ベトナムのジュース屋台には必ずといっていいほど貼られているサトウキビ・ジュースを持つ女のポスター。その裏にはある不運な女優の存在があった。サトウキビ・ジュースの女、悪魔と取引したマジシャン、死んだ少女の遺骨を探す霊能者――。この世に浮遊する迷える霊魂たちの恐ろしい都市伝説が今、交錯する3つのストーリーで明らかになる――。
1960年代の激動の韓国。大統領官邸“青瓦台”のある孝子洞で理髪店を営む平凡な男ソン・ハンモ。美しい妻とかわいい息子に囲まれて幸せな日々を送るソンだったが、ふとした事件をきっかけに大統領の専属理髪師に選ばれる。これによって思いがけずも、ソンは権力をめぐる政争の渦に巻き込まれてしまうのだった…。
滞在していたシンガボールで、診療ミスにより我が子を失ったアシュリー。医師から今後、子供を授かることができないと告げられ、ショックのあまり鬱状態になってしまう。悲しみに囚われ続けるアシュリーを心配した夫ビルは、彼女の心が癒えるよう故郷アメリカのミネソタ州に戻ることを決意。帰国したものの家に引き籠るアシュリーは、インドネシア人家政婦のシティにある相談を持ちかける。近所に住む親友ナオミの誘いによって徐々に元気を取り戻したかに見えるアシュリーだったが、その裏でシティとある計画を実行していた。立ち直りを見せる妻に安堵したビルだったが、その頃から家の中で異変を感じるようになる。
5歳の愛娘を何者かに殺されたライアン。捜査に当たる警察はなかなか犯人を挙げることもできず、彼の苛立ちは募るばかり。ある日、犬を連れて近所を散歩していたライアンは、近所の一軒の家で犬が激しく吠え立てたのを見て、この家に住む男こそが娘の命を奪ったのではと直感し、通報する。担当刑事は家宅捜査を行うが、証拠は全く出ず、ライアンは逆にたしなめられてしまう。だが、男が犯人と確信したライアンは、その日から彼を監視する毎日。あまりの執着ぶりに妻のジェシーは家を出てしまう。ライアンはそれでも一人監視を続け、ついに自らの手で制裁しようと企てる。その頃、近隣で新たに5歳の少女が失踪する事件が発生する。
ジェシカは弁護士の夫ラーズと、息子ダニーの親権を巡り離婚係争中。そんな中、ジェシカは仕事で赴いた先で魅力的なハリーと出会い、甘い一夜を過ごす。しかし翌朝、ハリーはいきなり7万ドルを要求。彼はラーズに雇われた男で、昨夜の秘め事を隠し撮りしていたのだ。情事の際に薬も飲まされていたジェシカは万事休すで、絶縁していた双子の姉アリーから金を工面する。アリーはハリーと寝たのが自分であると偽り、逆に彼を脅迫。その代償として、彼女はジェシカにメキシコである荷物を自分になりきり受け取るよう要請する。やむなく実行に移したジェシカだったが、まもなくして警察が彼女のもとを訪れ、父親が何者かに殺害されたことを告げられる。
霊能者のニナは、障碍を持つ息子ヒューゴと認知症の母を抱えるシングルマザー。ある日、近辺の再開発を手掛けるサラリーマンのダニエルと出会い、彼の霊視をすることに。大きな成功を手にする一方で、霊が憑いているとダニエルに告げると、彼は亡くなった妻マギーの霊と話がしたいと言い出す。高額な料金にもかかわらず依頼する顧客の出現に、始めはよかれと思っていたニナ。ヒューゴを通わせる私立学校の学費を稼ぐ必要があった彼女は、ダニエルの要求に応じていく。だが交信中、急に意識を失ったニナ。ダニエルによる人工呼吸で再び息を吹き返すも、その表情やしぐさはまぎれもなくマギーで、感情が高ぶったダニエルとそのままベッドへなだれ込み、ニナは顧客と一線を超えてしまう。
勉強よりも映画制作に夢中の女子大生チェルシー。今朝も脚本作りに没頭し、講義の時間に遅れてしまった。さらには忙しさのあまり、会う時間を作らなかった恋人エリックから別れを告げられる始末。落ち込んだ彼女は、親友のサラとバーへ。そこで高校時代のクラスメイト、ミラと再会する。当時、問題を起こし退学になったミラだったが、現在は大金を稼げるライブ配信チャンネルを主宰。豪邸に住み、贅沢な暮らしをしていた。そこでチェルシーは、クスリの入ったお酒を飲んだことで高揚感もあり、ゲスト出演に誘われたライブ配信であられもない姿を晒してしまう。そんなチェルシーを熱く見つめる男がいた。
アメリカ・ニュージャージー州の私立探偵ジミーのもとに、4日前から行方不明になった22歳の息子カリドを探してほしいと、両親からの依頼が入る。カリドはアフガニスタン難民で、12歳の時にターナー夫妻の養子になっていた。成績は優秀で、大学では薬学を専攻。寮生活を送っていたが、無口で友人はほとんどいなかった。かつて刑事だったジミーも、幼い我が子が行方不明になり、それが原因で停職処分になった過去があり、困惑しながらも依頼を受けることに。そんな彼に、かつての同僚アルベス刑事から情報が入る。アフガニスタン人の男が殺され、ほぼ同時刻にカリドも消えていたことが判明。その夜、またもや別のアフガニスタン人が殺害される事件が発生。そのどちらにも同じ筋弛緩剤ベクロニウム臭化物が使用されていて…。
