脚本家のポールは2年もの間、新作を書けないでいた。妻に見放され離婚し、家を追い出された彼は、友人で俳優のデヴィッド名義のアパートで生活していた。そんなある日、ポールは幼い頃に行ったサーカスのピエロの夢を見た。そのピエロは口に含んだ酒を火が付いた棒に吹きかけ火の玉を作っていた。しかしピエロの顔に引火し、人々に笑われながら死んでいったのだった。そのピエロが生き返り、笑った者たちに一人ずつ復讐する話を思いついたポールは、脚本化することをデヴィッドに提案。興味を示したデヴィッドはポールに18日間で仕上げるよう迫り、早速ポールは自宅に籠り、最後のチャンスを賭けた創作活動を開始するのだが…。
研修医として町で一番有名な病院に赴任したレベッカは、夫トッドと古民家に越してきた。近所に住むハロルドとフランシーン夫妻も、ストレス過多の勤務で疲れ気味のレベッカに代わり、朝食を用意してくれるなど二人を歓迎してくれた。快適な住まいにしようとリフォームに取りかかったトッドはある時、400体ものテディベアのぬいぐるみを見つけ、レベッカはそのうちの一体に隠されていた古い日記帳を発見する。そこには、11歳のケイティと名乗る少女の日記が綴られていた。そしてその日から、レベッカは奇妙な夢を見るようになり、自身が妊娠していることに気づくのだが…。
1898年。アメリカ南西部を荒らした無法者が、砂漠に巨額の埋蔵品を埋め、「財宝に近づけば恐ろしい報いを受ける」と警告を残し姿を消した。月日は流れ、トレジャーハンターたちがその埋蔵品を発掘。だがそれは期待したお宝ではなく、呪いが封印された召喚石だった。謀らずもその呪いを解いてしまった一行は、突如現れた怪物クランプスにより皆殺しにされてしまう。さらに時が経過した現代。クリスマス休暇を過ごすため、祖父母が住むこの地へと訪れた二家族がいた。料理ができる間、少年トミーと父デール、素行の悪い従兄弟のトロイとその父デイビッドの4人は砂金が取れる川へと繰り出した。そこでトミーは黒い石を発見し、家に持ち帰ることにしたのだが…。
車を走らせていたハンナが、激しい事故を起こしてしまった。同乗していた一人息子のダニエルは、あれから1年が経過した今も昏睡状態が続いていた。そんなある日、“売り家”と出ていた古い一軒家に導かれたハンナは、中から出てきたジョンと名乗る男性に、「何事にも理由がある」と意味深なことを告げられるのだった。やがてハンナは気分転換が必要だと、夫のグラハムとその家に引っ越すことを決意し新たな生活を始めるのだが、夜中に物音がしたり、水道管から水が漏れたりと不可解なことが立て続けに起こり始めるのだった。
熱くなったサウナストーンに水がかけられ、ジュワっという音とともに、サウナにロウリュ(蒸気)が立ち上がる。ロウリュに包まれながら、フィンランドの男たちは語り始める。継父からの虐待、犯罪歴のある昔の自分、離れ離れになった娘・・・これまで話すことができなかった人生の悩みや苦しみ。子どもが生まれた喜び、かけがえのない“親友”との友情、老いてからの出逢い・・・じんわりと伝わってくる大切な人への想い。ロウリュはやさしく男たちの心を溶かし、絆を深めていく。
妻ベスと10歳になる息子カルヴィンと景色がきれいな大きな家に越したマット。階下には家主のタイラーが暮らし、姪のケイラを預かっていた。食事に招待したり、酒を振る舞ったり何かとマットたちに親切なタイラー。だが、引っ越して以来、マットは体調を崩し次第にベスとの関係もギクシャクし始めてしまう。そんなマットたちの様子を監視するかのようなタイラーの姿にいち早く感づいたベスは、ただならぬ恐怖に苛まれながらも家族を救うために行動するのだが…。
妻エリザべスの腫瘍が脳に転移し、医者から治療をやめることを勧められたポール。悪魔祓いの仕事で世界中を回っていた彼が、妻の異変に気付いたのはつい最近のことだった。しかしある日、仕事から戻ると、エリザベスがキッチンで一人娘ケンジーの大好物のパンケーキを焼いていた。ポールが声をかけると、彼女は彼を見ているにもかかわらず、ケンジーとしてポールに話しかけてきた。そして皿の上に乗っていたのは、切り取って調理された彼女自身の腕の肉。無痛覚症状まで出始めたことに絶望視する医者は、ポールに覚悟を促し、信仰に頼るべきだと諭すも、諦めきれないポールは妻の命を救うため、この世に戻りたがっている悪魔を憑依させることにするのだが…。
