画家のオルソは、双極性障害を抱えるルイゾンと愛欲に溺れた日々を送りながらも、彼女の激しい気分の波にいつも振り回されていた。ルイゾンの病状は深刻なものだったが、オルソは彼女との関係がいつか良い方向に進んでいくものと信じていた。しかし、ある日突然、ルイゾンはオルソの前から姿を消す。その事実を受け止めきれず、オルソの心は壊れていく―。オルソはルイゾンの双子であるマーラに電話をかけ、やがて二人の禁断の関係が始まる。狂おしくオルソを求めるマーラ。オルソはマーラの肉体を弄びながらも、幻影の中のルイゾンと激しく愛を交わす・・・。
「神に愛された土地」で世界最高峰のワイン造りに魂を注ぐ人々に迫る至高のドキュメンタリー!ロマネ=コンティをはじめとする世界最高峰のワインを生み出すワイン愛好家の聖地、フランス、ブルゴーニュ地方。1年を通じて名だたる畑を守る生産者たちの、普段は見ることのできない貴重な舞台裏に密着。彼らがワインとテロワール(土壌や生育環境)について語り、最高級のワインが生まれる貴重なプロセスを、フレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリーを思わせる眼差しで、詩的で芸術的な映像にのせて映し出す。冬から春、収穫を経て、ワインができるまでを体験し、何世紀も繰り返され、またこれからも黙々と繰り返されるであろう日常をじっと見つめるうちに、自然の真理や哲学を見るがごとき感覚が生まれるだろう。
2004年のロシア、エカテリンブルク。インフルエンザが流行している。ペトロフは高熱にうなされ、妄想と現実の間を行ったり来たり。やがてその妄想は、まだ国がソヴィエトだった子供時代の記憶へと回帰し…
1940年、第二次世界大戦中のドイツ占領下のポーランド。アウシュヴィッツ強制収容所に最初の囚人たちが連行された。その中には、戦前のワルシャワで“テディ”の愛称で親しまれたボクシングチャンピオン、タデウシュ・ピエトシコフスキがいた。到着後、すぐに待ち受けていたのは「死の選別」。労働力にならないとみなされた高齢者や病人、女性、子どもは「シャワー室」だと聞かされてガス室に案内され、二度と戻ることはなかった。テディには労働が命じられた。そこでは「77番」という“名”が与えられ、左腕には囚人番号の入れ墨が刻まれた。揃いの縞模様の布切れを身につけ、十分な寝床や食事を与えられることなく過酷な労働に従事させられていたある日、一人のカポがボクシングチャンピオンであった彼の才能に気付く。退屈して街で問題を起こしていた衛兵たちのいい気晴らしになると判断され、リングに立たされることになる。「ここでのボクシングは、スポーツではない」。テディは、司令官たちの娯楽として消費される葛藤を抱えながらも、親しくなった少年ヤネックや囚人仲間たちのために闘いを続け、戦利品として手に入れた食料や薬を惜しげもなく分け与える。彼にとってボクシングは、生き抜くための闘いそのものになっていた。死の恐怖と隣り合わせの中で、収容者たちはテディの活躍に声援を送り、ひとときでも祖国ポーランドに生きて帰る希望を持つことができた。次第に彼は、ナチスは無敵ではないのだという希望の象徴となり、囚人たちの士気を高めていくが―。
カリブ海の島で祖父ジョナと暮らす14歳のアナベル。彼女は10年前に事故で亡くなった海洋動物学者の両親が作ったドルフィン・アイランド調査保護センターを守り、イルカのミッツィを遊び相手に、おんぼろ船でジョナと生活していた。そんな2人の前に新しいソーシャルワーカーのロールが暮らしぶりを調査しにやって来た。身なりに気を遣わず気ままに暮らすジョナを見て、アナベルを虐待していると決めつけたロールは、ジョナに対してケンカ腰。そんな折、アナベルの母方の祖父母が島へやってきた。資産家である彼らはアナベルの将来を考え、ニューヨークに連れて行こうとするが、頑として話を聞き入れないジョナと対立。遂には親権争いに打って出る。
検事の仕事と愛娘の育児で多忙を極めるシングルマザーのアニーは、現在担当する裁判で悪評高い弁護士ラーソンに苦戦中。そんなある夜、ラーソンから取引を求められたアニーは酒に薬物を盛られ、彼の家で意識を失ってしまう。深夜、ベッドで目を覚ました彼女は、その横でラーソンが殺されていることに気づく。その際、現場に戻ってきた犯人の手を、とっさに隠されたベッドの下で目撃。まもなくしてある男が犯人として逮捕されたが、アニーは彼の手を見て別人と確信する。一方、何者かが犯行の夜の盗撮写真を用いて、アニーへの脅迫を開始。さらには元彼で捜査官マークは、ラーソンと金髪女がベッドを共にしていた事実を突き止め、その正体を探ろうとしていた。
