人里離れた田舎の農場に人を誘い込み、彼らを死ぬまで狩り続ける2人の兄弟、リーヴァイとメンフィス。狩りは兄弟の異常な快楽のためだけでなく、臓器や歯を手に入れたいと願う金持ちの顧客に体の一部を売り生計を立てるためにも行われていた。善良な青年を演じるリーヴァイはガールフレンドとその友人カップルを誘い、病的な狩りに三人を巻き込む。命がけの殺人ハントに立ち向かうのは、カモ狩り経験者のブルックと銃の扱いを知るオーウェン、そして動物すら殺せないキンバリー。生き残るのは、果たして誰なのか。
2009年、ゲイの知人から「私たちのような人間は撮らないのか」と問われ、性的マイノリティを俯瞰的に取り上げたドキュメンタリーが今までなかったことを知った。カメラを向け、彼らと向き合うことで「常識の外側で生きる存在」でありながら「他者を排除しない、優劣をつけない生き方」に共感、「自分の中の普通」が溶けていく体験をした。撮影は2012年の淀川河川敷のパーティーから始まり、大阪・神戸・京都、そしてパリへと昇華されて、異形の宴のクライマックスで大団円を迎える。異性装、ニューハーフ、SM、タトゥなどが特異なカルチャーでなく、一般的なファッションやアートとして定着している中、自らの性に忠実・誠実に生きる彼らの多様な生き方に迫った。人間とは?性とは?人と人が繋がるとは?今、新しい感性のメッセージが見えてくる。
母娘が暮らすのは、人が行き交うビジネス街の北浜。荒ぶれるママリンを家に閉じこめるのをやめて徘徊につき合うようになると、ご近所やお店の人の目に留まり、さりげなく自然に助けてくれるようになった。引きこもるのではなく露出系。認知症のママリンと暮らすことが、どうしても避けられないことなら、それをありのままに受け入れるしかない。しかし逆に言えば、介護という制約に縛られる必要もない。ママリンを連れて居酒屋やバーにも行くし、ギャラリーのお客さんにも紹介する。隠すのではなくお披露目系。しかし、その徘徊は尋常ではない。6年間で歩いた距離は大阪/ 東京3往復分。一体どこまで歩くのか…、認知症と健常者の智恵比べ、体力勝負の根性試し。そして、さんざん歩いたママリンも老いには勝てぬで、健常者の勝ちのような…。感情の介護ではなく実験系。そんなちょっと普通じゃない、でも母娘にとっては普通の日々のドキュメンタリー映画。決してお涙頂戴ではない、アヴァンギャルドな映画です。
人は忘れる生き物である。そしてまた、人は忘れない生き物でもある。1995年1月 阪神淡路大震災。神戸市兵庫区は甚大な被害を受けた地区の一つだ。あれから20年、いまだ震災前の人口は戻らず、高齢化はさらに進んだ。「一面の焼け野原、震災は戦災と同じやった」そう語る人もいる。彼らは過去を生きているのではない。今ここを生きている。嘆くのでも恨むのでもない。ささやかなハレとケ。淡々と自らの命を紡ぐ日々。かれらの経験から学ぶことは今しか出来ない。いや、もう十分に遅すぎる。“大きな出来事”を体験した“小さな人たち”は、上から大声で叫ぶのではない。私たちと同じ目の高さから自分にも言い聞かせるように、小さな声で語りかける。一つ一つは何処にでもある取るに足らない出来事かもしれない。しかし、かけがえのない“小さな言葉”は“遠くまで”届く。死者に、未来に届く。そして、静かに強く長く残る。阪神淡路大震災10年目を契機に始まった兵庫モダンシニアファッションショー。12月の本番まで8ヶ月間に亘り、ショーに関わる人々の姿を追った。歳月とは?忘れるとは?変わるとは?日常とは?ハレの日とは?装うとは?そして人が人と生きるとは?正しい答なんて何処にもないのかもしれない。それでも人々は生きる。淡々と、限られた生を、死者たちに与えられた生を。
台湾から沖縄・西表島に渡って80余年。1人の女性の人生から浮かび上がる、家族の記憶と忘れ去られた炭鉱の知られざる歴史とは…。台湾の異才・黄インイク監督、『海の彼方』に続く長編ドキュメンタリー映画、第二弾!琉球弧の南端に位置する、熱帯林に囲まれた西表島。希少な動植物が生息し、近年は世界自然遺産登録で盛り上がる“秘境の島”には、人知れず眠る巨大な炭鉱があった。明治19年から第二次大戦後の一時期までの60年余り、島の西部に存在する炭層での採炭が行われていた。その労働環境の過酷さから悪名が高かった西表炭鉱だが、廃坑となって久しい現在、忘れられた記憶となりつつある。カメラは、西表島に住む1人の女性が迎えた人生の“最期”に寄り添う。廃坑を無秩序に覆う緑、そこを住処とするイノシシの群れ、そして廃坑を見つめる90歳の女性・橋間良子。10歳で父に台湾から連れられ、人生のほとんどをこの島で過ごした彼女は、たった1人で誰もいない家を守る。眠れない夜には、忘れたくても捨てられない記憶たち――島を出て音信不通となった子ども、炭鉱の暗い過去、父への問いかけ――が彼女を襲う。希望、怒り、不安、そして後悔――彼女が人生最期に放つ静かな輝きが、この一作に凝縮される。