求職中のアマンダは、自宅から130キロ離れた田舎町ミッチェルにあるオレゴン・ホテルから採用の連絡を受け、現地を訪ねた。履歴書を出した覚えはなく、なぜ採用の連絡がきたのか疑問に思いながらも、オーナーである初老の婦人ミリーは若者への理解もあり、アマンダは住み込みでの就職を決意。荷造りのため一旦帰宅するため車を走らせた。しかし途中で車が故障し、偶然出会ったミリーの息子の助けを借り、再びホテルへ戻ることに。突然のアクシデントにもかかわらず、ミリーは快く迎え入れ、食事やお酒を提供してくれた。そして酔ったアマンダは深い眠りへと落ちるのだった。これから想像を絶する悪夢が始まることも知らずに…。
カー・レースで負け知らずだった英雄の父を持つボビー。レース中のアクシデントで事故死した父の姿がトラウマとなり、あれから12年の月日が流れ17歳になったが、無気力で講習をさぼり続けていた。そんなボビーが、労働体験として廃品業者で働くことを課された。ただ、事業主のルーカスは終日飲んだくれ、交わした言葉は二言三言。運転への恐怖心から車の作業はできないまでも、ボビーは指示された仕事を助言なしでこなしてきた。そんな中、家に差し押さえ通知が届いたことから、姉ジェイミーはストリップクラブで接客するように。なんとか日銭を貯めていたが、そのすべてをボビーと敵対するトラビスに盗まれてしまう。
親友ロバートの代理で空き家に泊まることになったアンドレ。そこはどこか見覚えのある家で、数年前に開かれたパーティーの時に女性を口説いたことを思い出す。だが、事故に遭って以来、彼の記憶はあやふやになっていた。ロバートからはおとなしくしていろと言われたアンドレだったが、ジャクジー風呂にホームシアター、酒に大麻まであったことから、早速、好意を抱く女性レイチェルを招き、いいムードに。だが、そこに近所に住む男が突如「囚人が近くの渓谷で逃げた」と警告しに来たことから、ただならぬ事態が起き始める。
クリスマスの日。食料を調達するため町に出ていたサムが、ホームレスのジョンを連れ、とある建物に戻ってきた。そこには、1カ月前から行き場のない人々が集まり住み始め、コミュティ化していた。もう戻らないかと思われていたサムの帰還に仲間たちは喜び、クリスマスの晩餐を始める。するとそこに突然サンタクロースの恰好をした3人の男が登場。皆が楽しんでいる最中、サンタの男らは凶器を使って、一人また一人と襲い殺していった。サムは仲間たちと共に何とか逃げ延びようとするのだが…。
1980年12月6日。ジョン・レノンに心酔する熱狂的なファンの青年マーク・デイヴィッド・チャップマンが、ニューヨークの空港に降り立った。彼の目的はただひとつ、ジョンを殺害すること。数ヶ月前にも訪れたジョンが住むダコタ・ハウスに直行したチャップマン。ひたすらジョンを待ち続ける彼はこの場所で、二人の人物と出会った。一人は有名なジョンのファンであるジュード。もう一人はパパラッチのポール。彼らと交流を図りながら3日目の朝となった。チャップマンは感じた。“今日が実行の日だ”と。
超人気店「レストランKAGAMI」はオーナーの料理への信条から、店では「私語・BGM禁止」などのルールを設ける頑固者、オーナーの加賀美晃志郎(原田大二郎)は世界的に著名な美食研究家でもある。 オープン2周年を迎える今日、妻・静子(大塚みどり)と共に店に向かうが、レストランに着いてみると……テレビで見たはずの行列が消えている! 中へ入ると従業員の姿もなく、「お待ちしておりました、加賀美様」と、顔色の悪い奇妙な出で立ちの男が一人現れる。
中学生の淡い恋心を描く『ナツヨゾラ』で映画初主演を務めたのは=LOVE(イコールラブ)の齊藤なぎさ。同じく映画初出演となる宮世琉弥とともに瑞々しい演技を見せている。『時々もみじ色』ではボクシングに熱中する主人公を鈴木伸之が務め、コーチ役のモロ師岡と絶妙な化学反応を見せた。『冬のふわふわ』で仕事に悩む主人公を好演したのは今注目の若手女優・飯豊まりえ。『桜咲く頃に君と』で余命わずかな妻を支える夫を演じた実力派俳優・市原隼人の涙を誘う迫真の演技は見逃せない。