「花折り」(1968年/14分)■「鬼」(1972年/8分)■「旅」(1973年/12分)■「詩人の生涯」(1974年/19分) 原作:安部公房■「道成寺」(1976年/19分)■「火宅」(1979年/19分)
「花ともぐら」(1970年/16分) 原作:絵本『花とひみつ』 星新一・作 和田誠・画■「チコタン ぼくのおよめさん」(1971年/11分)■「モチモチの木」(1972年/17分) 原作:斎藤隆介■「サクラより愛をのせて」(1976年/3分)■「おこんじょうるり」(1982年/26分) 原作:さねとうあきら■「注文の多い料理店」(1991年/19分) 原作:宮沢賢治
子どもの頃から女性になることを夢見ていた未悠。家族へのカミングアウトは高校のとき、大学に入って女装も始めた。大学三回生の春休み、念願の性別適合手術を受けることになった。女性として社会に出るために。映画は半年間に亘り未悠に寄り添った。家族との真摯な話し合い、友人たちとの本音爆笑トーク、教員たちの学内意識改革、臨場心理士の思い、医師の覚悟、LGBT関係者のパートナーズ婚のすすめ…。そこから浮かび上がるのは、摩訶不思議で愛おしい人間の姿あった。
松尾俊二は、1950年に神戸で生まれた。俊二の運命を決めたのは17歳のとき。女性雑誌に掲載された「ニューヨークで活躍するヘアデザイナー須賀勇介」の記事だった。俊二は世界的ヘアデザイナーを目指しニューヨークに渡り、須賀の弟子となる。10年後に独立し、高級サロンZIBAを展開。ヴォーグやエルなどで、有名ファッションモデル、ハリウッド女優と仕事を重ねた。ニューヨークではゲイを公表し、アメリカ人パートナーと20年過ごす。90年代に入りアジアの時代を予見、ニューヨークを離れる。インドネシアでの苦境を経験後、シンガポールを拠点にアジアに店舗を展開。2008年には、シンガポール政府から日本人起業家として初となるSpirit of Enterpriseを受賞した。2014年、肝臓ガンを発症。診察のため一時帰国した俊二の目に映ったのは、日本の高齢者の色の無い服装と元気の無さだった。その時突然、俊二にインスピレーションが生まれた。高齢者を元気にしたい!Makeover Magicという高齢者のためのファッションショーを発案、シンガポール・東京・神戸…と、世界トップレベルのショーを開催していった。2018年、肝臓がんが膵臓に転移。神戸の実家で最後の日々を迎えることになった。俊二は死に直面しても生きる意味を忘れなかった。死ぬ前にやり遂げること…、神戸でのMakeover Magicの開催、次世代のヘアデザイナーのための本の執筆、そしてドキュメンタリー映画の製作。俊二は死の40日前、田中幸夫監督を自宅に招いた。
親友のターニャとダニエラは退屈な結婚式でお互いの旦那であるベニーとロドリゴを交換する。家に帰るまでお互いの旦那を入れ替えたまま車に乗り込むが、前を走っていたダニエラとベニーが交通事故で死んでしまう。そして、残された2人は奇妙な関係を築き始める。
映画制作者を夢見て、魔法のような愛と美しい未来を夢見ているアレックス。しかし、現実は人々から注目を浴びることができず、部屋でゲームばかりして親の家に居候している。ある日、彼の親友ヘンリーの結婚式で昔の友人ジェニーと出会い、アレックスとジェニーは昔の思い出に浸る。しかしアレックスはジェニーの気持ちに気づかず、ステファニーを気に入っている。お互いの本心を表現できずセックスだけしながら過ごしていたところ、ジェニーが妊娠し…
廃炉となった原発が爆破処理されたカリフォルニアのある海辺の町で、謎の行方不明事件が続発し、白骨と化した人間たちが発見される。保安官は当初、人喰いザメの出現を疑ったが、被害者たちを襲ったのはサメではなく、なんとカブトガニ。それも放射能の影響で凶暴化し、さらに巨大化したカブトガニの群れだった!やがて一匹の殺人カブトガニがゴジラ級に巨大化し、町は壊滅の危機に陥る…。