コロナ禍もようやく一応の終焉を迎え、町行く人々の口元にもマスクが目立たなくなってきた。さら(33)は夫、康介(31)の家で康介の両親と一緒に暮らしている。さら夫婦にはまだ子供はいない。ある日、義理の母が「そろそろ子供は?作らないの?」と遠慮がちに聞いてきた。遠慮がちに聞かれたのはもうこれで何度目であろう。しかし、パンデミックの間、さらと康介は、今までよりもはるかに長くこの家に居たのに、すっかりセックスレスになっていた。なおかつ、さらは最近、康介に女がいることに気がついていた。さらは、夜中にコンドームを捨てた。一方、義理の母、晶子は、コロナによって年老いた母を亡くしたこともあり、命について深く考える毎日。どうしても孫の顔を見たいという欲求で精神的に不安定になっていた。
海路を除いてその距離18,000km、訪問国19か国、期間にして11か月!三大陸を駆け抜ける自転車ロードムービー!ドローンと4Kカメラを積み込み、オーストリアからオーストラリアまで自転車で走破する旅に乗り出したアンドレアスとドミニク。赤の広場やステップ砂漠などの絶景を通り抜け、ロシア、カザフスタン、中国、パキスタン、インドなどユーラシア大陸を横断し目的地へ。初日から豪雨と暴風に襲われ、灼熱、水・食料の枯渇、日射病、虫、友情の危機…未経験の困難が二人を待ち受ける。好奇心と情熱に突き動かされたふたりは、果たして最終目的地へ到達できるのか―!?
【ツバル】南太平洋に浮かぶ美しい小さな島国ツバルは、世界で最初に沈む国と言われている。子供たちの笑顔が輝き、老若男女が歌や踊りを楽しむ。13歳のシレタと10歳のアマタの姉妹も、大家族に囲まれ、目を輝かせて将来の夢を語る。学校では気候変動について子供たちに教えていて、子供たちは将来自分の島が無くなる可能性が高いことを知っている。【ベネチア】海上都市ベネチアは世界遺産の街。13世紀の城を改築し、ワーグナーやバルザックも宿泊した「ホテル ダニエリ」は、今も世界中の観光客を魅了している。ところが近年、毎年街のいたるところで膝の高さまで浸水する高潮が起こっており、このまま気候変動が進むと海に沈んでしまうかもしれないと言われている。ゴンドラ乗りの父を持つ13歳のクラウディオと9歳のダリオは、ゴンドラに揺られながら、伝統ある街の歴史を教えてくれる父を誇りに思う。【シシマレフ】アラスカ最西端に位置するシシマレフ島は、先住民族を中心に600人が暮らしてきた。今でも、アザラシやトナカイの狩猟が生活の柱だ。幼い子供たちを育てるレイモンドとメラニーの家でも、猟銃の手入れは日常の大切な仕事。シェラトンとクララの夫妻は、猟をしていた息子が割れた氷に落ちて亡くなったことを語る。
理系大学院生・前田アイコ(松井玲奈)の顔の左側にはアザがある。幼い頃、そのアザをからかわれたことで恋や遊びには消極的になっていた。しかし、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにしたルポ本の取材を受けてから状況は一変。本の映画化の話が進み、監督の飛坂逢太(中島歩)と出会う。初めは映画化を断っていたアイコだったが、次第に彼の人柄に惹かれ、不器用に距離を縮めていく。しかし、飛坂の元恋人の存在、そして飛坂は映画化の実現のために自分に近づいたという懐疑心が、アイコの「恋」と「人生」を大きく変えていくことになる・・・。
脚本家のシドニーと映画監督のダレルは、低予算の独立系映画製作の現場で出会う。様々なプレッシャーの中で製作を余儀なくされた2人は親しくなり、お互いを尊敬し合うようになるが、映画製作が終わると離れ離れに。2年の歳月を経て、映画の公開を目前に控えたある日、2人は再び出会う。その夜、関係を持った2人は翌朝、ベッドの上でお互いに裸で向き合うが・・・
2073年の未来。この10年、太陽系は木星などの外惑星と、地球を含む内惑星とで分裂。敵対関係が激化する中、地球側の同盟は“アレス艦隊”を結成し、中立領域を監視しながら敵の侵入を阻止する任務を遂行していた。そんなある時、小惑星ベスタから未確認の放射物が発射され、オットー、テッサ、ハンター、ノバが乗る宇宙船に命中。その影響で船内の酸素タンクが損傷し、あと60時間で酸素不足に陥ることが判明する。救助船の到着までは91時間。しかし30時間以内に2名がいなくなれば、残り2名の命は助かるという。戸惑いと恐れで充満する船内で、やがて生贄を選ぶ決断を迫ることになる。
事故で夫と息子を亡くしたショックから施設に入院していたメーガンは、精神状態が安定してきたこともあり4年の歳月を経て退院を決意。両親亡き後、遺された財産を管理していた弟ゲイリーとの再会に心を躍らせる彼女だったが、電話をしても留守電になるばかりで連絡が取れないでいた。さらに、保安官や家の管理をしていたというアンダーソン夫妻に弟の行方を尋ねるも、誰もその存在を知らなかった。途方に暮れるメーガンは、辿り着いたバーで店主のデュークにも同じことを聞くと、弟のことは知らなかったものの、彼だけは親身になってメーガンの話に寄り添ってくれた。そんな時、彼女の車に毒ヘビが置かれ命を狙われていると察知したメーガン。再び保安官に会うも、施設を退院したばかりのメーガンの話など、まともに聞こうとはしてくれず…。