2015年1月29日の夜明け前、モデル「雅子」は稀少がん闘病の末に旅立った。そのとき、夫である大岡大介は「夫婦として共に生きながら、モデルとしての雅子をほとんど知らないまま」だったことに気づく。自宅に積まれたままの「雅子」が登場した雑誌やビデオなどを片っ端から調べ、衝動のままに「雅子」を知る人々に、監督としてインタビューを重ねてゆく。数多くの関係者の言葉から、生涯プロフェッショナルのモデルとして貫き通した姿勢と、どんな時代も「身の丈の美しさ」を追求し続けた、一人の女性としての「雅子」の輪郭があらためて浮かび上がる。
栃木県大田原市在住の映画監督、ワタナベは「直井さん」なる人物と、ロックバンド「トリプルファイヤー」の楽曲を基にした映画を企画中。しかし、企画は一向に進まず、ワタナベは図書館や映画館を徘徊しつつ、友人に映画界の愚痴をこぼし続ける無為な日々を送っている。次第に映画製作へのフラストレーションを募らせていくワタナベ。やがて彼は現実とも、虚構ともつかない世界に足を踏み入れて行く...。
松木ひなの(14)は、自分の想いを書くことでしか表現できない中学生2年生。嫌なことを嫌とも言えず、クラスでのいじめは日に日にエスカレートしていった。そんなある日、逃げこむように入った保健室で、先生の進藤有紀(32)と会う。はじめて自分を受け入れてくれた有紀に、ひなのは少しずつ心を開いていく。しかし”あること”が発覚し、全てが崩れ去っていく......
襟加、萌花、祐介の3人は大学で映画サークルに所属し、彼らの近くでは演劇サークルや音楽サークルも活動している。卒業を前に最後の映画製作をする3人だったが、モラトリアムの終わりが近づく中で夢か現実かの間で揺れ動き、少しずつ自分たちの居場所が離れていくのを感じ始めていた。
オリーブ生産高世界一を誇るスペイン、アンダルシア州ハエン県のオリーブオイルの若き生産者たちを捉えたドキュメンタリー。ローマ皇帝にオリーブを献上する農地として、世界最大のオリーブ生産高を誇る地域へと発展したハエン県。しかし大量生産ばかりを追い求めてきた結果、エキストラ・バージン・オリーブオイルが持つ最高の「質」は置き去りにされ、近年になってようやく、若き起業家たちが最高のオリーブと称される「ピクアル種」を使用した究極のオリーブオイルを作り出すことに成功した。若い世代に代替わりした生産者たちの先鋭的な挑戦を生き生きと描き出すとともに、オリーブオイル革命を見守るシェフたちと革命に敏感に反応する起業家、そして消費者の視点から、オリーブオイルが秘めた大きな可能性を伝える。監督はスペインのベテランドキュメンタリー作家ホセ・ルイス・ロペス=リナーレがメガホン。
自然に囲まれた家に引っ越してきたフランク夫妻と赤ん坊のサム。産後の鬱により妻は我が子を抱くどころか触れることさえできず、代わりに育児をこなすフランクは、サムに異変を感じ始める。心配したフランクは、サムの部屋にビデオモニターを設置。するとその夜、サムに何かが襲いかかろうとする瞬間をモニター越しで目撃。すぐにサムの部屋へ駆けつけた。しかしそこには、スヤスヤと眠るサムの姿のみだった。翌晩、サムの部屋でうたた寝をしていたフランク。目を覚ました彼がふと手元のモニターを覗き込むと、そこには何者かがサムを見下ろしていて、とっさに「何が望みだ?」と問いかけるフランクに対し、無言でサムを指をさすのだった…。
医療品回収のリサイクルを行うビンス、オーティス、サム、カラムが廃墟の病院へ足を踏み入れた。地下へと進む4人はそこで、偶然にもオーティスの知人男性に遭遇。彼はこの病院内ではぐれてしまった愛犬を捜していた。広い敷地を二手に分かれ、男性の愛犬を捜す一行だったがそんな中、サムを置いてカラムは「何かが逃げて行くのを見た」と、1人で先へと進んで行った。しかし次の瞬間、その場に崩れ落ちるカラムの姿が。サムは血まみれになっているカラムと、その背後に潜む“生物”を目撃し、恐怖におびえながら出口へと急いだ。しかし、扉は固く閉ざされ、地下からの脱出は不可能になっていて…。
ロサンゼルスでの大地震後、人々は奇病におかされながらの生活を送っていた。首に喋る“こぶ”ができた女、ある“とんでもない虫”で人を治療する医者、常にお腹を下している男の子、コンクリートを食べる女性…様々な人々が織りなす、それぞれの狂気のストーリーが描かれた94分間。もはや最後には感動すら覚えるこの作品、あなたは耐え抜くことが出来るだろうか…!