1993年、春。養護施設出身で札付きのワルだったヒスは、釜山港の外れの街クアムを牛耳るソンに拾われ、その右腕として一帯を仕切っていた。小さな海水浴場に観光ホテル、屋台に風俗店。こんな小さな港でも、その利権を狙う奴らがしのぎを削っていた。一方、クアムに目を付けたヨンド派は、ヒスと共に施設で過ごした親友チョルジンを使い、ヒスを懐柔しようとしていた。しかし、ヤクザ稼業に嫌気がさしていたヒスの望みは、クアムでのし上がっていくでもなく、ヨンド派で金を稼ぐのでもなく、施設時代からの恋人インスクと一緒に、巨済島でペンションをやりながら暮らすことだった。そして、ヒスはソンの元を訪れ組織を抜けたいと告げるが―。
同棲していた恋人に振られた陽平(萩原利久)の部屋に、突如姿を現す幽霊の愛助(久保史緒里)。ずっと部屋に住む陽平のことを観察していたという愛助は、「優しいふりして面倒な事から逃げているから、恋人にも逃げられた」と、いきなり上から目線でダメ出しをする。かと思いきや生きている間に恋愛を経験しなかった愛助は、男女が“付き合う”ことに興味津々で、陽平に質問攻めの毎日。最初は煙たがり、何とかして愛助を除霊しようとする陽平だが、人間の女の子と変わらない愛助との時間に居心地の良さを感じ始める。一方、陽平に想いを寄せる同僚の果南(小野莉奈)は、陽平の身に起こる異変に気づき始め……?交わらない世界に生きる愛助と陽平に、ちょっぴり切なくてハートフルな運命が待ち受ける――。
1940年。連合国軍がダンケルクの戦いに向けて準備を進めている頃、ポーランド軍の潜水艦オジェウにある命令が下る。それはキールを出港したドイツ戦艦シャルンホルストやグナイゼナウなど、3隻から成る艦隊を攻撃せよというものだった。オジェウの乗組員たちは、密室の艦内で魚雷の恐怖や数々のトラブルにさらされ、肉体的にも精神的にも追い詰められる。やがてオジェウの前に、シャルンホルストらドイツ戦艦が現れる。
ブラッドリーは地元大学の社会学教授であるが、それは表の顔に過ぎない。長きに渡り、女生徒たちを巧みに誘い出し、人里離れた自宅に拉致・監禁していた。逃亡を図ろうとする者は容赦なく惨殺される中、彼が新たに目を付けたヘイリーは、明るく活発な女生徒。捕らえられた彼女は、数日間に渡り暗い部屋に拘束され、気が狂うほどのフラッシュライトと爆音ノイズを浴びせられる。そして、拷問から解かれた彼女の前に現れたのは、そこで5年ものあいだ囚われの身となっているジェニファーという女性だった。一方、町の廃車置き場で拷問を受けた末に殺害された女性の遺体が発見される。事件を調べる捜査官のホークは、相次いでいた女子大生たちの失踪の事実に辿り着き、捜査線上にはブラッドリーの存在が…。
バンジャマンは人生半ばで膵臓がんを宣告され、母のクリスタルとともに、業界でも名医として知られるドクター・エデを訪れる。二人は彼に希望を託すが、エデはステージ4の膵臓がんは治せないと率直に告げる。ショックのあまり自暴自棄になるバンジャマンにエデは、生活の質を維持するために化学療法を提案し、「一緒に進みましょう」と励ます。ドクター・エデの助けを借りて、クリスタルは息子の最期を出来る限り気丈に見守ることを心に決めるのだが…。
ダンサーのエレーヌは、恋人でダンスパートナーのデイモンと一緒にニューヨークでの成功を夢見て練習を重ねる日々を過ごしていた。一方、ベビーシッター先のカートライト家では、赤ん坊の頃から世話をしている娘のリリーとマッケンジーに懐かれ、2人の両親エイドリアンとシルビアとも良好な関係を築いていた。ある日、リリーとマッケンジーとプールで過ごしていたエレーヌはシルビアから、水着姿でエイドリアンを誘惑していると思われ、今日は帰るよう告げられる。解雇されると不安を隠せないエレーヌだったが、翌日のベビーシッターの依頼に安堵。しかし、カートライト家でエレーヌが見たものは、変わり果てた姿でベッドに横たわるシルビアの姿だった。
高校2年生の舞と智樹は中学時代のクラスメイトの葬儀の帰り、久しぶりに二人きりで神田川沿いで自転車を押していた。二人は互いに気があったものの、思いを伝えられず別々の高校へ進学していたが、どうもその気持ちはまだ続いているようだ。東京都杉並区永福町の幸福橋から高井戸方面へ神田川沿いを上る二人は、上下オレンジ色のスウェットに両手首を縄で縛られ倒れている謎の男に遭遇するが、その遭遇がきっかけで八幡神社へ行くことになる。神社で亡きクラスメイトが書いた絵馬を発見した二人は、そこに書かれた彼の願いを胸に込めて神田川の源流である井の頭恩賜公園へ向かうことに。