フォロワー数467,493人の超人気インフルエンサー・ケリーはチアリーダー姿のまま拉致され、意識を取り戻した時には見知らぬ地下室に監禁されていた。やがて彼女の前に異様なマスクを被った男が現われ、SNSで配信を行い「1時間以内に1000いいね!」を獲得するように命じる。できなければ、待つのは死。強要を拒否すると、男は拉致した別の女性を連れてきて危害を加えるという。なんとか課題をクリアしたケリーに、男の要求はエスカレート。6時間以内に5万いいね!を獲得するように命じ、ケリーの肉体と精神状態は限界に近づいていた。そして、男が彼女を拉致監禁した真の目的が次第に明らかになっていく…。
カンサン団地11棟201号に住むヨソンは、夜遅い塾帰りにひとりでバスで帰宅することに。ところがヨソンはそのまま行方不明となり翌日バラバラ死体で発見される。母ギョンヒは心に深い傷を負い、娘の幻覚を見るようになっていた。犯人が捕まらないまま10日おきに連続殺人事件が起きるという状況に。団地の人々の精神状態が限界に近づくなか、102号室の男が死体の入っていたカバンと同じものを購入していたことがわかり住民たちは疑念を抱いていく。
幼い娘ミアと暮らすレイチェル。浮気が原因で別居中の夫ダニエルは法務官を務めているが、生活費の捻出が苦しくなったと連絡があり、レイチェルは法廷画家の仕事に復帰せざるを得なくなる。そこで友人に紹介された保育園にミアを預けることにするが、同園のライト先生はレイチェルを知っている様子で、「ギャビーと呼んで」と、親しげに接してくる。約3年前、ギャビーは車同士の衝突事故により幼い娘のクリスタルを亡くし、運転していた夫のトロイも下半身不随になっていた。衝突相手の車を運転していたのはダニエルで、当時妊娠中のレイチェルも同乗。ギャビーは亡き娘に似たミアが自身の前に現れたことを神の啓示と捉え、ミアを奪おうと画策し始めていた。
研修医のナタリーはメディカルスクールで出会ったスコットと恋愛中。長年のつき合いで、周りも羨むお似合いのカップルだったが、今のナタリーにとっては恋愛よりも医師としての将来のほうが大事だった。そんなある日、スコットから突然のプロポーズを受けるナタリー。しかし返事を躊躇したため、スコットは遠く離れたシカゴの病院に行くことを決意してしまう。スコットと別れたくないナタリーは祖母のミミに相談。すると祖母が結婚式で被ったベールを渡される。それを被るとナタリーはなぜか10年後の未来にタイムスリップ。そこではスコットと結婚し、忙しいながらも2人の子供に恵まれ、幸せな暮らしをしていたのだった。
FBIの特殊任務チームで通信分析官を務めていたマークは、保護するはずだった亡命希望女性が殺害された作戦の責任を取らされ、解雇されてしまう。職場恋愛中のディランにも距離を置かれ、バーでヤケ酒をあおっていたマークは、国防総省にツテがあるというケーヒルから声をかけられる。彼によれば作戦の失敗はマークのミスではなく、内部スパイから情報流出したせいだという。さらにケーヒルは、ある任務を成功させれば復職させると持ちかけてくる。迷いながらもマークはケーヒルが用意した家を防犯性の高い家に改築する極秘任務を引き受ける。しかし、少ない予算と短期間での業者探しに苦戦。そんな中、女性土建業者ゾーイが仕事を受けてくれるが、口が悪く自由奔放な彼女と度々衝突してしまう。
サラは総合病院の心臓外科長に就任したケビンと結婚、新居で幸せな新婚生活を送っていた。しかし心臓病を患うサラは、毎日ケビンの処方した薬を飲まねばならず、悪夢にも悩まされていた。やがてサラは代替教員として小学校に勤務し始めるが、親切にしてくれた同僚のイーサンが児童虐待で告発され、庭師アレックの愛犬がいなくなるなど、サラの周囲で次々と異変が起こる。また、ケビンの妹ジョリーンが頻繁に新居へ訪れては家の改装を仕切り始め、ケビンはサラに髪型や服装を変えるよう要求。妹に自宅の合鍵を渡すなど、独断専行の行動や、何か気に食わないと冷たい目になるケビンに、サラは不信感を募らせていく。
婚約者マークとの結婚を間近に控えるリア。そんな彼女のあとをつけ、車の中に侵入してきた謎の女が「彼と結婚してはダメ!」と言い放ち去って行く。その女=フェイスは、5年前にマークと付き合っていた元カノだった。マーク曰く、妄想癖が激しく次第にマークのことを元カレのブライアンと勘違いするようになり、遂には狂気じみた言動を繰り返した果てに入院させられたのだという。そして迎えたリアとマークの結婚式当日、リアはフェイスに誘拐されてしまう。事態を察知したマークになんとか救出されたリアだったが、その際、マークは勢いあまってフェイスを絞め殺そうとする。リアは必死に説得しマークを思い留まらせるのだが、見たこともない彼の形相に恐怖を覚える。
市街地の真ん中に忽然と姿を現した謎の映画館“メトロホール”。そこの覆面試写会に招かれた人々は、上映される悪魔〈デモンズ〉のホラー映画に魅せられてゆく。そして映画の進行と同時に場内では恐るべき惨劇が起こる。映画に映し出されていた悪魔〈デモンズ〉たちが、実際にスクリーンから飛び出し観客を襲い始めた。劇場の出口は塞がれ誰も脱出できない。襲われた観客はひとり、またひとりとデモンズ化してゆく。
潔癖症で、人付き合いが苦手な昔堅気のヤクザの金田(42才)と20年以上前にプチブレークした男性アイドル、今は地下アイドルとして活動してる小太りの東(44才)芸名あずぽん。金田は、やりたくもない借金取り立てを命じられて両親と住むあずぽんの自宅に行く。お互い正反対の二人が色々な事を通して交流を深めていく。金田はどう変わっていくのか?