中学生の息子を連れて、母は寂れた町の漁港を目指す。そして、その道中、さながら人生の様に母子の前には様々な選択が現れる。しかし、劇中で提示されるのはその選択肢だけであり、母子が「どちらを」選んだのかは示されない。やがてふたりは生き別れていた父が働く漁港にたどり着くのだが・・・。映画史上類を見ない表現が評価され、2018年カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に出品された異色作。
ヨーロッパがウイルスの猛威に襲われて7年が経過した2026年。感染者は6000万人を超え、そのほとんどが死亡。フランスやベルギーなどはもはや孤立状態にあった。テックス率いるレジスタンスの戦闘部隊は、この惨状から抜け出そうと治療薬の開発に一縷の望みをかけていた。そんな時、175キロ離れた第17区に抗体を持つ少女がいると判明。第5区の反乱組である自由戦士の協力を得たテックスたちは、劣悪な環境下にいる少女ジェンを保護し、資金力のあるイギリスの父のもとへ送り届けるため、その危険な任務を遂行しようとしていた。しかしその裏では、レジスタンスの抵抗を鎮圧するべく恐るべき陰謀があった…。
オーストラリアで誕生したプロのサイクリング・ロードレースチーム、“グリーンエッジ“に密着したスポーツドキュメンタリー。 チーム発足から5年に渡ってメンバーを追い、さまざまな困難に見舞われながらも、彼らが栄光を手にするまでの軌跡を見つめる。
人類が深宇宙へ到達した近未来。輸送システム“ターミナル”により、1万年はかかる旅をわずか数カ月に短縮。微生物調査のため、軍人と科学者が宇宙へ派遣された。ある時、物資を積んだカプセルの受取りを担ったデューク中佐が、カプセル爆発の影響を受けデブリフィールドに取り残されてしまう。仲間のエイシアが救出に向かうも、デュークは「攻撃された…」との言葉を発した直後に死亡。残された者たちが原因究明に乗り出すも、地球への帰還が5カ月も遅れている今、食糧難に陥る危機と同時に再び起こるカプセル爆発を危惧していた。刻々とタイムリミットが迫る中、生き延びるために科学者エディが出した唯一の解決策。それはとても過酷で危険なミッションだった…。
フリージャーナリスト・真月蓮とは暴走族時代からの腐れ縁の覇神会新宿支部長・舘川竜士は、七年の刑期を終えて府中刑務所を出所した兄弟分の鮫尖凌嗣を出迎えた。その放免祝いの席で謎の刺客の襲撃を受ける鮫尖。そこに颯爽と登場する蓮。スクープの匂いを嗅ぎつけ、舘川をずっと尾行していたのだ。やがて、鮫尖の命に一千万円の懸賞金が懸けられていた事を突き止めてきたのは、戦後の動乱期から現在もなお、闇社会の頂点に君臨する謎の黒幕(フィクサー)――四代目『龍帝』・紫咲ルナであった。
戦後の動乱期から現在もなお、闇社会の頂点に君臨すると伝えられる謎の黒幕(フィクサー)――『龍帝』のネタを聞きつけたフリージャーナリスト・真月蓮は、何とかスクープにするため、『龍帝』の正体を追っていくが、やがて新宿侵攻を企む在日中国系黒社会「九頭龍」の陰謀に巻き込まれてしまう…。
カラダを武器にスクープを狙うギャル系フリージャーナリスト・真月蓮は、謎の変死を遂げた先輩ジャーナリスト・赤城晃一が遺した取材ネタを追っていくうちに、新宿・歌舞伎町に巣喰う半グレ集団のアジトに辿り着いた。事件の真相を追及する蓮の命をも奪おうと襲い掛かる半グレ集団に截拳道の技が炸裂!何と、蓮の正体はかつて“伝説のレディース”と恐れられた暴走族・亜琉輝魅甦(アルテミス)の初代総長であった。そして、そこに現れた黒幕の正体は意外な人物であった…。
殺し屋組織「アルファ」のウッズマンは、どんな事も待たない殺し屋だ。腕はプロとして一流、コルト22口径を自在に操る。そんな彼がひょんなことからデリヘル嬢の「あさひ」を呼んだ。だが、思うようになかなか来ない。果たして…。
町田カオルの子供を身ごもったサチ。だがカオルは認知してくれない。そんなサチを励ます親友ケイとジャスミン。今日はみんなで旅行に出かけた。一方で、カオルはサチ暗殺のために刺客を放った