犯罪歴がある孤児院出身の不良少女ジェイミーとトルーディは、銀行員の中年男性ブルーノを誘拐。拘束した彼に向かって2人は、ブルーノの腹違いの兄ティルニーの行方を厳しく問い詰めていた。孤児院時代、ティルニーに性的虐待を受けていたトルーディの報復の火蓋が、遂に切って落とされた。それに付き添うジェイミーは、時折ブルーノに優しさを見せるも、陰でタリアと名乗る女性と連絡を取り合っていた。一方その頃、ブルーノの捜索願いが出され、路上に放置された盗難車からジェイミーとトルーディの指紋が見つかる。刑事のダンカーとバロウズは、孤児院の元院長グレイを訪ね、彼女たちの行方を追う。
有名コメディアン・ボブのアトスタントを務め、カフェでスタンダップ・コメディを主宰するバイオレット。ボブが取り仕切るライブ“トゥー・レイト”は高い人気を誇り、出場する機会を狙うコメディアンをいなすのも彼女の仕事だった。新月が近づくとかかってくるボブからの電話。それは誰にも知られてはならない彼女のもう1つの仕事だった。いつもボブに縛られているバイオレットを見かねたルームメイトのベリンダの忠告もあり、ある日バイオレットはボブの電話を無視し、友人たちとのパーティーへ。そこで知り合ったジミーと意気投合した彼女は、主宰するライブへの出演をジミーに依頼する。そしてライブ当日、会場が盛り上がる中、避けていたボブが姿を現す。
結成9年目を迎える、東京発のエクスペリメンタル・ソウルバンドWONK。2022年春、彼らが山中湖で行った6日間のアルバム制作合宿に密着した。音楽家としての葛藤や飾らない姿、詞とサウンドの関係性の模索を捉えながら、アルバム『artless』ができるまでのプロセスをたどる。
フランス最古のモンテッソーリ学校に通う、2歳半~6歳の28人のクラスを2年3ヶ月にわたって観察。ここでは子どもの自主性を尊重する先生の指導のもと、子どもたちがユニークな教具を思い思いに選んで自由に学ぶ。水差しの中身を測ったり、お料理やアイロンかけなどの作業をしたり、マットと格闘したり……これらが子どもたちの大好きな学校でのお仕事!自身の子育てに疑問を持った監督がその答えを“子どもの家”に求めて、教室に小型カメラを設置。静かに注意深く子どもたちを観察し、彼らの自然な表情やのびのびとした姿、成長の過程で訪れる魔法のような瞬間の数々を捉えることに成功している。本作には著作から引用されたモンテッソーリ自身の言葉が散りばめられ、ガイド役を果たしている。日本語吹替版として、マリア・モンテッソーリの声を本上まなみ、アレクサンドル・ムロ監督の声を向井理が務めた。私たちに教育の大切さや育児のヒントをもたらす本作は、前述に加えて、子どもたちが決して単なる「ちいさな大人」でなく、自由な意思を持つ社会の一員であること、そして平和で寛容な世界のつくり手であることを開眼させてくれる、珠玉のドキュメンタリーだ。
なぜここに人喰いワニが…そんなことより逃げろ!新婦のリサと新郎のチャーリーは、結婚式を挙げるため人里離れた田舎町の屋敷を借り、前日から親族や友人たちと過ごしていた。よく晴れた当日、ガーデンウェディングの真っ只中に突如として現れたのは、なんと巨大な人喰いワニ。参列者たちが次々と襲われるなか、新郎新婦と数名はなんとかしてワニを振り切り、屋敷に籠城することに成功。ただし、電話もインターネットもつながらず、ワニに対抗できるような武器もない。さらにここに来て新郎の浮気が発覚し、仲間内に大きな亀裂が。この状況で本当にワニの恐怖から逃れられるのか…。冒頭からラストまで、人喰いワニの恐怖をとことん味わい尽くせる、新時代のモンスターパニックムービー!
大河・長江の景勝の地、三峡。舞台はそのほとり、二千年の歴史を持ちながら、ダム建設によって伝統や文化も、記憶や時間も水没していく運命にある古都。16年前に別れた妻子に再会するため、山西省からやってきた炭鉱夫サンミンと、2年間音信不通の夫を探すシェン・ホンの2人を軸に描かれる、時代のうねりに翻弄されながらも日々を精一杯に生きる市井の人々の「生」の物語。
第二次世界大戦後、富裕層の家庭で生まれたある若い女性が戦争で傷を追った兵士と恋に落ちる。偏見から逃げ、ゼロから2人の生活をスタートさせる。
パラグアイの市場で荷物の運び屋を生業とする青年ビクトルは、知り合いからの依頼を受け精肉店へ。店員の男から、報酬100ドルと引き換えに“7つの箱をある場所へ運べ”と言われたビクトルは、“箱の中身は絶対に見るな”との忠告に戸惑いながらも、大金目当てに仕事を引き受ける。手押し車に箱を乗せ、市場を抜け、指定された場所に運ぶだけの簡単な仕事だと思ったのも束の間、すぐに地元のギャングや商売敵、スリ、そして警察までもが箱を横取りしようと追いかけてくる。友人らの助けを借りながら、ビクトルは無事に荷物を運び届けることはできるのか?そしてこの箱の中身とは一体何なのか?