同居することになった父フィリップの恋人アンドレア。19歳の息子マーティンは最初は冷たくあしらっていたが、家族に明るさを取り戻してくれる魅力的なアンドレアに惹かれていく。そしてフィリップが出張中に性的関係を持った2人。マーティンはアンドレアにのめり込んでいくが、やがて自分の思うままに振る舞うアンドレアに不満を持ちはじめ・・・
2014年、鹿児島の桜島のふもとで日本で1番小さなフェス「WALK INN FES!」が産声を上げた。若者たちのカリスマ横山健(Hi-STANDARD)にして「血の通ったフェス」と言わせたWALK INN FES!は、地元の鹿児島バンドとメジャーのゲストバンドが同じステージに立つ。「僕らの街は、僕らで創る。」のテーマ通り、スポンサーも募らず、プロのイベンターを使わず、出演するバンドマンたちがステージを設営し、2014年から年々出演バンド数や動員を増やしていった。規則の明文化や禁止行為を極力無くし、お客が自ら考えるフェスとして参加者もさまざまなジャンルに広がり、それは「ロック、音楽を利用したローカル自立のアーキタイプ」でもあり、まさに小さな「街」のような存在になった。しかし、2020年、コロナウィルスの猛威が世界を覆いつくし音楽フェスティバルは世の中から消えた。人の居なくなった「街」はこのまま終わってしまうのか? Ken Yokoyama、TOSHI-LOW(BRAHMAN)、the band apartなど若者のカリスマアーティストたちが「仲間」と呼ぶ主催者 野間太一。野間は何を考えこの街を創ったのか?この小さなフェスがなぜ人々を魅了するのか?ステージMC、インタビュー、鹿児島、東北、数々の映像の断片が圧倒的な熱量を持ってその魅力を紐解いていく。映画は全編を通して、WALK INN FES!と共に10年を生きてきた1人の少女の語りべとなり物語は進んでいく。初めてのフェスで喜怒哀楽の感情に目覚めた少女、急速に成長していく自我、やがて「街の記録」は、「少女の記憶」と融合して、その意識のコアにたどり着く。
お金のこと、人間関係、社会保障のこと、そして生きていけるのか…そんな根本的な不安を抱え生きづらい若者はたくさんいます。プラス、女性特有の生きづらさも「いつ結婚するの?」「子どもは早い方がいいよ」「二人目は?」・・・そんな事言われても…無理じゃんどこにそんな余裕あるの?これ、本音。が、そんな「生きづらい」社会で、「生きやすく」生きている人たちもいます。ただ自由にしているのではなく、きちんと生活も営みながら。生き方を変えたい人たちはたくさんいるけど、本当に変えられる人ってどれだけいるのだろう。その一歩ってなんだろう?何が彼女らを変えたのだろう?初めから生きやすかったの?7人の女性たちを通じて見えてきたもの東京、大阪、札幌に住む女性たちがタイニーハウスに触れて何かが変わった。北海道の雄大な自然の癒しと、シンプルに生きることを選択した女性たちの生き方から、もう少し気楽に生きていけるヒントを探し出します選択肢のある世の中を探して…
1950年8月、朝鮮戦争において劣勢の韓国軍。北朝鮮の猛攻により首都ソウルも陥落という状況の中、最後の砦である洛東江を死守すべく全兵力を同地に集中させようとしていた。戦闘経験がほぼない71人の学徒兵たちは、韓国軍司令部が置かれた中学校の守備を任されるが、指揮官に任命された青年ジャンボムは問題児のガプチョらに手を焼いていた。そんな中、南進する北朝鮮軍がこの学徒兵だけが残された手薄な守備隊へと迫っていた…。
大学生の男女グループ内でも憧れのカップルだったピャオピャオとスー・リャン。ところが、皆で山へ遊びに行ったときにピャオピャオは足を滑らせ崖から転落、命を落としてしまう。“こっくりさん”でピャオピャオを呼び出した一同だったが、それ以来、超常現象に次々と巻き込まれ始め赤い服を着た女の存在を感じ始める。様々な思惑、嘘、死者の魂が交錯するパニックホラー!