ある日、中学生の星野葵は自分と家族が醜い宇宙人の怪物だと知る。彼女と弟の雄太はそのことを知らないまま育った。両親がずっと隠していたから。怪物はおぞましい姿をしている。彼らは薬を使って人間の姿に化けていた。その薬がなぜか葵にだけゆっくりと効か なくなっていく……
「あぁ、見えてない。それがどうした?」視覚がなく、光すら感じたことのない全盲の加藤秀幸は、ある日映画を作ることを決める。加藤は、映画制作におけるさまざまな過程を通して、顔や色の実体、2Dで表現することなど、視覚から見た世界を知っていく。また、加藤と共に製作する見えるスタッフも、加藤を通して視覚のない世界を垣間見る。見えない加藤と見えるスタッフ、それぞれが互いの頭の中にある“イメージ”を想像しながら、SF短編映画がつくられていく。《演出上の都合により、冒頭約10分間は音声のみとなります。また、終盤にエンドロールが一度出ますが、その後もドキュメンタリーは続きます。最後までお楽しみください。》
2001年、アフリカの最貧国マラウイを大干ばつが襲う。14歳のウィリアムは飢饉による貧困で学費を払えず通学を断念するが、図書館で一冊の本と出会い、独学で風力発電のできる風車を作り、乾いた畑に水を引くことを思いつく。いまだに祈りで雨を降らせようとする村で、最愛の父でさえウィリアムの言葉に耳を貸さない。それでも家族を助けたいという彼のまっすぐな想いが、徐々に周りを動かし始める。
バーで用心棒をしているダンは、月額3000ドルの薬を購入してきた22年目のHIV陽性患者。これまで医療支援プランのお陰で何とかやってこられたが、母から受け取った100ドルの小切手をうっかり貯金したことで低所得者の対象から外され、保険の補助を失ってしまった。ダンは高額の薬をこれまで通り受け取るため、あの手この手を尽くすもなかなか結果を出すことができないでいた。一方、世話になっているバーのオーナー夫妻が些細なケンカから別居に発展し、心配したダンとルームメイトのポーラは彼らのために尽力するのだが、その頃からダンは体に異変を感じ始め…。
「バーニー」:空想が大好きな15歳のハワード。何でも話せる彼の空想上の親友は、クマのぬいぐるみのバーニー。ある日、ハワードの頭に隕石が直撃、気を失い目覚めた彼の前にバーニーが現実に立っていた…!「領主の約束」:アナは富豪のハロルド邸宅に住み込みで働く家政婦。言語が通じない彼女は言葉の勉強を兼ね、ロマンス小説を読むのが楽しみだった。いつか王子が迎えに来る。そんな彼女のもとに訪れたのは、邸宅の前の持ち主で年老いた領主の霊だった…!「童貞を食べる宇宙人」」:ダリルはロボットの組み立てができるオタク教師。しかし生徒からは童貞をイジられ、バカにされている。ある日、隣の神父宅に隕石が落ちると、色っぽい女性が現れて…。
幼い頃、母親に育児放棄され祖母に育てられたミッツィー。美容師学校に通っているものの裕福な家庭でないため、学生ローンで学費を捻出している。ある日、彼女は好意を寄せているダフィから、安楽死寸前の老犬スパーキーを引き取ってもらえないかと相談を受ける。彼にいい顔をしたいミッツィーは、祖母の反対を押し切りスパーキーを譲り受け、彼との野外セックスにも応じた。そんな彼女のもとへ突然、母親が訪ねてきた。ミッツィーは密かにこの小さな町を出て母親と暮らしたいと思っていただけに、彼女の来訪を心から喜んだ。だが、祖母は自分勝手な娘を受け入れるはずもなく…。
1975年、軍事独裁政権下のウルグアイ。21歳のリリアナは、結婚・出産後も学生運動に参加し“独裁政治をぶっ潰せ!”と、声高に叫び市民に投げかける。しかし軍事政府は彼らのアジトを見つけ出し、次々と仲間を検挙。かろうじてその場から逃げることができたリリアナも、数日後には誘拐同然に兵舎に連れ去られてしまった。そこでは、目を疑う地獄絵図のような惨状が広がっていた。囚われたすべての学生たちは全裸にされ軍人たちによる拷問や性的暴行が繰り返し行われていて…。