致死率100%の新型インフルエンザが発生。世界中の死者は30億人を超え、WHOは人類滅亡の危機だと警告。アメリカでは、サバイバル・テクノロジーズ社が開発した地下バンカーが建設され、当選者50万人を避難させた。入居者は個別に隔離され、情報と交流のための7人組プラットフォーム“ドメイン”で、他者とのコミュニケーションを図る。そんな仮想共同体生活から5年の月日が過ぎた頃、フェニックスたちのバンカーで、自らを“人殺し”と称して悪びれるオーランドが多数決で追放された。その8ヵ月後、システム端末に不具合が生じ、フェニックスは回復のためにオーランドと再接続することを提案するが、既に部屋から彼の姿は消えていて…。
ワルシャワ在住のマリアは、演劇界のスター。主演舞台を控えプレッシャーに押し潰されそうな中、すべてを拒絶していた。壊れそうな彼女の心を気遣う父親の言葉すら受け止めることができず、孤独の中でもがき続けていた。同棲中のジュリアとパトリックは、互いに気を遣いながらも、常に愛を確かめ合う2人。幸せな生活が続くと思っていた矢先、彼らの日常は変化を迫られる。新たな道に進む2人は、マリアの舞台を見に出かける。そして作家やバリスタとして充実した日々を送るアーサー。彼は自由を求めて家族との縁を切っていた。交錯していく運命の中で、4人の若者たちはそれぞれが“優しさ”を示さなければならない状況に直面していく。
1992年、ロサンゼルス。国家のために働くコンピューター技師の父ジョンと二人で暮らす幼いローラだったが、国家反逆罪で父が突然の逮捕。以後、ローラは児童相談所に預けられ、一人で生きてきた。20年後、ローラは国家安全保障局NSAに協力するハッカー、通称ポパイとして仕事に就いていた。ある日ローラは偶然、架空の通信インターフェースのダークウェブ上で、監視社会に強く反対するボイル議員の暗殺計画を入手。その黒幕が元陸軍少佐でNSAの副長官となったものの、3年前にボイル議員に解雇されたボーデンだったことを突き止める。それと同時に、ローラはボーデンが父を連行した男だったことに気づく。
レイチェルの新居に学生時代の仲間たちが集まった夜、映像業界で働くハンクが退屈しのぎに幽霊狩りに出かけようと言い出す。場所は廃墟となっているホルムズバーグ刑務所。ハンクは仲間たちを2人1組にしてカメラを持たせ、刑務所内を探索をさせることで、面白い映像をかき集めようと目論んでいた。そうとも知らないレイチェルたちは、薄気味の悪い通路を肝試し感覚で奥へと進んで行く。だが突如、扉が締まり、それぞれが独居房に閉じ込められてしまう。さらに中央の通路には、血まみれで横たわるハンクの姿があった。一体彼に何が起きたのか?彼を襲ったのは一体誰なのか?皆がパニックに陥る中、一人また一人と姿を消していく。
おしどり夫婦で知られるハリウッドスターのサムとナオミ。彼らが離婚の危機を迎える中、ある日の夜、ナオミが何者かによって殺害された。それから6ヵ月が経つも、未だに犯人は捕まっていない。そんな折、夫婦の息子ジャックの担任ケイシーは、謎の女がジャックを連れ去ろうとする現場に遭遇。女は車で逃走するも間一髪、ジャックを救い出すことができた。その女リネットは、サムを執拗につけ狙うストーカーで、ナオミ殺害の容疑者にも認定されていた。一方、ケイシーには昏睡状態の母がいて、治療費の工面に難渋していた。そんな彼女に高い報酬を提示し、ジャックの家庭教師を懇願するサム。ケイシーもその要求を受け入れる。そんなケイシーをサムの新たな恋人とみなしたリネットは、激しい嫉妬と殺意の念に駆られていく。
主婦のベラは、夫レイと息子サムと郊外の家で平穏に暮らしていた。しかし今、家族は重大な危機に瀕していた。なぜか家中の扉や窓がまったく開かず、外へ出ることができなくなっていたのだ。サムにそのことを隠し続けながらも事態の収拾を図ろうとしていたベラだったが、頻発する怪奇現象によるストレスからレイを責め立て、状況が好転しない日々と平行するように夫婦の溝は深まっていった。ある日、ベラは固く閉ざされていたはずの扉が開け放たれていたことに気づく。だが、恐る恐る扉に近づき、外に出ようとした瞬間、再び扉は固く閉ざされてしまう。
胎児性水俣病患者・坂本しのぶさんの人恋しさと叶わぬ切なさを伝えるセンチメンタル・ジャーニー、患者運動の最前線に立ちながらも生活者としての保身に揺れる生駒さん、長年の闘いの末に最高裁勝利を勝ち取った溝口さんの信じる庶民の力、そして水俣にとって許すとは?翻る旗に刻まれた怨の行方は?水俣の魂の再生を希求する石牟礼道子さんの“悶え神”とは?
