辛雲歌(しんうんか)は秦唳行(しんれいこう)と衝突し、王府を飛び出す。楽平笙(らくへいしょう)のもとへ身を寄せた彼女は、秦唳行が北燕侵攻を準備していることを知る。夜中に王府へ戻った彼女は“討燕檄文”を発見する。それは“昭華公主”の名を用いた宣戦布告であり、辛雲歌は初めからずっと駒として利用されていた事実を痛感する。彼女は絶望の果てに秦唳行を詰問し、ふたりはついに決裂してしまう。 しかし辛雲歌は頭を冷やすうちに秦唳行の真意を感じ取り、もう一度戻ろうと決意する。だがその矢先、謎の人物に襲われて気を失いってしまい……。
十年前の冬夜城での虐殺事件後、復讐に燃える秦唳行(しんれいこう)は北燕へ乗り込み、ある村で北燕兵をかくまっていた夫婦を殺す。その夫婦こそが花蘭珊(からんさん)の両親だった。秦唳行と花蘭珊は激しく戦うが、そこへ辛雲歌(しんうんか)たちを人質に取った楽平笙(らくへいしょう)が現れ、秦唳行と正面から対峙する。怒りと悲しみ、復讐と正義が交錯するなか、それぞれの胸に秘められていた「真実」が次第に明らかになっていく。やがて激しく燃え上がる戦火の裏で、誰も予想しなかった思いもよらぬ人物の企みが浮かび上がる。王府、そして北燕の未来を変える鍵を握るのは、はたして誰なのか。彼女たちの決断は、新たな歴史の扉を開く一歩となるのか……。
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