幼いジェームスが母と妹とともに父親のDVから逃れ、8年の月日が流れた。大学生になったジェームスは、社会に対する憤りを日に日に高まらせ、腕に“Only Now Existing”(今しかないもの)のイニシャル文字“ONE”のタトゥーを入れ、自由の抑圧に対して過敏に反応するようになっていた。そして恋人レベッカとともにSNSのブログを通じて、自由と理想を訴えるONE運動を開始する。瞬く間にフォロワーは増加し、企業の内部告発者が氾濫するなど、いつしか運動は革命と化していくが、若手州議会議員カルビン・ライダーがその代弁者のごとく持ち上げられていくことが気に入らないジェームスは、自らメディアに登場し、自身の考えを述べるのだが…。
元ネイビーシールズのボビーは退役後、ロサンゼルス郊外で妻ドーンと娘ブリアナの3人で静かな日々を過ごしていた。ある日、隣人夫妻に誘われたクラブで食事をしていたボビーとドーン。ところがドーンがクラブのオーナーでギャングのボスでもあるセスが溺愛する弟に、性的暴行を受けそうになる。間一髪、ドーンを救い出したボビーだったが、セスの弟は転倒したはずみで自らのナイフで死亡。警察での事情聴取後、イーサンの殺害容疑も晴れ、署をあとにする一行だったが、復讐を誓うセスによって、ボビーに10万ドルの懸賞金が懸けられてしまう。
今からそう遠くない未来。地上にいる17億もの人類が戦争でこの大地から抹消された。やがて新たな連合国家コンチネンタル10が誕生。同時に反逆一族の後継者クリスチャンが捕らえられ、治安判事の拷問にかけられるが、祖父のタロンに救出されて亡命者の島へ逃れる。そこで彼は看護師のジェンと愛を育むが、ある目的のために島を脱出。18ヵ月後、クリスチャンは空母に忍び込み、失踪した亡命者の子どもたちの1人、エバを救い出し、島へ帰ってきた。ジェンはクリスチャンとの間の息子ジョンを生んでいたが、再会の喜びもつかの間、彼女は不治の病に侵されていた。そして政府はエバ奪還のため、艦隊を島へ送り出すのだが…。
仕事熱心で1週間分の洋服も事前に決めるほど几帳面なニコールは、上司のキムとその婚約者ブラッドリーから、彼の甥のマイケルと組んで2週間後の結婚式のプランナーを頼まれる。ニコールは優れた計画力、マイケルは4人の姉の結婚式経験を買われたものだった。元カレとのいざこざもあり、ロマンス絡みのことをしばらく敬遠していたニコールだったが、式の成功は自身の昇進にも繋がるため、好青年だが自由人のマイケルに構わず、1人で進行させようとする。しかし、結婚式の知識に疎い彼女は行き詰まり、マイケルの手を借りることに。トラブルはありつつも式の準備を進め、次第に2人も急接近。そんな中、ニコールはブラッドリーが浮気相手と電話している現場を目撃してしまう。
恋人にフラれ、家に舞い戻ってきた作家のレイチェル。ルームメイトで写真家のニコールに慰められるが、自分の部屋に行ってみると亡き大叔母が買ってくれた高価なベッドがない。ニコールがヴィンテージの服と交換したため、レイチェルはこの日からニコールのベッドで一緒に寝ることになった。恋も生活も自由奔放なニコールに、失恋経験を執筆に生かすことや失恋セックスを勧められるが、レイチェルは気乗りしない。ある日、ニコールの写真展で、来客者からもらったドラッグを飲んだ2人は、身体を重ねてしまう。レイチェルはニコールを恋人として愛するようになるが、一方のニコールはあくまで友人としてふるまい、他の男たちとも関係を持つことから、2人はすれ違うようになっていく。
ロンドンの下町にあるパブに、うだつのあがらない3人の老人たち。カウンターに置かれたグラスの横には、1つの骨壺が置いてある。つい先日まで、若かれし頃からこの場で酒を酌み交わしていた精肉店のジャックが亡くなり、“遺灰は海にまいてほしい”という彼の要望を叶えるため、ジャックの親友レイ、ヴィック、レニーが集まっていた。そして、ジャックの息子ヴィンスが運転する車で、海辺の町マーゲイドを目指す弔いのドライブが始まる。
妻を病気で亡くしたサミュエルは、彼女を生き返らせたい一心で、悪魔との契約を交わしてしまう。闇の世界をつかさどる司祭カルフを呼び起こした彼は、地球に混乱をもたらす協定を結び、ゾンビキングとなった。そんなサミュエルは、新月が昇る7日前、死者を呼び起こすようカルフに告げたことで、群がるゾンビの大群が町を完全に破壊してしまう。その事実に対峙する政府は、町を包囲し反撃を開始。そんな状況下でかすかに生き残る人間たちは、この困難に立ち向かうことができるのか?はたまた、ゾンビキング率いる悪党集団が世界を制圧してしまうのか?