美しく神秘的なアナイラと恋に落ちたダルベルトは警察官を辞め、アマゾン川で人や物を運ぶ商業船を購入し、家族で運航業を営むことに。新婚の2人はダルベルトの兄弟2人と実家で暮らし始めるが、生活を立て直す為にダルベルトが1ヵ月間、別の仕事で家を離れることに。しかし、ダルベルトが留守の間、兄弟2人もアナイラに禁断の欲望が芽生えてしまい・・・
15世紀、フランスの王位継承をめぐって、フランスとイギリスが血で血を洗う争いの時代。若きジャンヌ・ダルクは、「フランスを救え」と言う神の声に導かれてフランス王の軍隊を率いていた。神、愛、罪、福音と祈りを説くジャンヌだが、その力に畏怖と疑心を持った味方の軍内部から反発が生じる。やがてジャンヌはイギリス側に捕らえられ、教会によって異端審問にかけられる。抑圧と支配の濃密な論理で迫る「雄弁」な男たちを相手に、反駁の叫びと沈黙で応じるジャンヌ。告発に屈せず、自らの霊性と使命に忠実であり続ける。
ニューヨーク郊外の住宅地に親子3人で暮らすブラッグ一家。その近隣に、独身の経営者カイルが越してくる。インテリアデザイナーのサラ・ブラッグと母の仕事に興味を持つ18歳の大学生カーリーは、カイルの新居を訪ねてインテリアコーディネートを売り込む。そのプレゼンを気に入られ親子で採用されるが、カーリーは父親よりも年上の50代のカイルから個人的にデートに誘われる。一度は断るも、恋人のベンとケンカし、親友のメルから気軽なつき合いを勧められ、夕食へ出かけることに。大人のデートに心を掴まれたカーリーは、カイルと交際を始める。さらにメルもカイルの友人ブレントと親しくなるが、カーリーの周囲では強盗や事故など不穏なことが続出する。
カフェオーナーのサマンサは、娘ブレイクの意向を汲んで、イギリス人留学生クロエを受け入れるホストファミリーとなった。1年前に双子の姉を亡くした喪失感から、ふさぎ込んでいたブレイクだったが、明るく活発なクロエの影響で元気を取り戻していた。そんな娘の様子を見て、サマンサは重たい肩の荷が下りた気分だったが、常にクロエと一緒いることで、ボーイフレンドのジャックとの仲が微妙な関係になっていることが気がかりだった。そんなサマンサが不在のある夜、家ではブレイクとクロエらが同級生を集めてパーティーをしていた。翌日、庭に出たサマンサはプールに浮かぶジャックを発見する。
年老いたジョイスは突然、唯一の家族だった夫を失う。夫はジョイスが知らないうちに多額の借金を抱えており、銀行口座の預金も使い果たしていた。途方に暮れたジョイスは、B&Bとして自宅の一室を貸すことで収入を得ようと考える。最初の宿泊客の一人であるサラとはすぐに強い絆で結ばれ、母娘のような関係性を築く。サラが去った後、謎めいた青年・ボブがジョイスの部屋に長期滞在することとなる。すっかりボブに心を奪われたジョイスは、彼の世話を焼き続け、やがては恋愛妄想に取り憑かれるようになる。幸せなボブとの日々は、サラが再びジョイスの家を訪れたことで崩壊する。
創作に行き詰まる、芸術家志望の男ヘルマン。彼は実家からも追い出されようとしており、自暴自棄になっている。そんな時、芸術家として成功した叔父のフェリックスより、所有するアパートの一室を貸すという申し出を受ける。入居早々、ヘルマンは部屋の壁に空いた穴の向こう側から語りかける女の声を聞く。女の声はヘルマンに創作のインスピレーションを与え、彼を芸術家としての成功に導く。ヘルマンの人生がうまく転がりだした矢先、壁の穴は徐々に態度を変貌させてゆく。
釜山の建設現場で働く従業員たちにかかってきた電話――。振り込め詐欺によって娘の治療費からマンションの支払いまで、沢山の人々が大金を失った。現場の作業員として働くソジュン(ピョン・ヨハン)は、前職が刑事という異色の経歴を持つ。彼は愛する妻と同僚の30億ウォンを取り戻すため、振り込め詐欺犯を追跡しはじめる。犯人の手がかりを掴み、中国のある建物へ侵入するソジュンだったが、そこでは組織化された巨大な詐欺集団が総責任者クァク(キム・ムヨル)の指示で毎日多額の振り込め詐欺を行っていた!愕然とするソジュンだったが、300億ウォン規模の新たな詐欺計画を知り、元刑事の正義感に再び火がつき、ひとり巨悪に挑む!
