夢がバイオリンコンクールに出場することになり、香瑩に自分の演奏をぜひ聴いて欲しいと招待する。ドッグウォーカーが夢の命を狙うには絶好の機会だが、夢は自分が狙われていることを知らない。コンサート当日、香瑩は、夢に警護を気づかれないよう最前列の席で彼女を見守る。
夢はドッグウォーカーの罠にはまり、父親を殺したのがグラス・ハート(香瑩)だと知ってしまう。ショックを受ける夢は、さらに香瑩を殺すよう仕向けられ、眠る香瑩に銃を向けるが、夢には引き金は引けなかった。意識を取り戻した香瑩は、夢がその事実を知ったことを聞いて愕然とする。
ドッグウォーカーを倒した香瑩はついに夢と対峙する。香瑩は自分に憎しみを抱く夢に拳銃を握らせると、自分を撃って父親の仇を討つようにと迫る。やがて銃から伝わってくる香瑩の心臓の鼓動が、夢をやさしく包み込んでゆく。夢はついに銃をおろすと、泣きながら香瑩の胸に飛び込んだ。
香瑩はこれまでの自分の過去を静かに回想していた。暗殺者として人の命を奪うことに苦しみ、自殺を図った彼女は、新しい心臓を与えられ、導かれるように新宿へとやってきた。そしてこの街で出会った冴羽リョウと彼の仲間たちによって、香瑩は人として生まれ変わり、その人生は大きく変わり始めた…。
リョウと香瑩は、食堂の主人・裕介から、自分と双子の弟・裕司を一緒に殺してほしいという依頼を受ける。実の親に捨てられ、裕司は自分を捨てた両親や世間を恨み、いまや手のつけられない極道になっていた。裕介は、そんな弟を止めるには、一緒に死ぬしかないと考えた。リョウはその依頼を承諾し、香瑩を驚かせるが……。
極道の弟・裕司の暴走を案じる兄・裕介から、兄弟一緒にクリスマスイブの日に殺してほしいと依頼を受けたリョウと香瑩だったが、その裕司が組の本家から命を狙われていることを知る。香瑩はリョウが本当に兄弟を殺すつもりなのか、その真意を計れないでいた。
香瑩は公園で出会った画家・夏目をひと目見てなぜか無性に胸の鼓動が高鳴る。街角で彼の個展のポスターを見かけた香瑩は、そこに描かれた絵に目を奪われた。それは若き日の香の姿だった。夏目は中学時代に香を描き続けた同級生だったのだ。当時の香の話を聞きながら、ますます夏目に心惹かれていく香瑩。
香の中学の同級生だった画家の夏目と出会い、初めて恋をした香瑩。告白したものの、夏目に会いに行かずひとりで悩んでいた。そんな中、夏目から今夜画廊に来て欲しいと連絡が入る。呼び出された香瑩は、彼が中学のときに描いた香の肖像画を、彼女の代わりに受け取ってほしいといわれて驚く。
妹を捜してほしいと依頼をしてきた女性はなんと香の姉・早百合だった。香がすでに3年前に亡くなったと聞かされ愕然とする早百合は、香の心臓が香瑩に移植されていると聞いても、その現実を受け入れられなかった。さらに香がリョウとともにシティーハンターという犯罪者まがいの仕事をしていたことを知り……。
香の姉・早百合は、香瑩に危険なシティーハンターの仕事をやめさせ、最高の医療を受けさせるためにもニューヨークに連れて帰りたいと言い出す。だが香瑩は、香の思い出の詰まった場所へ早百合を案内し、香になり代わって、この街への熱い思いを語り始める……。
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