親友クロエとの2年ぶりの再会を明日に控えた、高校教師ローレンのもとに訃報が届く。数時間前に電話したばかりのクロエが、その直後に何者かに殺害されたとの連絡を受け、動揺を隠せないでいた。その後、開示されたクロエの遺言書には、遺された一人娘フィービーの後見人にローレンが指名されていた。亡き親友の遺志を汲んだローレンは、クロエのビジネスパートナーのデイビットや、クロエの亡夫の唯一の親族ナディアらの助けを借り、フィービーとの生活を始める。慣れない母親業と仕事の両立で奔走する中、“ある男子生徒と熱愛”との噂が校内で囁かれ始めたため、フィービーとの養子縁組の手続きは困難を極めていた。そんな時、ローレンは何者かが自分の命を狙っていることに気づき始める。
ある植物園、ふたりの少女が互いに宿命を解析しようとする。(『アリアとマリア』)とある男女が、キャンピングカーで旅に出る。(『Blue Through』)監督からの手紙を基に、大森靖子が楽曲を書き下ろし、喪失と祈りの物語が展開する。(『M』)
フレンチアルプスの小さな村に住む15歳のソランジュ。性への好奇心が芽生えたソランジュの行動に両親や叔父が目を光らせていたが、両親が離婚したことで、徐々に周囲の環境が変わってくる。友人のパーティーで知り合ったアルノーと意気投合し、ソランジュは初めての性体験をするが・・・
子どもの頃から女性になることを夢見ていた未悠。家族へのカミングアウトは高校のとき、大学に入って女装も始めた。大学三回生の春休み、念願の性別適合手術を受けることになった。女性として社会に出るために。映画は半年間に亘り未悠に寄り添った。家族との真摯な話し合い、友人たちとの本音爆笑トーク、教員たちの学内意識改革、臨場心理士の思い、医師の覚悟、LGBT関係者のパートナーズ婚のすすめ…。そこから浮かび上がるのは、摩訶不思議で愛おしい人間の姿あった。
松尾俊二は、1950年に神戸で生まれた。俊二の運命を決めたのは17歳のとき。女性雑誌に掲載された「ニューヨークで活躍するヘアデザイナー須賀勇介」の記事だった。俊二は世界的ヘアデザイナーを目指しニューヨークに渡り、須賀の弟子となる。10年後に独立し、高級サロンZIBAを展開。ヴォーグやエルなどで、有名ファッションモデル、ハリウッド女優と仕事を重ねた。ニューヨークではゲイを公表し、アメリカ人パートナーと20年過ごす。90年代に入りアジアの時代を予見、ニューヨークを離れる。インドネシアでの苦境を経験後、シンガポールを拠点にアジアに店舗を展開。2008年には、シンガポール政府から日本人起業家として初となるSpirit of Enterpriseを受賞した。2014年、肝臓ガンを発症。診察のため一時帰国した俊二の目に映ったのは、日本の高齢者の色の無い服装と元気の無さだった。その時突然、俊二にインスピレーションが生まれた。高齢者を元気にしたい!Makeover Magicという高齢者のためのファッションショーを発案、シンガポール・東京・神戸…と、世界トップレベルのショーを開催していった。2018年、肝臓がんが膵臓に転移。神戸の実家で最後の日々を迎えることになった。俊二は死に直面しても生きる意味を忘れなかった。死ぬ前にやり遂げること…、神戸でのMakeover Magicの開催、次世代のヘアデザイナーのための本の執筆、そしてドキュメンタリー映画の製作。俊二は死の40日前、田中幸夫監督を自宅に招いた。
親友のターニャとダニエラは退屈な結婚式でお互いの旦那であるベニーとロドリゴを交換する。家に帰るまでお互いの旦那を入れ替えたまま車に乗り込むが、前を走っていたダニエラとベニーが交通事故で死んでしまう。そして、残された2人は奇妙な関係を築き始める。
映画制作者を夢見て、魔法のような愛と美しい未来を夢見ているアレックス。しかし、現実は人々から注目を浴びることができず、部屋でゲームばかりして親の家に居候している。ある日、彼の親友ヘンリーの結婚式で昔の友人ジェニーと出会い、アレックスとジェニーは昔の思い出に浸る。しかしアレックスはジェニーの気持ちに気づかず、ステファニーを気に入っている。お互いの本心を表現できずセックスだけしながら過ごしていたところ、ジェニーが妊娠し…
ニコールとクリスは友人らを誘い、田舎町で開催される音楽フェスの準備に追われていた。ところが出発間際、来るはずのないアレクシスがサプライズとして現れ、メンバーに加わりたいと言い始める。予定外の増員に難色を示すニコールだったが、渋々、彼女の参加を認め、総勢7名で現地へ出発。ひとまず会場近くの一軒家へと到着した一向は、家主のマーリンへの挨拶を終え、前夜祭と称してバーベキューパーティーを始める。しかし、この時彼らはまだ気づいていなかった。離れの窓からじっと見つめるマーリンの姿に…。
ギャングの大物リーブスが牛耳る裏社会に生きるニールは、投資詐欺で失った大金を取り戻すため、自分をハメたエドワードを殺害。彼の共犯者ビクターからカネを取り戻すべく、仲間のジョーに協力を依頼する。一方その頃、ビクターはかき集めた10万ドルを手にニールとの交渉の場に向かうが、彼の異変に気づいた友人で検事補のウィルが現場へ同行する。しかし要求された50万ドルにはほど遠い金額に飽きれたニール側と一触即発の事態となり、ビクターは銃弾を浴び即死してしまう。自身も撃たれたウィルは、重傷を負いながらも交渉を続けようとするものの、ビクターの妻で元恋人のケイトを人質に取られていることを知る。
大手アパレルに勤務するスカイは、流行やコストに左右されず、着る人のために服を作りたいデザイナー。そんな思いが裏目に出て、経費削減が第一のオーナーにクビを言い渡されてしまう。おまけに交際5年の恋人パトリックには、自分のキャリアが納得できるまで婚約はできないと言い放たれ落胆。だが、もともと自分のブランドを立ち上げるのが夢だったスカイは心機一転、自分の服の売り込みに奔走していた。そんな最中に出会った起業家のジェイソンから、フードトラックを利用した移動販売を提案され、ジェイソンと組むことを決意したスカイは、公園で移動ブティックを始めるのだが…。
交通事故に遭い6年もの間、昏睡状態から突如目覚めたマリッサ。だが後遺症で事故当時の記憶を失っていた。彼女の突然の覚醒を誰もが喜ぶが、親友ヘザーは結婚し、一人娘の母に。しかも夫カルは上院議員選に打ってでようとするなど、マリッサは6年の歳月の流れを哀しく思う。そんな時、下腹部に残る傷痕を見つけた彼女は出産していたことを思い出す。母からは事故当時、お腹にいた息子を亡くしたと教えられるが、自身が産んだのは息子ではなく、娘だったと気づく。「一体、自分の娘はどこに?」と母親を問い詰めるが、母は妄想だと言って聞き入れない。そんななか、担当医だった精神科医が何者かに殺されたことから、マリッサは病院を調べ始める。
女子高生のマギーは転校初日に知り合ったイケメン男子、カールにホームパーティーに誘われ意気昂揚。だが、パーティーに相応しい服がないと、友人になったばかりのローレルに愚痴をこぼす。するとローレルに誘われるがまま授業を抜け出し、2人でショッピングへと繰り出すことに。初めてのサボりに罪悪感を持ちながらもワクワクするマギーだったが、洋品店でドレスを万引きするローレルに激しく動揺する。学校からの連絡を受け、母親のケイトから授業を抜け出したことを叱責されるが、なんとかパーティーへの参加を許されたマギー。だが、迎えに来たローレルはカールの家に向かわず、サプライズとして友人が経営するクラブへとマギーを連れ込むのだった。
カリブ海の島で祖父ジョナと暮らす14歳のアナベル。彼女は10年前に事故で亡くなった海洋動物学者の両親が作ったドルフィン・アイランド調査保護センターを守り、イルカのミッツィを遊び相手に、おんぼろ船でジョナと生活していた。そんな2人の前に新しいソーシャルワーカーのロールが暮らしぶりを調査しにやって来た。身なりに気を遣わず気ままに暮らすジョナを見て、アナベルを虐待していると決めつけたロールは、ジョナに対してケンカ腰。そんな折、アナベルの母方の祖父母が島へやってきた。資産家である彼らはアナベルの将来を考え、ニューヨークに連れて行こうとするが、頑として話を聞き入れないジョナと対立。遂には親権争いに打って出る。
検事の仕事と愛娘の育児で多忙を極めるシングルマザーのアニーは、現在担当する裁判で悪評高い弁護士ラーソンに苦戦中。そんなある夜、ラーソンから取引を求められたアニーは酒に薬物を盛られ、彼の家で意識を失ってしまう。深夜、ベッドで目を覚ました彼女は、その横でラーソンが殺されていることに気づく。その際、現場に戻ってきた犯人の手を、とっさに隠されたベッドの下で目撃。まもなくしてある男が犯人として逮捕されたが、アニーは彼の手を見て別人と確信する。一方、何者かが犯行の夜の盗撮写真を用いて、アニーへの脅迫を開始。さらには元彼で捜査官マークは、ラーソンと金髪女がベッドを共にしていた事実を突き止め、その正体を探ろうとしていた。
パリに住む9歳のユゴーは夏休み、父親アルノーの実家でサラおばあちゃんの80歳の誕生日を祝うため、海辺の田舎町を訪れる。地元で暮らす親戚と共に過ごす初めての夏。アルノーは兄たちとの間に確執があり、またユゴーはアイシャをリーダーに結束を固めた従兄弟たちを相手に、ひとり疎外感を味わう。そんな中、サラが昔、森で大きな傷を負い、森のオオカミと会った時のことを話しだす。そのオオカミはサラと契約を交わし、時を経て彼女を迎えに来るのだという。話を聞いたユゴーたちは、悪いオオカミからおばあちゃんを守るためにある決心をする…
年老いたジョイスは突然、唯一の家族だった夫を失う。夫はジョイスが知らないうちに多額の借金を抱えており、銀行口座の預金も使い果たしていた。途方に暮れたジョイスは、B&Bとして自宅の一室を貸すことで収入を得ようと考える。最初の宿泊客の一人であるサラとはすぐに強い絆で結ばれ、母娘のような関係性を築く。サラが去った後、謎めいた青年・ボブがジョイスの部屋に長期滞在することとなる。すっかりボブに心を奪われたジョイスは、彼の世話を焼き続け、やがては恋愛妄想に取り憑かれるようになる。幸せなボブとの日々は、サラが再びジョイスの家を訪れたことで崩壊する。
創作に行き詰まる、芸術家志望の男ヘルマン。彼は実家からも追い出されようとしており、自暴自棄になっている。そんな時、芸術家として成功した叔父のフェリックスより、所有するアパートの一室を貸すという申し出を受ける。入居早々、ヘルマンは部屋の壁に空いた穴の向こう側から語りかける女の声を聞く。女の声はヘルマンに創作のインスピレーションを与え、彼を芸術家としての成功に導く。ヘルマンの人生がうまく転がりだした矢先、壁の穴は徐々に態度を変貌させてゆく。
怪奇現象が頻発するショッピングモールの上層階にある映画館。そのショッピングモールの開発者は危篤状態にあり、悪霊に取り憑かれているという噂がたっていた。ショッピングモールが建つ土地には、悪霊を鎮めるために生贄の八つの棺が埋められており、これらを掘り起こしたことで悪霊が解き放たれたというのだ。父の命を救うため、開発者の娘は真夜中の映画館に映画の宣伝と称し7人の友人を招待するが…。
銭湯で働く涼子(山下永夏)は、なじみ客の坂本亮太(井上正大)が入浴中に大きな音に驚いて浴室に駆け込んだ!するとそこには土佐弁を話す丁髷の男がいた。その男は、文久2年(1862年)の世界から、150年の時を超えて現代にタイムスリップしてしまった坂本龍馬(井上正大)だった。その入れ替わりで文久2年の世界へタイムスリップした坂本亮太。そして、タイムスリップした場所では、ライバル店の対立と東と西の商店会の対立、外部からのIR統合型リゾートの建設計画など図式は幕末の日本そっくりだった!現代にやって来た龍馬は、この町を一つにまとめ、問題を解決しながら、幕末へ戻る方策を探し出す。一方、亮太もどうにかして現代へ戻る方策を考える。果たして、龍馬は涼子を陰謀団から助けることが出来るのか?龍馬と亮太は、元の世界へ戻れるのか?
美しく神秘的なアナイラと恋に落ちたダルベルトは警察官を辞め、アマゾン川で人や物を運ぶ商業船を購入し、家族で運航業を営むことに。新婚の2人はダルベルトの兄弟2人と実家で暮らし始めるが、生活を立て直す為にダルベルトが1ヵ月間、別の仕事で家を離れることに。しかし、ダルベルトが留守の間、兄弟2人もアナイラに禁断の欲望が芽生えてしまい・・・
千葉・九十九里浜。実家のサーフショップで働く青年・健一(吉村界人)は、不慮の事故で命を落とし、幽霊になってしまう。幽霊になった健一が実家に帰ると、そこには数年前に他界し、健一と同じく幽霊になった父・拓郎(津田寛治)の姿が。さらに、母・彩子(田中美里)が幽霊が見えるということも発覚し……!?幽霊になった父と息子、そして幽霊が見える母。家族三人と彼らを取り巻く人々が過ごす三日間のファンタジー。
ゴンママこと権田鉄雄は昼はジムで体を鍛え、夜はジム仲間が通う「スナックひばり」を営むでっかくマッチョなオカマ。皆の良き相談相手でいつも陽気なゴンママだか、人知れず不安を抱え眠れない日々を送っていた。ある夜、ジム仲間の歯科医・四海良一が一人でスナックにやってくる。普段はマシンガントークでうるさいぐらいの良一だったが、数年前のある出来事の悲しみを乗り越えられず、妻の由佳との関係も冷え切っていた。話を始めた良一にゴンママとバーテンダーのカオリちゃんはそっとカクテルを出す。ソルティドッグ。カクテル言葉は「寡黙」。戸惑う良一にゴンママは語りかける。
詩人・小説家の耕治人が妻ヨシさんとの晩年の日々を綴った<命終三部作>(『天井から降る哀しい音』『どんなご縁で』『そうかもしれない』)を映画化したヒューマン・ドラマ。長く連れ添ってきた妻がある日突然認知症となり、穏やかな日常が一変してしまう中で、それでもすべてを受け入れ妻を優しく見守り続ける夫の姿を描く。主演は雪村いづみと上方落語界の重鎮、三代目桂春團治。