香港九龍の黒社会で暗躍していたシャンはある日、組織間の暴動事件に関わった罪で投獄される。出所したシャンは一人娘を育てるため、弟分のラオリン、ア-ナンとともに黒社会から足を洗い二度と戻らないと誓いをたてるが、黒社会のボス、タリーの襲撃を受ける。激しい格闘とカーチェイスの末にタリーを死に至らしめると、復讐に燃える凶暴なタリーの弟・ジャーノンの報復を受ける。弟分たちを殺され、ついには娘をジャーノンに拉致され――。
怪奇現象が頻発するショッピングモールの上層階にある映画館。そのショッピングモールの開発者は危篤状態にあり、悪霊に取り憑かれているという噂がたっていた。ショッピングモールが建つ土地には、悪霊を鎮めるために生贄の八つの棺が埋められており、これらを掘り起こしたことで悪霊が解き放たれたというのだ。父の命を救うため、開発者の娘は真夜中の映画館に映画の宣伝と称し7人の友人を招待するが…。
18歳のアレクシスはお腹の子の父親であるジョンを、口論の果てに車で轢いてしまう。それから16年後。ある二組の家族の子供が生まれて間もなく、病院側のミスで取り違えられていたことが発覚。カーター&ブルックに育てられた娘ヘイリーと、シングルマザーのアレクシスの娘ブリアンである。家族カウンセラー、スーザンの提案で、お互いの娘に実の親と交流を持たせつつ、その後、彼女らにどちらかの親を選んでもらうことに決まるが、双方の家には明確に貧富の差があった。そんな折、アレクシスは勤務先の店の金を盗んでいたことがバレ、思わず店主を殺害してしまう。殺戮の味を蘇らせてしまったアレクシスは、その後も次々と邪魔者たちを毒牙にかけていく。
アクセサリーデザイナーのケンドルは、小学生の娘エミーと、息子ボビーを育てるシングルマザー。仕事で出会ったイーサンと恋に落ち、いつしか一緒に暮らす仲になっていた。しかしイーサンは、3年前に死産を経験。イーサンの母バーバラが執拗に孫に執着したことから、前妻とは離婚するハメに。以来、イーサンはバーバラと距離を取っていた。そんな事情を知らないケンドルは、プロポーズされたのを機に彼と母との親子関係を修復させようと、バーバラを家に招くのだった。それが悪夢の始まりとは知らずに。表向きは優しく、子どもたちともすぐに馴染んだバーバラ。だが、たちまち彼らの家に我が物顔で現れるようになり、子どもたちを手なずけようとする。
明治から令和へ、『百試千改』の言葉が、消えかかったモノづくりの魂に明かりを灯す!永峰明日香は東京で夢破れ、故郷広島へ。実家は三浦仙三郎の杜氏の末裔が継いだ酒蔵。養女である明日香は、幼き頃から酒造りに興味を持っていたものの、実家を継ぐことは、そぐわないと避けて生きてきた。目標を見失っていた明日香は父・亮治が「家宝」とする三浦仙三郎の手記を目にする――。「何度も試して直す。なんぼいけんかってもそこを見つけて、直す。わしゃあ負けんど」明治初期、新米酒造家の三浦仙三郎は、醸造中に中の酒が腐る「腐造」に何度も見舞われる。資金不足、両親、愛する養女の死。逆境の中、腐造を起こさない、安定した日本酒醸造技術の確立に研鑽を重ね、ついに軟水による低温醸造法を導き出す。明日香は仙三郎の百回試して、千回改める『百試千改』の想いに強く惹かれる。そんな折、父・亮治が突然倒れ、サラリーマンの兄・創太は、たとえ仕込み中であろうとも蔵をやめるべきだと主張する。三浦仙三郎の想い、父が手帳に残した新酒への想い、明日香は、わだかまりを超え、『百試千改』のモノづくりに入る決心を固めるが――。匠の心意気と技、支える家族、仲間たち。広島の地で、吟ずる者たちのタスキは繋がれた!明治から令和へ。時を経て、想いと一緒に醸される新酒『追花心』は完成できるのか?
ロサンゼルス。攻撃的なユーモアセンスをもったスタンダップ・コメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と、国際的に有名なオペラ歌手のアン(マリオン・コティヤール)。“美女と野人”とはやされる程にかけ離れた二人が恋に落ち、やがて世間から注目されるようになる。だが二人の間にミステリアスで非凡な才能をもったアネットが生まれたことで、彼らの人生は狂い始める。
記者で人気ポッドキャストのホスト、アレックスが勤める新聞社ハリントン・クロニクルに、休暇中のチャックの甥ザックがヘルプとして訪れる。即戦力となる人物の登場に喜ぶ編集部だったが、ザックはビリー・ギャレットが主催する自己啓発セミナー合宿への参加を予定に入れていた。ビリーは5年前、主宰したセミナーで参加者の死亡事故を起こし、収監されていたことを知ったアレックスとドリューは、ザックの身を案じ合宿への潜入取材を試みることに。そしてビリーと妻のアイヴィに接触したアレックスは、秘かにセミナーの内情を調査。そんな最中、ハイキング・チャレンジ行程中に、参加者のダニエルが崖から落下する死亡事故が再び発生してしまう。
女子高生のセイディは、大学合格と奨学金獲得の通知を受け取り大喜び。だが、一緒にその喜びを分かち合うはずの恋人ジャックは、予定とは違う大学への進学を決めていた。口論となり、ジャックの本音を聞いたセイディは、彼に別れを告げるも落ち込みを隠せないでいた。そんな時、友人に誘われたパーティーで、他校生のギャビンと運命的な出会い果たしたセイディ。しかし、パーティー会場がジャックの家だったことから、男同士のケンカが勃発。彼女の機転で大ごとにならずにケンカは収まるも、帰宅したセイディの携帯に、“ギャビンとは関わるな”と、差出人不明の忠告メールが届く。
銭湯で働く涼子(山下永夏)は、なじみ客の坂本亮太(井上正大)が入浴中に大きな音に驚いて浴室に駆け込んだ!するとそこには土佐弁を話す丁髷の男がいた。その男は、文久2年(1862年)の世界から、150年の時を超えて現代にタイムスリップしてしまった坂本龍馬(井上正大)だった。その入れ替わりで文久2年の世界へタイムスリップした坂本亮太。そして、タイムスリップした場所では、ライバル店の対立と東と西の商店会の対立、外部からのIR統合型リゾートの建設計画など図式は幕末の日本そっくりだった!現代にやって来た龍馬は、この町を一つにまとめ、問題を解決しながら、幕末へ戻る方策を探し出す。一方、亮太もどうにかして現代へ戻る方策を考える。果たして、龍馬は涼子を陰謀団から助けることが出来るのか?龍馬と亮太は、元の世界へ戻れるのか?