ロシア連邦軍を辞め、シベリア抑留者だった祖父の祖国・日本を訪れた元狙撃兵の小野寺(末長敬司)は、ロシア大使館職員ザセーキナ軍曹(延命聡子)に拉致され、自分の元部下であるダディコフ大尉(十管業之助)から、ある秘密の任務を与えられる。それは「特殊作戦の最中に同僚を殺害し、目撃者の美少女・梨沙(吉岡里帆)を連れて脱走した元自衛官・本田(沢大洋)の監視」という、何とも奇妙な任務だった。
片田舎の病院に怪我をして入院した 14 歳の陽(小松未来)。彼女はいつも優しく接してくれていた看護師の弥生(桜井ユキ)に対し、特別な感情を抱き始めていた。だが退院の日、弥生が突然看護師を辞めたことを知る。1 年後、陽は買い物の帰り道で偶然弥生と再会する。そこにいたのは、過去の優しい面影はなく、男たちに身体を売ることで生計を立てている弥生だった。再会後、学校にも家にも居場所がない陽は、吸い寄せられるように弥生に近づくー。
敏腕アカウントマネジャーのエリックは、高給取りにも関わらず狭い部屋に住み、車は1台。お金は将来に備えて貯蓄。女性にモテるが冷めていた。そんな彼が買収した会社のクライアントを引き継ぐため、担当のジュリアと一緒に働くことに。事務的に手早く処理するエリックの対応を見て、一人ひとりに向き合ってほしいと苦言を呈すジュリアだったが、エリックは各クライアントを完璧に暗記。高く評価しながらも自分の能力を引き出せていないと指摘する彼女に、エリックは初めて宇宙飛行士になりたかった夢を他人に語ることができた。そんな刺激を与えてくれるジュリアに恋心を抱くも、彼女には既に婚約者がいて…。
過去に侵した罪で20年も収監されていたチャーリー。その間、家族からの面会や連絡は一切なく、その代償は大きすぎるものだった。刑期終了を明後日に控えた彼の望みは、成長した息子に会うこと。そんな折、別の刑務所から問題を抱える看守ハンクが異動してきた。早速、囚人たちに絡まれたハンクを見かね、チャーリーは助けに入るが一触即発、乱闘騒ぎに。囚人のマルビンに目をつけられたチャーリーは、「シャバにいる仲間にお前の息子を捜させているからくれぐれも気をつけろ」と、忠告を受ける。一刻も早く息子を捜し、その危険を回避しなければならない。だが息子はグレて家を出たきり、行方が分からなくなっていた…。
アーサー・へリングは葬儀屋を営む一方、町長と司祭を務める町の大物。弟のビンセントも右腕として働き、すべての町民から尊敬されていた。そんな二人は、町で唯一の同業他社で友人のロイドが、小児性犯罪者として収監されている間、彼の全財産と希少なコインを預かっていた。しかしそのコインを密かに換金し、アラスカで悠々自適に暮らす計画を企てていた。ところがロイドは1年以上も早く刑期を終え釈放。財産の返却を求めへリング兄弟に詰め寄ってきた。それから数日後、ロイドは何者かに殺され死体となって発見される…。
ホラー映画の脚本家ジョン。創作活動に集中するためロンドンの生活から抜け出し、西ウェールズ郊外の邸宅を8週間借りることに。19世紀に建てられたこの家は静かで広く申し分なかったが、家主から実は3階に盲目の老女アグネスが住んでいると聞かされる。彼女は何年も部屋に引きこもり、音も立てず迷惑もかけないと半ば押し切られる形で、ジョンはしぶしぶ契約。とは言え、しばらくは静かな生活を楽しみ、出会った時から好意を抱いた美しい隣人キャシーとの関係も始まろうとしていた。だが、突然夜中にレコードが再生したり、モノがあちこちと動いたり、生々しい夢を見たりと、説明がつかない現象が起こり始め…。
卒業最後のプロムに出席するアニーは、ジェイコブのリムジンで親友のルーシーと会場入り。パーティーが終わったらジェイコブとホテルに行き、処女を喪失してもいいと思っていた。しかし浮かれたジェイコブが泥酔、半ばレイプ同然で身体を求めてきたことに憤慨したアニーは、ルーシーと逃げるようにリムジンから飛び出した。特別な夜を台なしにされた二人は、偶然居合わせた不良グループのレイラから、廃墟の刑務所に行かないかと誘われ行動を共にするのだが…。