小児性水俣病患者・生駒さん夫婦の差別を乗り越えて歩んできた道程、胎児性水俣病患者さんとその家族の長年にわたる葛藤、90歳になってもなお権力との新たな裁判闘争に賭ける川上さんの、最後の闘いの顛末。
川上裁判によって初めて、国が患者認定制度の基準としてきた「末梢神経説」が否定され、「脳の中枢神経説」が新たに採用された。しかし、それを実証した熊大医学部浴野教授は孤立無援の立場に追いやられ、国も県も判決を無視、依然として患者切り捨ての方針は変わらなかった。
岐阜の10人切りで有名になり、名古屋の待田組にいられなくなった車田清(原田龍二)は、所払いで今度は北九州へと向かう。代々地元の船や漁師たちを護ってきた名門、富岡一家の親分(石倉三郎)の下で世話になることに。一見平和な港町であったが、実は裏で南豊不動産開発社長の青木(宮川一朗太)が、地元の代議士秘書の木佐貫(東根作寿英)を利用し、富岡一家が守ってきた漁港を埋め立てて空港を建設するという計画を企てていた。それを知った清に怒りの炎が燃えるのだった…!
組同士の抗争により親分(清水昭博)を殺された柴山一家本部長の車田清(原田龍二)は、仇を討ちにいくが、失敗し逆に追われる身となる。二代目組長となった笠寺(川野太郎)は清の身を案じ、名古屋で運送屋を営む待田組の元へ行きおとなしくしているように命じた。しかし待田組には岐阜からきた備後組との諍いがあり、度々嫌がらせをされていることを知る。初めはおとなしく耐えていた清だったが、堅気の運送屋の仲間にも手を出されると、遂に堪忍袋の緒が切れるのだった…!
◎実在した地下コミュニティへの潜入記「モグラびと ニューヨーク地下生活者たち」に着想を得て、NYの地下で暮らす母子の愛を描き数々の国際映画祭で絶賛された感動作!N.Y.の地下鉄のさらに下に広がる暗い迷宮のような空間で、ギリギリの生活を送っているコミュニティがあった。ある日、不法住居者を排除しようと市の職員たちがやってくる。隠れてやり過ごすことができないと判断したニッキーは、5歳の娘リトルを連れて地上へと逃げ出すことを決意する。初めて外の世界を体験するリトルは、眩いばかりの喧騒の中で、夜空にまだ見ぬ星を探し続ける。N.Y.の街で追い詰められていく母娘に、希望の光は降り注ぐのだろうか―。地上へと懸命に手を伸ばしながら、彷徨うふたりの姿から一瞬たりとも目が離せない。◎カンヌ国際映画祭で短編作品が注目を浴び、本作で鮮烈な長編デビュー。来年公開のM・ナイト・シャマラン プロデュース作品に抜擢された注目のクリエイター!本作の監督・脚本を務めたセリーヌ・ヘルドとローガン・ジョージは、短編作品『Caloline』がカンヌ国際映画祭やSXSW映画祭などで注目を浴び、本作で長編デビュー。その後「モダン・ラブ」や「サーヴァントターナー家の子守」など話題のテレビシリーズに参加。来年にはM・ナイト・シャマランプロデュースのスリラー映画『The Vanishing at Caddo Lake』の公開が控えている、アメリカで今もっとも注目されるクリエイターとなった。◎新人監督の才能に惚れ込んだヒットメーカーたちがプロデュース!人物に寄り添う優しさとエスカレートするサスペンスを巧みに織り交ぜる作風が高く評価され、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のK Period Media、『フォックスキャッチャー』『シング・ストリート未来へのうた』のLikely Story、『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のRed Crownといった複数の独立系映画制作会社が本作を共同でプロデュース。見逃せない一作が完成した。
それは愛する人のために犯した罪だった…。袋小路の男を描く骨太な人間ドラマ。母と妹を暴力から守る為、父を殺めてしまった石川一馬。社会復帰を目指し、更生保護施設で生活を始めるが、社会は彼を「人殺し」と非難する。彼は次第に生きる希望を失っていく。ある日、一馬は職場のスクラップ工場で外国人労働者へのいじめに巻き込まれる。皆がいじめから目を背ける中、なりふり構わず止めに入った中国人労働者の劉の姿に目を覚まされる一馬。劉との交流を通じ、自分の望む幸せを掴もうと立ち上がるが‥。
アンナ(メラニー・ティエリー)と夫のドリス(リエ・サレム)が里子のシモン(ガブリエル・パヴィ)を受け入れて、4年半が経った。長男のアドリと次男のジュールは、18ヶ月でやってきたシモンと兄弟のように成長し、いつだって一緒に遊びまわっている。にぎやかで楽しい日々が続くと思っていた5人に、ある日、激震が走る。月に1度の面会交流を続けてきたシモンの実父エディ(フェリックス・モアティ)から、息子との暮らしを再開したいとの申し出があったのだ。突然訪れた“家族”でいられるタイムリミットに、彼らが選んだ未来とは――。