シカゴの証券取引所で働くジョンは、高給取りのエリート・サラリーマン。美しい妻と可愛らしい子供たちに囲まれ幸せな日々を過ごしていた。ある日のこと、ジョンのもとにフロリダの病院から、搬送された母親に対する手術同意書へのサインを求められ、急いで現場へ向かったジョン。そんな彼を待ち受けたのは、認知症が進んだ父親ハリーのハチャメチャな行動だった。ハリーが起した火事によって両親の住み家が消失し、シカゴに戻るや否や、インサイダー取引容疑で銀行口座は凍結され、妻と子供たちは出て行ってしまう。FBIの追求が進み災難続きのジョンは、母親からある提案を告げられる。
ミシェルは成績優秀な生徒6人だけが参加できる学業的十種競技の選考試験を受け、トップ成績でメンバーに選出される。これで結果を出せば大学進学や奨学金の獲得が有利に運べることから、母の応援を受け、より一層勉強に励んでいた。競技チームを担当するルー先生の厳しい指導に応えながら、勉強に打ち込むミシェルたちだったが、成績最下位のメンバーの点数がチームの点数になるルールから、次第とサラが落ちこぼれ始める。そんなサラをチームの面々は責め立てるも、ミシェルはたった1人でサラをかばっていた。しかしプレッシャーに耐えきれなくなった彼女が教室を飛び出した時、あとを追ったミシェルが目にしたのは、意識を失い倒れているサラの姿だった。
ある夜、付け狙われていたネットストーカーが家に侵入し、両親を殺されたエイデン。目撃情報もなく犯人は捕まっていない。あれから13年間、エイデンはインターネットを絶ち、セラピーを受けながら画家としてひっそりと暮らしていた。美術商で友人のウィントンの勧めで開催した個展で魅力的な男性ポールと出会い、心を許し始めるエイデン。一方、この事件の捜査を未だ続けるペイジ刑事に、エイデンの身辺調査を依頼されたサイバー・セキュリティー専門家のジャックは、犯人はエイデンの身近に潜み、彼女の家に設置した隠しカメラで行動を監視し、次なる行動に出ようと企んでいるという衝撃の事実を突き止めるのだが…。
雑誌記者のケイト・ダニエルズに人生最大のビッグチャンスが訪れる。彼女が尊敬するベストセラー本「アンサー」の著者オーウェン・ミューラーへの取材が飛び込んできたのだ。俄然張り切るケイトだったが、取材条件がオーウェンの住むカナダの町バンフに直接会いに行くことと聞いて、旅行嫌いのケイトは躊躇してしまう。だが、取材が成功すれば社員登用の道が開けると覚悟を決め、親友の写真家ジェインと共にニューヨークから3990キロも離れたバンフへ。現地へ到着しただけで疲労困憊のケイトは、空港まで迎えに来てくれた宿のオーナーとは知らず、カフェスタンドで絡んできたノアと押し問答になるなど、彼女の人生を賭けた取材は、波瀾の幕開けとなるが…。
メルボルンの連邦警察官として働くアーロン・フォークは、家族を惨殺した後、自殺したとされる親友ルークの葬儀に参列するため、20年ぶりに帰郷した。ルークの両親にせがまれ、親友が犯した事件の真相を調べることになるが、その事件を追うことは同時に、17歳の頃、自分自身が殺人犯と疑われた同級生の少女の変死事件をめぐる記憶と対面することでもあった。過去と現在の事件に振り回されながらも、次第に親友の事件は単なる自殺ではないことを突き止める。さらに過去の少女の死の真相も知ることになる。
若者たちが多く集うヤングスタウンでは、未解決の殺人事件が多発中。しかしそんな場所でも好きだと答えるジョアナは、ファッションのドキュメンタリー撮影でクルーに密着されていた。その後、彼女が向かった先は、アフガニスタンで戦死したボビーの通夜。そこには多くの学生たちが集まっていた。彼を偲びながら他愛もない話で盛り上がるジョアナたち。しばらくすると、おぼつかない足取りで近寄ってきた1人の少女が、近くにいた女性に噛みついたことで、周囲はパニックに陥ってしまう。
