む。その間に弘治帝に援軍を依頼、見事にタタールの攻撃を持ちこたえた。激しい戦闘のさなか、楊凌は弘治帝の皇子、朱厚照と親交を結ぶ。そして後に皇子の影の補佐役として北京に上り、宮廷内の陰謀や策略から皇子を守りつつ、彼を皇帝の座につけるべく、紫禁城の熾烈な権力闘争に身を挺してゆく……。 ※全40話。
AIを家族に迎え、結婚できるようになった2030年。冴えないサラリーマンの摘木健一(梶裕貴)は長年片思いをしていた憧れの会社の先輩とのデートに失敗し、そのショックから、勢いで性交渉機能搭載の美少女AIを購入し、妻として迎え入れ、ぴぷる(アヤカ・ウィルソン)と名付ける。しかし、なぜか結婚初夜の夜の営みを拒絶されてしまう。摘木はぴぷるの開発元を訪ね、共感能力ゼロのミステリアスなAI研究者・深山楓(大原櫻子)に出会い、自身による初期設定に問題があったことを知るが、残念ながらぴぷるの設定を変更することはできないことを告げられる。その代わりに深山は、摘木に驚きの提案をしてきて…!?
十九歳の田七(でん・しち)は、節度使の紀家へ嫁入りする郡主のおかかえ医師として、師匠の丁志とともに紀家へ住み込むことに。ところが歓迎の宴で郡主が毒殺され、そばにいた田七が疑われる。紀家へ入るために二百貫ものお金を注ぎ込んだ田七は、郡主の亡骸にすがって号泣する。その姿を目にした紀家の若き主人、紀衡(き・こう)は、田七の節度のないふるまいに怒りを覚えつつも何故か興味を抱く。紀衡には母親違いの弟、阿征(あ・せい)がいた。彼は街を歩いている時に、ある女性の手巾を拾う。名前も聞けずに紀家へ帰ってきた阿征は、兄に仕えている田七を見て驚く。街で見かけたあの女性ではないか。そう、田七は男と偽っていたが、実は女性だった。八年前、紀家に仕えていた医師の沈青雲夫婦が殺された。かろうじて生き残った娘の沈昭児(ちん・しょうじ)は両親の仇を追い、男装女子の医師”田七”となってこの紀家へたどり着いたのだ。気難しい紀衡に追い出されないように、あの手この手で機嫌を取る田七。紀衡も徐々に田七に心を許しはじめる。果たして田七は女だとバレないで紀家の医師として父親の仇を探し出すことが出来るのか・・・!?
舞台は各派の武侠たちが生死を賭けて覇を競い合う架空の時代。イケメンとの恋を夢見る少女・于盛優(うせいゆう)は、真実の愛を求める中で、2つのかけがえのない特別な愛と巡り会う。一人はあまりのイケメンぶりにさっさと結婚を決めたのは良いものの、“頭のネジ”が緩かった夫の宮遠修(きゅうえんしゅう)。ただバカなほど優しく、無条件に彼女を守ってくれた。もう一人は幼馴染みで一門を率いる当主の愛徳御書(あいとくごしょ)。長年、于盛優に狂おしい思いを募らせ、彼女のためには命さえ投げ出すことも厭わなかった。“勢いで結婚した相手”か“幼馴染み”か?いけないと思いつつも二人のイケメンの間で揺れ動く女心・・・。ところが、宮遠修と愛徳御書は恋敵でありながら、まるで兄弟のように仲が良く、三人で一緒に住もうと提案!!こうして始まった不思議な三角関係&同居生活はハラハラドキドキがいっぱい!!その裏側で密かにドス黒い陰謀が渦巻いていたことに全く気づいていなかった・・・。
飛ぶ鳥を落とす勢いの新進の高級服飾工房・雲衣坊。創業者のルオ・インランは自己中心のナルシストではあるが、こと仕立てについては天才的な腕前を発揮、王室や上流階級から絶大な人気を博している。一方、おしゃれとは全く無縁、貧乏な長楽村出身の娘ミー・ジウアル。日々盗みを働きながら貧しい村人たちを食べさせていた。今日も役人に追われて逃げまどっていたジウアル、とっさに入り込んだ雲衣坊でばったりルオ・インランに遭遇、しかしインランはジウアルと自分の右腕のルー・イーリン主任と取り違えてしまう。それほどまでに2人は瓜二つだったのだ。よく事情が呑み込めないまま、しかしルー・イーリンの不在を幸い、ジウアルは村人たちのためにしばらくルー主任になりすまし雲衣坊に住み込みで働くことにした。もちろん服飾のことなど何も分からないジウアル、いたるところで騒ぎを巻き起こす。それでもインランが彼女を追い出さなかったのはなぜか? 実は突如消えてしまったルー・イーリンは大きな秘密を握っていたのだ。インラン家に代々伝わる服飾制作の秘伝書、雲衣録・上下巻、しかし母親の代に下巻だけが最大手のライバル服飾工房・彩稜閣の手に渡ってしまったのだ。それを元々彩稜閣に仕えていたイーリンが入手、下巻を取り戻すことが悲願のインランに渡すことを約束していたのだ。なにかと騒ぎを起こすジウアルを、これはイーリンが自分を試しているのだと勘違いしたインランは、あの手この手でジウアルを手なずけようとするが……。一方の彩稜閣も、雲衣録の全揃いを手に入れて雲衣坊を叩き潰そうと必死になっていた。そんな折、有力商人の海城商会から、彩稜閣と雲衣坊のどちらかと独占契約を結びたいという話が舞い込んでくる。それには3度のデザインコンペを勝ち抜くことが条件。インランは全てを賭けてデザインに臨み、ジウアルも次第にそんなインランを見直してゆく。ところが海城商会のパーフェクトな御曹司ペイ・ジュアがジウアルに接近し事態は混戦模様。しかも彩稜閣の仕掛けた妨害工作により、雲衣坊は絶体絶命の窮地に……!
「女なんて、どうせ金を持っている男が好きなんだろう。そう、思っていました。」 そんな風に思うようになったのは、いつからだっただろう。これは、大学入学とともに上京した翔太(現在・44歳)の半生を振り返るお話。東京を舞台に、金と仕事と女に奮闘しながら年齢を重ね上り詰めていった或る東京男子の、リアルな回想録である。
大学を卒業して、大都市である北京へ行きたい一心の陳可依であったが、共に這い上がろうと誓い合った彼氏の楊大赫と家庭の事情で別れた。一人で上京し、心細くなった陳可依は名前を「陳可」と変えて、次第にたくましくなってゆく。中小企業の受付嬢から外資系企業のOL、ビジネスエージェントから起業者、決して楽ではない道であったが、彼女は一歩ずつ着実に進んでいった。彼女は、北京でたくさんの出会いと別れを繰り返し、絶えずその答えを求め続けていた。
羅海燕にとって、出世することは自分の生活の全てではなく、愛情もまたその不可欠なものの一部であった。張天皓、陳暁偉、厳氷ら色とりどりの男性が彼女の世界に現れても、初心を忘れず、自分の目標に向かって突き進んでいった。事業への野心と独立心を持ち合わせている彼女は、ついに「魔都女子」へとランクアップを遂げた。
超個性的で人付き合いが苦手な女子、天野ゆいか。観察力が優れている彼女は、現場100回、ならぬ現場ゼロ回で、さまざま謎を解決するミステリーハンター。謎解きの舞台となるのは、なんと意外、ランチタイムに行われる合コン!ゆいかは、合コン相手から持ち込まれる「気になる謎」をイケメンそっちのけ!でも美味しいランチはしっかり食べながらデザートが出るまでに「すべての構図が、見えました」と、見事、解決へと導いてしまう!その謎は、殺人事件でも凶悪犯罪でもなく、なぜか解かずにはいられない気になる謎ばかり。人付き合いが苦手なゆいかだが、謎解きになるとスイッチが入り豹変!謎解きはゆいかにとって相手の本質や性格を見抜くためのコミュニケーション!合コン相手を遠慮なく質問攻めにし、痛快に論破!そして、ゆいかと合コンに行くのは、肉食系女子だが、意外とピュアで男運がない女子、恋愛ハンターこと阿久津麗子。対照的なOLコンビがランチタイムに開かれる合コンの場でナゾ解き×彼氏探しを繰り広げる!与えられた制限時間は、お昼休みの1時間!凸凹な欲望が渦巻くランチタイムで、果たして2人は目的遂行となるのだろうか?合コンも、謎解きも、ランチタイム一本勝負!!