トマーシュの盗賊団を引き継いだヤノシークは、タトラ山脈を拠点として勢力を広げていった。彼らは貴族や商人を襲い金品を強奪しては貧しい者たちに戦利品を分け与え、その義賊的な行いはやがて尊敬や敬意を受けるほどに。戦術にも長けていたヤノシークのカリスマ的な立ち振る舞いは、人々の人気をより一層高め、権力者たちはその存在の危険性を感じ始めていた。一方、影でもヤノシークのリーダーとしての地位を妬む者が現れ…。
1711年、戦乱に巻き込まれ皇帝軍に身を置いていたヤノシーク。彼は凶悪犯罪者を収監していたビトチャ城の駐留部隊に配属されたのち、盗賊団の首領トマーシュと出会い意気投合する。トマーシュの脱獄を手伝い、自身も皇帝軍からの除隊に成功。戦争からようやく解放されたヤノシークは、平穏な生活を求め牧童として働き始める。その頃、トマーシュは結婚を機に盗賊業から足を洗うと決め、自らの後継者としてヤノシークを選ぶのだが…。
主人公の亜希は、子供のころから野球を愛する兄の背中を追いかけ少年野球でプレイしていた。中学校までに部活で男子に交じってプレイしていたが、高校に入り野球の道が閉ざされてしまう。そんな高校2年生の夏のある日、甲子園で活躍する同じ学校の男子野球部を見て、居ても立っても居られなくなって創部に向けて動き出す。
ポリーはアカデミー賞でのスピーチを夢見る売れない女優。理想は高く、チープな役ならオファーを一蹴。エージェントも手を焼いていた。蹴ったドラマが放送されるや、ポリーの代わりに出演した双子のエイミーが高評価を受け一躍大スターに!ポリーが熱望するジャレッド・レトとの共演もエイミーに先を越され、そればかりか二人は恋仲となり、レトは実家にも遊びに来たと言う。ようやくポリーに巡ってきたオーディションも、エイミーと間違われてのオファーと分かり、顔は同じだし演技力は自分の方が上だからと食い下がるも、散々な結果になってしまった。さらに追い打ちをかけるかのように、エージェントからは一方的に契約を打ち切られてしまい…。
病室で目覚めたレイチェルは、カルト集団自殺から逃げ出し追手に襲われ、下半身麻痺の重症を負ってしまった。「死がお前を迎えに行く」と死んでいったカルト女の言葉通り、レイチェルには彼らの霊の声が絶えず聞こえていた。事件の1週間後、病院に弟とその幼い息子が見舞いに来るとその夜、悪霊たちは一人の老女を彼女のもとへ送り、「身代わりにきれいな甥の魂を差し出せば死から自由にする」と取引を持ちかけるのだった。拒絶するレイチェルに腹を立てた老女は苦しみを与え、彼女の声を聞いた者は命を奪われるという呪いをかけた。夢ではない証拠に、老女は見回りの看護師にレイチェルの叫び声を聞かせて肉体も魂も奪い去り、常に監視していると言い残し…。
インド出身のアビは大学卒業後、ロンドンのIT会社に入社。友人夫婦の家に間借りし、日々の退屈な仕事をこなしていた。楽しみは趣味の写真と、たまに友人行くとパブでのお酒。ここ最近、結婚話を進める親から見合い写真が何通も送られ、うんざりしているところだった。野菜や果物を選ぶように結婚相手を決めず、きちんと恋愛だってしたい。そんなある日、外の風景を撮ろうとレンズを覗くと、向かいのマンションに住む女性ロージーが「何見てるの?」と書いた紙を持ちベランダに立っていた!焦るアビだったが、「冗談よ」の文字に安堵。何度かのやり取りで心がときめいたアビは、勇気を出して「今度会わない?」とメッセージを送るのだが…。
自動車事故で妻を亡くしたジェイコブ。精神的ダメージが強く入院していたが、医師が止めるのも聞かずに退院してしまう。しかし、妻との思い出が詰まった家には帰ることができず、ルームメイトを募集していたグレースの家を間借りすることに。セラピストは時間をかけて妻の死を受け入れるしかないと言うが、ジェイコブは妻が死の直前に他の男と寝ているところを目撃した事実を、どうしても受け入れることができなかった。妻がいつから不倫をしていたのか、その男を愛していたのか。精神的に立ち直る唯一の方法は、妻の不倫相手を見つけることだと判断したジェイコブは、ルームメイトのグレースの力を借りて男を探し始めるのだが…。