幼馴染みのジェイクを頼り、ニューヨークへとやってきたユーリ。刺激的な街に触発されたかのように都会の生活を楽しむ彼は、ジェイクの友人メアリーを部屋へと連れ込み、事に及んでいた。しかし隣の部屋で寝ているはずのジェイクのもがき苦しむ声が聞こえ、我に返ったユーリ。急いで救急車を呼ぶと、隣人だと言う救急救命士の男が駆けつけてきた。やがて救急車に運ばれたジェイクだったが、容体が急変し死亡。激しく落ち込むユーリは昨夜、救急救命士と名乗った男の行動を不審に思いジェイクの部屋を調べると、部屋に置かれていたジェイクの勤め先・自助団体トゥルー・ヒーリングから贈られたトロフィーに仕掛けられていた盗聴マイクを発見する。
千葉・九十九里浜。実家のサーフショップで働く青年・健一(吉村界人)は、不慮の事故で命を落とし、幽霊になってしまう。幽霊になった健一が実家に帰ると、そこには数年前に他界し、健一と同じく幽霊になった父・拓郎(津田寛治)の姿が。さらに、母・彩子(田中美里)が幽霊が見えるということも発覚し……!?幽霊になった父と息子、そして幽霊が見える母。家族三人と彼らを取り巻く人々が過ごす三日間のファンタジー。
ゴンママこと権田鉄雄は昼はジムで体を鍛え、夜はジム仲間が通う「スナックひばり」を営むでっかくマッチョなオカマ。皆の良き相談相手でいつも陽気なゴンママだか、人知れず不安を抱え眠れない日々を送っていた。ある夜、ジム仲間の歯科医・四海良一が一人でスナックにやってくる。普段はマシンガントークでうるさいぐらいの良一だったが、数年前のある出来事の悲しみを乗り越えられず、妻の由佳との関係も冷え切っていた。話を始めた良一にゴンママとバーテンダーのカオリちゃんはそっとカクテルを出す。ソルティドッグ。カクテル言葉は「寡黙」。戸惑う良一にゴンママは語りかける。
詩人・小説家の耕治人が妻ヨシさんとの晩年の日々を綴った<命終三部作>(『天井から降る哀しい音』『どんなご縁で』『そうかもしれない』)を映画化したヒューマン・ドラマ。長く連れ添ってきた妻がある日突然認知症となり、穏やかな日常が一変してしまう中で、それでもすべてを受け入れ妻を優しく見守り続ける夫の姿を描く。主演は雪村いづみと上方落語界の重鎮、三代目桂春團治。
みなさん、緊急ニュースです!韓国のトップスター、ファン・ジョンミンさんが誘拐されました!!ソウルで新作映画の記者会見に出席したファン・ジョンミンが、その夜、自宅前で突然拉致された。パイプ椅子に縛りつけられた状態で意識を取り戻したジョンミンは、自分が大金目当ての一味に誘拐されたことを知る。しかもゲームを楽しむように彼を誘拐した若者5人は、ソウルを震撼させている猟奇殺人事件を起こした凶悪集団だった。情け容赦ない脅迫に屈して身代金5億ウォンの支払いを約束したジョンミンは、同じ部屋に監禁されている少女ソヨンを励ましながら、必死に脱出策を模索する。しかし冷酷なギワン率いる誘拐グループは、大規模な捜査を繰り広げる警察を翻弄して暴走また暴走。やがて渾身の“熱演”で一か八かの賭けに打って出たジョンミンは、誰も想像できない“クライマックス”になだれ込んでいくのだった・・・・・・。
取り立てには労を惜しまない、自動車金融業界のエース、ヨンベ。ある日、ボスであるソ社長に任されたスーパーカーが、親友のドンシクの運転により消え去ってしまう。スーパーカーを奪った犯人だと疑われ、ソ社長たちに追われ始めるヨンベ。頼れる人も逃げ場所もない彼の前に現れたのは、父が遺した1987年型の古びた自動車“ステラ”だった。最高時速50km、残された時間は3時間―。唯一の希望の星ステラと共に、スーパーカーを必ず見つけ出す!
両親が留守になる週末、高校3年生のトリッシュはバスケットボール部のチームメイトを自宅に招き、男以外は何でもアリのパジャマ女子会を開くことにする。時を同じくして、学校の周辺に怪しい影がチラつく・・・・・・精神病院を脱走した殺人鬼のラス・ソーンであった。血に飢えたラスは肌も露わにはしゃぐ女の子たちの匂いを嗅ぎつけ、トリッシュの家へと向かう。女子会に侵入したい男子高生たち、仲間になりたい転校生のヴァレリーとその妹が入り乱れ、波乱含みの週末が幕を開ける。狂った電動ドリルの餌食になるのは誰だ!?