無職・宿無し、気まぐれに女から女へと渡り歩く潤一。それぞれの女の孤独な日常の隙間に、潤一はいつの間にか現れて、消える。寄る辺ない日常に埋れていた女たちの人生は、潤一との刹那の愛で輝きを取り戻す。だが、潤一は、一人の女のそばには決してとどまらず、ふらりと去っていく。小さな波紋だけを残して…。潤一はどこから来て、どこへ行くのか。潤一が女たちに残すものとは?
前代未聞!事件を未然に防ぐ探偵、登場!!金田一耕助、明智小五郎、コロンボ、シャーロック・ホームズ……古今東西、名探偵や敏腕刑事は皆、“起きた”事件を推理し、犯人を突き止めてきた――が、しかし、探偵・千曲川光は・・・誰も死なせない!事件を起こさせない!そう、まさに犯罪防御率100%!!ほんの些細な“違和感”や“ミス”を察知し、犯人を先回り!犯人が仕掛けたトリックを解き明かし、阻止してしまう――さらに!目には目を、トリックにはトリックを…犯人を返り討ちにする秘技・トリック返し!!“やられる前に、やり返す!”史上最速!早すぎる探偵今回の依頼は、父親の遺産を突如相続することになった美女・一華を守ることその額、なんと5兆円!莫大な遺産を奪おうと、あの手この手で暗殺を仕掛けてくるのは一華の父親の兄弟姉妹たちである大陀羅一族最初に殺した者が遺産を総取りする“争殺戦”を繰り広げるこの一族は、いったい何者なのか!?魑魅魍魎とした悪党たちが狙うのは、完全犯罪緻密に練られた奇想天外な殺害トリックで一華を襲うが――探偵が、未然に阻止!「ちょっと、ちゃんと働きなさいよ!」仕事ぶりが早すぎて、美女は守られていることすら全く気が付かない……平穏な日常を送る彼女は、探偵の凄さを知る日は来るのか!?今までにない“新しすぎる”探偵が大活躍の痛快コメディ・ミステリー
現代の女性が突然タイムスリップ!?そこは18世紀初頭、康熙帝(こうきてい)が支配する清の時代。出会ったのは、美しき9人の皇子たち― 清の康熙帝が中国を支配する時代、第八皇子の側室・若蘭(じゃくらん)の妹である若曦(じゃくぎ)が眠りから目を覚ます。しかし彼女の心には2011年からタイムスリップした張暁(ちょうしょう)が入り込んでいた。現代に戻ろうとする張暁は走る馬の前に身を投げ出すが、馬に乗っていた第四皇子に助けられる。若曦としてこの時代に生きていくことを決めた張暁は現代と清の時代の人の考え方や習慣の違いに悩むが、姉の若蘭たちに支えられ、徐々に宮廷生活になじんでいく。そして皇子たちと接するうち、若曦に対し恋愛感情を持ち始めた第八皇子と第四皇子の間で、若曦の心は揺らぎはじめる。同じくして激化した皇位争い(“九子奪嫡”)。歴史の結末を知る若曦に過酷な運命が待ち受けていた。果たして現代に戻れる日は訪れるのだろうか―?