イギリス郊外に住む牧師夫婦の屋敷に、便利屋の男フランクが使用人としてやってきた。ホテルに宿泊する金もなく、納屋で一夜を越そうとしたフランクを気遣い、牧師はゲストルームを提供。妻のマリアンヌは憤慨するが、ウィットに富んだ彼の言動に次第と心を開いていった。それから間もなく、マリアンヌは屋敷の中で黒い人影を目撃する。あまりの恐怖にパニックを起こした彼女は、駆けつけたフランクに助けられ、遂に男女の一線を越えてしまう。その日から屋敷では奇妙な現象が起こり始め、ある日の真夜中、フランクは背中が裂けるほど鞭打たれていて…。
親元を離れ一人暮らしをする大学生のカミロ。授業をさぼり、麻薬を売りさばき、自堕落に過ごす毎日。心配する父からの電話にも逆切れし、遊びに来た彼女とも折り合いが悪い。仲直りをしようと優しい言葉をささやき、デートの話を持ち出していたその時、突然、外から爆音が聞こえてきた。テレビをつけると「原子力発電所からの放射漏れによるもの」と、ただならぬ惨状が映し出される。しかも複数の場所で暴動が起き、多数の死傷者が出ていた。絶句する二人は外の様子を見ようとベランダへ。すると彼らの目の前で、隣人の男性が拳銃を口にくわえ、自殺を図った瞬間を目撃してしまい…。
イギリスの郊外に住むポールとジェン夫婦の家には、住み込みで家政婦のアガサが働いていた。しかし高齢のため、頻繁に発生する物忘れにストレスを感じたジェンは、彼女を解雇することに。荷造りを終え別れの時、アガサは夫婦の息子ジーンにロバートと呼ぶ大きな古い人形を“新しいお友だち”だとして託した。一方、ジェンには「思い知ればいい」と捨て台詞を残し去って行った。その夜から、この家で奇妙な出来事が起こり始める。新しく雇った若い家政婦が階段から落ち大ケガを負ったり、息子の相手をしに来てくれた隣人が死亡するなど、事態はエスカレートしていき…。
叔父の虐待から逃げるように家を飛び出したジェイクは、遠方の孤島に住む兄ノエルのもとへと向かった。ジェイクがまだ幼かった頃、父は狩猟事故で亡くなり、母は自殺。二人の兄弟はそれから長い間、離れ離れになっていた。そのまま故郷に残ったノエルは、人里離れた一軒家で恋人のポーラと暮らす日々。兄との新たな生活はジェイクにとっても新鮮で、これまでの空白を一気に埋めてくれるような時間を過ごしていた。そんなノエルや村人から聞く両親の話、狩猟の手ほどきから、ジェイクは両親の記憶を断片的に思い出し始める。だがそのうち、バイク乗りとの衝突、ポーラの浮気をきっかけに、ジェイクはノエルの異常とも言える暴力的気質に気がつき…。
地元で発生した“白蘭事件”の調査を依頼されたフリーの探偵・クレア。被害者は、頭部や両腕の切断という残酷な姿で発見され、その身元は事件の3カ月前、高級住宅の一軒家を借りたまま行方不明になった女性“白蘭”と推測された。しかし身分証明書、写真はすべて偽物。結局、彼女は何者なのか、誰に殺されたのか、何一つ分からぬまま迷宮入りとなっていた。クレアは警察が調べつくしたという被害女性の豪邸から調査を開始。高級下着、ウィッグ、香水、大人のおもちゃなど派手な生活ぶりが見て取れる品々を目にしたクレアは、やがて隠された大金と鍵を見つけ出し…。
必ず戻って来ると約束して娘を残し戦地に赴いた父。戦争が終わり、娘の元へと帰って来た父親であったが、戻ってきたのは彼の魂だけだった。娘と二度と会えぬ現実に気が付く父親の前に蝶が羽ばたいた時、会えるはずのない親子に奇跡が訪れる。
幼くして母を亡くし、二人で暮らす父と娘。母のいない少女に父親が贈ったギフトは母親代わりとも言えるロボットだった。少女はやがて父をも亡くし、生きる希望を失っていた。そんな彼女に蝶が舞い降りた。「彼女に笑顔を取り戻させたい」。人間の感情を宿したロボットが選んだ行動とは?
出産を目前に命を落としかけた妊婦の前に死神が現れる。死神が命を奪う直前にタカヤの曲が流れ、奇跡の蝶が出現する。与えられた時間はわずか30分と30秒。彼女は無事に赤ちゃんを産むことが出来るのか……。