根本昌平は売れない映画監督。7年前に初監督作とその主演女優と結婚したことで話題にはなるものの、映画自体は大コケでそれ以来映画は一本も撮っていない。そんな昌平が夢中になれるのは洒落たシステムキッチンに自らが立って作るフランス料理だった。ある日、昌平が数年前にCM撮影で訪れた時に仲良くなったアラニア島の日系二世、パナポラ・ハンダ酋長から手紙が届く。商用で来日するため、4月1日の夜に自宅を訪ねたいという。しかし、聞いたところによるとアラニア島では友情の誓いとして妻を一晩提供する習慣があるらしい。悩んだ昌平は友人の脚本家藤沢へ相談すると、藤沢は新人女優を妻の替え玉にするシナリオを提案してきたのだった…
中川かなたは14歳の中学生。両親の離婚により、転校した学校にも馴染めず日々を過ごしている。夏休みに入り、かなたはやることもなく母・奈保のスナックを手伝う毎日。そんなある日、母から「夏休みの思い出作りに、おばあちゃんち行ってくれば?」と提案される。気乗りしないまま祖母・吉乃の家を訪れたかなただったが、そこで待っていたのは離れ離れになった妹の有田すみれだった。久しぶりの再会に無邪気に喜ぶすみれとは対照的に、素直になれないかなた。どこかすれ違う姉妹だったが、妹の願いから今の季節には現れないはずの蛍を探しに行くことになる。田を駆け、川を渡り、森を抜けた先に現れた奇跡とは。夏休みの終わりに、煌めく思い出と消えることのない絆を取り戻す。富山を舞台に現代の新しい家族の在り方を今一度考えるきっかけになるハートフルな冒険譚。
ダンサーのエレーヌは、恋人でダンスパートナーのデイモンと一緒にニューヨークでの成功を夢見て練習を重ねる日々を過ごしていた。一方、ベビーシッター先のカートライト家では、赤ん坊の頃から世話をしている娘のリリーとマッケンジーに懐かれ、2人の両親エイドリアンとシルビアとも良好な関係を築いていた。ある日、リリーとマッケンジーとプールで過ごしていたエレーヌはシルビアから、水着姿でエイドリアンを誘惑していると思われ、今日は帰るよう告げられる。解雇されると不安を隠せないエレーヌだったが、翌日のベビーシッターの依頼に安堵。しかし、カートライト家でエレーヌが見たものは、変わり果てた姿でベッドに横たわるシルビアの姿だった。
ニューヨーク郊外の住宅地に親子3人で暮らすブラッグ一家。その近隣に、独身の経営者カイルが越してくる。インテリアデザイナーのサラ・ブラッグと母の仕事に興味を持つ18歳の大学生カーリーは、カイルの新居を訪ねてインテリアコーディネートを売り込む。そのプレゼンを気に入られ親子で採用されるが、カーリーは父親よりも年上の50代のカイルから個人的にデートに誘われる。一度は断るも、恋人のベンとケンカし、親友のメルから気軽なつき合いを勧められ、夕食へ出かけることに。大人のデートに心を掴まれたカーリーは、カイルと交際を始める。さらにメルもカイルの友人ブレントと親しくなるが、カーリーの周囲では強盗や事故など不穏なことが続出する。
カフェオーナーのサマンサは、娘ブレイクの意向を汲んで、イギリス人留学生クロエを受け入れるホストファミリーとなった。1年前に双子の姉を亡くした喪失感から、ふさぎ込んでいたブレイクだったが、明るく活発なクロエの影響で元気を取り戻していた。そんな娘の様子を見て、サマンサは重たい肩の荷が下りた気分だったが、常にクロエと一緒いることで、ボーイフレンドのジャックとの仲が微妙な関係になっていることが気がかりだった。そんなサマンサが不在のある夜、家ではブレイクとクロエらが同級生を集めてパーティーをしていた。翌日、庭に出たサマンサはプールに浮かぶジャックを発見する。
18歳のアレクシスはお腹の子の父親であるジョンを、口論の果てに車で轢いてしまう。それから16年後。ある二組の家族の子供が生まれて間もなく、病院側のミスで取り違えられていたことが発覚。カーター&ブルックに育てられた娘ヘイリーと、シングルマザーのアレクシスの娘ブリアンである。家族カウンセラー、スーザンの提案で、お互いの娘に実の親と交流を持たせつつ、その後、彼女らにどちらかの親を選んでもらうことに決まるが、双方の家には明確に貧富の差があった。そんな折、アレクシスは勤務先の店の金を盗んでいたことがバレ、思わず店主を殺害してしまう。殺戮の味を蘇らせてしまったアレクシスは、その後も次々と邪魔者たちを毒牙にかけていく。
アクセサリーデザイナーのケンドルは、小学生の娘エミーと、息子ボビーを育てるシングルマザー。仕事で出会ったイーサンと恋に落ち、いつしか一緒に暮らす仲になっていた。しかしイーサンは、3年前に死産を経験。イーサンの母バーバラが執拗に孫に執着したことから、前妻とは離婚するハメに。以来、イーサンはバーバラと距離を取っていた。そんな事情を知らないケンドルは、プロポーズされたのを機に彼と母との親子関係を修復させようと、バーバラを家に招くのだった。それが悪夢の始まりとは知らずに。表向きは優しく、子どもたちともすぐに馴染んだバーバラ。だが、たちまち彼らの家に我が物顔で現れるようになり、子どもたちを手なずけようとする。