麻薬捜査官ブラドック刑事の次なる任務は「HT25」と呼ばれるドラッグを売りさばこうと画策する組織への潜入だった。謎の新薬HT25はサメを原料にして作られた強力な麻薬で、副作用としてDNAを改変してしまう力を秘めていた。新薬実験の過程で様々なクリーチャーが生み出されるが、研究所で爆発事故が発生し、世にも恐ろしい怪物たちが解き放たれてしまう。その中にはサメとカニの合体生物―KANIZAME―がいた・・・・・・!謎が謎を呼ぶ潜入ポリスアクションシャークムービー!
潜入捜査官であるイタリア市警の刑事:カリーム。彼の今回の潜入捜査対象は、母国イタリアを拠点とするハッサンという男を長とするテロリスト・グループだった。首尾よく彼らのグループに接近し、潜入を始める。資金調達のための現金輸送車襲撃の犯行や、銃火器の武器売買現場に加わり、信任を得てゆくカリーム。ハッサンの行動を監視する内に、テロのターゲットがミラノにそびえ立つ大聖堂:ドゥオーモの爆破計画であることを突き止める・・・。果たしてカリームは、そのテロ計画を阻止できるか?!
組織から金とコカインを盗んだフレディは、腹部に銃弾を受けながらも命からがら逃げ出し、長距離バスに乗り込む。冷酷無比な女ボスのヴィックは、裏切りを絶対に許さない。フレディと共謀した仲間たちは、次々と捕まり殺されていく。しかし、フレディには何としても逃げ切らなければいけない理由があった。それは、ひとり娘のリリーのためだった。犯罪を繰り返し、父親らしいことは何もできなかった。この金は、せめてものリリーへの償いだった。ヴィックの追手が迫る中、出血多量で意識が朦朧としていく。さらに、車内には怪しい行動を取る乗客もいる。フレディは、藁をもすがる思いで疎遠になっていた父親に助けを求めるが―。
事故物件を舞台にした恋愛リアリティ・ショーが想像を絶する怒涛の殺戮バトルロワイアルと化す!「事故物件に住み込み、幽霊をカメラに収めるまで帰れない!」という企画の番組制作中に発生したYouTuberとアイドルの卵たちの謎の失踪事件。だが、あの事件は序章にすぎなかった。「事故物件を舞台にした恋愛リアリティ・ショー」という新企画の撮影に集められた男女とそのスタッフ、だが、撮影場所となる新たなる事故物件で彼らを待ち受けていたのは、彼らを生贄にある“儀式”を行おうとする邪悪な集団が仕掛けた地獄の罠だった…。
ある夜、一人の警官が殺害された。裏で糸を引く人物として浮上したのは、出処不明の莫大な後援金を受け、高い検挙率を誇る広域捜査隊のエース刑事パク・ガンユン。彼を内偵調査するのは、殉職を隠蔽された警官の父を持つ原理主義者の新人刑事チェ・ミンジェ。広域捜査隊に配属されたミンジェが目の当たりにしたのは、裏社会に精通しながら違法捜査を繰り返すガンユンの姿だった。ミンジェはガンユンのやり方に戸惑いながら捜査をともにすることで、警察内部の秘密組織やその裏に隠された不正行為、そして父の死の真相にたどりついていく。ある日、情報員から高額で情報を仕入れたガンユンは、警官殺しの犯人を逮捕する。しかし、都合よく手柄をあげるガンユンの疑いは解けないままだ。そんな中、二人は新種の麻薬捜査をするも、捜査費が足りず、ガンユンは暴力団から多額の借金までして逮捕に力を入れる。そして、ガンユンは遂に警官として越えてはならない一線を越えてしまい……。
とある海辺で出会った2人。1人は会社をサボって当ても無いまま辿り着いた彩花。もう1人はその町で生れ育った渚。ひょんなことから彩花と渚は一緒に飲むことに。場所は渚が所有する焼き鳥屋店舗。その店は渚が3ヶ月前に亡くなった祖父から受け継いだものだった。東京の企業でキャリアを築き上げてきた彩花は、自然に囲まれ自由奔放に育った渚に翻弄されつつも一緒にいることに居心地の良さを感じていた。たった1日、会社をサボるつもりだったが彩花は会社に休暇願いを出して暫く留まることにする。渚は半ば強引に彩花を誘い、祖父から譲り受けた焼き鳥屋で一緒に居酒屋を始める。メニューは気まぐれの日替わり。祖父の親友の鉄二や、東京からの移住者である俊とカナが常連となり次第に店は繁盛していく。2人は釣りをしたり、浜辺でのんびりとしたスローライフを楽しんだ。そんなある日、彩花が会社を休む理由となった出来事を告白する・・・。
「登山家マロリーがエベレスト初登頂を成し遂げたかもしれない」といういまだ未解決の謎。その謎が解明されれば歴史が変わることになる。カメラマンの深町誠はネパールで、何年も前に消息を絶った孤高のクライマー・羽生丈二が、マロリーの遺品と思われるカメラを手に去っていく姿を目撃。深町は、羽生を見つけ出しマロリーの謎を突き止めようと、羽生の人生の軌跡を追い始める。やがて二人の運命は交差し、不可能とされる冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑むこととなる。