秦王の政は戦わずして韓から五つの城を勝ち取った成蟜の功績に応じて長安君の爵封を与えるが、成蟜を秦王に立てようとする韓と成蟜の母韓霓との間で交わされた密書の存在が暴かれてしまう。政は弟の身の危険を察し、事態を挽回するため監国太后の趙姫を訪れる。
政は異母弟の成蟜を守るためにも自ら政権を握る必要があると悟り、宗室を味方に親政の準備を急ぐ決意だが、韓と趙は政を廃し成蟜を王に仕立てる狙いだ。一方、相邦の呂不韋は権力を握り続けるため、韓を討伐する名目で成蟜を出征に行かせた上、謀反の罠を仕組む。
成蟜はとうとう敵と通じて国に叛し王を陥れんとした死罪によって処刑された。相邦の呂不韋は韓と趙を利用して成蟜を殺すことに成功した上、政情の不安を口実に政の加冠と親政を2年延期する狙いも現実にした。政は成蟜の死が親政を阻止するための陰謀だと悟る。
成蟜の死後、呂不韋は監国太后の趙姫を味方に実権を握り続けるが、趙姫は呂不韋と重臣たちの反対を押し切ってまで宦官の嫪毐に爵位と領地を与える。2人の不和が目に見える形となり、政は母である趙姫がなぜ1人の宦官のためにそこまでするのかに疑問を抱く。
嬴一族の長で、秦王の政の伯父である嬴傒は自分と激しく対立する嫪毐を処罰しない相邦の呂不韋に不満を漏らす一方、嫪毐を庇う趙姫に複雑な思いを抱き、趙姫が連れてきた宮女の紫を受け入れてしまう。李斯は密かに対策を練り、嫪毐のもとに虞王子を内偵として送り込む。
秦王の政は東方進出に備えるため、長年相邦である呂不韋の管轄下にある軍の装備、武器の備蓄や軍隊の編成状況および8年も続いた水路工事の進捗状況を確認するため、現場の視察に出かける。趙姫は自分の将来に備えるため、嫪毐に山陽の地と長信侯の爵位を与える。
嫪毐の封建を祝う祝宴に文武百官はおろか太后の趙姫に魏を含む列国の使者も駆けつけている。秦の将軍・樊於期が魏を討伐し、魏は秦に和平交渉を求めてきたが、秦王のエイ政は秦から魏に通じる馳道を作ること、魏では秦の文字を用いること、合わせて度量衡も秦のものを用いること、魏と秦の民が自由に往来できることなどの条件を魏に押し付ける。
エイ政の親政を前に、相邦の呂不韋は王の親政後も『呂氏春秋』をよりどころに国を治めることを望んでいることを上卿の姚賈を通してエイ政に伝える。エイ政はこれを了承し、加冠の儀式が終わるまで監国太后の趙姫との不仲を避けるため、太后の詔を乱用する嫪毐に対して妥協する。
宗室の長である関内侯が咸陽に戻り、相邦の呂不韋はこれを好機に太后との対立を避けようと宗室と組む計画だ。関内侯は太后の趙姫を後ろ盾に悪行を繰り返す嫪毐に協力するエイ虞を宗室から除籍するが、後にエイ虞に咸陽獄で尋問される展開になってしまう。
呂不韋と渭陽君は関内侯を救出するために嫪毐のところに駆けつけて来たが、関内侯は嫪毐に従うエイ虞に拷問のうえ死んでしまう。さらに身ごもっている渭陽君の夫人が嫪毐に強姦され井戸に身投げしたことを加え、渭陽君は嫪毐を殺すと誓った。一方のエイ虞は李斯の暗示に従い、秦王のエイ政に太后と嫪毐に2人の子供がいるという秘密を伝えに行く……。
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