緑豊かな郊外に建つモダニズム風一軒家の下見に訪れた中年夫婦のアランとマリー。購入すべきか迷う夫婦に怪しげな不動産業者がとっておきのセールスポイントを伝える。地下室にぽっかり空いた“穴”に入ると「12時間進んで、3日若返る」というのだ。夫婦は半信半疑でその新居に引っ越すが、やがてこの穴はふたりの生活を一変させていく……。はたして、この不思議な穴がもたらすのは幸せか、それとも破滅か。人生が激変してしまった夫婦がたどる後戻り不可能な運命とは…。
あみ子はちょっと風変わりな女の子。優しいお父さん、いっしょに登下校してくれるお兄ちゃん、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいるお母さん、憧れの同級生のり君、たくさんの人に見守られながら元気いっぱいに過ごしていた。だが、彼女のあまりに純粋無垢な行動は、周囲の人たちを否応なく変えていくことになる。誕生日にもらった電池切れのトランシーバーに話しかけるあみ子。「応答せよ、応答せよ。こちらあみ子」――。
突如現れた謎の物体、それは人類にとって敵か、それとも味方か!?未知の存在と対峙する人類を描いたSFアドベンチャー作品!突如、世界中に出現した謎の物体。突然のロックダウンで学校に閉じ込められた学生たち。脱出を試みようとする彼らの前に忽然と現れた黒い壁。この謎の物体の出現と共に多くの人々の死亡や行方不明が確認され、世界を不安に陥れる。やがて、その壁は「ドア」と名付けられ、果敢にも政府に認められ「ドア」に接触を図る者を「ノッカーズ」と呼んだ。しかし、彼らとはまた別に、独自に「ドア」とコンタクトを試みる者、取り憑かれてしまう者などが現れる。果たして、この謎の存在の正体と目的は?そして、人類が突きつけられる選択とは!?未知の存在と対峙する人類を描いたSFアドベンチャー作品!
ドキュメンタリー監督として約20年以上のキャリアを持ち、作家として映画に関する著書を複数発表、さらにイギリスの映画解説番組「Scene by Scene」でMCを務め、海外の映画祭でプログラマーも担当した北アイルランド出身のマーク・カズンズ。本作では監督/ナレーションを務め、映画をマルチな視点で捉える彼だからこそ成しえる映画表現で、過去10年の間に製作された111作品を紐解いていく。登場作品には、『アナと雪の女王』、『ジョーカー』等のメジャー大作から、アピチャッポン・ウィーラセクタン監督作『光の墓』、アリ・アスター監督作『ミッドサマー』等のインディペンデント作品まで、古今東西・ジャンル問わず、世界中の映画が集結!興行成績、賞レース、スターのゴシップに囚われない、映画制作における注目点や表現手段、光度、ショット、カットの美しさから新たな発見を探求します。さぁ出かけましょう、“あの映画”たちのまだ知らないストーリーへ!
人里離れた深い森で、野生のゾウの群れを見守りながら一人暮らす男スミトラナンダン(ラーナー・ダッグバーティ)。森を愛し、動物たちと家族のように暮らすこの男のことを、人々は敬意を表して“森の神”と呼んだ。ある日、役人の後ろ盾を得た巨大企業が、彼の住む森を占拠し、リゾート施設の開発を始めてしまう。森とゾウを守るため、開発を阻止しようとする森の神だったが、逆に罠に嵌められ、投獄されてしまう事態に。同じ森に住む仲間たちが当局に対しゲリラ的な戦いを挑む一方、釈放された森の神はあくまで平和的な解決方法を模索し続けるが、その努力も虚しく、森は高い塀で囲まれ、ゾウが暮らしていた場所は奪われてしまう。森の神は身を賭して最後の抗議を決意するのだが…。
国共内戦後に帰郷した人民志願軍・第9兵団第7中隊長の伍千里(ウー・ジン)は、兄の百里が戦死したことを両親に報告する。間もなく中国が朝鮮戦争に参戦し、千里の休暇は取り消され、再び従軍することに。弟の万里(イー・ヤンチェンシー)も一緒に行きたいと願うが、千里はそれを許さなかった。おりしも1950年9月、朝鮮戦争に介入した米軍を中心とする国連軍が仁川に上陸。第7中隊に戻った千里は、そこで自分を追って入隊した万里の姿を見つけ愕然とするが、その揺るがぬ意志を目の当たりにし、彼に銃を渡す。前線へ無線機を届けるよう命じられた第7中隊は、米軍の容赦ない爆撃にさらされながら過酷な行軍を続けるが……。
離婚したばかりのクロエを励ますため、友人のサムは巨大なテディベアのベアリーをプレゼントする。ベアリーという最高の友人を得たクロエは新たなパートナー探しに精を出すが、彼女の知人や親しい人々が次々に犠牲となる連続殺人事件が発生、警察はクロエを容疑者として捜査を始める。果たして犯人はクロエなのか、あるいは彼女のストーカーなのか?はたまたベアリーなのか……?
