「ATM探偵事務所」開店から早一年。各々の収支状況で持ち堪え、どうにかこの一年を凌げた事に安堵する男達であったが、依頼の連続解決には至らず、顔色はさえないままであった。今後の経営が危ぶまれる中、新年早々にやってきた依頼。それは仇討ちにも似た内容であった。
沖縄スロット大攻略を依頼されたATM探偵事務所。今回は脳内パラダイス代行屋として意を決し、「沖ドキ!」に立ち向かった男達であったが、その展開は対照的な内容に。その差が広がるにつれ、二人の間に妙な空気と不穏な文言が飛び交い始める。「穀潰し」、「悪党」、「ラッシー」・・・
相変わらず「頼まれた事だけ出来ない」男達。探偵事務所のホットラインである黒電話のベルは鳴らず、封書の依頼も来ず。その静けさ故に耳鳴りがしてきそうなところで、とある男がドアの向こうからやってきた。そして男はこうつぶやいた。「リハビリ…」
見習いからの提言でリハビリに臨んだ男達であったが、即時復活の兆しを見せるも、結局は上げて落とされるパターン。さらには天井というどん底に突き落とされ、泣きっ面に蜂状態。神から男達に対する啓示は「可愛い子は千尋の谷に突き落として育てるのだ」という何ともスパルタなものだったのである。
久しぶりに鳴り響いた電話の内容、それは実にウイットに富んだ極めて流暢な会話であった。ブラウン管から這い出る「貞子」が如く、その電話の主は突如、バーの入り口を開けてやってきた。驚く男達に彼は「GODPの神髄を見せて欲しい」、そう懇願してきたのである。
依頼の電話と共にBARのドアからやってきたコメディアン、キングコング梶原。「凱旋の勝ち方を指南して欲しい」との要望に、男達はこれ以上無い結果を見せつけるが、山を駆け上った後に谷に沈んで終わる事ほど無粋な結びは無いとの見解から、この後も奇跡を探しに向かうのであった。
留守中に舞い込んでいた依頼の不達成を、寝耳に水な具合に報告されてしまった男達は、「人生そんなもんさ」とロックグラスを片手に笑い嘆いていた。そんな様子を笑いながら見ていた自転車泥棒のマスターは、自分宛に届いたというファンレターを開封し、「新基準機のーーー」と朗読しだしたのである。
マスターが自分宛へのファンレターかと勘違いした封書の中には「新基準機の楽しみ方と勝ち方を教えてくれ」との依頼が切々と綴られていた。ならば「それには”パチスロエウレカセブンAO”しかない」と男達は口を揃えて豪語し、きゃつに立ち向かった。確かに楽しかった。趣もあった。しかし・・・
誰しもが未熟で稚拙な時代があったはず。しかしながら、想像以上に愚拙で愚鈍だった男の過去をほじくり返してきた今回の依頼者は、「現在、敢えて海皇のもとへ参る根拠などあるのか?」との疑問が頭に充満しているとの事。「3つの神と自由に逢瀬を重ねられる」そんな時代の「敢えて」とは一体…
結論として神は降臨した。が、その御利益は如何にと問えば、なかなかに疑問が残る途中経過。「3つの神と自由に逢瀬を重ねられる」そんな時代に敢えて海皇に参拝する理由。それは「盾」との付き合い方だと男達は言うのだが…
依頼の達成感を肴に美酒を味わっていたところ、突如鳴り響いたベル。その電話の主とは、一人の女性に惑わされていたあの例の男だった。女への未練、新たな男への嫉妬。すっかり忘れていた彼らに託された願い…それは赤よりも青よりも豪奢な「超番長ボーナス」を捕まえる事であった。
調査報告である実戦素材が無風、すなわち「凪」(なぎ)の状態にあるということは、大海原のその穏やかで心落ち着く風情とは違い、画変わり無くただただ投資が嵩んでいくという辛抱の段階である。この静寂に風を巻き起こし、男達は「超番長ボーナス」を捕まえる事ができるのであろうか?
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