ニュージーランド、オークランド。信号待ちの車が並ぶ交差点で車の窓拭きをして小銭を稼いでいる女性、バニー・キング。ある事情で息子と幼い娘と引き離され、今は家庭支援局の監視付きでしか子供たちと面会できないバニーの夢は、家を借りて家族水入らずの生活をスタートさせる事。その新居賃貸資金を稼ぐ為に、今は妹夫婦の家に居候し、お金を貯めていた。そんなある日、妹夫婦に頼みこみ、新居として地下のガレージを貸してもらう事となったバニーは、そのガレージで妹の旦那ビーバンが姪のトーニャに言いよる光景を目撃。その姿にカッとなったバニーは、ビーバンに手を出した事がきっかけで家を叩き出され、貯めていた引越資金も取り上げられてしまう。子供に会う為の家も金もなくしたバニーは、ルールを無視した作戦を開始するが…。
ロンドンのとある街。ヤクの売人スペンサーは、地元のゴロツキたちとの些細な争いで、友人デニスを殺される。その犯人が捕まることもない街で夢も希望もなく、怠惰な日々を過ごしていた。そんな彼は、幼い頃からスヌーカーだけは得意で、地元の有力者レイが営むパブで、いつものように球を突いていた。ある日、見慣れない中国人ヴィンセントが、ゲームをしようと持ちかけてきた。服役中の父親テリーの友人でもあったヴィンセントは、ビリヤードのプール競技の元チャンピオンだった。テリーの依頼もあり、“スヌーカーのプロ選手になる”という幼い頃の息子の夢を叶えるため、力になってほしいと、テリーに頼まれていたのだが…。
フリーランスの編集者ジェイコブは、友人で浮気性のスティーブとその彼女ローラと飲み歩く日々。ある時、ローラからサラという女性を紹介されたジェイコブは、仕事の話も忘れサラを口説き始める。後日、下心を悟られぬようサラの家に出向いたジェイコブだったが、ルームメイトで妖艶な女性カミールに魅了され、つき合うことになったサラの隙をつき彼女も口説いてしまう。翌日カミールと密会し、サラに背徳感を覚えながらもお互いの肉体を貪るようにセックスを楽しんでいた。その数日後、スティーブとの破局をローラから知らされたジェイコブとサラ。あまりにも破れかぶれなローラを慰めようと、夜通し飲み明かした末、3人でのセックスを楽しんでしまう。
アイアントン近郊の養豚場で発生した殺人事件は、23人の遺体が発見されたことで大事件へと発展していた。事件の指揮を執るFBIのパーキンス捜査官は、殺された農場主グラハム・サッターの遺された日記から、彼に6歳の頃に誘拐され10年間も監禁されていた青年マーティン・ブリストルの関与を疑う。事情聴取のため今回の事件に巻き込まれたハリソン母娘の家を訪ねたパーキンスだったが時すでに遅く、母娘はマーティンによって惨殺。一方、大学の友人らと郊外の家で暮らすエリーは、大家の息子ラリーから家賃の支払いの替わりに身体を求められる。ありえないこの要求を拒否し、家賃を工面したエリーはラリーを探すも、彼の姿は忽然と消えていて…。
ヨガスタジオを経営する妻アンバーと、ジュース専門店を経営する夫カイルのスミス夫妻。アンバーは2年前、運転中に前方不注意の妊婦ジェシカが運転する車とぶつかり、彼女を流産させていた。アンバーはそのトラウマで子どもを作ることに躊躇していたが、カイルの支えもあって懐妊。そんな幸せいっぱいのスミス夫妻を遠くから見つめる女性がいた…。事故で流産後、子どもを産めない身体になってしまったジェシカ。離婚後も子どもを望んだ彼女は、養子縁組を希望するも審査に通らず絶望する。逆恨みしたジェシカは偶然を装い、スミス夫妻の自宅近くに部屋を借り、アンバーが通う病院の受付でボランティア勤務を始め、親交を深めようとする。
ある夜、一人の警官が殺害された。裏で糸を引く人物として浮上したのは、出処不明の莫大な後援金を受け、高い検挙率を誇る広域捜査隊のエース刑事パク・ガンユン。彼を内偵調査するのは、殉職を隠蔽された警官の父を持つ原理主義者の新人刑事チェ・ミンジェ。広域捜査隊に配属されたミンジェが目の当たりにしたのは、裏社会に精通しながら違法捜査を繰り返すガンユンの姿だった。ミンジェはガンユンのやり方に戸惑いながら捜査をともにすることで、警察内部の秘密組織やその裏に隠された不正行為、そして父の死の真相にたどりついていく。ある日、情報員から高額で情報を仕入れたガンユンは、警官殺しの犯人を逮捕する。しかし、都合よく手柄をあげるガンユンの疑いは解けないままだ。そんな中、二人は新種の麻薬捜査をするも、捜査費が足りず、ガンユンは暴力団から多額の借金までして逮捕に力を入れる。そして、ガンユンは遂に警官として越えてはならない一線を越えてしまい……。
16歳の少女・愛ちゃんは、仕事人間であり毒親の父・鉄男に過度に束縛され、自由を知らずに成長した。父とは一緒に食事もせず、メールだけの仲。友達もおらず、オシャレも知らない愛ちゃんは、ある日偶然、聖子さんと出会う。文化も生活も異なる2人は、一緒に過ごすなかで家族のようで友達のような関係になっていく。しかし、聖子さんにはある秘密があって……。
本作は、全米各地を始め、オーストラリア、イギリス、インド、メキシコ、スリランカ、タンザニア…、全世界を巡ってうんこの過去と歴史、うんこが現在抱える数々の問題、そして可能性を秘めた未来を検証します。うんことフレンドリーに向き合うことこそ悪化の一途をたどる地球環境を救う最もシンプルで画期的な解決法であり、私たちがもっとうんこを知れば、地球を救えることをユーモラスに描き出す映画史上初めてのうんこのドキュメンタリー=“ウンコメンタリー”です。この映画を見れば、あなたももっとうんこが好きになり、毎日のうんこがもっと楽しくなるはず!
中年の刑事・深間(川瀬陽太)には、いったん激怒すると見境なく暴力を振るってしまうという悪癖があった。かつてはその暴力を活かして街から暴力団を一掃した功労者と讃えられたこともあったが、度重なる不祥事に加え、大立ち回りで死者まで出してしまった責任を問われ、海外の治療施設へと送られることになる。数年後、治療半ばにして日本に呼び戻された深間は、見知った街の雰囲気が一変してしまったことに気づく。行きつけだった猥雑な店はなくなり、親しくしていた飲み仲間や、面倒をみていた不良たちの姿もない。一方、町内会のメンバーで結成された自警団は「安心・安全」のスローガンを掲げて高圧的な「パトロール」を繰り返している。一体、この街に何が起きているのか? 深間の中に、久しく忘れていた怒りの炎がゆらめき始める……。
郊外のスクラップ工場で働くふたりの男。ひとりは40歳を過ぎて独身、不器用な性格が災いして嫌味な上司から目の敵にされている秋本。ひとりは妻子との暮らしに飽き足らず、気ままに楽しみながら要領よく世の中を渡ってきた谷口。退屈な、それでいて平穏な毎日を過ごしてきたふたり。しかし、ある夜の出来事をきっかけに、彼らの運命は大きく揺らぎ始める……。
大口顧客を手放し、その責任を取らされた形で、地方都市に飛ばされた若き銀行マン:マーティン。飛ばされた地方都市は、自分の生まれ故郷の街だった。そこで彼は、マネーロンダリング調査を任されたのだが、ある画廊の収支報告書に目が留まる。その画廊を訪ねると、オーナーの態度にきな臭さを感じて、疑惑をさらに募らせる。そして再会した暗号通貨に精通している旧友の手を借りて、画廊の内情を調べてゆくと、飛んでもない事実が浮かび上がってくる・・・。
満ちる(加藤あやの)は若い頃、家出同然に村を出て東京で今で言うグラビア・アイドルを目指していたが鳴かず飛ばずで村に戻る。暫くして両親は他界。そんな孤独な時に優しく接してくれた夫と幸せな結婚生活を送るが、5年前に夫に先立たれていた。今は一人で農作業に精を出す。繁忙期の前に人手不足を村の豪農・近藤に相談すると体の関係を持てば全て面倒をみると迫られた・・・。
幼い頃から東京で暮らしてきたイラストレーターのちゃず。結婚4年目、仕事に追われる毎日に息苦しさを感じていたちゃずは、都会に住みたい夫を東京に残し、単身で加計呂麻島に期間限定移住する。島暮らしの様子や、夫と別居中のエピソードを綴った漫画をInstagramに投稿し、人気を集める。移住生活が残りわずかとなる中、ちゃずがもうすぐ島を去ってしまうことを知った俳優の國武綾が、ドキュメンタリー映画の制作を決意。ちゃずの島での創作活動や、集落の人々との交流や美しい自然との繋がりなど、島ならでの暮らしを映し出していく。「恋の渦」などへの出演で知られる國武が初メガホンを取り、國武の夫である映画監督・中川究矢がプロデュースを担当。2021年2月に夫婦で奄美大島に移住し、本作を完成させた。
戦国時代、日本にはいくつもの水軍が存在していた。中でも最強と言われた村上水軍は、あの織田信長を撃退し、豊臣秀吉にも組することなく“自由と海”を愛していた。そんな海のサムライたちを束ねたのが、瀬戸内の海賊大将軍・村上武吉だった――。そして現代、その武吉の血を引き、島に住む少女・村上楓。12歳の誕生日に、楓は1本の横笛を自宅の蔵から発見する。それはまさに村上家に代々伝わる村上水軍の埋蔵金を示すものだった。同じ頃、島と本土を結ぶ島民にとっては生命線であったフェリーが老朽化を機に路線廃止の危機へ。楓はフェリーを、島を救おうと、潮流の激しい瀬戸の海へ、仲間と立ち向かう!海賊の血を引く少女が、時空を超えて、伝説の財宝探しが、今、はじまる!
2009年、過疎化がすすむ町・猿投(さなげ)に突如として現れた3人の戦国武将。彼らは400年前、分の城を完成できずに無念の死を遂げた侍の霊だった。殿様の「築城せよ!」という号令の下、町おこしを願う住民達を巻き込んで、壮大かつ無謀なプロジェクトが立ち上がる。素材は段ボール!残された時間はたったの3日。意味不明の号令と傍若無人な振る舞いに、住民たちの間で不協和音が流れる中、ひたむきに築城に打ち込む殿様の姿に、大学生・ナツキを中心にして、いつしか住民たちの心も一つにまとまっていく。しかし、もともと築城現場に工場を建てようとしていた町長一派は、段ボール城を撤去しようと、秘策を練っていた。そして完成まであと一歩と迫った夜、宴会で盛り上がる段ボール城を、町長が組織した一団が静かに包囲する。果たして、城は無事完成するのか。それとも、ひとたまりもなく壊れてしまうのか!!